平成15年6月号
6月号 もくじ
*********** 今月のトピックス ***********
楽しかったバス旅行
お母さん、ありがとう
晃峰会による民謡発表会
グループホーム・デイサービスだより
医療棟笑顔グランプリ!
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
SARSウィルスと人類学について
*********** 6月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
楽しかったバス旅行
療養棟では、5月7日に二階・三階合同で県社協の福祉バスをお借りして、藤岡にある「ららん藤岡」に出かけました。この旅行は、
療養棟に入居されている方に参加を募り、またご家族の方も参加され、とても賑やかなものとなりました。
前日までは雨が降っており天気が心配でしたが、この日は天候にも恵まれ絶好の外出日和となりました。
藤岡に到着するまでのバスの中は、お茶やお菓子を召し上がりながら大カラオケ大会で盛り上がりました。
学生時代の校歌や懐メロを唄っていただき、あっという間に到着してしまいました。
到着後すぐにレストランへ向かいました。席に案内されると、奇麗な器に盛りつけられたお刺身や煮物などの料理を前に一同大喜び。
味の方もとても美味しく、食事中の会話もいつも以上に弾んでおりました。
美味しい食事を召し上がった後は、レストラン前で記念写真を撮り、いくつかのグループに分かれ敷地内を自由に鑑賞していただきました。
ちょうど蘭の花が見頃で、広い建物の中に様々な種類の蘭が飾られておりました。またその建物の中には、蘭で飾られたトンネルがあり、
その下をくぐりながら溜め息混じりに「奇麗だね」と感動された方もいたようでした。また、屋外にも季節の花々が沢山咲いており、
皆様とても喜ばれていたようです。帰りのバスの中でも、「奇麗だったね」「また来たいね」「いい思い出ができたよ」
と嬉しい声がたくさん聞かれました。
皆様、無事に創春館に帰ってくることができ、参加された方々もスタッフも想い出深い一日となりました。
この旅行に携わっていただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
お母さん、ありがとう~母の日のイベント~
~通所リハビリ~
通所リハビリでは、5月13日(火)に母の日のお祝いをしました。
始めに、当日主役の女性利用者の方々が十分楽しんでいただけるようにと、化粧をしていただきました。利用者の中には、
「化粧なんて恥ずかしいよ!」なんて声も聞かれましたが、皆さん、普段に以上に一段と奇麗になっておりました。
その後、女性職員による母の日にちなんだ歌のプレゼントが行われました。また、男性職員と男性利用者が協力しどら焼を作り、
利用者全員でいただきました。
最後に、職員手作りによる母の日のカードをプレゼントし会は終了しました。女性利用者、
男性利用者共々とても楽しんでいただけたようでした。
晃峰会による民謡発表会
5月8日(木)、晃峰会による民謡発表会があり、日頃の練習の成果を存分に披露してくださいました。
なかでも、全国コンクール第三位の実績を持つ方の民謡は、「鳥肌が立ったよ!」と利用者の声も聞かれました。そして、
『キヨシのズンドコ節』に合わせての団扇踊りには、思わず体を動かし手拍子を叩く姿も見られ、大変な盛り上がりとなりました。また、
現在通所リハビリをご利用中の狩野光子さんが舞台に上がると、「光子さーん!」の大声援もあり、
明るい表情で伸びのある大きな声で唄われる姿に、皆さん感動していた様子でした。
ご病気を抱えながらも堂々と唄われる狩野さんに励まされた利用者の方々も多かったことと思います。
晃峰会の皆様、楽しい一時をありがとうございました。今後、益々のご活躍、ご発展を心より祈念いたします。
グループホーム・デイサービスだより
GHIII
グループホームIIIでは、
5月23日に毎月書道教室をしてくださる京子先生の書展(前橋市民文化会館)に出かけました。会場には沢山の作品が展示してあり、
落ち着いた雰囲気の中、皆さん興味深く見入っておりました。 作品を鑑賞した後は、抹茶と和菓子を食べに出かけ、
ちょっと気取った気分でいただきました。
GH I
グループホームIでは、5月21日に厚生年金会館へ外食に出かけました。
当日は個室を予約し、お造り定食にデザートをつけ、ちょっと贅沢な気分で食事を楽しんでいただきました。中には「昔、良くここへ来たけど、
変ったねェ」と言われる方も・・・。やはり外食ということだけで食欲が増すのでしょうか?完食された方が何人もいらっしゃいました。 皆様、
心もお腹も満足し、楽しい一時を過ごしました。
GH II
グループホームIIでは、5月半ばにチャリティーコンサートに出かけました。
中にはご家族の方と一緒に参加された入居者もおり、皆様、生の橋幸夫や山本リンダの歌声にとても感動されておりました。
惜しくも握手はできませんでしたが、近くの席で観ることができ、とても良い想い出となったようで、
グループホームに戻ってからも話がつきませんでした。入居者の皆様にとって、非常に刺激的な一日となりました。
DS
デイサービスでは、5月5日、端午の節句として草もち作りを行いました。
粉をこねる作業は結構、力が要りましたが、美味しく上手に出来上がりました。 また、5月6~10日の間、
赤城神社へツツジを見に出かけました。ツツジを見ることにより、皆さんとても和まれた様子でした。
医療棟笑顔グランプリ
療養棟二階では、日本一の施設を作ろういうことで、まず、職員の笑顔日本一を目指すことになりました。
今回一ヶ月間、入居者の方々に職員の表情を見ていただき、誰の笑顔が一番素敵だったかを投票していただきました。
今回の笑顔グランプリは、松本有希子さんです。
今回選ばれたことをとても嬉しく思っています。私が笑顔でいられるのも、入居者の皆様が優しく声を掛けてくださるお陰です。
これからも、皆様の笑顔がたくさん見られるよう頑張りたいと思いますので、宜しくお願いします。
松本 有希子
投稿作品
四摂法(ししょうぼう)
に学ぶ 橋本 利三
先日お墓参りをした時、最近そろそろ坊さんとも親しくしておかなくてはいけないなぁと感じるようになりました。
去る4月のある日、義理の姉(90歳)の葬式に参列したときに聞いた坊さんのお話がとても為になる良いお話だったので、
その話を紹介したいと思います。
仏教の教えの中に『四摂法』という教えがあるそうです。
一つ目は「布施」。二つ目は「愛語」。三つ目は「利行」。四つ目は「同時」という教えです。
「布施」とは、物や心、自分の正しい心を惜しみなく周りの人々に与えることだそうです。
「愛語」とは、皆に平等に平らな心で声をかけ、接することだそうです。特に小さな子供たちに対しては、子供の気持ちになって接すること、
年寄りや障害のある人にはその人に身になって接し、声をかけることが大切である。
「利行」とは、人のために尽くす、自分の持っている智慧を生かし社会に役立て、親身になって相手に対することだそうです。
「同時」とは、相手と一つの心になる【同じ心になる】、思いやりを持つことだと言われております。
この教えは、私たち、創春館に通われている人たちの為に教えられてているように思えます。
最後に、お坊さんの言葉をここに記します。
「私たちは、目先のことだけに拘ることなく、自分をよく見つめ、人に対して思いやりの心を持った生活を送りたいものだと考えます。
人は万物の霊長として末永くこの世を治めていかなければなりません。皆さん、日々の生活に幅広く大きく心を開き、
落ち着いた自分を作ることが必要な時であり、日々昇華した毎日が送れるよう心がけたいものです。」
名倉院長の健康豆知識
SARSウィルスと人類学について
現在最も関心を集めている話題といえば、SARSウィルスですが、このウィルスの特徴の一つは、飛沫感染であるため、
感染者に接触ないし近づかない限り感染の危険性が少ないことです。SARS感染が明らかになった台湾人医師の日本での行動
(彼の訪れた観光ルートは極めてお薦めのルートですので、皆様もぜひ参考にして下さい)が、
公にされたのも彼との接触が感染拡大の大きな問題であったためです。
SARS感染地図は、SARS感染者の人的移動、交流をリアルタイムに映し出しています。ウィルスが人々の移動、
交流を明らかにするという点では、日沼頼夫先生が明らかにした成人T細胞性白血病(ATL)ウィルスが有名です。このウィルスは、
SARSのように飛沫感染ではなく、母から子に母乳を通じて感染するか、夫から妻への精液を通じてしか感染しないため、
このウィルスの感染者は家族内に限定されます(このウィルスは白血病を発症することもあれば発症させないこともありあります)。
したがって、このウィルスを持っていることが分ると、この家系に感染者が代々伝わってきたと考えていいのです。日沼先生は、
ATLウィルスを持っているかどうか日本全国のATLウィルス感染者の地域別分布図を、
さらには世界のATLウィルス感染者の分布を調べたのです。その結果、ATLウィルスがどういう風に世界中に拡がり、
日本へも伝わったかのATLウィルスの系統樹を作成しました。このことから太古の人類移動の問題も解明できる可能性があるのです。
注目すべきは、インドのATLウィルスの型が日本の型と同じだという点です。つまり、
日本の感染者はインドの感染者由来だと考えられるというのです。インドと日本を結びつけるラインは予想外の気がしますが、
医学とは全く無関係な側面から日本とインドを結びつける論を展開した方がいます。「日本語の起源」を研究されてきた大野晋氏です。大野氏は、
様々な比較検討から日本語と南インドのタミル語が同系語であると結論づけました。
全く分野の異なった二つの実証的研究から南インド辺りの人が日本に移動し、日本人の一部になり、
またその人達が使っていた言葉が日本語の基礎をなした可能性が指摘された訳です。ウィルス感染の刻印は、
現在では実況中継で人々の移動活動を映し出すと共に、過去の人類の足跡をも明らかにすることもありそうです。
参考までに、台湾人医師が訪れた観光地を示します。USJ・京都・天橋立・姫路城・小豆島・高松・鳴門うず潮・明石大橋・
大阪城
6月の行事予定
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編集後記
「さんぽみち」、いかがだったでしょうか?
さて、今月号には母の日の話題がありましたが、6月には父の日もあったりと私自身家族がいることの幸せを改めて感じる今日この頃です。
顔を見るだけで、そばにいるだけでホッとする、そんな家族がいるから頑張れる。なんて、そんな風に思いませんか?
さんぽみちを読むと、微笑めて元気が出る。そんな新聞にしていけたらと思います。それでは皆様、来月号も楽しみにしていてください。
新聞委員 富岡