平成15年9月号
9月号 もくじ
*********** 今月のトピックス ***********
祭りだ!ワッショイ!!
~各部署の納涼祭から~
療養棟2F
療養棟3F
グループホーム・デイサービスだより
通所リハビリ筋肉番付
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
プレゼントのお礼
*********** 9月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
祭りだ!ワッショイ!!~各部署の納涼祭から~
各部署にて行われた納涼祭の模様をご紹介します。
冷夏と言われた今年の夏、通所リハビリでは八月の最終週に納涼祭を行いました。
毎年恒例の行事に、今年は「いかに夏らしく利用者の方々に参加していただくか」をテーマに、日替わりでゲームや出し物を考えました。
ゲームやカラオケで活躍して下さった山辺トミ様、品田ナツ様、「黒田節」で見事な踊りを披露して下さった岩田隆様、
スイカ早食い競争で最後まで美味しそうに召し上がって下さった金子とし様、他の方々の笑顔もとてもにこやかで印象に残る光景でした。
「病は気から」といいますが、微力ながら皆様の心のリハビリに役立ったかと思っております。
最後に、たくさんのスイカや枝豆、とうもろこしを提供してくださった楯文夫様、懐かしい貴重なカキ氷機を提供して下さった狩野光子様、
たくさんの手作りの景品を提供して下さった齋藤俊夫様、最終日を盛り上げて下さった上泉だんべえ会の皆様、
仮装をしてみんなを楽しませて下さった名倉院長、本当にありがとうございました。
療養棟2階
療養棟2Fでは、
8月20日に納涼祭を開催しました。 まず初めに、「暑い(?)夏をぶっ飛ばせ~!」とお神輿を担いだ職員が登場し、
入所者の方々の周りを回りました。最初は順調に回っていたお神輿も、回っているうちに徐々に壊れ始め、
最後には職員が手で飾りをもぎ取り、せっかくのお神輿も散々なものとなってしまいましたが、入所者の方々からは「もっとやれ、
もっとやれ」と喜ばれている様子でした。 その後、院長先生の軽妙なトークに入所者の方々も、お祭りムード全開となり、
職員対抗の騎馬戦と移りました。これは男性職員が女性職員をおんぶしハチマキを奪い合うというゲームで、
普段は大人しやかなMナースが、寄ってくる他の騎馬を破竹の勢いで蹴散らし、見事優勝。やはり、ナースは強かった。 最後に、
南橘ボランティア総勢二十名の方々がだんべえ踊りを披露してくださり、上州女の力強い踊りに一同大喜びでした。また、
だんべえの激しいリズムに手足を一生懸命動かし手ばたきする入所者の方々の姿がとても印象的でした。
療養棟3F
療養棟3階では、8月24日に納涼祭を行いました。 初めに、盆踊りの曲に合わせて全員で踊る予定でしたが、
踊れる方が少なく盛り上がりにかけてしまいました。 スイカ割りになると、利用者の方々の表情も一変し、
目の色を変えて楽しまれておりました。また、普段は腰の曲がっている入所者の方も、この時ばかりは背筋が伸び真剣な表情を見せておりました。
最後に、利用者の方々全員ではっぴを着て記念撮影をし、スイカ割りで割ったスイカを美味しくいただき、お開きとなりました。
グループホーム・デイサービスだより
DS
デイサービス デイサービスでは、12・
13日と利用者の方々が楽しみにされていたスイカ割りを行いました。
皆さん、スイカを割ろうと一生懸命でしたが、スイカが堅いせいかなかなか割れませんでした。中には、
なかなか割れないスイカに悔しくて何度もチャレンジする方もいらっしゃいました。
18・19日には、おやつ作りとして、あんみつを作りました。前日に寒天を作っておき、当日はその寒天の上に、
各々好きな果物やあんこをのせ出来上がり。早速、おやつとしていただきました。「甘くて美味しいよ」「頬っぺたが落ちそうだよ」
と満足そうな笑顔が印象的でした。
GHI
グループホームIでは、8月25日に暑気払いとして子持村・ふれあい館へ昼食を食べに行って来ました。
ふれあい館では、ざるそばや天ぷらうどんなど各々好きなものを注文し、中にはざるそばをお代わりされる方もいました。皆さん、
「おいしいよ」「そばはうれしい」など大変満足して頂けたようです。
食事の後は、ふれあい公園の東屋の下で風にあたりながら入居者・職員みんなで談話をし、穏やかな一時を過ごしました。
このような自然の中でのんびりと過ごせる時間をこれからも大切にして行きたいと思います。
GH II
グループホームIIでは、
8月17日に夏祭り&バーベキューを行いました。
お盆も終わり、残暑の中で楽しい一日を過ごす予定でしたが、近年稀にみる冷夏の影響で外はとても涼しい日でしたが、
室内は活気に溢れた真さに真夏日となりました。普段は調理場であまり手を出さない入居者の方も、
この日ばかりは積極的にさい箸を持ち手伝ってくださり、とても楽しく美味しいバーベキューをいただくことが出来ました。
また、食後に行われたゲームでは、
水風船の代わりに浮かべられたペットボトルを黙々と吊り上げている方や的当てゲームの的を目の色を変えて投げ続ける方など、
我々スタッフの想像を超えた一面を垣間見ることが出来ました。
お祭りを通して、普段見られない入居者の方々の姿を見ることができ、開催して本当に良かったと思っております。
GH III
グループホームIIIでは、
8月3日に日輪寺町の納涼祭に行って来ました。
お祭り好きの入居者の方々はとても大喜びでお祭りに参加し、童心に帰ったように綿菓子やスイカを頬張っておりました。
輪投げ大会で日頃ホームで鍛えた腕前を存分に奮われた方や、盆踊りで進んで輪の中に入り楽しそうに踊られる方など、
皆さん祭りを満喫したようでした。
短い時間ではありましたが、楽しい夏の思い出を作ることが出来ました。
納涼祭に参加して一句
風鈴に 風の強弱 ありし音に
風鈴に 寄り来る風の 涼しけれ
増田 静江
通所リハビリ筋肉番付
通所リハビリでは、6月から毎月第一週を「体力測定週間」として体重・握力・発声・上腕力・足上げの測定を行っており、
毎月測定し前月と比較することにより、リハビリ意欲を湧かせていただければと考えております。 そこで今月号より、
毎月の男女上位3名を掲載させていただきますので、これを励みにより一層リハビリに励んでいただければと思います。
8月の参加者(男性53名:女性74名)握力(手の力です) ≪平均 男性22kg 女性11kg≫
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発声(1回の深呼吸で何秒間声を出し続けられるかを測定)
≪平均 男性13.5秒 女性17.6秒≫
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投稿作品
終戦の日の思い出 橋本 利三
思い起こせば、今から57年前の8月15日のことである。当時、私は妻のお産のため川原町の妻の実家に居候しており、
その朝の出来事である。「本日12時から天皇陛下のお話があるから、皆さんラジオの前にお集まりください」と放送があった。
何だろうと思いつつ、家族一同ラジオの前に正座して耳を傾けた。
ラジオはガァガァしていて初めは良く聞こえなかったが陛下のお声であることは分かった。その言葉の中に「・・・忍びがたきを忍び・・・」
という声がはっきり聞こえた。「あぁ、負けたんだな」と私には聞こえた。
「お義父さん、戦争は負けたんだね」と言うと、義父は「いいや、そうじゃない。みんな一生懸命にしろと励ましているのだ」と、当時、
村の収入役をしていた義父は厳として素直に聞いてくれなかった。夕方になって、初めて家族皆の心に敗戦という事実が飲み込めたのである。
無念、残念という気持ちと、命が助かったというか毎日の苦しみから逃れられるという気持ちと、
一体この後はどんなことになるんだろうかという不安な気持ちが一緒になってなんともいえない不安にその日の午後は襲われた。夕方になると、
近くの婦人たちは「もしも米兵が来たら、私は利根川に身を投げるよ」「赤城山に逃げるほうが良いと思うよ」
と直ぐにも米兵がピストルや鉄砲を持ってやってくると思って恐怖におののく話が盛んに飛び交っていた。
私は時に28歳、昭和13年に兵役を勤め伍長で退役し、第二国民兵として銃後の国民の教導者としての大切な役目を担っていたと思っていた。
『国体の本義』を信じている私の気持ちは高ぶっていたかもしれない。翌日、青年団の人に話をして全部の青年(男女)
の人々に会議所に集まってもらい、私は次のとおり熱心に伝えたものである。
「皆さんにお集まりいただいたのは、昨日の敗戦のことで皆さんが死んでしまうとか、赤城山に逃げるとか色々心配しているようだが、
実際はそれほど心配することでないと私は思う。むしろ心配なのは日本の国体が変わってしまうことだ。もしそのようなことになれば、
日本のために大層心配なことだ。米・英の兵隊が来ても普段通りの生活をして、
みだりにチョコレートをねだったりすることなく日本人らしい正々堂々たる姿勢をしていることが大切なことだ。
そして天皇陛下のことを大切にし、出来れば明日からでも皆さんに実践してもらいたいことがある。それは、
朝必ず東の方を向いて最敬礼することだ。もし聞かれた時には太陽を拝んでいるのだと話せば良い。このことは是非、子々孫々に伝えてほしい」
と。
名倉院長の健康豆知識
プレゼントのお礼
先日、「『いい話』のおすそわけ(三笠書房)」という本を読んでいましたら、「言葉のご馳走」をケチるなという話がありました。
年をとると他人に何もしてあげられないと無力感に苛まれることが多いようです。しかし、言葉が話せるなら、
もしくは思いを他人に伝えることができるなら、その方は言葉という素晴らしいプレゼントを持っているんだということを考えさせられました。
皆さん、お年よりの唯一ともいえる言葉のプレゼントを出し惜しみしていませんか?プレゼントの中身は次の様です。
1つ目は、感謝の言葉です。「忙しいところをありがとう」「本当に助かりました」「ご苦労さん」、
これらの言葉で介護する人などは苦労も吹き飛び、幸福な気分になれます。
2つ目は、相談する言葉です。「私はこのことで悩んでいるのだが、どうすればいいですか?」、
若い人は相談されればファイトが沸いてくるものです。
3つ目は、期待と激励の言葉です。「君に期待しているし、君は将来成功するよ」と言われて悪い気になる人はいないと思います。
4つ目は、信頼する言葉です。「あなたを信頼しているから、お願いしますね」と任されて頑張らない人はいないでしょう。
5つ目は、誉め言葉です。若い人のどこかしら良いところを見つけて、誉めてあげるのです。
私のことなんか見向きもせず、話し掛けてもくれず、親切にもしてくれないというお年寄りの方々の不満をよく聞きます。しかし、
そういう人ほど自己中心的になり、他人への思いやりに欠ける人が多いようです。感謝の心を失い、
愚痴や不満に終始する人達の心像風景は索漠としたもののように感じられます。是非、
先に述べた五つの言葉のプレゼントを四方八方に配ってください。様々な人生経験を経てきた人ほど、
そうしたプレゼントを贈るのに相応しい人と言えますし、そうした言葉のプレゼントを受け取った若い人達は、
敬愛の眼差しをお返ししてくれることでしょう。
我が創春館では、言葉のプレゼントをしてくれる方々が多く、私たちスタッフ一同、とても満ち足りた気持ちで仕事が出来ています。
ここで改めて利用者の皆様の日頃のプレゼントにお礼を申し上げたいと思います。
9月の行事予定
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編集後記
さんぽみち九月号、いかがだったでしょうか?
今年の夏は例年に比べ冷夏となってしまいましたが、今月号にある納涼祭等、
多くのイベントで十分夏を感じていただけたのではないでしょうか?
これから秋へ変わっていきます。「食欲」「読書」に「スポーツ」と色々なことに挑戦し、色々な秋を感じていただければと思います。
広報委員 小渕