平成16年5月号
5月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
通所リハビリ永年通所者表彰式
療養棟のおやつ作り~今回はギョーザを作りました~
通所リハビリお花見ツアー
前橋シティーマラソンに参加しました
グループホーム・デイサービスだより
今月のリハビリ敢闘賞
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
白血病について
*********** 5月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
通所リハビリ永年通所者表彰式
通所リハビリでは、4月の5・6・8・9日に5年間元気に通われ、
現在も一生懸命リハビリに取り組まれている総勢22名の方々の永年通所者表彰式を執り行いました。
今年で4回目となる表彰式も、今回は厳粛な雰囲気の中にも永年利用を祝う他の利用者様からの歌のプレゼントやお祝いの言葉を頂戴し、
とても和やかな式典となりました。それでも、永年利用者の方々が名倉院長より表彰状とメダルを受け取る時には、
とても緊張している様子でした。
表彰された利用者の皆様、おめでとうございます。これからも、10年、15年とお元気で通われることを職員一同願っております。
今回表彰された方々は次のとおりです。
大島富次雄様 長沼 ヨツ様
阿部キクミ様 楯 文夫様
山本 貞吉様 鈴木 スギ様
岩田 隆様 桐沢 三夫様
長岡 艶子様 石原 昭八様
白倉 サダ様 石倉はつ江様
中村 義郎様 天海はつ子様
桜井 ムメ様 藤井 孝治様
阿久沢貞一様 阿久沢とし様
宗川冨美枝様 嶋田 和夫様
藤井 キク様 近藤 仲次様
(順不同)
療養棟のおやつ作り ~今回はギョーザを作りました~
療養棟2階
療養棟2階では、
おやつ作りのイベントでギョーザに挑戦しました。
当日は、厨房より用意していただいたギョーザの皮と中の具を入所者の皆様に包んでいただき、
出来上がったギョーザは職員がホットプレートを使い入所者の皆様の前でこんがりと焼き、おいしそうなギョーザが出来上がりました。
男性の方の中には、ギョーザが焼きあがるのが待ち遠しくホットプレートの蓋を何度も開け箸を刺して出来上がりを確認したり、
また女性の方の中には、久しぶりの料理ということもあり笑顔を見せながらたくさんのギョーザを作られたりと、
とても楽しく美味しいおやつ作りとなりました。
療養棟3階
療養棟3階では、4月22日におやつ作りとして「ギョーザ」作りを行いました。
今回は「料理を楽しむこと」を目的として行いました。やはり女性の方は長年料理を作られてきたためか、
手際も良く形も良いとても美味しそうなギョーザが出来上がっておりました。
反対に男性の方はギョーザを作ったことのある方がいなく食べる専門になっていたようです。
出来上がったギョーザは、早速ホットプレートで焼かれ、温かいうちに入所者の皆様の口へ。ギョーザを頂きながら「おいしい」
との声がたくさん聞かれ、「たまにはこういう料理を楽しむのも良いですね」と皆様満足されている様子でした。
皆で作ったギョーザはとても美味しかったです。
通所リハビリお花見ツアー
通所リハビリでは、3月29日から4月2日の一週間でお花見へ出掛けて来ました。今年は、開花状況に合わせ実施時期を早め、
また前橋の桜の名所を数ヶ所楽しんでいただこうとドライブ形式により実施しました。
まず初めに、荒牧町の桃の木川周辺の桜を見学、その後群大病院前を通過し敷島公園で休憩。ビールと梅酒で乾杯し、おやつを楽しみました。
その後、満開の桜に感謝の気持ちを込めて「さくら、さくら」「春の小川」など春にちなんだ歌を皆で合唱しました。
満開の桜を背景に記念撮影をした後、バスは前橋公園周辺をドライブし満開の桜のトンネルをくぐり創春館へと戻ってまいりました。
ドライブに出かけた各曜日とも天候に恵まれ、総勢160名もの利用者が参加されました。厳しい冬が過ぎ、
爽やかな春の日を身体全体で感じていただけたと思います。これからも四季を通じたイベントを企画し、
皆様に喜んでいただけるよう努力して参ります。
前橋シティーマラソンに参加しました
初夏を思わせるような清々しい天候に恵まれた4月25日、名倉院長をはじめ日頃より体力に自信のあると自負している職員19名
(男性13名、女性6名)が、前橋グリーンドーム周辺をコースとした前橋シティーマラソンに出場しました。
当日はハーフの部に1名、12キロの部に7名、5キロの部に11名がエントリーしました。
特にハーフの部に出場した通所リハビリ職員の貝瀬さんは普段よりトレーニングを積んでおり、
優勝したランナーに引けを取らないすばらしいタイムでゴールしました。大会後は、みんなで大会を振返りながら焼肉を食べ、
マラソンの疲れをとりました。若い人や毎日身体を動かしている人はその日のうちに疲れがとれたようですが、中には2、
3日経っても疲れがとれないと言っている人や未だ足が痛いと嘆いている人もいるようです(笑)。
私自身、初めは楽勝と考え申し込んだ12キロ。実際に走り出すと大勢のランナーの中、走れど走れど距離は進まず、
とても苦しいものでしたが、ゴールして皆の顔を見た時は、
完走した達成感ともう走らなくていいんだという安堵感から自然と笑顔がこぼれました。走り終わった後に飲んだ前橋のおいしい水に豚汁、
とても美味しかったです。また出場したいかと聞かれると、体と相談してからと少し消極的になってしまいますが・・・、
大勢の職員と一緒に参加できたことはとても楽しい良い想い出となりました。
《報告 石関》
グループホーム・デイサービスだより
GH I
グループホームIでは、4月26日、
子持村方面へ手作りのお弁当を持ちピクニックに出かけました。
車の中では皆で歌を唄いながら一路目的地へ。目的地の白井温泉にある公園に着くと、
さっそく手作りの弁当を広げおしゃべりをしながらのんびりとした時間を過ごすことができました。帰りには、
白井宿を通りウコン桜を観賞して戻ってまいりました。
また、28日には同じく子持村のふれあい館へ昼食に出かけ、おそばと天ぷらセットを頂きました。以前にも二度ほど利用してますが、
入居者の方にとても好評で今回も大満足していただけた様子でした。ふれあい館は手軽に利用でき、景色もとても良いところです。
皆様も是非出かけてみてはいかがでしょうか?
GHII
グループホームIIでは、
グループホームⅡでは、4月23日に昼食を兼ねカラオケボックス(シダックス)へ行って来ました。
当日は早々と車に乗り込み、「この前も行った所だよね」などと普段以上に会話が弾んでいるようでした。
自分達で選曲した曲が流れると、音頭をとりながら楽しそうに歌われる方、「懐かしいねぇ」としみじみと聞かれる方、
歌に目もくれずランチに夢中な方など、皆それぞれに楽しんでおりました。大きな声を出して歌を唄うことは、とても大切なことだと思います。
これからも入居者の方々が楽しんでできることを引き出し、促していきたいと思います。
GHIII
グループホームIIIでは、
4月22日に入居者の方々と手作りおやつとして蒸かしまんじゅう作りを行いました。
昔懐かしい香りのするまんじゅうを作り、入居者の方々に喜んでもらおうと計画した今回のおやつ作り。
スタッフ一同いろいろな方からアドバイスを頂き、四苦八苦しながら準備をし、入居者の方々の手を借りてどうにか蒸しあがることができました。
入所者の方々が若い頃に作っていた味には足元にも及ばない蒸かしまんじゅうでしたが、とても美味しいと喜んでいただきました。
まだまだ改善の余地はありますが、ほのぼのと昔を思い出す楽しい一日となりました。
DS
デイサービスでは、4月の初め、前橋の嶺公園にお弁当を持参しお花見へと出かけてまいりました。
当日の天気は良かったものの、少し風があり肌寒い日となってしまいましたが、参加された利用者の方々は寒さを問題とせず満開の桜を堪能されておりました。
また、満開の桜の下で食べるお弁当はいつも以上に美味しく感じたのか、皆さん食欲旺盛でした。
今年は少し肌寒い天候でのお花見だったので、来年はもう少し暖かい日に出かけられたと思いました。
今月のリハビリ敢闘賞(通所リハ)
今回の受賞は、村瀬正枝さんです。
村瀬さんは、足に痺れや痛みもあるなかリハビリに励み、歩行器を使って歩ける距離が徐々に長くなっており、歩行が安定してきました。
ちぎり絵教室がある日は積極的に参加され、たくさんの素晴らしい作品を仕上ております。これからも、正枝様の作品が完成するのを職員一同楽しみにしております。
投稿作品
幕末の偉人「小栗上野介(碓氷郡・倉淵村の人)」
について 橋本 利三
今年は上野介の没後135年にあたるそうです。上野介は旗本・小栗家十一代「忠高」
の長男として今の神田駿河町に生まれ、9歳の時に「安積良斉」の門下となったそうです。同門には岩崎弥太郎、楫取素彦(群馬県初代知事)、
吉田松陰、高杉晋作などがいたそうです。
彼は、何でもずばずばと言う性格で、鼻っ柱が強く天狗と言われていた。顔はあばたがあり、
背は低かったが精悍な感じのする武士であったと言う。
33歳の時、監査役(目付け)として遣米使節となり、1860年2月9日、江戸・品川を出発、9ヶ月の旅をして(アフリカも見えてくる)
10月14日帰国した。当時のアメリカの新聞は「ノーと言った初めての日本人」「彼は小柄であるが、
生き生きとして威厳と知性と信念が不思議にも混ざり合っているシャープな男である」と書き、その手腕を讃めている。この時の見聞が帰国後、
小栗による日本近代化の業績の大きな礎となるのである。
見聞したこと
1、パナマ鉄道はアメリカの大富豪がポルトガルから土地を借り、資金を出し合って敷設したこと
2、ワシントンの造船所では、製鉄技術、船舶、大砲、鉄砲の製造等様々な部品を支えるネジに驚異の目を張り、様々なネジ釘を持ち帰った。
3、フィラデルフィアでは、金貨製造所で金貨の分析を依頼し、日本の貨幣改革の必要性を感じた。
帰国後日本近代化のためにしたこと
1、日本最初の株式会社「兵庫商社」を設立
2、日本最初の近代的なホテル「築地ホテル」を清水建設に命じて建設させる。
3、横須賀に製鉄所を建設する。
幕府が造船所建設に非難ゴウゴウたる時、小栗は「例え幕府が滅びても、造船所は役に立つ」と言っている。このことが、
日本海海戦の時、そこで造られた軍艦が勝利を収めることになる。
東郷平八郎は、明治45年に小栗の遺族を招いた時、「日本海海戦で勝利したのは小栗さんのお陰です」と礼を述べ、「仁義礼智信」の書(現在、
倉淵村・東善寺蔵)を贈ったそうである。
名倉院長の健康豆知識
白血病について
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、急性前骨髄性白血病に罹患されたとの報道がなされました。私の出身母体である群馬大学第三内科は、血液、腎、および膠原病疾患を中心に治療する科でした。白血病治療は化学療法の最たるもので、その特殊な治療経験を有することができたのは、内科医として貴重な経験であったと考えています。
同じ白血球のガンといっても、白血球の分化課程のどの段階でガン化するかによって急性白血病は細かく分類されており、その分類にしたがって治療成績をみていくのですが、当時は治療成績の良い白血病でも五年生存は10人に1人も満たなかったのではないかと記憶しています(治療として骨髄移植が積極的に行われている現在の成績については良く知りませんが)。
化学療法は過酷な治療です。一旦、身体中の血液細胞を根絶やしにするのですから、その害は他の身体の細胞にも及ぶことになります。食欲不振、口内炎、脱毛、悪心嘔吐、強烈な下痢、高熱等の合併症は現在の治療においても避けることのできない症状ではないでしょうか。医者になって群大病院で研修医として白血病の化学療法に携わり始めた頃、その過酷な治療で呻吟する患者さんを見て、自分の無力を恥じるとともに治療がアメリカ軍の広島、長崎での原爆、ベトナム戦争でのナパーム弾等の発想に近似する治療哲学ではないかと思えてなりませんでした。ガン=悪というものに対する憎しみ方と死の受容という面での感性が、我々日本人と違っているという実感でした。
確かに白血病は化学療法なくしては助けることのできない病気です。しかし、化学療法は後世必ずや極めて残酷、野蛮な治療方法であったと評価される日が来るのも確実な気がします。現在、白血病の治療に従事する医師はこうした見解は重々承知しているでしょう。私のような気楽な門外漢の評価を腹にしまい、過酷な治療の日々に邁進する真摯な医師の姿が見えています。でき得れば、そうした患者さんにとっても医療従事者にとっても心身共に極めてハードな治療が、整えられた設備とシステムの下で実施される日本の医療システムが構築されるよう願っています。
5月の行事予定
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編集後記
さんぽみち5月号、いかがだったでしょうか?
4月は各部署にて、満開の桜を楽しまれたようですね。また、通所リハビリでは、
永年にわたり元気に通われリハビリに励まれている方々の表彰式が行われました。表彰された皆様、本当におめでとうございます。
これからも元気に通ってきてください。
嬉しい報告を2、3。以前さんぽみちにて報告させていただきました職員の松村くんと舩津さんの結婚式が先月行われました。また、
リハビリの武井さん、療養棟の山田さんもめでたく入籍。入籍後は武井さんが清水さんへ、
山田さんが劔持さんとなりましたの宜しくお願いします。そしてそして、小泉先生のお宅に待望の男の赤ちゃんが誕生しました。皆さん、
本当におめでとうございます。随時、さんぽみちで紹介させていただきますので、楽しみにしていてください。
私からの嬉しい報告はありませんが、皆様からの嬉しい報告をさんぽみちに掲載し、喜びを分かち合おうではありませんか?
ご投稿お待ちしております。
《広報委員 石関》