平成16年6月号
6月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
医療法人富士たちばなクリニック
平成16年度 歓迎会を行いました
お母さんありがとう~母の日のイベントより~
くずきりを作りました~母の日&おやつ作りより~
端午の節句のお祝い
母の日のイベントより
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
今月のリハビリ敢闘賞
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
刺青の秘密
*********** 6月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
医療法人富士たちばなクリニック 平成16年度 歓迎会を行いました
5月26日(水)、前橋東急インにて、医療法人富士たちばなクリニック全体の16年度歓迎会を行いました。当日は、夜勤や当直、その他都合により出席ができない方を除いた総勢百名弱の職員が、普段めったに着ることのないスーツやスカートなどを装い、会場に集まりました。
始めに、名倉理事長より職員の日頃の苦労に対して感謝の辞が述べられた後、5年勤続者への表彰が行われました。今回は、創春館開設からの職員11名が表彰され、名倉理事長より感謝状と祝金、そして記念の紺ブレーザーが一人一人に授与されました。
続いて、木暮部長の乾杯の発声により宴が始まり、テーブルに用意された料理と飲物で大いに盛り上がりました。途中、各部署ごとに自己紹介が行われ、予定していた時間もあっという間に過ぎ、最後に豊田居宅介護支援事業所管理者の締めの発声により、会は無事終了しました。
終了後は、すぐ帰られる方、二次会へ向かう方等様々でしたが、多くの職員が一同に集まる少ない機会を存分に楽しんだようです。来年もまた、盛大に歓迎会が開けるよう、職員一丸となって頑張ってまいりたいと思います。
表彰者は次のとおりです。
多原 由美(PT)
宮下 秀子(通リハ)
山口 恵利(通リハ)
岩田 由紀(療養棟)
井田智恵美(療養棟)
劔持 紀子(療養棟)
芝田 浩正(療養棟)
斉藤 恵子(看護師)
野村 千春(看護師)
松本 明子(看護師)
(順不同)
お母さんありがとう~母の日のイベントより~
療養棟二階では、5月9日に「母の日感謝会」を行いました。このイベントでは、女性入所者全員に日頃の感謝の気持ちを込め感謝状と、カーネーションに見立てたアメをプレゼントしました。カーネーションに見立てたアメを食べないで大事にとっておく方や、すぐ食べてしまう方など様々でしたが、皆さんとても喜んで頂けたようでした。
また、青柳ハル様、小林千恵子様、藤井のぶ様、野村クニ様の4名の方から母親になり苦労したこと、嬉しかったことなど色々な話を聞くことができました。最後に、女性の入所者の方々で記念撮影を行い、和やかに母の日のイベントは終了しました。
くずきりを作りました~母の日&おやつ作りより~
療養棟三階では、5月20日に母の日&おやつ作りで「くずきり」を作りました。
当日は、厨房より用意していただいたくずきりをスタッフがお皿に盛り、入所者の方々にフルーツや黒みつ、きな粉を好みに応じて持っていただきました。
お皿に盛られたくずきりは、あっという間に皆様の口の中へ。入所者の方々からは「美味しいよ」との声が聞かれ、楽しい一時を過ごすことができました。
端午の節句のお祝い
通所リハビリでは、5月5日(水)に利用者の方々と端午の節句のお祝いとしました。
当日は、新聞紙で兜を作って頂き、それを被りながらゲームを楽しんで頂きました。色紙で作った数多くの筒型の鯉のぼりを、棒を使って次々に渡していき、出来るだけ早く全部の鯉のぼりを渡したチームの勝利という内容でした。参加された皆様は、次々と渡ってくる目の前の鯉のぼりと真剣に格闘しておられましたが、観ている側としては、利用者様の手から手へと次々に渡っていく色とりどりの鯉のぼりが、まるで川を躍動感たっぷりに泳いでいるかのように感じられ、とてもきれいでした。
母の日のイベントより
通所リハビリでは、5月11日(火)に母の日のお祝いをしました。
今年は、母にちなみ、買物と料理を題材にした二種類のゲーム「プライス当てゲーム」と「カレーじゃんけん」で楽しんでいただきました。単純なゲームながらも皆さん懸命にゲームに興じて下さいました。女性に限らず男性でも楽しめ、全体で盛り上がりをみせました。
最後に、職員の手作りカードを差し上げ、「お母さん」達に感謝の肩もみをさせていただきました。
あかしあの里・わきあいあい便り
GHII
グループホームIIでは、
5月3日の神村さんの誕生日に花を添えようと、フラワーアレンジメント教室を行いました。花材は、スタッフの自宅に咲いている庭の花と創春館周辺に咲く花です。特にクリニック南側に咲くカモミールは大変役に立ちました。
参加された女性達は、用意された沢山の花を空きビンを利用し、思い思いに生けておられました。最初は、何をどうして良いのか戸惑う場面も見られましたが、スタッフが手伝い個性的な作品が出来上がり、皆さん大満足の様子でした。
その後行われた誕生日会では、沢山の花々と手作りのとても美味しいケーキでお祝いし素敵な会となりました。
今度は、2名いる男性の方にも、ぜひ参加していただきたいと思っています。
GH I
グループホームIでは、
前日まで雨が降っていて、外出できるかどうか危ぶまれていましたが、当日は嘘のように晴れ渡った5月24日、グループホームⅠとしては初めてのカラオケボックスに行って来ました。童謡唱歌から懐メロと歌の内容は様々でしたが、「カラオケに行ったことがない」と少し不安顔の入居者の方も、音楽が流れテレビに歌詞が出ると楽しそうに口ずさんでおり、「楽しかった、また行きたい」との声も聞かれ、皆さん楽しい一時を過ごすことができたようです。職員一同、入居者の方々がカラオケを楽しんでいただき、とても喜んでおります。
その後、敷島公園の河川敷にある松林の中で、森林浴をしながら昼食をとりました。食後、周辺を散策し入居者の方が摘んだアカシアの新芽が、その日の夕食の食卓に「お浸し」として並び、皆さんとても喜んでおられました。
GHIII
グループホームIIIでは、
5月26日に外食ツアーとして、回転寿司に行ってきました。場所は「かっぱ寿司」です。11時開店と同時に、いざ出陣です。
まだ一人もお客様のいない店内を入居者の方々と職員全員で席を陣取り、その様はまるでお祭り騒ぎでした。いざ食べだすと、遠慮がちに食べられる方、我先にと食べられる方等、楽しくお腹いっぱいになるまで食事ができました。でも、一番食べたのは、職員の吉田次長だったかなぁ・・・。
DS
デイサービスでは、5月19日、グループホームⅡと合同で赤城山にあるふれあいの森にてバーベキューを行いました。あいにくの曇り空の中、送迎車五台に分散し沢山の食料とともに出発しました。
皆さん各々に、肉や焼きおにぎり、ソーセージ、焼きそば等を召し上がっていただき満足されたようでした。途中から雨が降り始め、バーベキューも予定より少し早めに切り上げ、急いで片付けを行い会場を後にしました。最後は慌しくなってしまいましたが、皆さんわきあいあいと楽しい会となりました。
ゆめさき便り
グループホーム
グループホームゆめさきでは、5月7日、
前橋市の福祉バスを借りて、入居者のご家族の方と一緒に中之条町にある薬王園へ行って参りました。
当日は、天候にも恵まれ、広い園内はハーブの香りが漂い、珍しい薬草や花などがあり、緑がとても綺麗でした。
入居者の方々も久しぶりにご家族の方と昼食、園内散策、お土産の買物など楽しい一日を過ごされようです。ゆめさきの家族旅行は、ご家族の方の参加も多く入居者様とのコミュニケーションも上手くとれているようです。
薬王園までの車中では、美空ひばり?やソプラノ歌手?がいたりと大変盛り上がりました。
毎日リクライニングチェアーを利用している木村様も寝たまま乗車でき、5月の風を身体で感じ、外の景色をジーっと目で追っていました。
時折見せる笑顔を見て、ご家族の方は「外出は良いですね。色々な物が刺激になり、気分転換になるんだろうね」と話されていました。
そうこうしている間にバスは無事ゆめさきへ到着し、楽しい一日も無事に終わることができました。
また、四季折々の楽しみを見つけられたらと思います。ご家族の皆様、ご協力ありがとうございました。
デイサービスセンター
デイサービスセンターゆめさきは、
緑に恵まれた環境の中にあり、赤城山を眺めては「今日は山がくっきり見える」とか「草があっという間に生えてしまったよ」
などと会話にもほのぼのさが漂っています。
5月は、敷島のバラ園へ見学に行って来ました。天候にも恵まれ、強くなってきた日差しの下で、沢山の種類のバラの花を観賞し、「キレイだね~」と皆さん自然と笑顔があふれていました。バラの花は見るだけでもキレイですが、その香りもとても甘く、ついつい花に鼻を近づけて目を閉じてマッタリとしてしまいます。そんな場面を写真に残し、楽しい想い出を作ることができました。
25日には、「晃峰会」の皆様による民謡発表会があり、尺八や三味線の演奏、踊りや民謡など盛り沢山の内容に、参加された方々は大満足でした。「晃峰会」の皆様、ありがとうございました。
今月のリハビリ敢闘賞(通所リハ)
今月のリハビリ敢闘賞は長沼ヨツ様です。
いつも積極的に集団体操やリハビリに励まれ、周囲の方にも明るい笑顔で声をかけてくださいます。
今後の目標をお聞きしたところ、「絶対歩けるようになる!」との力強いお言葉を頂きました。
ヨツ様の明るい笑顔をこれからもたくさん見せて頂けるよう職員一同お手伝いして行きたいと思っています。
投稿作品
こどもは育つ 土田 修緑
ロバート・フルガムはその著「人生に必要な智恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」の中で、
・何でもみんなで分けあうこと。
・ずるをしないこと。
・人をぶたないこと。
・使ったものは必ずもとのところに戻すこと。
・散らかしたら自分で後片づけをすること。
・人のものには手を出さないこと。
・誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ。
・食事の前には手を洗うこと。
〈中略〉
・毎日必ず昼寝をすること。
・おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
・不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。
・何よりも大切な意味をもつ言葉
「見てごらん」
人間として知っていなくてはならないことはすべて、このなかに何らかの形で触れてある。
私の息子がオーストラリアのメルボルンに留学して2年になる。家族も一緒に同伴している。息子の長男は現在小学校一年生、次男は幼稚園で、ときどき現地の様子をビデオに撮って送ってくれる。
幼稚園の様子も日本とは、だいぶ違っているように思える。園児の数も少なく、広い遊び場で、自由にのびのびとしている。遊具などは、ジャングルジムやすべり台、ブランコ、砂場などで遊びは園児の創造性にゆだねられてり、先生もゆったりとして、あまり園児に干渉したり、過保護に振る舞うこともない。放課後は、図書館などに行くと、読み聞かせのボランティアの方が奉仕に務め、園児達は目を輝かしながら本の読み聞かせを聞いている。
教師と園児の人間関係は、両者の信頼によって構築され、相互の受容、共感作用によって、基本的生活訓練が促進されてくるのかもしれない。子供は遊びの中に自己を投影することが多いようだ。先月の便りにも、家庭での遊びは男の子二人なので「戦争ごっこ」はいうまでもないが「赤ちゃん遊び」を伝えてきた。長男が赤ちゃんで、次男がおとうちゃん役で、二人のかけあいは真剣そのものだという。子供の願望がそのまま遊びにあらわれているようで、微笑ましいあまり思わず大笑いをしてしまった。
1991年 月刊「保育とカリキュラム12号」より・土田様が上武大学の講師時代に書かれたエッセイです。
名倉院長の健康豆知識
刺青の秘密
当クリニックのある日輪寺町には、人間国宝になってもおかしくない、T・Kさんという80代も後半の大工の棟梁がいます。小柄ではあるが、がっしりした身体としっかりした足取り、少し薄くなった白髪を無雑作になびかせ、気宇壮大、意志の固まりのような口元からこぼれる言葉には、裂帛の気合が感じられます。事実、毎日竹刀の素振りを百回以上やっているとか。試みに握力を見ようと私の手を握っていただいた時には、私の指の骨がくだけそうでした。初めてお目にかかった時から、その高潔な精神に尊敬の念を抱いておりましたが、以前より診察の度に、左腕前腕内側にある刺青が気になっていました。何か棒のような1~2センチ程度の刺青で、多分、T・Kさんの若気の至りでいたずらしたものだろうと、聞くのも悪いような気がして、わざと無視して診察してきました。
第二次世界大戦が始まる前の話ですから、約60年前の事です。まだ20代前半のT・Kさんは、偶然知り合った近所の町の娘さんを好きになったそうです。嫁にしてもいいなとまで思っていたそうです。その頃、親戚の人がいい娘がいるから嫁にしないかと言われ見合いをした女性が、以前より好きだった彼女だったのです。若い頃のT・Kさんは、職人気質で生真面目一直線であり、岩をも砕く愛情で彼女を好きになったことが、現在のT・Kさんの言動から想像されます。 出征前、まだ籍も入っていない二人の為に、親戚の人が一夜の契りの場を用意してくれたそうです。二人の為に並べられた夜具の前で、恥ずかしげにうつむいている少し面長で可憐な乙女・N子さんに、T・Kさんは居住まいを正し、きっぱりと覚悟を決めた口調で「今日はよく来てくれたね。俺は心底お前に惚れている。男だから惚れたお前を抱きたい気持ちは山々だが、俺は戦地で死ぬかもしれない身だ。お前を傷ものにして残すのは忍びないし、残されたお前の気持の整理もつきかねるだろう。だから、今夜、俺はお前を抱かない」。長い一夜の間、二人の間でどんな会話の応答があったかは、それ以上聞けませんでしたが、N子さんはその晩一睡もできなかったそうな。その後二人は、当クリニックの西方約200メートルの地にある由緒ある日輪寺内の神社の境内で、二人だけの結婚式をあげたそうです。そして、出征にあたりT・Kさんは、N子さんに対する至誠の愛情の印として、腕に二文字の刺青を彫りました。彼女の名前の一文字と「好」という一文字です。診察室で初めて聞くT・Kさんの刺青の話に感動していましたら、傍らで恥ずかしげに控えていたN子さんが、「お父さん、初めて二人の秘密を言ってしまったわね」とか弱い声で話されました。 T・Kさんは今も渾身の力で、すこし身体の弱ったN子さんを介護しています。一途に愛に生きる男・T・Kさん、そんな素晴らしい人が棟梁の会社に私たちの施設を造っていただきました。豊な愛情に包まれている幸運を感じている日々です。
6月の行事予定
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編集後記
「さんぽみち」6月号、いかがだったでしょうか?
今月は、利用者の方やご家族の方々からたくさんの作品を頂戴しました。本当にありがとうございました。ということで、さんぽみち始まって以来の最長ページ10枚となりました。
思い起こせば、今月から新聞を作ってくださいと言われ始まったのが、平成11年の9月。A4サイズ1ページから始まった新聞も、今回、10ページになりました・・・。これもひとえに皆様のお陰と感謝しております。これからも皆様に愛される新聞を作ってまいりたいと思います。
さて、今月より広報委員が新しくなりました。
栗原(通リハ)・吉澤(療養棟二階)・荒井(療養棟三階)・小林(あかしあの里)・大澤(ゆめさき)・石関(総務)の6名で今年一年頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします。
《広報委員 石関》