平成16年7月号
7月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
お父さんありがとう~父の日のイベントより~
美しいハーモニーにのせて、
「コールたちばなコンサート」に聞き入りました
あじさい会の慰問がありました
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
今月のリハビリ敢闘賞
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
雅子さまと帯状疱疹
*********** 7月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
お父さんありがとう ~父の日のイベントより~
6月の一大イベントと言えば、「父の日」。ということで、各部署において、男性利用者の皆様に感謝を込めたイベントが行われましたのでご報告いたします。
療養棟三階
療養棟三階では、6月20日に「父の日」のイベントを行いました。
今回のイベントは、男性入所者の方々が主役となり、「いつもありがとう」という日頃の感謝を込め、
女性入所者の方々と職員から感謝状を贈りました。感謝状を受け取った男性入所者の方々よりお礼の一言をお願いすると、皆さんとても良い笑顔でお話をしていただきました。
その後、赤白の二チームに分かれ、玉入れゲームを行いました。勢い余ってフライングしている方もおられましたが、皆さん一生懸命に玉入れを行っておられました。僅差で白組が勝ちとても大喜び、負けた赤組はとても残念そうに悔しがっておられました。
それでもおやつの時間になると、ゲームの勝敗は関係なく皆さん仲良く楽しそうにおやつを召し上がっておられました。
療養棟二階
療養棟二階では、6月20日に「父の日感謝イベント」を行いました。
今回は、男性入所者の方々に日頃の感謝を込め、また暑い夏もこれで乗り切っていただこうと、扇子を贈りました。
また当日は、八木節のボランティアの方々とだんべえ踊り愛好会の方々総勢30名が来館され、「父の日」を目一杯盛り上げてくださいました。
調子の良いお囃子のリズムと歌、だんべえの激しい踊りに、入所者の方々も手拍子、足拍子で時間を忘れ楽しまれました。
通所リハビリ
通所リハビリでは、6月23日に父への尊敬と感謝を込めて「父の日を祝う会」が行われました。
始めに、職員より父の日の由来について説明がありました。父の日はアメリカが由来であり、以前は母を祝う日はあっても父を祝うという日がなく、母親のいない家庭で男手一つで育ててくれた父親を感謝するパーティーを開いたのが始まりだそうです。
そして母の日にならい6月の第3日曜日になったそうです。利用者の方々も初めて父の日の由来を聞き、感心されていたようです。
その後、利用者の方々と職員が4つのテーブルに分かれゲームを楽しみ、順位を競い合い盛り上がりました。
最後に、男性利用者の方全員に職員手作りのプレゼントが贈られ、5月の母の日に続き、6月は父の日と利用者皆様がご満悦の様子でした。
梅雨の最中、デイルームでは明るく爽やかな一時を過ごすことが出来ました。
美しいハーモニーにのせて、「コールたちばなコンサート」に聞き入りました
6月21日、デイルームにて、コールたちばなの方々による歌の慰問があり、本格的な指揮とピアノ伴奏、それに負けない総勢20名のコーラスで会場を魅了しました。
曲目は、利用者の方もお馴染みの「四季の歌」や宮崎駿監督で有名な「もののけ姫」「君をのせて」等、幅広い発表で利用者の皆様と一緒に職員も十分楽しませていただきました。
また、指揮をしてくださった大谷瑞枝先生はソプラノ歌手であり、美空ひばりの「川の流れのように」を独唱され、皆様とても満足されておられました。
最後には、「とても良かった」とアンコールの声がたくさん上がるほど大変盛り上がりました。皆様とても楽しまれ、有意義な時間を過ごしていただけようです。
あじさい会の慰問がありました
6月18日、通所リハビリにあじさい会の皆様の慰問がありました。
あじさい会の皆様の慰問は、今回が初めてです。民謡からハワイアンまでと広範囲に披露してくださると伺っておりましたので、前々から来館されることを楽しみにしておりました。
当日は、お囃子太鼓の民謡から軽快に始まり、その後は利用者の方々も馴染みの深い曲を披露してくださいました。
中盤には、雰囲気をガラッと変え、ムームー(ハワイアンの衣装)に身を纏った美女6名が登場し、南国ムードたっぷりに踊りを披露してくださいました。
今回、写真を掲載できないのが残念ですが、歌の歌詞に合せてた手や体の動きは、利用者の方にとても分かりやすく、歌あり、踊りありの楽しい一時を過ごさせていただきました。またのご来館お待ちしております。
あかしあの里・わきあいあい便
デイサービス
デイサービスでは、6月23日・24日の2日間、公共施設見学ツアーということで、群馬町にある絹の里へ行き、「群馬の染織作家展」を見学してきました。
現地では、案内係の方が「絹のはじまり」から「カイコの育て方」「絹糸のつむぎ方」「織り方」までを説明してくださり、参加者一同、とても勉強になりました。
昔は桑の葉を摘んでカイコの餌にしていたが、今は桑の葉と色々な栄養がミックスされた固形物を与えているそうです。
その固形物に着色料を入れカイコに与えると赤や青、黄色などの繭が出来るそうで、皆さんとても興味深く聞き入っておられました。
グループホームI
グループホームIでは、6月2日に手作りのお弁当を持ちフラワー牧場へ出かけてきました。
車中では皆で歌を唄いながら楽しく現地を目指しました。フラワー牧場へ着くと早速、おにぎりと色とりどりのおかずを囲み、わいわいがやがやと楽しくおしゃべりをしながら昼食をとりました。
帰る途中、石井珊瑚寺に立ち寄り鯉にエサをあげたりと、とても穏やかな暖かい日にのんびりとした時間を過ごすことができました。
「これから暑くなるので、なかなか外へ出かけられないね」と入居者の方々からの声が聞かれますが、過ごしやすい日を見つけてドライブに出かけたいと思います。
グループホームII
グループホームIIでは、六月二十日に大室公園へ出かけてきました。
当日は、梅雨時にもかかわらずとても良い天候に恵まれ、手作りのお弁当を頬張りながら広大な自然の中で美味しい空気をたくさん吸い、入居者の方々も職員もリフレッシュできました。また、新しい職員との交流もでき、入居者の方々との信頼関係も深めることが出来たと思います。
グループホームIII
グループホームIIIでは、6月22日の夜、入居者の方7名と職員で田口町にある「ほたるの里」へホタル見物に行ってきました。
日中は真夏日となり、とても暑かったのですが、夕方から涼しい風が出て来て、ホタル見物には絶好の天候となりました。
現地に到着すると、早速、設営された歩道を歩きホタルを探しました。しばらくして、ぽーんと光る数匹のホタルを発見し、皆さん一斉に歓声を上げました。
その後は、ホタルの歌を唄い涙ぐむ方や「子供の頃を思い出すね」と無邪気な表情をされる方、ホタルを捕まえようと思わず手を伸ばす方等、日常の生活では見せていただくことのない様々な表情に出会うことができました。
ゆめさき便り
グループホーム
グループホームでは、6月10日、
手作りのお弁当を持ちデイサービスと合同で大室公園へ出かけてきました。
前日まで雨が降っていたため当日の天候が心配されましたが、少々陽射しの強いくらいの天候となりました。大室公園内では、足に自信のある班、足に少し不安のある班に分かれ散策しました。辺りを見渡すと菖蒲の花が満開で、桜の木には小さなさんくらんぼが実っていました。近くの保育園の園児が水遊びをしているのを見つけ「かわいいねぇ!僕いくつ?」と声をかける方もいらっしゃいました。
お昼の時間となり、持参したお弁当を広げお話をしながら美味しくいただきました。外気を浴びながらの食事は食欲が増すのか、ほとんどの方が普段の量よりも多く召し上がっていたように思います。ゆっくりとのんびりとした楽しい一日を過ごすことができました。
デイサービス
デイサービスでは、6月19日の土曜日に、
父の日感謝祭を行いました。
始めに、ビールを用意し「お疲れ様でーす!」の声にあわせ乾杯。冷えたビールに「うまい!」と笑顔を見せる方、
普段飲まれないビールを口にし「みんなで飲むと一味違うね」と喜ばれる方等様々でした。
続いて、男性利用者の方々に初めて父親になった時のことや当時の楽しかったこと、辛かったことなど思い出話を語っていただきました。
その後は、おつまみをつまみながらカラオケや民謡、詩吟の発表とフロアに響き渡る美声を披露していただきました。
短い時間ではありましたが、普段聞くことのできない貴重な話や歌が聞け、とても楽しい一時を過ごすことができました。
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「ゆめさき」です。どうぞ宜しくお願いします。
先月号より、掲載させていただくようになりました「ゆめさき」です。オープン時に紹介させていただきましたが、今回、職員紹介をさせていただきます。
まずはグループホームから。今まで富士見の家として親しまれてきましたグループホームですが、気持も名前も一新しスタートいたしました。
地域の中で「その人が その人らしく 尊厳をもって 安心して 安楽に暮らし続けるホーム」をモットーに藤澤管理者がぐいぐいと引っ張っております。(写真上段右より内堀・藤澤・高橋・下段右より辻・平山)
続いて、デイサービスセンター。こちらも今まで富士見の家として定員七名で行っておりましたが、定員を二十名へと増やしスタートしております。家庭的な温かい雰囲気の中で過ごしていただけるよう日々努力しております。
(写真上段右より大澤・下段右より金澤・松村・矢代)
最後に、ケアプランセンターです。どんなことでも、相談していただければ的確に対応させていただきます。(写真上段二番目より角張・冨沢)
ゆめさきの建物には、他に訪問看護と訪問介護の事務所があります。緑に囲まれ、静かでゆったりとした雰囲気の中で過ごしております。皆様、どうぞ、隣の家やご近所へお茶を飲みに行くといった感じでお気軽に立ち寄っていただけたらと思います。
職員一同、力を合せてより良いものにいていけるよう努めてまいりますので、これからも宜しくお願い致します。
今月のリハビリ敢闘賞
今回のリハビリ敢闘賞は荻原スエ様です。
スエさんは、創春館を利用し始めて今年の5月で一年が経過しました。利用開始当初は、車椅子での生活を余儀なくされ歩行や立ち上がりも困難でしたが、毎回のリハビリ努力が実り、現在は廊下歩行訓練や階段昇降に精を出され、
お風呂等へ移動時はご自分の力で一歩一歩力強く歩かれています。利用日でない日もご自宅の廊下等で歩行練習を行っているとお聞きしました。
「継続は力なり」とは、まさしくスエさんの努力の賜物です。
「今後の夢は?」との問いに、想い出の場所の北陸にある和倉温泉へ姪の和子さんの運転する車で家族五人、もう一度旅行したいと笑顔で答えてくださいました。夢の実現に向けて日々努力されている頑張り屋のスエさんの目はとても輝いていました。
これからも私たちに感動を与えてください。職員一同応援しております。
投稿作品
私は今「介護のロボット」が欲しい 橋本 利三
これからの生活を考えると私が一番困っていることは、脚が悪いために歩けないことである。
歩けないということから、
一、庭に出られない。楽しみにして植えた黒百合の花も見られない。
二、近所の人ともお茶のみ話もできない。
三、家の中にある便所にも行けない。これが致命傷だ。頻尿症なのでさらに悩みは大きい。
四、風呂に入るのも困難である。
五、床から起き上がるのも大変である。
これらのことを考えると、足の悪いことは今後の生活を続けていくことの困難を嫌でも考えないわけにはいられない。
私たち老人は、ここで福祉の問題に嫌でもぶち当たらなければならない。老人福祉の問題については、市・県あるいは国でいろいろ考えてくれているが、年々高齢化が進んでくると将来はどうになってくるのだろうか?
現在、我々はクリニックに通っているので、看護婦さんや介護の方々に支えられて楽しい生活を送っていられるが、聞くところによれば将来は二人で一人を支えていかなければならいという。金銭面でも人手の面からもこれからは容易でないことが分かる。
こんなことを考えていると、ロボットのことを思い出す。今や日本のロボット技術の進歩は素晴らしいものがあるという。
テレビで放送されたのを見ると、ほとんど人間と同じように立ち振舞うロボットが出来るというのである。
ロボットにどこでも連れて行ってもらえるのである。一人に一台づつ与えられたら、他人のお世話にならないで日常の生活が出来るのではないでしょうか。早くそんな日が来ることを夢見ているのは、
決して私一人ではないことでしょう。
名倉院長の健康豆知識
雅子さまと帯状疱疹
2003年12月3日、宮内庁は皇太子妃・雅子さま(39歳)が帯状疱疹に罹患されたと発表しました。
12月2日夕方に頭の後ろと下顎に痛みを伴う発疹が出たため、東宮侍医の診察を受け、3日午前、外部の皮膚科医が正式に診断したそうです。
帯状疱疹は、水ぼうそうを起こすウィルスによって生じ、顔、躯幹に好発します。
小さい頃かかった水ぼうそうの時のウィルスが死なずに知覚神経の節に長い間生き続け、風邪や疲労、ストレスなどの体力及び免疫機能の低下した時にウィルスが再び活動を始め、神経を通って皮膚に到達し、水ぼうそうと同じ水疱を作ってきます。
最初の症状はほとんどの人が痛みのみで、そのため原因不明の痛みがあった場合、帯状疱疹の初期症状を疑わなければいけません。
身体の左右どちらか片方にチクチクした痛みが起こり、しばらくするとその部分が赤くなり、やがて水ぶくれになってきます。
痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの間は通常、3週間から1ヶ月です。
帯状疱疹は、先程も述べましたように、体力、免疫機能の低下した人が罹りやすく高齢者に多い疾患です。
雅子さまがこの病気に罹られたと聞いた時、真っ先に雅子さまのストレスの多い日常生活と苦悩が思い浮かび、心が痛みました。
雅子さまの年代で特別な基礎疾患がなければ、過重なストレスがこの病気をもたらしたと考えるのはごく普通のことなのです。
その後の皇太子さまの雅子さまを擁護する発言は、予想を証明するものとなりました。
外交官という華やかなキャリアウーマンとして生きて来られた女性が、極めて閉塞的な状況の中で育児と向き合うことには様々な心労が考えられます。初めて経験する育児の不安、子供の将来が外部で勝手に決められてしまうような不安、皇族外交官としての仕事が外部の圧力により遂行できない挫折感。
これらの心労は家族と仕事の両立という現在の女性に突きつけられた、対応するに難しい課題からくるものです。
夫婦として乗り越えることのできないストレスだからこそ皇太子さまの発言があったのでしょう。
私には痛切に皇太子さまの苦労が分かるような気がします。
雅子さまが御自身で生きていく活力を見出され、元気で素敵な笑顔が見られる日を待ち望んでいます。
7月の行事予定
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編集後記
さんぽみち7月号、いかがだったでしょうか?今月もたくさんの投稿作品ありがとうございました。
さて、季節は入梅の時期から田植えの苗木も燦々と日の光を浴びて育つ「夏」へと移り変わって来ています。今年の梅雨は雨が極めて少なく、中休みといわれながら気温の高い日が毎日続いておりますので、水分摂取と体調管理には十分気をつけてください。
そこで、暑い夏を迎え夏バテをしないように「土用」についての豆知識を少々。土用の丑の日にうなぎを食べますが、古くは万葉集にも詠まれているようにうなぎが夏バテに良く効くと知られていたようです。
土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣は江戸時代からとか、本草学者・平賀源内が考えたとか、神田の鰻屋が丑の日に焼いたのが元祖だとかいう様々な説があります。うなぎにはたんぱく質、ビタミンA、不飽和脂肪酸などに富んだ優れものなのだそうです。
また土用の丑の日には、うなぎ以外でも「う」の付くものを食べると良いともされています。他にも、この時期についた「もち」や土用にする「お灸」、「海水浴」、「干し物」は夏バテに効くとか効果が高いという話もあります。 少しでも皆様の参考になれば幸いです。
皆様も夏バテしないよう体調管理に十分気をつけ、暑い夏を乗り切りましょう。
《広報委員 栗原》