平成16年8月号
8月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
創春館主要2部門を受賞!!
~老健作品展より~
誕生日おめでとうございます♪
~療養棟3階誕生日会より~
七夕に願いを込めて・・・
~療養棟2階七夕イベントより~
迫力ある八木節に圧倒されました!
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
今月のリハビリ敢闘賞
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
汗の働きについて
白熱!第2回ソフトバレーボール大会
*********** 8月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
創春館主要2部門を受賞!! ~老健作品展より~
7月24日、県内の老健施設より利用者制作の作品を集めた「老健作品展」が前橋市民文化会館において開催され、
創春館からは今年も大小併せ数十点の作品が出展されました。
皮細工・オーブン陶芸・書道・絵手紙・裁縫など利用者の方々の好みや得意分野にあわせ作られた作品の数々は、会場内でも一際目を引き、
見学者からの感嘆の声があちらこちらから聞かれました。その中でも、粘土細工の「動物園(療養棟・通所リハ合作)」が『芸術賞』、
テッセンを彩った「ちぎり絵」が『あざやかで賞』を受賞しました。その模様は、後日の上毛新聞にて紹介されました。
通所リハビリでは、期間中に見学ツアーを実施し、展示会場にて出来栄えを再確認していただきました。
リハビリの一つとして日頃の取り組みが評価され、利用者の皆さんもとても喜ばれ、
今後のリハビリ活動にますますの励みになったのでないでしょう?
現在、創春館の玄関に展示してある「動物園」をはじめ、多数の出展作品を展示しております。当館へお越しの際は、是非ご覧下さい。
誕生日おめでとうございます♪ ~療養棟3階誕生日会より~
療養棟3階では、7月29日に田子みち様(91才)・塩原政太郎様(81歳)2名の方の誕生日会を行いました。
初めに3階職員全員で書いたお祝いの色紙をプレゼントし、皆でハッピバースデーの歌を合唱しお祝いすると、お二人ともとても嬉しそうに
「ありがとうございます」と御礼されていました。
その後、二つのチームに分かれ輪になり、どれだけ長く風船を落とさずにいられるかを競うゲームを行いました。最初は、
両チームともなかなか上手く続かず風船がすぐに落ちてしまいましたが、徐々に慣れてくると、
皆さん積極的に手を出されお互いに声を掛け合いチーム内で協力する姿が見られるようになりました。結局、
勝敗はつかず引き分けとなりましたが、両チームともとても楽しまれていました。
一汗かいた後は、ケーキと紅茶が用意され、皆さんとても美味しそうに召し上がっていました。
七夕に願いを込めて・・・ ~療養棟2階七夕イベントより~
療養棟2階では、7月7日、七夕イベントを行いました。 当日は、笹と短冊を用意し、入所者一人一人に願いごとを書いていただきました。
短冊には、悩みに悩んで一つのことを書かれる方、二つ三つとたくさんの願いごとを書かれる方など様々でしたが、
たくさんの願いごとを飾ることができました。
また、この日のおやつは、かき氷を作り召し上がっていただきました。イチゴとレモンのシロップと練乳、小豆を用意し、
各自お好きな味を召し上がっていただきました。皆様、「美味しいね」「懐かしい味だね」と嬉しそうに話されていました。
七夕が終わった後も、笹に飾られた願いごとを満足そうに眺められています。
迫力ある八木節に圧倒されました!
7月17日、デイルームに上州桂会と藤寿流の方々総勢20名程が来館され、踊りを披露してくださいました。
八木節では、目の前で太鼓の音が鳴り響き、躍動感のある踊りと迫力に、皆さん圧倒されていました。
また、「九段の母」の踊りでは、息子を亡くした母親が田舎から靖国神社へ参拝に行く姿が感動的に表現されており、
参加された利用者の方々から「良かったよ~」とたくさんの感激の声が聞かれました。
いつもカラオケで楽しんでいる曲に踊りが加わると、馴染みの歌も新鮮に感じられ、とても楽しい一時を過ごすことができました。
あかしあの里・わきあいあい便り
グループホームIII
グループホームIIIでは、7月9日に前橋七夕まつりに出かけて来ました。
当日はとても暑く、入居者の方々の身体を心配するとともに、人ごみの中ではぐれないかとても心配していましたが、
スタッフの心配もよそに入所者の方同士で車いすを押し合ったり、はぐれないようにと声をかけあったりと、とても仲良く見学されていました。
入居者の方々の楽しそうなお顔を拝見でき、みんなで来て良かったと思える一日となりました。
グループホームI グループホームIでは、グループホームに榛名養護学校の皆さんが来館され、ウッドデッキにてデイサービス・
グループホーム合同の交流会が行われました。
始めに、榛名養護学校の生徒さんが挨拶代わりに歌を披露してくださいました。はにかまれる子や照れた様子の子、元気な子と様々でしたが、
利用者・入所者の皆さんは暖かい眼差しで見守っていました。その後の曲「アブラハムと七人の子」では、
皆さん一緒になって体を動かしながら楽しそうに歌っていました。お返しとして、デイサービス・グループホームからは「夏の思い出」
「ふるさと」を息の合った歌と楽器で披露しました。
最後に、それぞれプレゼント交換を行い、養護学校の生徒さんからは心のこもった手作りうちわを頂きました。
榛名養護学校の皆さんとの交流会は、夏休み前の恒例行事となっていますが、今年もたくさんの元気を頂くことができました。
来年もまた元気にお会いしたいと思います。
グループホームII
グループホームIIでは、7月19日に習字教室を行いました。お手本を元に、思い思いの字を半紙に書きました。
初めは、緊張のあまり筆を持つ手も震え、なかなか墨を付けることができない方もいました。それでも、いざ書き始めると、
真剣な顔つきで納得のいく字が書けるまでと何度も何度も頑張っていました。
漢字を書く方、ひらがなを書く方と様々でしたが、中でも傑作だったのがカタカナで「スイカ」と書かれた方でした。どなたが書いたか?
どうぞグループホームⅡまでお越しください。
デイサービス
デイサービスでは、7月17日に赤城ふれあいの森へ手作りのお弁当を持ってピクニックに出かけました。
当日は真夏日でしたが、ふれあいの森はとても過ごしやすく、利用者の方々も気持良さそうに散歩をしていました。また昼食は、
普段と違う場所ということもあり、普段以上に美味しそうに召し上がっていました。
これからも、お弁当を持っていろいろな所を行き、利用者の方々と季節感を味わいたいと思います。
ゆめさき便り
グループホーム
グループホームゆめさきでは、
7月5日に渋川市にある「小野池あじさい公園」に出かけました。
ここには川に沿って遊歩道があり、その両脇にたくさんのあじさいが色を競い合うように咲いていました。少し蒸し暑い日でしたが、
山際の川沿いという環境で木陰もあり涼しく過ごすことができました。赤、青、紫、白などと目にも鮮やかな色彩に、入居者の皆様から「うぁ~、
綺麗だね~」と言う声がたくさん聞かれました。また、当日は他の施設の方々も見学に来ており、「こんにちは」「いいところだねぇ」
などと交流することができました。
時期としては少し遅めだったので咲き具合が少し心配されましたが、明るい花が溢れんばかりに咲き誇り、
初夏の一時を楽しむことができました。
デイサービス
デイサービスセンターゆめさきでは、7月2日に渋川の「あじさい公園」へあじさい散策に出かけました。
当日は天候にも恵まれ、青や紫やピンクなど色とりどりのアジサイの咲く小道を歩き、参加した利用者の方々が「きれいね~」
と口にしながら30分程度の散歩を楽しみました。
7月5~7日には、七夕行事としてセンター内の飾り付けの他に、利用者の方々一人一人に手で持てるサイズの「笹」に飾り付けを行い、
個別に持ち帰っていただきました。もちろん、短冊に願いを込めて!願いごとの中には、
ご本人やご家族の健康を願ったものの他にユーモアのある面白い願いごとなど様々なものがあり、
楽しそうに会話をされながら飾り付けを行いました。なかには、
笹を揺らしながら歌を作って唄い始める方がいたりと楽しい雰囲気で過ごされました。
7月12日には、「若葉養護学校」の生徒13名と交流会を行い、充実した一ヶ月を過ごすことができました。
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感謝祭開催のお知らせ
来る9月12日(日)、創春館1階フロア及び駐車場にて「感謝祭」を行います。当日は、模擬店有り、催し物有り、
作品展示有りと盛りだくさんの内容となっております。皆様、ご家族お誘いの上、ご来館して下さい。お待ちしております。
今月のリハビリ敢闘賞
今月の受賞者は小菅守昭様です。
小菅さんは、平成12年の10月から当館をご利用されています。廊下を歩いていると、一日のうちに必ず「小菅さんに会える」
というほど歩行訓練に励まれています。廊下で見かけたら是非お声をかけて下さい。
また、最近は作業療法の一環で行っている「藤細工」の作成に熱中されていて、既に一つ作品を作り上げられたようです。
まだまだ手先の細かいリハビリを目指していらっしゃいます。これからも、たくさんの藤細工作品を作ってください。応援しています。
投稿作品
国定忠治凶状旅 坂本 正之助
全国に名を知られた国定忠治が、なぜ凶状旅に出なければならない破目になったかというと、 前に述べたように腕と度胸でメキメキと男を上げた忠治が若輩17歳にして人を殺害してしまったからである。
当時の佐波郡国定村三室、新田郡(現境町)世良田木崎尾島(当時境町は高岡村という地名であった)、のなかに島村という現尾島町があった。 島村は坂東太郎利根川の川筋の中にあり、それは利根川がつくった中洲の島が地名の由来である。
そもそも利根川の河川敷に広大に広がる一見、荒廃地同然の川欠地は稲作にはもちろん麦作にも適さない。 しかし養蚕には絶好の恵みの土壌であった。上州は古くから養蚕の盛んなところであり、特に桐生・伊勢崎・前橋・新田郡太田町(現境町) あたりは養蚕で生計を立てているといっても過言ではない土地である。桑を植え、蚕を育て、生糸を紡ぐ、これを織って絹織物として大消費都市・ 江戸に売り込んでいた絹業の発展で、この地方は景気が良く、境、木崎、尾島近在の若い者は遊郭や酒場、特に賭場に多く足を運んでいた。
そこの土地の親分で島村の伊三郎という一家親分が木崎世良田境近在を縄張りとして賭場を開いていた。 また隣村の百々村の紋二という博打打ちの親分もいたが伊三郎の親分の勢力が上まっていた。 この伊三郎の処場で毎月15日の月寄り賭場が開帳されていた。そこに忠治が賭場に入り遊んでいた時、 他所者の旅人と些細なことから喧嘩となり、伊三郎親分が仲裁に入ったが、 元々言い出したら後に引かない忠治がその場で旅人を切り殺してしまった。 伊三郎にしてみれば盛大に行われていた賭場を忠治により血で汚されたこの時から忠治を敵に回すようになった。 とりあえず何処の何者か行方の知らぬ旅人の骸を境村役人に知らせ、検分の上、一件事件は収まったが、 さて処々から忠治は関八州の手配人となり上州を始め関東八か国の人相手配人として関八州の役人に追われる凶状侍となった。
年17歳にして人を殺し凶状旅となった忠治は運良く勢多郡大前田村(現宮城村)生まれの博徒・田島英五郎(侠客大前田英五郎)と出会い、 これが後の国定一家形成の糸口となった。その後の国定一家の形成は後ほどお話します。
想い出の教科書を読んでみましょう 橋本 利三
諸田婦長さんの呼びかけで集まったのは20名程であった。何だろうと思い私も加わった。
2時になると、職員の常木さんを連れて婦長さんがやって来た。
初めに、婦長さんがこぶし大くらいの何やら細工物を取り出し「耳をすませてください。何の音でしょう?」と言ってその一部を押した。「パチ、 パチ、パチ、ぱ、ぱ、パ、パ」拍子木の懐かしい音が聞こえてくる。「あっ、紙芝居!」と何人かが答える。次に、「もう一つ、 これは何でしょう?」「トウフィ、トウフィ」今度は一斉に「豆腐屋!」と元気よく答える。 紙芝居屋さんと豆腐屋さんの音の出るおもちゃは皆さんのところに回った。いつの間にか、子供心に戻ったような雰囲気になり、 小さいボタンを押しながら昔の音をしばし懐かしんだ。紙芝居屋の水あめが一銭、誰が早く白く練れるかを競い合った。 あめの買えない子は遠くから見ていた。豆腐の値段は確か五銭、豆腐を買えない時はおから、・・・などと次から次へと話題が広がった。
今度は教科書が出てきた。1頁目は「サイタ、サイタ、サクラガサイタ」。日本で初めて絵の入った国語の教科書である。 「私たちの習ったのとは違うよ」「違う」「違う」。「それでは皆さんが使った教科書の1頁目は憶えていますか?」と婦長さん。「ハナ、ハト、 マメ、ミノ、カサ、カラカサ・・・」と答える。なかには最後の文章まですらすらと答える人もいる。声を合せて何度も繰り返した。「ハナ、 ハト、・・・」。
すっかり昔の生徒に戻ったところで、今度は修身の本が出てきた。「これは憶えていますか?」「憶えている」「憶えている」「僕は 『きぐちこうへいはしんでもラッパをはなしませんでした』だけは憶えているよ」「『おおかみがでてくるよう』というのもあったなぁ」。 婦長さんの「この頃、正直とか真面目とかという言葉は、誉め言葉から消えているようですが・・・、何か思い出すことはありませんか?」 の声につられて、私は思わず「私が高等科1年の時、よその家の杏を取ろうとして投げた石が、その家の風呂場のトタン板にぶつかり、 入浴していたおじさんに『誰だ!』と叱られ、あわてて家に逃げ帰ってしまったが、傘を置き忘れてしまい、 見つかるのが怖くて夕食ものどを通らず、結局、母親にその出来事を打ち明け一緒に謝りに行ってもらった時の恥ずかしさは今でも忘れられない。 」と話した。婦長さんも正しいこと、正しくないことの躾に厳しかったというお母さんの想い出を話してくれた。
こんな風に、昔懐かしいおもちゃと教科書を中心に話題はどんどん広がった。老いを忘れ、邪心を離れ、 たちまちにして幼心に戻れた尊い一時間だった。途中、何曲かの歌が入り、常木さんが歌の指導を上手にしてくれたことも、 私共の心に響いて若返らせてくれるのに効果があったのだと思う。こんなに楽しい企画をしてくれた婦長さん、常木さんに感謝いたします。
橋本様、坂本様、影山様、ご投稿ありがとうございました。
名倉院長の健康豆知識
汗の働きについて
今年の夏は稀にみる猛暑で、
各地で熱中症の報告があり、水分補給の重要性が喧伝されています。
私たちの身体を冷やすということを考える時、汗というのが重要な役割をしていることに気付きます。私たちの身体の水分出納という点では、 その水分の排泄は主に尿、発汗、呼吸中の水分、便という形で排泄されており、汗および呼吸中の水分は併せて不感蒸泄と呼ばれています。 下痢などの時には、便から大量の水分が失われますが、通常の場合、水分排泄の主役は尿と不感蒸泄で、通常成人の場合、 不感蒸泄量は700~1,000ミリリットル近くあります。尿量は不感蒸泄に作用されると考えても良い訳で、冬場に尿量が多く、 夏に少なくなるのは汗の出る量の違いでもあるのです。この発汗により体の冷却を図るという作用は、ヒトに特異的な働きで、 他の哺乳類は体の冷却作用を鼻腔で行っています(散歩などの時の犬の呼吸を見れば良く分かりますね)。ヒトの場合、鼻腔は退行し、 皮膚に分泌させた汗を蒸発させて、その気化熱によって体を冷却しているのです。 犬や猫などと違って人間に毛がないのは毛がないと気化熱による汗の蒸発が効果的であり、 そのためヒトは体毛をなくしたものとも考えられているのです。
ヒトは加齢とともに小汗線の線維化が見られます。これには、あらゆる老化と同じように個人差があると思われますが、 小汗線の線維化の進んだヒトは汗による水分排泄機能の低下(体の冷却装置の機能低下)が見られている訳で、 暑さには弱い体になっていると考えられます。また人は高齢になると口が渇いたという感覚が低下します。 この口渇感覚の喪失は高齢者に体の水分量の不足と脱水の危険をもたらします。若い頃は体温が上がれば汗が出、 身体の水分が少なくなれば迅速に喉が渇くという機能が年齢とともに低下していくということです。 早めの水分補給を心がけるとともに発汗作用の維持のため適度に汗をかくという日常生活の維持が大切と考えます。
白熱!第2回ソフトバレーボール大会
6月30日、富士見村原小学校体育館において、親睦会主催による「第2回ソフトバレーボール大会」が行われました。 当日は、
勤務終了後の夜七時に総勢50数名が一同に集まり、6つの男女混交チームに分かれ、勤務後の疲れた身体にも関わらず、「焼肉食べ放題」
の賞品をかけて、各試合とも熱戦を繰り広げました。各チームとも甲乙つけ難い接戦でしたが、院長チームが優勝を決め、「焼肉食べ放題」
の権利を獲得しました。 今回の大会は、各部署対抗ではなく、混合のチーム編成であったため、
普段話す機会のない他部署の方との交流が持てたのではないかと思います。
8月の行事予定
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編集後記
さんぽみち8月号、いかがだったでしょうか?
今年の夏は記録的な猛暑が続いておりますが、皆様は体調を崩したり、夏バテになったりしていませんか?外出の際は、
熱中症や脱水にならないよう暑さ対策を万全にし、お出かけください。そして、美味しいものをたくさん食べ、暑い夏を乗り切りましょう。
さて、来月には当法人一大イベントの感謝祭が行われます。催物や模擬店など予定されていますので、ぜひご参加ください
《広報委員 吉澤》