平成29年4月号

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・編集後記

クリニック通所リハビリ特集!

今月号のさんぽみちは、クリニック通所リハビリ特集です。そこで、通所リハビリの一日を紹介します。まずは送迎車にて、来館されたら体温、血圧を測定し、体調を確認します。そして、午前中から自主トレーニングやリハビリが開始となります。個別のリハビリも提供しているので、リハビリスタッフが個々のプログラムを立案し対応します。十一時からは皆さんで円になり、椅子に座ってできる集団椅子体操を行います。簡単なゲームなども取り入れ、わきあいあいとした雰囲気で行っています。十一時五十分からは、お昼の案内と嚥下体操を行います。ここで、以前嚥下体操で行った早口言葉を紹介します。「パンダの宝物は、パパパンダからもらったラッパ」これを、皆さんでなるべく早く言い、昼食前の口の準備を行いました。十二時からは、昼食をお出しします。休憩の後、十三時からは午後のリハビリ、自主トレーニングの開始となります。自主トレーニングもリハビリスタッフが方法の指導を行い、その方にあった運動を提供します。十三時半からは、マットに寝て行う難易度が高い集団マット体操を行います。その他、手指のリハビリで手芸作品を作成されている利用者様もいらっしゃいます。完成した作品は、フロアに飾ってあるので見に来て下さいね。十五時からはミニレク、体操、歌を日替わりで行います。そして、お茶とおやつになり、一息ついたら一日が終了となります。通所リハビリの一日を分かっていただけましたでしょうか。リハビリを重視していますが、安心して過ごせる場所を目指しています。見学などお気軽にいらして下さい。

 

リハビリ成果報告

クリニック通所リハビリでは、個別リハビリテーションを提供しています。最近、自宅のお風呂に入るのが大変になったという利用者様には、浴槽をまたぐ動作の練習を開始しました。麻痺した足を高く上げるのは、全身を使う大変な運動です。写真では、台の上に右足を上げる練習をしています。最初はやっと足が上がる状態でしたが、繰り返し練習し体幹の筋力トレーニングも行うことで、徐々に動作が上達しています。利用者様の希望を把握し、生活の中の目標に向かってリハビリを提供出来ればと思います。これからも、自宅での安全な動作に繋がるリハビリをしていきたいと考えています。

 

今月の事業所便り

DSゆめさき 皆でお祝い!ひな祭り!

デイサービスセンターゆめさきでは、三月三日(金)にひな祭りのお祝いをしました。最初に、ひなまつりについてのクイズを五問出題させて頂きました。簡単なクイズでしたが皆様楽しまれていました。クイズをした後、緩衝剤や折り紙を使用して、お雛様とお内裏様を一人一体ずつ作って頂きました。緩衝剤を胴体に使用し、和風の折り紙を二枚重ねた物をのり付けし、着物に見たて胴体に張り付け、お雛様、お内裏様に折り紙を切って作った烏帽子、髪の毛を被せ扇と柄杓を付けました。最後に目と鼻を描いて完成です。どれも素晴らしい出来栄えでした。会の締めに全員で「うれしいひなまつり」を職員の大正琴の演奏に合わせて歌い、閉会しました。一年に一回のお祝いを皆で楽しくお祝いする事が出来ました。

 

あかしあの里Ⅰ やっぱりお酒!

あかしあの里Ⅰでは三日の日にひな祭りを行いました。お祝いという事でいつもより豪華な食事に皆様喜ばれたり、おやつには桜餅を召し上がっていただいたり。「今日は何だい?何の日だい?」と聞かれていました。男性入居者様の中には、「女の人に感謝しなきゃだな」と言われる方もいらっしゃいました。でも・・・一番気になっていたのは、飾ってあった白酒(ジュース)のようで、白酒を指し、「あれが一番気になるよ。あれはいつ飲めるんだい?」と言われる入居者様・・・次の日に、ひなあられと一緒に召し上がっていただきました。また、楽しんでいただける季節の行事を考えて行きたいと思います。

 

しらさぎ 色気より食い気

三月一日にプレートパーティを行ないました。昼はお好み焼き、おやつはパンケーキと一日を通して利用者様とお喋りをしながら、焼きながらと楽しく過ごしました。二つのテーブルを合わせて、大きな輪を作り利用者様とスタッフとお喋りが絶えることなく賑やかに過ごせました。三月三日にはひな祭りで利用者様と行事食を作りました。いろどり鮮やかなお膳を前に、「今日はご馳走だ!華やかでいいねぇ~」と歓喜の声が上がっていました。十五時のおやつ用にと利用者様の家族からケーキの差し入れを頂き、甘い物は別腹と言わんばかりに、ぺろりと平らげていました。写真撮影で内裏雛の衣装を身にまとい、利用者様は笑顔で撮影に応じていました。

 

ケアセンター朱咲 お団子でお祝い

三月二十一日に三月生まれの利用者様三名の誕生日会を開催しました。お祝いでは利用者様に協力していただき、春らしいお菓子として桜もちを作っていただきました。まず、市販のあんこを一口大にまるめてもらい、その外側に事前に作って置いた団子粉の生地を包み丸めてもらいました。この生地には細かく刻んだ桜茶の花が入っていて程よい塩味と桜の香りがする生地を使いました。制作途中で待ちきれない人が一つ、また一つとつまみ食いしてしまうほどおいしく出来上がりました。おいしく出来た桜もちを食べたあと、誕生日の方にプレゼントを渡して利用者様でハッピーバースデーを歌ってお祝いを締めくくりました。桜の時期にはまだ早いのですが、桜もちの香りで一足早い春を楽しみました。

 

わきあいあい 花粉に負けずお花見

デイサービスわきあいあいでは、雛祭りイベントを行ないました。利用者様と一緒にお内裏様とお雛様の人形を作り、歌を唄い雛人形と一緒に写真撮影をして、楽しいお祭りになりました。今日は、「女の子のお祝いだね」と嬉しそうに皆様でおやつに出された桜餅を食べました。とても楽しい雛祭りイベントになりました。 そして、三月十日(金)梅の花を見に出掛けましたが、あいにく風が強く寒い日でした。スタッフの中で花粉症の人が居て、「貴方も大変ね」と利用者様に言われましたが、見事に咲いた梅の花を見ることが出来、利用者様が喜ばれている笑顔が見られて、とても良かったと思います。今後も利用者様が楽しめる様なイベント企画を行なっていきたいと思います。

 

あかしあの里Ⅲ ほろ酔い?ひな祭り

あかしあの里Ⅲでは、三月三日ひな祭りのお祝いを行いました。お昼にはちらし寿司を召し上がって頂き、三時のおやつにはイチゴのショートケーキとひな祭りらしく甘酒…ではなく、ノンアルコールのワインを提供しました。いつもとは少し違うおやつに、お酒好きの利用者さんも「わぁ、すごいね!豪華だね!」と目を輝かせていらっしゃいました。ケーキとワインを召し上がり、皆さん口々に「美味しいね」「良いねぇ」と満面の笑顔で喜んでくださいました。特別なイベントでは少しだけ特別なおやつや食事を提供し、皆さんの驚く顔や、笑顔をたくさん引き出していきたいです。

 

GHゆめさき 毎月のお楽しみ・・・

GHゆめさきでは、個別援助として月に一度順番で、利用者様一人に対して職員一人が、本人の希望に添った計画を立て一緒に過ごしています。今回は、梅の花が見ごろという事で出かけて来ました。久しぶりの外出とあってか、車中では会話も弾みあっという間にお昼の時間となりました。大好きな『天ぷらうどん』を食べ、満面の笑みを見る事が出来ました。
これからも利用者様一人ひとりの思いに添えるよう、努めていきたいと思います。

 

通所リハビリ ひな祭りコンサート

三月三日のひな祭りに、「さくら筝・ひな祭りコンサート」を開催しました。さくら筝の方々による、ひな祭りコンサートは実に一年ぶりとなります。楽しみにされていた方も多くいらっしゃいました。箏の演奏を聴きながら、始まったばかりの春を感じていただければと思い企画しました。この日も、先生お二方の着物姿はとても素敵でした。いざ、演奏スタート!!「野路の梅」をはじめとする筝曲や「うれしいひなまつり」、「早春賦」といったこの日にぴったりの曲も演奏していただきました。二つの筝が織りなす繊細な音色にうっとり。目を閉じて聴き入っている利用者様もいらっしゃいました。曲の情景を思い浮かべながら聴いていたことでしょう。アンコール曲も含め、全八曲ご披露してくださいました。演奏会の後、おやつの時間にはひなあられを食べ、ひなまつりを満喫しました。来年のひな祭りにも、さくら筝の方々にお越し頂ける事を願っています。

 

あかしあの里Ⅱ 百寿を目指して

あかしあの里では三月五日に、入居者様、九十九歳の誕生日会を行いました。最初にスタッフから誕生日者様へ花束、そして、メッセージカードを渡し、記念撮影をしました。一人ひとり他の入居者様よりお祝いの言葉を頂きました。その心温まるお祝いの言葉に、本人様も感激される一面も見られました。本当に嬉しそうにされておりました。おやつの時間にイチゴのケーキをみんなで食べました。来年の誕生日も元気に迎えられるよう祈っています。盛大に百歳のお祝いを行いたいです。

 

春らんらん クイズ!ひな祭り

三月三日にひな祭りイベントをしました。お祭りの由来を話したあとに○×クイズをして、お雛様と一緒に写真を撮りました。由来の説明では、「へぇ、そうなんだぁ。」と驚いたり、「昔は私もひし餅を作ったんだよ。」と、昔の話をしてくださる方もいて会話に花が咲きました。ひな祭りに関する○×クイズでは、由来で話した内容もありましたが、皆さん一生懸命考えて答えてくださいました。お雛様と写真を撮った後は、皆さんお待ちかねの甘酒とひなあられを食べ、「子供のころの味がするね。」「こんなに美味しくはなかったかなぁ。」と、楽しそうに話されている様子を見て、これからも季節に合ったイベントをたくさん企画し楽しんで頂けるよう頑張りたいと思いました。

 

明月 「GH・ひな祭り」

グループホーム明月では、三月三日にひな祭りイベントを実施いたしました。今回は男性のご利用者様が増え、にぎやかなイベントを執り行う事が出来ました。雛飾りに並び一人ずつ記念撮影等順番に行い、雛あられや、白酒にて楽しい時間を過ごす事が出来ました。歌の文句でもあります、少し白酒めされたか?にて「ハイ・チーズ」少し緊張した写真です。今後も利用者様の要望や楽しみを叶えるイベントを考えていきたいと思います。

 

涼風の家 御馳走たくさんの雛祭り

涼風の家では、三日に雛祭りのイベントを行いました。まず、昼食に職員手作りの手毬寿司を提供すると、皆さん大変喜ばれて待ちきれない様子です。「いただきます。」の声がかかると、皆さんお好きなものから瞬く間に、ペロリと召し上がってしまいました。午後になり皆さんそろったところで雛祭りの始まりです。『うれしい雛祭り』を皆さんで合唱していただくと、とても大きな声で歌って下さいました。そしてお待ちかね?の、こちらも職員手作りの三色餅の登場です。美味しそうなお餅をご覧になって、やはり皆さん目を輝かせていらっしゃいました。これもあっという間に召し上がり、ご満悦の様子でした。最後に雛飾りの前で記念写真をパチリ!皆さんとても良い表情をされていました。来年の雛祭りには衣装を用意して記念撮影が出来たらなどと、早くも考えています。

 

療養棟三階 女性が主役のひな祭り

療養棟三階では三月二日にひな祭りのイベントを行いました。ひな祭りについてのお話をし、「うれしいひな祭り」を利用者様と一緒に合唱しました。写真を見て頂き、クイズなどを交えながらひな祭りの歴史などを皆さまと一緒に振り替えることが出来ました。ちらし寿司や菱餅、雛あられなどの写真をご覧になると「おいしそうだね」「食べたくなったよ」などの声が聞かれました。最後に女性の利用者様に羽織を着て頂き写真撮影を行いました。「きれいだね」「着せてくれてありがとう」「うれしいよ」などと聞かれ笑顔でみなさん写真に写られていました。

 

星辰の家 三月イベント集

星辰の家では、三月三日にひなまつり、十六日に誕生日会、二十日~二十四日の五日間にかけてラーメン外食ツアーを行いました。ひなまつりでは職員がお化粧をしてお内裏様とお雛様になりきって、皆でひなまつりを歌いながらひなまつりの季節感を味わうことができました。利用者様と一緒に作った三色ゼリーと甘酒はとても美味しかったです。ラーメン外食ツアーでは地域の交流を目的とし、近所にある「らーめん瓦礫」に食べに行きました。皆それぞれ好きなラーメンを選んで食べて頂き、沢山の笑顔が見られ大変喜んでいました。誕生日会では利用者様の好きなお寿司を食べに行き皆で祝う事が出来ました。これからも楽しいイベントを考案していき利用者様と沢山の思い出作りをしていきたいです。

 

療養棟二階 視線を独り占め

二階では、三月二十二日(木)にお誕生日会を行いました。まずはお誕生日の方の紹介を行いました。今月のお誕生者は一名だった為ゆっくり紹介できました。占いがお好きな利用者様なので、生年月日占いや生まれた日の出来事紹介を行いました。昭和二十年代生まれの若い方だった為、お祝いをして下さった利用者様から「おめでとう!!若いねえ。うらやましいよ。」「つい最近の出来事だ。」と声をかけて頂きました。その次は都道府県クイズ。特産物や観光地をもとに皆で当て、盛り上がりました。若い時にデートをした話なども聞けて楽しい時間を過ごせました。これからも楽しい誕生日会を開いていけるように頑張りたいと思いました。

 

今月の行事予定

☆わきあいあい☆
3、4日 ケーキバイキング
13、14日 桜の花見散策とお誕生日会

☆春らんらん☆
3日~7日 花見ドライブ
28日 面踊りの会慰問 & 誕生日会 

☆GHしらさぎ☆
上旬 お花見
中旬 おやつ作り
22日 お誕生会

☆通所リハビリ☆
1日 テンプスコンサート
6日 プメハナメケ アロハ
19、20、24、25日 お誕生会
29日 フィッシャー&シーランツコンサート
4月前半 お花見ドライブ

☆涼風の家☆
2日 お誕生日会
26日 オレンジカフェ
未定 お花見ドライブ
未定 おやつ作り

☆星辰の家☆
8日 お花見会
未定 誕生日会

☆朱咲の家☆
3日~9日 お花見ドライブ
18日 誕生日会&お好み焼きパーティー
23日 前橋渋川シティマラソン参加・応援

☆あかしあの里Ⅲ☆
15日  手作りおやつ
26日  お誕生日会
未定   お花見ドライブ

☆GHゆめさき☆
2日 お花見 外出
29日 昭和の日イベント
未定 ピクニック
ゆめさき裏のお花見

☆あかしあの里Ⅱ☆
9日 花見&外食ドライブツアー
中旬 おやつ作り

☆療養棟二階☆
5日 買いものツアー
6日 外出(花見)敷島公園
12日 おやつ作り(茶巾絞り)
26日 お誕生日会

☆あかしあの里Ⅰ☆
上旬 お花見
(ソメイヨシノ)
中旬 デッキでランチ
下旬 お花見(八重桜)

☆明月☆
GH
4月中旬 春のお楽しみイベント
DS
10〜15日 春の季節イベント
合同にて
20日 新年度会
26日 音楽療法慰問

☆療養棟三階☆
5日 買い物ツアー
6日 外出ドライブ
13日 おやつ作り
27日 誕生日会

☆DSゆめさき☆
3〜8日 お花見ドライブ
10,11日 上映会
12,17,25日 お誕生会
13日 久保さんカラオケショー
20〜22日 おやつ作り
28日 水野さんハーモニカ

 

院長先生の健康豆知識

環境と体質

荒唐無稽とも思われる話が、結構根拠のある話であったりするものです。昔、新人医者だった頃の事ですが、喘息発作で度々点滴に来られる初老の男性がいました。「私は沖縄に台風が来ると発作を起こすんだ。だから、天気予報が出来るんだ」と、言っていました。当時は半信半疑で聞いていました。今であれば充分根拠のある話とも考えています。何故なら、私達は水の中でなく、空気の中を泳いでいる存在だからです。空気も動き、冷たい空気、温かい空気が入りまじり、重い空気、軽い空気もあります、高地のゴルフボールがよく飛ぶのは、薄い空気のせいですし、湿った空気の時はボールは飛びません、台風による大きな気圧の変化の影響で、気管支の変調が来てもおかしくないのです。関節の痛みなども湿度の影響を受ける事があるようです、私の幼い頃、一家は会社の社宅に住んでいましたが、そこは、崖をけずった所に建ててあり、「ここの家は崖から流れてくる水の影響で湿っ気ているから、関節が痛くなるんだ」と、母が言っていました。実際、私の右肘も中学の野球部に入った頃より痛くなり、野球のせいだと思っていましたが、中学二年の時、家をかえたらピタッと痛みがなくなりました。風水なんてのもありますが、案外的外れな占いではないのかもしれません。当たり前の事でありつつも、考えに入れない事が多いのですが、私達の生活は私達を取り巻く環境との相互作用で営まれています。温かくなってくると花粉症に悩まされるなんてのはその典型的なものですね。中には、花粉症とは全く無縁の人がいますね。そうした時私達は「体質」という言葉を持ち出すのです。自分はどのような体質なのか理解しておくと、自分の身体の事が分かりやすいかも知れません。いつもイライラして怒りっぽい人がいたり、いつもニコニコして穏やかな人もいます、例えば私の場合白血球の中で、好酸球というアレルギーに関わるものが以上に高いのが特色です。いつもイライラしていませんが、無性に活動的で、ゆっくり寝ていられないという性格です。これなどは好酸球のなせるわざに違いなく、抗アレルギー薬を使うと、ガクッと活動性が落ちます。ですから、いい性格、悪い性格といっても血液の中身でもたらされる性格もあるに違いないと考えています。だからと言って血液型による性格判断は正しいとまでは言いませんが、あながち荒唐無稽ではない可能性はあります。色々な生活習慣病にも体質の違いははっきりと出てきます、遺伝的な高血圧などはまさにそうですね、また血圧に関しては食塩感受性の違いというのも血圧に大いに関係します、同じ様に塩をとっても、血圧が上がる人と、いくら塩をとっても血圧に関係ない人もいるのです。塩のとり過ぎが身体にいいなんて事はありませんが、とり過ぎても問題にならない人もいるという事です。コレステロールにしたって、私達が血液検査でみているコレステロールの70%が肝臓で作られ、30%位が食事で摂ったものから成る訳ですから、肝臓で作られるコレステロールについては何ともしようがないのです。したがって余り、低コレステロール食にこだわるのは意味がないと言ってよく、最近では言わなくなっています。糖尿病もそうですね。南洋の島に行くと小錦(古い!臥々丸?)のような超肥満体がいますが、日本人であれば、すぐに糖尿病になってしまいます。最近たっぷり肉のついた老婦人を診て、糖尿病を心配したのですが、しっかり正常範囲にて、心配する必要はありませんでした。「あなたは内臓機能がしっかりしていて食べた物がしっかり吸収され、余分な糖は確実にインスリンによって脂肪として貯えられる身体なんですね。」と、お話しましたが、残念ながら腰や膝は、その体重によって被害を受けていたのです。理想を言えば、運動強化によって体重増加を抑えられればよかったんでしょうが、なかなか聖人君子でもないかぎり、健康な内臓と肉体を調和させるのは難しいようです。私なんぞは、立派な糖尿病の遺伝を引き継いでいるから努力しているのであって、これが全く心配のない体質でお酒が飲めていれば、どんな事になっていたか、自信はありません。自分の体質というものをよく見きわめ、今後の健康管理に努力していただきたいと願っています。

文芸作品

創春館通所リハビリご利用の櫻井幸三様。全国書画展覧会運営委員会の主催する「第三十四回 ふれあい書道展」にて一万六千五百点余りの応募の中から特別賞【熊野町議会議長賞】を受賞致しました。おめでとうございます。

 

薄氷を 打てば浮雲 ちりじりに

啓蟄や 蜘蛛ころげ落ち 干布団

木の葉おち 五線譜描く 箒あと

寺鳩の 餌に割り込む 村雀

影山 えいじ 様

 

リハビリコラム

痛みについて

なぜ痛みの感覚があるのでしょうか?それは身体に何らかの異常が生じていることに気づかせるためです。痛みが生じると交感神経の緊張と運動神経の興奮で血管が収縮し、筋肉が緊張してきます。そうなると血行が悪くなり、また痛みが起こってしまうという悪循環が生じます。
痛みがあると日常生活の中では気分が滅入ってしまいます。不眠や不快、不安や疲労などは痛みを強くしてしまいます。逆に十分な睡眠や休息、人とのふれあい、周囲の人の理解などが得られれば緩和してきます。
痛みが強いときは安静をとり、身体をリラックスさせていきましょう。痛みが弱くなれば軽い運動を取り入れていきましょう。自分にあった痛みのやわらげ方をみつけていくことが重要です。

理学療法士 齊藤 輝美

 

編集後記

今月号のさんぽみちはいかがだったでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございます。あっという間に四月になり、家の庭の水仙が咲いているのに気づいたり、散歩中につくしを見つけたりして春が来たんだなぁと感じています。以前は自然の変化で季節を感じることがありませんでしたが、最近は関心を持つようになりました。これからも色々なことに関心を持ち、知識も深めていきたいと思います。

春らんらん 井口 朋美