2019年9月号 通所リハビリ特集
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通所リハビリ特集
通所リハビリ 納涼祭
暑さ厳しい八月、十四日から十六日までの三日間、毎年恒例の納涼祭を行いました。
その年の企画担当者が知恵を絞り、利用者の皆様に楽しんでいただける企画、準備を約一カ月前から進めました。
普段の食事では食べられないお祭りならではの、皆様に喜んで頂ける屋台風の食べ物を相談して決めるのですが、利用者様の中には普通の形態の食品ではのど詰まりを起こしやすい方や、カロリーの制限がある方、食べてはいけない食品のある方がいらっしゃいます。
企画担当者だけでは、食べていただいても良い形態か、カロリーや薬との兼ね合いはどうかなど、わからないこともあります。
そこで食形態や嚥下に詳しい言語聴覚士に意見を求めたり、看護師に実際に食べてもらったりと、法人内の様々な職員に協力していただきました。専門家が揃っているのは心強い限りです。
さて、例年はたこ焼きや焼きそば、ところてんがメニューの恒例となっていますが、今年は少し違ったものをと考えて、次のメニューとなりました。
「目の前で炭火で焼きあげる焼き鳥」「夏の涼味そうめん」「三つの味が選べるかき氷」今年も自信作です。
食べ物以外にも、射的、輪投げ、くじ引きで景品を当てていただいたり、盆踊りの曲で踊ったり。午後の約一時間だけではありますが、賑やかに楽しんで頂けるようにと、企画担当だけでなく、多くの職員を巻き込んで準備をしました。
そうして、いよいよ納涼祭本番となるわけですが、もう残りの行数が少なくなってしまいました。
お祭りの様子を簡単に語ってしまうのも野暮ですので、どうか掲載のご利用者の皆様の表情を見て想像なさってください。ご家族、ご友人の方はぜひ「納涼祭はどうだった?」と利用者の皆様に聴いてみてください。きっと笑顔で答えてくださると思います。
また、創春館の通路にも写真を張り出しますので、どうぞお気軽にお越しいただき、ご覧になってください。素敵な笑顔があふれる写真ばかりですよ。
今月の事業所便り
明月 「伊香保中学校吹奏楽部」
八月十九日 地元中学校の吹奏楽部の慰問が行われました。利用者様は、孫やひ孫世代の中学生の演奏に目を細め、曲に合わせ手拍子をしました。特にハンドベルの演奏では、「いい音色だね。」「こういう音楽もいいね。」と、心温まる穏やかな時間を過ごせた様子でした。
いつまでも鳴りやまぬ拍手と共に、明月祭での再会を約束し楽しい時間は幕を閉じました。
来月もまた、利用者様が楽しんでいただけるようなイベントを企画して行きたいと思っております。
クリニック通所リハビリ 納涼祭 ビンゴゲーム大会
クリニック通所リハビリでは八月十二日~十四日に、毎年恒例の納涼祭を行いました。
ビンゴゲームでは、一~五位の方に景品と、景品をもらえなかった方にはジャンケン賞も用意してあります。ゲームが始まると、真剣に職員の引いた数字と、ご自分のカードの数字を見比べる様子がありました。そして、自分のカードに数字があると、大きな声で返事をしてくださる利用者様もいらっしゃいました。
皆さん、暑さを忘れて集中して楽しんでいただけたかと思います。今後も、楽しんでいただけるようにイベントを企画していきます。
春らんらん 納涼祭
八月十八日に利用者様、ご家族様、荒牧町自治会様、地域の皆様、慰問に来てくださっている方達をお招きして春らんらん納涼祭を行いました。
お祭りのBGMで心が逸る中、利用者様とご家族様に、職員手作りのカレーライス、焼きそば、コールスローサラダ、ヨーグルト、スイカの昼食を召し上がって頂いてから、第一部のスタートです。
「わっしょい、わっしょい!」と威勢のいい掛け声と共に、手作り神輿の登場に「おー、すごいね。」と皆様が笑顔になった後は、荒牧町八木節保存会の八木節をご覧になって頂きました。
職員の余興では、インドネシアのダンスを披露し、なんと「アンコール」を頂くほど大盛況。
ハッピードリームサウンズの慰問で盛り上がった後は、第二部のスタートです。射的やヨーヨ釣り、くじ引きを楽しんで頂き、お待ちかねのカラオケ大会です。
利用者様やご家族様、職員に、素敵な歌声を披露して頂きました。
「今日は、楽しかったよ。」「来年も期待しているからね!」と、皆様笑顔で、楽しく納涼祭を過ごして頂けました。
療養棟2階 お祭りの準備
療養棟二階では八月はレクレーションの時間を使い、九月一日に行われる快晴との合同納涼祭で使用する飾りつけ作りを行なっていました。
みんなでわいわい完成を楽しみにおはな紙で花を作り、入口のアーチを作成しました。出来上がりにみなさん大満足され、当日のイベントをとても楽しみにされていました。
当日は事故のないように楽しいイベントを行なえる様職員一丸となって頑張りたいと思います。
有料朱咲 祝!朱咲納涼祭開催!
八月二十五日「第一回納涼祭」が開催されました。
今年は、開所三周年にあたる記念の年であり、ぜひとも納涼祭を実施したいと考えて、スタッフ一同で準備を進めてきました。開催にあたっては、六供町自治会長様及び大家様からも、多大なご協力を賜りました。
この日に備えて、手作りの紙提灯を利用者様と職員とで作成し、会場を華やかに彩っていました。
お祭りといえばやはり屋台!ということで、やきそば・チョコバナナ・かき氷・フライドポテト・ジュース・ヨーヨーを用意したところ、利用者様と来所してくださったご家族からも「美味しかった」と好評でした。
余興タイムでは、女性職員による「ロシアン・からしシュークリーム」、男性職員による「ジャグリング」「空手試し割り」「ひげダンス(アイスバケツチャレンジ)」が行われました。
バケツチャレンジでは、バケツから水がこぼれて職員が水浸し・・になるハプニングもありましたが、会場は大いに盛り上がりました。
利用者様からも「来年もやってほしい」というご要望を頂きましたので、来年は今年以上の納涼祭にしたいです。
あかしあの里Ⅰ 夏が来た!BBQ
あかしあの里Ⅰでは、八月十八日に利用者様の家族を招いてバーベキューを行いました。
肉・野菜・ホタテ・海老など、おいしそうな海産物をじっくり炭火で焼きあげました。焼いている途中で「おいしそうだねぇ」と香りに誘われてテラスに来られた利用者様が、満面の笑みをこぼされました。
家族が来られた方は、焼き立ての肉などで食卓を囲み、会話をしながら楽しい時間を過ごされました。少しでも夏を感じて頂けたなら幸いです。
療養棟3階 ドライブツアー
療養棟三階では、八月七日に二階と合同で群馬県庁へドライブツアーに行ってきました。
県庁へ向かう道中、普段見られない風景を見た利用者様はいつもより活き活きとした表情を浮かべられていました。
県庁へ着いてからは、三十二階までエレベーターに乗り展望ホールへ向かいました。とても高いところからの景色を見て「景色がとってもきれいだね」「遠くが良く見える」「来れてよかったよ」など声が聞かれ、笑顔が多く見られました。
これからも利用者様の笑顔が多くみられるような楽しいイベントを企画していきたいと思います。
GHゆめさき 納涼祭!!
八月二十五日、天候に恵まれ今年も納涼祭を行う事が出来ました。
今年の納涼祭は、モノマネショーを行ってもらいました。みなさん、ショーを見ながら大爆笑。全員が参加出来たことで、より楽しんで頂けたようでした。
「面白かった」という声を多く頂く事が出来ました。例年とは違うイベント内容であり、少し不安な所もありましたが、楽しんで頂けて良かったです。
今年も多くの方のご理解ご協力があり、無事に終えることが出来ました。ありがとうございました。
わきあいあい わきあいあい恒例、そうめん大会
デイサービスわきあいあいでは、八月十五日(木)と十六日(金)にそうめん大会を行いました。
そうめんだけではなく、お蕎麦も用意し、蕎麦好きのご利用者様にとても喜ばれ、天ぷらや薬味等も付けたので、皆様「お昼のそうめん(蕎麦)は美味しいね」「夏は麺か、いいね」と普段は食の細い方も、沢山召し上がってくださいました。
美味しい物を食べて笑顔が溢れとても和やかな雰囲気で食事が出来ました。
今年は、流しそうめんが出来なかったので、来年は流しそうめんが出来ればいいなと思います。利用者様が楽しんで頂けるような企画をこれからも考えていきたいと思います。
あかしあの里Ⅱ 大盛り上がりの納涼祭
あかしあの里Ⅱでは、八月五日に納涼祭を行いました。ヨーヨーすくい、スイカ割りなどを楽しんで頂きました。
ヨーヨーすくいでは、とても楽しんでいる人を見て応援している人や、懐かしんでいる人もおられ、スイカ割りの時には、皆さんにチャレンジしてもらい、大盛り上がりでした。
来年も皆さんに喜んでもらえるよう頑張りたいです。
星辰の家 夏の風物詩で満喫
星辰の家では、八月一日にかき氷、十七日に花火大会を行いました。かき氷は本格的なかき氷機を使用し利用者様も職員もびっくりしながらも夏の風物詩のかき氷を堪能しました。
花火大会は職員の子供たちも参加し、賑やかに行いました。「懐かしいね」と笑顔多くみられ、打ち上げ花火は大迫力!大盛り上がりで終了しました。
来年も行えるようもっといい企画を練ろうと思います。
涼風の家 大賑わいのオレンジカフェ
涼風の家では毎月 地域の方をお招きして、オレンジカフェを開催しています。
ありがたいことにかなり定着してきて、今回で三十三回目を迎えることが出来ました。回数とは関係ないのですが、今回は少し趣向を変えて夏祭りの縁日風にして見ました。
皆さんには、的当てゲームやヨーヨー釣り、千本釣りを楽しんでいただきました。的当てゲームではうまく当てても、当てられなくても大きな歓声が上がり、千本釣りではなるべく大きな景品を当てようと紐を見る目も真剣です。
ヨーヨー釣りでは、絶対に取れないように重くしてあるトラップに見事に引っ掛かりながらも、別の物をうまく引き上げて、そちらでも大きな歓声が絶えませんでした。
おやつには中高生のボランティアが頑張って作ってくれたカキ氷と、職員の焼いたお好み焼きを召し上がっていただき、大賑わいのオレンジカフェとなりました。
お帰りの際には「とても楽しかった。」とのお言葉もいただけました。今後とも地域の皆さんとの交流を続けていきたいと思います。
菜摘荘 8月誕生日会
菜摘荘では二十五日(日)に八月生まれの利用者様三名の誕生日会を行いました。
最初に全員で歌を歌ってお祝いをしてプレゼントとメッセージカードの贈呈が終わってゲームを行いました。ゲームの内容は新聞紙を細く切って鰻に見立てて段ボールの中に入れて棒でどれだけすくえるかのゲームを行いました。
利用者の皆様、とても楽しまれていました。三名の誕生日の利用者様方々も笑顔でとても喜ばれていたので良かったと思います。
これからも利用者様が楽しんで喜んで頂けるような企画を考えていきたいと思います。
あかしあの里Ⅲ 夏の風物詩 流しそうめん
八月十九日に、流しそうめんを行いました。最初は「何が始まるの?」と少しそわそわした様子でしたが、流しそうめんをすることを伝えると「上手く取れるかな?」嬉しそうに準備するスタッフの様子を見ていました。
そうめんが流れ始めると、皆さん箸を伸ばしますがなかなか難しいようで「取れない」と不満そうに言われる利用者様もいらっしゃいました。スタッフがお手伝いしてお椀にそうめんを入れるとみなさん美味しそうに召し上がって下さり、暑い日が続いた影響か、最近少し食欲が落ちていた利用者様も、イベントの雰囲気が楽しかったのかいつもより食が進んでいるようでした。
これで残暑を乗り切って行って頂けたらいいなと思います。
GHしらさぎ 地域の納涼祭
八月十八日 日曜日の夕方に、地域交流の一貫で参加するようになった、小坂子地区の納涼祭に今年もみんなで参加させていただきました。
夕方五時頃よりしらさぎを出発して十分程で小坂子公民館に到着。地域の役員さん達にやさしく声を掛けて頂き席を用意して頂きました。
プログラムでは、勢多農林高校の和太鼓演舞や歌手の方の歌、フラダンス、八木節と沢山の催し物をみなさんが熱心にご覧になっておりました。
そして最後のプログラムの花火は迫力があり、とてもきれいでした。夏の夜空にドーンと大きな音と共に色とりどりの花火が次から次へと上がり「きれいだー」と、みなさん口々に話されとても感激されていました。
今年は、お祭りの参加者が少なかった為、車椅子でもステージが良く見えて、最後まで催し物を楽しんで見る事が出来て良かったと思います。
DSゆめさき 納涼祭だ!令和っしょい !!
十七日に、納涼祭を行いました。利用者様に、七月末から紅白のお花紙を折って頂き、納涼祭の飾りや御神輿の準備を手伝って頂きました。
数日前からフロアーの飾り付けをしていくと、皆さん段々と祭り気分になってきた様子。前日には御神輿を披露し、当日参加できない利用者様にも、担いで頂きました。盆踊りの練習にも参加して頂きました。
待ちに待った納涼祭、令和っしょい!!!の開催です。
「納涼祭を楽しみましょう。」と利用者様の掛け声で、乾杯!!その後、太鼓と笛の先導で男神輿、女神輿、男女神輿、職員神輿の練り歩き。最後にマツケンサンバで盛り上がりました。
次はビクトリー川田&ブルーサウンズ様の歌と演奏、とても素敵な衣装の方々によるフラダンス、皆さんで合唱と盛りだくさんのステージでした。
そのステージを観ながら、利用者様にはたこ焼き、ところてん等を召し上がって頂きました。
最後に皆さんで盆踊りに参加して頂きました。そしてヨーヨーをお土産にお持ち帰り頂きました。
今月の行事予定
☆療養棟二階☆
1日 | 納涼祭(快晴と合同) |
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4日 | 買い物ツアー |
☆療養棟三階☆
1日 | アジアB級グルメフェスティバル |
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4日 | 買い物ツアー |
☆通所リハビリ☆
18・20・21日 | お誕生会 |
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☆あかしあの里Ⅰ☆
16日 | おやつ作り |
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日にち未定 | 花火大会 |
☆あかしあの里Ⅱ☆
上旬 | おやつ作り |
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16日 | 敬老会 |
20日 | 渡邉様 高橋様 誕生会 |
☆あかしあの里Ⅲ☆
11日 | お誕生日会 |
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13日 | 十五夜 |
20日 | 手作りおやつ |
27日 | お誕生日会 |
☆わきあいあい☆
16日~20日 | 敬老の日お祝い |
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26・27日 | コスモス花見散策 |
☆GHゆめさき☆
7日 | 原東ふるさと祭り参加 |
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13日 | 防災訓練 |
16日 | 敬老の日 イベント |
☆DSゆめさき☆
7日 | でんきくんバンド |
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10・23日 | お誕生日会 |
13日 | 敬老会 |
16日 | 久保さんカラオケショー |
17日 | 上映会 |
19〜21日 | おやつ作り |
24日 | 晃峰会慰問 |
25日 | こうじいコンサート |
27日 | 富士見だんべえ会慰問 |
☆明月☆
GH | |
未定 | 敬老会 |
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DS | |
20日 | 敬老会 |
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合同 | |
7日 | 明月祭 |
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11日 | 音楽療法 |
12日 | 介護予防体操講座 |
26日 | 音楽療法 |
☆涼風の家☆
6日 | 民謡慰問 |
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15日 | 敬老会(日本舞踊慰問) |
25日 | オレンジカフェ |
未定 | 小栗の里案山子祭り |
☆GHしらさぎ☆
3日 | お買い物ツアー |
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30日 | お誕生日会 |
未定 | おやつ作り |
☆星辰の家☆
16日 | 敬老会 |
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20日 | レクリエーション大会 |
☆春らんらん☆
16日 | 敬老会 |
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26日 | インドネシアの留学生アニサ・ラトゥのお別れ会 お誕生日会 |
☆菜摘荘☆
7日 | 敬老会 |
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中旬 | 敬老の日イベント |
下旬 | お誕生日会 |
☆朱咲の家☆
ケアセンター朱咲 | |
14日 | 第10回 朱咲祭 |
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21日 | お誕生日会 |
有料朱咲 | |
13日 | デイ手作り食事会 |
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16日 | デイ敬老会 |
下旬 | 有料手作り食事会 |
新入職員紹介
片山 杏奈
住所 | 前橋市 |
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所属 | 菜摘荘 |
趣味 | カラオケ |
施設について感じた事 | 明るい雰囲気で皆さんが優しい |
利用者の皆さんに一言 | 毎日、楽しく過ごしましょう! |
松田 知美
住所 | 伊勢崎市 |
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所属 | 朱咲の家 |
趣味 | 料理・折り紙 |
施設について感じた事 | 職員の方が親切で良かったです。 |
利用者の皆さんに一言 | 未熟者ですが、宜しくお願いします。 |
院長先生の健康豆知識
腎臓の話
私も年をとり、「老衰」という言葉がしみじみと実感できる年齢になってきました。
「老衰に負けないぞ!」という気持ちから、日頃筋肉や脳を鍛えているのですが、肝臓や腎臓を鍛える方法は今のところよく分かりません。しかし、幸いな事に、沢山の高齢者を診ていると、肝炎や腎炎もしくは大量の飲酒や肥満がなく、普通の生活をしていれば、肝臓や腎臓は百年位平気でもつ臓器だという事が分かっています。
また、腎臓の場合、その機能がなくなったとしても、人工透析という方法があり、現在では、腎臓病は亡くなる病気ではなくなりました。
慢性腎不全につながる病気には、大きく分けて慢性糸球体腎炎と糖尿病性腎症という二つの病気があります。糸球体腎炎については、思い出す度切なくなる思い出があります。
かつて、子供三人を抱えた極貧医学生だった時の事です。高価な医学書が買えなくて、参考書は専ら大学の図書館で借りて勉強していました。最終学年の卒業試験の時でした。病理学試験不合格者の名前の中に私の名前がありました。自分では、完璧に出来たつもりだったので不審に思いつつ、他の不合格者数名と教授室に呼ばれました。卒業試験で一科目でも落とすと卒業できず、国家試験も一年延期ということになります。家族の生活の事が一瞬頭をよぎりましたが優しさが評判の教授でもあり、それなりに安心しつつ面談に臨みました。
「君の腎臓の糸球体腎炎の分類がおかしいのわかる?」
「自分は参考書を見てしっかり書けたつもりですけど」と、堂々と答えました。
「君のその参考書の分類、十年前のものだよ。」と、さりげなく言われた時、全てが理解できました。図書館の参考書があまりに旧すぎたのです。
医者になって数年後、たまたまお会いした、当時大学図書館責任者であって寄生虫病学の大家S教授(後の大学学長)に「私のような貧乏学生が他にもいると思うので、最新の参考書を購入してください」とお願いしました。
その大家は、すぐにそのように手配したと話されました。あの試験から三十五年近くの月日が経ちますが、その後の糸球体腎炎の分類は大きくは変わっていません。
腎臓病に直接効果的な薬というものは少なく、腎炎に対してはステロイド以外にはないというのがその時からの実情です。肺炎と違って、抗生剤が効くという訳ではありません。腎臓病の検査という事では尿検査が大切で、試験管検査で潜血やタンパク、糖などが検出されなければまず安心です。
もし尿の所見に異常があればその原因を探る事になりますが、その異常の判断は比較的簡単です。
腎臓病の予防という面では、動脈の流れという面からみると腎臓は脳や心臓と相同の臓器です。したがって脳や心臓によいとされる療法(血圧、塩分、糖分、体重管理等)が、腎臓にもいいのです。
また、腎臓病食としてはタンパク制限が言われていますが、タンパクを制限して筋力が衰えるようであれば、その療法には疑問符がつきます。漢方では腎虚といって、腎臓の働きが衰える事によって様々な症状があらわれる、という概念がありますが、慢性腎不全の人の事を指しているのかも知れません。
腎疾患ではない人には関係のない概念と思いますが腎臓の養生というものにつながる概念かも知れません。身も蓋もない言い方になりますが、髪の毛が薄くなるように老衰に打ち勝つ事は出来ません。それでも挑戦したいのです。
文芸作品
「ひさしぶり とものえがおが にぎやかに」
明月利用者
高橋 きみ江様
塗り絵作品
涼風の家デイサービス利用者
阿久津 昌子様
創春館通所リハビリ利用者様の作品
リハビリコラム
体温について
人の身体は三十七度くらいに保たれていますが、加齢に伴い平熱が低くなる傾向があります。
体温が下がると血流が悪くなり、免疫も低下します。筋肉量が少なくなることも影響されます。
運動など身体を動かすにはエネルギーが必要です。エネルギーとともに熱も産まれますから筋肉が少なくなると基礎代謝が下がります。その状態ではカロリー消費がされにくくなり、内臓脂肪が増加してしまうのです。
内臓脂肪からは悪玉ホルモンが分泌され血管に炎症をもたらしたり血栓を作りやすくします。
筋肉量を増やすことはあらゆる病気対策や体温を上げることに結びつきます。下肢の筋肉は身体の中で大きい割合を占めますので筋トレや歩行をすることは有効です。皆さんもしっかり運動をして体温を上げ、血液の流れを良くしていきましょう。
理学療法士 齋藤輝美
編集後記
さんぽみち九月号、楽しんで頂けたでしょうか。
今年は梅雨が長かった為か、夏の猛暑日が例年に比べ少なく感じました。お盆を過ぎると風が急に涼しくなり、秋の到来を感じますね。
さて、季節の変わり目は何かと体調を崩しやすいものです。くれぐれも風邪などひかぬようにお過ごし下さい。
来月のさんぽみちもよろしくお願い致します。
六供朱咲 布施和也