2021年8月号 しらさぎ特集
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グループホームしらさぎ特集
短冊に願いを込めて
グループホームしらさぎでは、7月のイベントとして七夕祭りを開催しました。
例年であれば皆さんと一緒に前橋七夕祭りに出かけ見学したり、屋台でやきそば、お好み焼きなど楽しまれていたはずです。昨年からのコロナ禍、見学は中止となりました。
外出もままならない現状の為、しらさぎホール内に七夕飾りを設置、入居者様から短冊に一文字一文字願いを込め書いて頂きました。笹にかざり付けて頂き、皆さんで願い事を披露しあい昔話で盛り上がりました。来年は、前橋七夕祭りに参加出来ます様に職員からの願いを「ひこぼし・おりひめ」様にお願いしました。
眼光がキラリ
グループホームしらさぎは、入所定員9名(現在満床)の1ユニットでの運営を展開しています。男女比は男性5名、女性4名と男性の入所比が高い現状となっています。入居者様と職員の距離感を大事にし、「少しでも寄り添えるお手伝い」を目標に取り組んでいます。その方の出来る事を大切にし現在取り組んでいる様子を紹介したいと思います。
M様は、囲碁を打つ事がご趣味です。残念な事に囲碁を打てる職員がおらず、一から囲碁に付いてM様から指導を頂く事を余儀なくされて居ります。
はじめは、囲碁の知識を持つことから始めました。先日、院長先生から囲碁のセットをお借りする事が出来ました。院長先生が往診に来られた際に、M様と一緒に石を置く様子を見る事ができましたが、M様の眼光がキラリと輝いた一瞬を捉える事が出来ました。これからも、脳トレの一貫として継続出来ればと思っています。M様も喜ばれており、笑顔の見れる時間が増えそうです。
日課の脳トレは?
Y様は、八木節同好会などに若い頃から取り組まれておられました。一節歌ってとお願いすると、色艶の良い歌声を発せられます。現在は、しらさぎでの日課となっている脳トレの一つで「ジグソーパズル」に力を発揮されています。ジグソーはピースの大きさがそれぞれ違いピースの数が多いほど細かくなります。はじめは、ピースが大きいパズルから始めて頂きますが、毎日の積み重ねとは恐ろしいもので、今では短時間で一枚仕上げてしまわれます。細かい作業になりますので、根気が必要となります。これからも小さなピースに挑戦して頂ける様に、職員と一緒に頑張りたいと思います。
「出来る事から始めましょう」を念頭に入れ、入居者様に沿った出来る事を日々探し、生活に張合いの持てるお手伝いをさせて頂ければと思い、頑張って行こうと職員一同取り組んでいます。
今月の事業所便り
春らんらん 七夕の会
七月七日は、彦星様と織姫様が天の川で出会える年に一度の七夕です。春らんらんでも、七夕の会を行いました。
職員が用意した大きな笹に、何日か前からレクリエーションの時間に利用者様に作って頂いた、たくさんの七夕飾りを飾り付けて頂きます。
「子供の頃に良くやったよ!懐かしなぁ。」
「大きな笹だから立派な七夕飾りが出来そうだね。」
と楽しそうに飾りつけをして頂きました。
最後に、短冊に一人一人が願い事を書き、飾り付けが完成です。
「立派な七夕飾りが出来たから、願い事も叶いそうだね!」
と今年も笑顔の溢れる七夕を過ごしていただきました。
ケアセンター星辰の家 二年越しの七夕祭り飾り
前橋七夕祭りが今年度は作品展示のみ開催されるということで、星辰の家では作品を提出することにしました。
オリンピックに合わせて作品を考えており、二年前から準備をしていたのですが、それがお披露目できずとても残念だったところ、今年は飾れるということで急いで制作に取り掛かりました。
当初はオリンピックの成功を願って作った折り鶴ですが、コロナ収束の願いも込めて、約千羽の折り鶴を模造紙に貼り、五輪のマークも各々の色の折り鶴で貼り付けました。
「今年は出せるんだね」と言って下さり、良い作品が完成しとても嬉しかったです。
朱咲(六供) 願いを込めて、七夕飾り祭り
朱咲(六供)では今年も、七夕飾りを行いました。
コロナの影響で七夕まつりへの作品参加が出来ず、また見学もできない状況ではありましたが、リトルホームの中でたくさんの飾りつけをみんなで行いました。
短冊への願掛けも「家族みんなが元気でいられますように」等、離れて暮らす家族への心情を慮る言葉がありました。
まだまだコロナの影響が大きい世の中なので、早く家族が安心して会えるよう、織姫・彦星様に私たちもお願いしたいと思います。
デイサービスわきあいあい 七夕の会
デイサービスわきあいあいでは、今年も続くコロナの影響で、ささやかな七夕の会を七月七日の日に行いました。
・コロナに負けないように!
・今まで通り元気に過ごせるように!
と短冊を作りました。
「来年こそは誰にも気兼ねなく笑って過ごせるようになっているといいね。」
と話をしながら七夕の会を閉めさせて頂きました。
まだまだ、不安が拭いされない日々が続きますが、どうか、皆さま体調には注意をして健康で穏やかな日常をお過ごしください。
あかしあの里Ⅲ 手作り水族館でウォークラリー
あかしあの里Ⅲでは七月二十七日、ウォークラリーを行いました。
廊下に色々な魚や海の生き物、珊瑚や海藻のイラストを貼って、手作り水族館を作り、探索して頂きました。いつもと少し違う廊下を通って頂くと「わー!すごい!」と喜んで下さったり、普段は言葉が少ない利用者様も「これは何ですか?」と質問すると「かに!」とはっきり答えて下さったりしました。
懐中電灯に見た立てた白い紙を動かすと魚が現れたり、光る水槽の仕掛けなどもとても喜んで下さいました。
最後に一番奥の写真スポットで記念撮影を行いました。出掛けることは難しいですが、工夫をしながら皆さんに色々な体験をして頂きたいです。
あかしあの里Ⅱおやつを楽しく作りました‼
あかしあの里Ⅱでは、七月十八日に、手作りおやつでミルクあんこゼリーを作りました。
午前中はある入居者様に材料を台所で煮溶かして頂くと、張り切って作業をしている姿がみられました。
おやつの時間になり、バットに冷やしておいたゼリーに切れ目を入れた物を数人の入居者様に取り分けて頂きアイスを乗せ提供すると、皆さん「美味しいよ!」と平らげていました。
次回も作る工程を楽しみながら作れたらと思います。
グループホームゆめさき七夕祭りで季節を感じて
グループホームゆめさきではホームの廊下を七夕飾りで彩り、利用者様にそれぞれ品評して頂くという催しをしました。
七夕が近づくにつれ華やかになっていくフロアをご覧になり、皆様の気持ちも高まりとても楽しまれておりました。
七夕飾りに囲まれながらの流しそうめんや品評会は大いに盛り上がりました。皆様に少しでも涼を感じて頂けたら幸いです。
デイサービスセンターゆめさき 手話教室 手話を覚えよう
デイサービスセンターゆめさきでは七月二十、三十日に「手話教室」を開催しました。
聴覚障害のある利用者様に講師になって頂き、資料を見ながら、手の動きを練習しました。
「おはよう!」「こんにちは!」「こんばんは!」「ありがとう」
皆さん興味津々で、講師に手の動きを見てもらい、挨拶が出来るように何度も練習していました。数字の一~十までと百、千、万、と教えて頂きました。
次は、「あいうえお」を、練習し、自分の名前を手話で出来るように練習しました。
講師をお願いしたお二方は生き生きと、手話を披露して下さいました。利用者の皆さんも、楽しそうに参加されおり、今後も手話を忘れないように、定期的に開催していきたいと思います。
介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 七夕イベント
療養棟三階では、七月七日に七夕イベントを開催しました。七夕飾りや短冊など、利用者様と一緒に午後のレクリエーションの時間を使い作成しました。
短冊には「家に帰りたい」や「ご飯をいっぱい食べたい」など様々な事が書き込まれていました。一つの短冊では収まらない方は何枚も書かれる方もいました。
イベントでは歌を歌ったり、利用者様と一緒に作成した七夕飾りの前で記念撮影をしたり、七夕様の紙芝居をしたりと皆さん楽しそうに参加され、短冊を見られて恥ずかしそうにしている利用者様もいましたが、沢山の笑顔が見られて嬉しかったです。
菜摘荘 七夕の願い事
菜摘荘では六日に七夕まつりを開催しました。
前日まで、利用者様と一緒に短冊に願い事を書き七夕の飾り付けをしました。
当日の仕掛けゲームでは、ビルに捕らわれた姫を助けるため、射的の的を撃ち抜き姫を救出させる!と思いきや、冷たいアイスを乗せたスーパーマンが高層階から降りて来る楽しい救出劇となり、利用者様は獲得したアイスを食べながら、楽しかったね!と笑顔。
また「雨でも、雲の上は晴れてるから織姫と彦星はいつも会えるんだよ!」など、七夕さまに想いを馳せるひと時となり、職員も利用者様との出会いは大切に笑顔にしたいと感じました。
涼風の家 立派なスイカが出来ました
先月号の記事でも紹介しましたが涼風の家では菜園で色々な野菜を育てて収穫しています。その中でも触れましたスイカが遂に収穫の時期になりました。
先日、その中でとりあえず一番大きなものをひとつ入居者様と一緒に収穫しました。重さはなんと五キロオーバーの大玉です。
写真左の市販(いただきもので、こちらもとても美味しかったです。)の大玉スイカと比べても何ら遜色ありません。
こんなに大きいと、そのままでは冷蔵庫にも入らないので、半分に切るとちょうど食べごろでした。もちろん味だってとっても甘くて美味しかったです。皆さん喜んで召し上がっていらっしゃいました。
今年はあと二~三個くらいは収穫できそうです。皆さん楽しみですね。
あかしあの里Ⅰ 七夕イベント
七月七日(水)は七夕の日。あかしあの里Ⅰでは、入居者の皆さんと職員で、短冊にお願い事を書いて、フロアに飾ってあった笹の木に飾りつけを行いました。
「コロナが終息して、健康に過ごせますように」
「美味しい物が食べたい」
昔農家をされていた方は「米が豊作になりますように」等、個性的なお願い事が多く見られました。
お昼には職員手作りの七夕ゼリーを皆さんで召し上がりました。
来年は皆さんの願い事が少しでも多く実現してくれていることを願っております。
介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 皆さんの願い事は?
七月と言えば七夕!ということで、皆さんには願い事を短冊に書いていただきました。
毎年恒例となっている短冊ですが、やはりリハビリに通う皆さんですので健康を願う方が多くみられます。中には七夕にまつわる俳句を書かれた方、夫婦でお揃いの願い事を書かれた方、表だけでなく両面に書かれた方等、個性豊かな短冊もあります。
よく探すと職員の短冊も混ざっており、皆さんの願い事で溢れた、賑やかな館内となりました。
七夕当日はあいにくの雨でしたが、皆さんの願いが空に届いていると良いですね。
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション リハビリ経過報告
今月号では、八十代女性のリハビリについて紹介したいと思います。 車の事故で左膝の複雑骨折をし、歩行や日常生活活動(以下、ADL)が大変で利用開始となりました。退院後、筋力トレーニングや独歩での歩行練習・応用歩行練習を中心にしたリハビリを行い現在では、おぼんの上にお手玉を置き歩いたり、棚などの上や下にお手玉を置き、拾ったりと杖を使わずに歩いてもバランスが取れるようになってきました。今後も、歩行能力の向上・ADL自立を目指し、クリニック通所リハビリでのリハビリだけではなく自宅で行える運動を勧めていきます。
明月 流しそうめんイベント
七月二十一、二十七、二十九日、八月二日デイサービスでは、季節感が感じられる流しそうめんを楽しんでいただきました。
流しそうめんで使用する竹の準備や、そうめんの中に入れる薬味を切っていただいたりと利用者様が率先してお手伝いをして下さりました。数日に渡って行ったイベントですが、一日はグループホームの皆さんと一緒に流しそうめんを楽しみました。
皆さん「お腹がいっぱい」と言いつつも、職員がそうめんを流すと「いっぱい食べられるねぇ」と召し上がっていました。スイカ割りも行い、夏の風物詩を同時に楽しめることが出来ました。
療養棟二階では、七月七日に七夕を行いました。利用者様は思い思いに短冊に願い事を書かれ、「コロナ退散」・「無病息災」等健康の事を書かれる利用者様や「ウナギが食べたい」「外出したい」等願望を書かれていた利用者様もいらっしゃいました。
七夕の笹に飾りつけをした後に利用者様が集まり、記念撮影を行いました。皆様の願いが叶えば幸いと思います。
今月の行事予定
18日 | 夏祭り |
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12〜14日 | 納涼祭 |
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24・25・27日 | お誕生日会 |
中旬 | 夏祭り |
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上旬 | 納涼祭 |
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中旬 | 手作りおやつ |
11日 | お誕生日会 |
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18日 | スイカ割り・花火大会 |
27日 | お誕生日会 |
5・6日 | 納涼祭イベント |
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12日 | おはぎ作り |
29日 | お誕生日会 |
8日 | ゆめさき時代劇 |
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15日 | おはぎ作り |
22日 | 納涼祭 |
9〜11日 | お楽しみ会 |
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25〜27日 | 納涼祭 |
19〜21日 | 上映会 |
グループホーム明月 | |
未定 | 納涼祭 バーベキュー |
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デイサービス明月 | |
未定 | 納涼祭 |
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2・10・23日 | お誕生日会 |
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未定 | おやつ作り |
未定 | スイカ割り |
17日 | ミニ納涼祭 |
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中旬 | おやつ作り |
25日 | 納涼祭 |
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未定 | お誕生日会 |
18〜20日 | 納涼祭 |
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23日 | お誕生日会 |
5日 | すいか割り大会 |
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中旬 | お誕生日会 |
下旬 | イベント食 |
院長先生の健康豆知識
「匂い」についての雑感
外国の話ですが、体臭からガンの人を見つけ出せる犬がいるそうです。またイギリスでは、匂いでパーキンソン病になる人を見つけ出せる看護婦さんがいるそうです。味覚というのは、未だ多くの未知の領域があるという例ですね。
私の友人で、五十代になるかならないかで一流商社を早期優遇退職し、有り余った時間とお金で生活している独身男性がいます。そんな彼の遊興の一つに「香道」というものがあります。
「茶道」と同じように礼儀作法、立居振舞などが重視される芸道の一つです。彼が一度「香道」の道具を持参し作法を教えてくれた事があります。いくつかの香木の香りを嗅ぎ、問題として与えられた「香り」を当てるのですが、全く判別できませんでした。
「香道」では「香り」を嗅ぐとは言わず、「聞く」というそうですが、修練すると、香りを言葉で表現でき、その香りから話しかけてくる言葉が聞けるのでは、と、自分勝手に想像しています。
香木という事では、聖武天皇の時代、東南アジアから渡ってきた「蘭奢待」という有名な木があり、正倉院に保管されています。戦国時代、この木の香りを嗅ごうと織田信長が正倉院に打ち入り、木の一部を削り取ったという、有名な逸話があります。そんな話を読んだ時、そんなにしてまで得たい「香り」というものの高い価値の時代に驚いた記憶があります。多くの日本人が、お茶を味わうのと同じように、香りを味わうという時代があったのですね。
嗅覚というのは、大きく分けて二つの要素から成り立っているようです。一つは鼻でクンクン嗅ぐ時の感覚です。オナラの匂いなど、外の匂いを感知する感覚ですね。
そしてもう一つは、食べた物、飲んだ物を飲み込んだ時に、のどから鼻にかけて立ち登る匂いの感覚です。喉ごしのビールの味わいがいい例でしょうか。鼻がダメになるとビールを飲んだ時の爽快感が感じられないでしょう。匂いと味というのは密接に関係しているのですね。匂いと記憶に関して言えば、アルツハイマー病の人は初期症状として嗅覚が失われると言われています。脳の匂いを感じる神経の場所が最初にやられていくのかも知れません。
香道の達人は匂いを言葉にできるかも知れませんが、一般の人では、匂いを言葉にするのが難しく、匂いの記憶を表現できません。しかし、ふとした匂いで昔の事がよみがえる事があります。
「シャネルの五番」にはジャコウ猫の陰部から分泌される物質が含まれているそうですが、そんな物質に、男の女性体験の記憶が呼び覚まされ発情するのかも知れません。
嗅覚についての雑多な感想を話してきましたが、日頃何気なくやり過ごしている香りや匂いについて、もっと気を付ければ、世界はより味わい深いものになるように思います。
私がコーヒーの香りに誘われる幸福感はどこから来るのか考えてみると、若い頃コーヒーの香りに包まれた幸福な時間の記憶から来ているように思います。
「幸せな気分」をもっと味わうよう努力してもいいのではないでしょうか。
文芸作品
介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション利用者 廣田晋久様 書道
涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様作品
山里に 緑輝く 午前中
足どり楽しく せせらぎ散歩
窓からの 眺めと違う 榛名山
青田の向うに 雲と大空
リハビリコラム
アクリルモップの作り方
前回紹介させて頂いた、リハビリの一環で作成しているアクリルモップについて作り方をまとめてみました。
指先を動かすことは脳の活性化や指先のトレーニングとして効果が期待できます。
【材料】
・アクリル毛糸(一玉)
・ワイヤーハンガー
【道具】
・ハサミ
① アクリル毛系を一八~二十㎝台にカットします。※何かに巻きつけて、まとめて切ると大量に準備できます。
② 切った毛糸を半分にして、輪を通すように一本ずつハンガーに巻きつけていきます。
③ ハンガー内に巻き付け、真ん中を軸に少しずつ、折り曲げていきます。
④ 出来るだけ、細く折り曲げて、毛糸を下に降ろし整えると綺麗になります。不安定なところがあれば余った毛糸で縛るとぐらぐらしにくくなります。
作業療法士 真野 拓磨
編集後記
今月のさんぽみちはいかがでしたか?
今月から広報委員も一新し、委員長となりました斉木です。多くの部署から賑やかな記事が集まってきて、楽しみながら編集をしています。
これから一年、皆さんも一緒に楽しんで頂ければ幸いです。
来月のさんぽみちもお楽しみに。