2021年12月号 春らんらん特集!!
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春らんらん 特集‼
秋の味覚をたのしもう
十一月十日に旬のさつまいもを使って、『焼かないスイートポテトタルト』を手作りしました。
タルト生地は、ビスケットを砕いてバターと合わせて型にしきつめて冷蔵庫で冷やし固めます。スイートポテトのクリームは蒸したさつまいもを温かいうちに麺棒で潰して、ホワイトチョコレートを入れて混ぜます。そして、冷したタルト型に流し入れ再び冷蔵庫で冷やし固めます。
お楽しみの固まるまでの時間は、体操をして待ちました。
「楽しみだね。」
「どんなおやつだろうね。」
とワクワクです。
出来上がったタルトは食べやすくカットして、ホイップクリームと粉糖をかけて完成です。
コーヒーか紅茶をお好みで選んで頂き、カフェスタイルで召し上がって頂きました。
「おしゃれなデザートね。」
「ふわふわして美味しいね。」
とお顔がほころんでいます。
ペースト食の方にはスイートポテトクリームにホイップクリームとアイスクリームを添えてお出ししました。
ペロリと完食され、皆さんの大好きな秋の味覚を楽しんで頂けたご様子です。
紅葉を楽しむドライブ
十一月十六・十七・十八・十九・二十四・二十五・二十六日と七日かけて、少人数ずつで紅葉ドライブに出掛けました。
全日程がお天気に恵まれ、ポカポカ陽気の中、目的地の渋川市子持ふれあい公園へ向かいました。
上武道路から白井宿を通り、車窓から移り変わる景色を見ながら
「昔はよく遊びに行ったよ。」
「榛名山がよく見えるね。」
と、おしゃべりが弾んでいました。
目的地に到着すると、ブナ・カエデ・イチョウの木々の葉が赤や黄色に染まり、散策路には落ち葉が積り、まるでじゅうたんのようでした。
水車もあり、水の音が聞こえます。
紅葉をバッグに写真を撮ったり、落ち葉を拾ったり、思い思いに過ごされました。
帰りの車中も
「きれいだったね。」
「楽しかった!」
「また行きたい!」
と喜びの声がたくさん頂けました。
コロナ禍でも、心は華やかでありたいとの願いを胸に、安全で楽しい紅葉ドライブになりました。
今月の事業所便り
あかしあの里Ⅲ 日頃の勤労に感謝を込めて
あかしあの里Ⅲでは十一月二十三日、『勤労感謝の日』と言うことで、いつも沢山お手伝いをして下さる利用者様に感謝を込めて賞状を遅らせて頂きました。
「いつもありがとうございます」
と、お伝えすると
「良いんだよ、出来ることは何でもするよ」
と笑顔で答えて下さいました。
お手伝いで貯まった『お手伝いポイント』の景品としてケーキバイキングを行いました。
ご自分でお好きなだけケーキを取り分けて頂くと
「こんなに良いんかい?」
と言いながらも、嬉しそうな表情をされてしました。
これからも、遣り甲斐を感じられるお手伝いをして頂きたいです。
あかしあの里Ⅱ 合同誕生日会
あかしあの里Ⅱでは、十一月十二日に四名のご入居者の合同誕生日会を行いました。
ひと月に四名もの方の誕生日が重なるのはあかしあの里Ⅱでは大変まれかもしれません。
当日は四名の方達にハッピーバースデーの歌を送り、一人一人に感想を一言ずつ頂きました。中にはうっすらと涙を浮かべている方もおられ、感動的な誕生日会となりました。
おやつにケーキを提供すると皆さんペロッと美味しそうに召し上がっていました。
来年も元気に誕生日を迎えられるよう、お手伝いさせて頂きますのでよろしくお願い致します。
グループホームゆめさき ハロウィンパーティー!
秋風の舞う十月中旬グループホームゆめさき近年恒例行事となってきたハロウィンのお祝いを行いました。
ハロウィンにこれまで馴染みのなかった利用者様たちも、化粧や仮装をしてお菓子を貰う行事と説明するとお祭りの様な雰囲気を感じたのか乗り気になって頂けました。
化粧をしていくと皆様嬉しそうなご様子で鏡をご覧になられて笑顔がたくさん見られる会となりました。
その後の昼食は皆さま好物の海鮮丼をメインにカボチャ料理を用意し、こちらも好評でした。
これからも様々な心躍るようなイベントを開催していきたいです。
デイサービスセンターゆめさき みんなで笑った!ゆめさきお楽しみ会
デイサービスセンターゆめさきでは、十一月十一日~十三日の三日間、「ゆめさきお楽しみ会」を行いました。
職員が色々なジャンルで出し物を披露し、演奏ではオカリナ、ウクレレ、ピアノ、リコーダーとバラエティ豊かな楽器が登場し多種多様で楽しく一緒に歌う曲、じっくり聞き入る曲等、どれも見事な演奏でした。
踊りは、ヒゲダンス、ジンギスカンが披露されフロアが笑いに包まれました。
最後に職員全員で「南中ソーラン」を踊ると、会場が一つになり、感動的なフィナーレとなりました。
「新型コロナウイルス」の影響で去年、今年と「紅葉ドライブ」には行けませんでしたが、デイサービスの中でも、ドライブに負けないくらい楽しい時間を過ごす事が出来ました。
介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 ケーキ作り
療養棟三階では十一月十七日に手作りケーキを作りました。
プチケーキに生クリームやカラーチョコスプレーをトッピングして、利用者様一人一人個性が分かる様な手作りケーキを完成されていました。
皆さん
「おいしい」
「もっと食べたい」
と話されながら、美味しそうにぱくぱく食べられ、あっという間になくなっていきました。
イベントを通して飾り付けをしている時、食べている時、利用者様同士での会話が増え、表情も穏やかで笑顔いっぱいの一日でした。
菜摘荘 紅葉ドライブ
菜摘荘では、十一月九日から十六日まで、紅葉ドライブを開催しました。
嶺公園、グリーンフラワー牧場、足を伸ばして水沢観音方面にドライブに行きました。
初日は雨模様でしたが、その後は小春日和となり、目的地までドライブしました。
道中は、民家の庭にたわわに実る柿やみかん柚などの秋を感じる景色を見ながら利用者様それぞれの思いを語ったり、鑑賞に浸っているうちにあっという間に到着し、美しい紅葉を見ながらおやつを頂きました。
「霧がかかった紅葉も幻想的でよかったよ」
「紅葉綺麗だったね」
「ソフトクリーム美味しかった!」
と皆さん気分転換できました。
去年は中断となったドライブですが、今年は紅葉を見に行けてとてもよかったと思います。今後も利用者様に楽しんでいただけるイベントを行いたいと思います。
涼風の家 作って楽しいホットケーキ
二十一日に涼風の家 では、入居者様の
「甘いものが食べたい。」
という一言から、『だったらホットケーキを作ろう・・・』と短絡的に思いつき、おやつ作りをすることにしました。
ホットケーキミックス粉は常備してあるので、昼食後、ホットプレートを準備して、言い出しっぺの入居者様を捕まえて手伝っていただきました。
「やったことないんだよ・・」
という入居者様の不安をよそに
「大丈夫、簡単だから・・。でも美味しく出来なかったら責任重大だよ。」
と変なプレッシャーをかけつつ、おっかなびっくり?で焼き始めると、こんがり綺麗に焼き上がり、
「結構簡単にできるもんだねぇ。」
と一安心されていました。
味の方は、シロップの準備ができていなかったので、当初の甘いものが食べたいという目的からは、ちょっと残念な結果となってしまったのですが、美味しく召し上がっていただけました。
今度はちゃんと準備してまた作りましょうね。
あかしあの里Ⅰ パンケーキ作り
十一月六日(土)あかしあの里Ⅰでは、パンケーキ作りを行いました。
生地を作る・混ぜる担当、出来た生地を焼く担当、焼きあがった生地にトッピングする担当に分かれて、
「良いにおい」
「早く食べたい」
と、期待を膨らませながら皆さんそれぞれ出来上がる過程を楽しみながら作業に取り組んでおられました。
様々な大きさ、形のパンケーキが出来上がると、皆さんよっぽど美味しかったのかあっという間に完食されておりました。
食欲の秋を満喫したところで、年内ラストスパート!皆で乗り切っていきたいと思います。
グループホームしらさぎ 秋を食事で味わう
グループホームしらさぎでは、コロナ禍で中々外出が出来ないので、十一月五日に食事で秋を味わっていただく事に致しました。
昼食をきのこ満載、銀杏など使用して調理配膳致しました。
アッと言う間に完食する人、
「これ舞茸かい」
と聞きながら食事をしている人、楽しんで秋を堪能されていた様子。
来年、桜の花が咲いたら皆で花見に行こうねと入居者様と楽しみました。
これからもスタッフ一同、皆さんに楽しんで頂くよう、企画して行きたいと思います。
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 秋の絵手紙
クリニック通所リハビリでは、午後の時間にリハビリを兼ねて作品作りを行っています。
今回は、絵手紙を紹介したいと思います。
秋になり“南瓜”や“隼人瓜”をいただき、かごに入れ飾っていました。すると、
「面白い色、絵に描きたいような形だね」
とお話が出てきました。
それなら絵手紙を描きましょう。と提案し、以前絵を描かれていた方、塗り絵が大好きな方、学生以来絵なんか描いたことないという方、みなさん悩みながらも夢中になり描いて下さいました。
出来上がった絵手紙を見て、
「本物より本物らしい。食べたいくらい」
との声や
「我ながらいいねぇ」
と自画自賛。今では、
「今度これを描くと良いよ」
と題材を皆さんが持ち寄って下さり、描くのが間に合わないくらいです。
これからも沢山の作品が出来上がるのが楽しみです。
明月 秋の作品展&焼き芋イベント
十一月十五日、利用者様が作成してくださった作品を、フロアー内に展示しました。
過去の物や最近のものまで幅広く提出して頂き、皆さん思い思いにその作品を見ながら思い出を語ってくださりました。
11月25日、利用者様発案の焼き芋イベントを行いました。枯れ葉を集め、焼き芋をアルミホイルに包み、「まだかな、まだかな~」と焼き上がるのを楽しみに待たれていました。上手く出来上がり、黄金色の甘そうな焼き芋を皆さん美味しそうに頬張られていました。
介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 勤労感謝の日イベント
療養棟二階では二十四日に勤労感謝の日のイベントを行ないました。
勤労感謝の日=新嘗祭にちなみ、頂いた野菜を使って芋煮を作り皆様に振る舞いました。
勤労感謝の日では皆様に昔していた仕事を伺いましたが、話されている時の表情が若々しくて昔を思い出され気持ちが若返ったようでした。
職員から頂いた里芋と利用者のご家族から頂いた大根が主役の芋煮はとても好評でした。
こうやって仕事が出来ること、仕事が成り立つ要因として皆様が元気でいてくれることに感謝を述べて閉会となりました。皆様が健康でいてくれることで仕事があります。
いつまでもお元気でお過ごしください。
介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 食欲の秋を楽しもう!
コロナの影響で長く続いた自粛期間、大きなイベントを見合わせてきた創春館通所リハビリですが、利用者様の食欲は健在で皆で美味しいものが食べたい♡というリクエストから調理レクの再開を決めました。
秋の食材、さつま芋のマッシュを生クリームでデコレーションするなど利用者様と楽しくおやつを作りました。
またメインディッシュには前橋名物の田中屋焼きまんじゅうを用意し、DAMで紅葉の映像を眺めながら皆でわいわい楽しく味わうことが出来ました。
焼きまんじゅうを久し振りに食べたという方も多く、大変喜んで頂けました。また、さつま芋を潰したり盛り付けたりと調理レクも大成功となりました。
活動の基本は美味しく食べることですので、これからも皆さんの笑顔を引き出せるような楽しい企画を考え、食べる・動く・眠るという健康的な生活を守っていきたいと思います。
ケアセンター星辰の家 あたたかい中庭にて
星辰の家には日当たりのいい中庭があり、グループホームの利用者様も小規模の利用者様も気軽に外の空気を吸うことが出来ます。
十月の終わりには、初めて作ったさつま芋を使って焼き芋をしました。
星辰の家の庭で作ったさつま芋は、残念ながら小さかったので、職員さんのご厚意を受けながら、おいしい焼き芋をみんなで食べました。
また、星辰の家では恒例のしめ縄つくりも暖かい日に、中庭でコツコツと作成しています。
十一月の誕生日会には温かいすいとんを作り、食欲の秋を感じながらも「もう冬だね」と会話を楽しむ毎日です。
風邪をひかずに元気に過ごしていければと思います。
朱咲(六供) 焼き芋作り
秋風吹く中、十一月一日・二日に毎年恒例の焼き芋作りを行いました。
職員のお母さまが丹精を込めて育てたさつまいもは絶品で、炭火で焼くと柔らかくホクホクしていて、
「甘くて美味しい!」
と利用者皆様が大絶賛していました。
また、BBQコンロで炭に火を起こし焚火もしましたがコンロの周りをみんなで囲んで温まり
「懐かしいね。たまにはこういうのもいいねぇ。」
と喜んでいただけました。
季節を味わえるイベントを今後も考えていきたいと思います。
デイサービスわきあいあい 勤労感謝の日に
デイサービスわきあいあいでは、十一月二十三日に勤労感謝の日イベントを行いました。
もともと十一月二十三日は「新嘗祭」という名前の祭日だったそうです。その年の収穫祭を神様に捧げ感謝をし、翌年も豊作であるように願う日本古来の重要な宮中行事で戦後に「勤労感謝の日」と名前を変えましたが「新嘗祭」が五穀豊穣に感謝する日であったことからも普段当たり前のように口にしている食物に感謝をする日でもあるようです。
そのような話をご利用者様とすると
「そうだね~」
「昔は米粒一つでも残すと目が潰れる」といわれたよ。
など食べ物の話がどんどん出てきました。
その日のお昼は皆様、感謝をして完食をされておりました。
そして、十一月初旬から手作りをしているクリップしおりが完成しました。なかなか出来もよくこ利用者様にも好評でした。
今月の行事予定
22日 | クリスマス会 |
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29日 | 餅つき・忘年会 |
17・18・23日 | お誕生会 |
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28日 | クリスマス会&お疲れ様会 |
7日 | 鍋パーティー |
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中旬 | クリスマスイベント |
下旬 | 忘年会 |
上旬 | 手作りおやつ |
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24日 | クリスマス会 |
下旬 | 忘年会 |
11日 | お誕生日会 |
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25日 | クリスマス会 |
31日 | 年越しそば |
24・25日 | クリスマス会 |
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28・29日 | 忘年会 |
未定 | おやつ作り |
25日 | クリスマス会&忘年会 |
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26日 | 大掃除 |
30日 | おせち作り |
31日 | 大晦日 |
8・27日 | お誕生日会 |
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13〜15日 | お楽しみおやつ |
16〜18日 | 上映会 |
24日 | クリスマス会 |
29・30日 | 忘年会 |
グループホーム明月 | |
未定 | クリスマス会 |
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未定 | 忘年会 |
デイサービス明月 | |
未定 | クリスマス会 |
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未定 | 忘年会 |
未定 | 鍋パーティー |
10日 | お誕生日会 |
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24日 | クリスマス会 | 31日 | 年越しそば |
25日 | クリスマス会 |
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未定 | お誕生日会 |
中旬 | お誕生日会 |
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24日 | 星辰の家忘年会 |
21日 | 誕生日会&クリスマス会 |
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30日 | 餅つき大会&忘年会 |
1日 | 避難訓練 |
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中旬 | お誕生日会 |
24日 | クリスマス会 |
下旬 | 忘年会 |
新入職員紹介
関口 太郎
所属 | グループホームゆめさき |
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趣味 | 音楽・柔道 |
施設について感じた事 | 入居者様や職員の方々の笑顔が絶えず、明るく楽しい雰囲気だと感じました。 |
利用者の皆さんに一言 | 共同生活を通して入居者様が少しでも家庭的な雰囲気の中で楽しく、また安心して生活出来る様お手伝いさせて頂きたいと思います。よろしくお願い致します。 |
院長先生の健康豆知識
瀬戸内寂聴さんのこと
作家の瀬戸内寂聴さんが先月(十一月)亡くなられました。千九百二十二年生まれの九十九歳でした。私の母親の二歳年下でもあります。本屋で「日本の美徳」という、寂聴さんと日本文学研究家のドナルドキーンさんの対談本を見つけました。二千十八年に出版された本です。その時偶然にも二人は同い歳の九十六歳でした。その中で寂聴さんは「このままだと私たち、なんだか百歳まで生きそう、どうします?」、と、問いかけ、キーンさんは「とりあえず、まだボケている気はしませんが」、と、応えています。そんな二人ですが、キーンさんは翌年の二千十九年に九十七歳で亡くなられ、「私はいつまで生きるのか心配なの」と心配されていた寂聴さんも三年後に亡くなられ、心配は杞憂に終わりました。自然の摂理というものが感じられますね。
寂聴さんについては、若い頃、教師をしていた夫の教え子と不倫し、幼い子供と夫を徳島に残し京都に駆け落ちした逸話が有名です。第二次世界大戦後の混乱期によくぞ母であり、主婦である身でそんな事が出来たもんだと、誰もが衝撃を受ける話です。その後作家活動と並行しての男性遍歴なども経験し、その情熱的な生き様、そして、それに伴う痛切な思いと苦しみの歴史が、世の女性たちの心を捉えてきたようです。仏門に入った寂聴さんには、沢山の寂聴信者が生まれました。
寂聴さんの情熱を思い浮かべると、同じような情熱をもった女性の事が思い出されます。数年前グループホームで亡くなられた、寂聴さんとほぼ同じ大正生まれの女性です。認知症は進んでいましたが、若い頃の事はよく覚えている方でした。むしろ、時計が五十代位で止まっている方でした。彼女は戦争中、許嫁の男性が戦死の報を受け、親の勧めもあり、別の男性と結婚したのですが、あろう事か、亡くなったと思っていた許嫁が、帰ってきたというのです。そして、彼女は直ちに夜逃げして彼氏の元へ飛び込んだのです。直接彼女に確かめるべく、「夫がいながらよくもそんな思い切った事ができましたね。夫の事がかわいそうとは思わなかったのですか?」と問うと、「だって好きだったんだから仕方ないでしょう」と、あっけらかんと応えられたのです。大正デモクラシーという言葉がありますが、大正時代というのは、寂聴さんにしてもその女性にしても、心の底に自由な気風というのがあり、百八十度変わってしまった戦後の価値観がそうさせたのかも知れません。
寂聴さんは五十二歳の時にくも膜下出血を経験し、(手術をせずに済んだようです)、九十二歳の時、胆のう癌、腰椎圧迫骨折、九十四歳の時、下肢と心臓の動脈閉塞を患っています。そして今年九十九歳で亡くなられた死因は「心不全」でした。高度の動脈硬化による心機能の低下があったでしょうから、心不全は間違いではないでしょうが、寂聴さんは、こうも話されています。「もちろんこの歳ですから、死を考えない事はありません。ただね、死ぬときの事は怖くないの。そんなに苦しまないと思う。というのも、その昔、宇野千代さんが長生きしたいと努力なさっているのを見て、「なんでそんなに長生きしたいんですか?」とお訊ねしたら、長く生きると、秋に木の葉がはらりと自然に落ちるように、命が尽きる。痛くないし苦しまない。「だから私は長生きしたいのよ」とおっしゃったのが頭にあるんです。若いと、まだ本当は死ぬ命ではないから、身体が逆らう。それで苦しいんだそうです。だから私も、生ききって、はらりと落ちる。それがいいなと思って」
寂聴さんは九十九歳迄頑張って生きて、木の葉がはらりと落ちるように亡くなられました。そうした亡くなり方を「老衰」と言ってはいけないのでしょうか。
文芸作品
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション利用者 斉藤 武士様作品
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション利用者 村松 フミ様作品
涼風の家デイサービス利用者 阿久津 昌子様作品
リハビリコラム
【雨が降ると膝が痛い?】
雨の日には膝が痛くなるとおっしゃる利用者さんが多くいらっしゃいます。ではなぜ雨が降ると膝が痛くなってしまうのでしょうか。
山の頂上付近ではスナック菓子の袋がパンパンに膨張する現象を知っているでしょうか。山の頂上では気圧が低くなり袋の上に乗っている空気の圧力が弱まるため袋が膨らむのです。
これらと同じように私たちの身体にも空気の圧力がかかっており様々な症状を引き起こします。
その中の一つに関節痛があります。身体の中の血管が膨張して周囲の血管や神経を圧迫して関節痛を引き起こすのです。
さらに細胞が膨張するとヒスタミンという化学物質が放出され、普段より痛みに敏感になります。天候に左右されない身体を作るためには適応力を向上させることが重要です。
適応力とは自律神経のバランスを上手く保つことで向上させることができます。具体的には規則正しい生活を送る、入浴する、軽い運動をする、柔軟体操をする、です。
今日から始められるものばかりですね。膝の痛みになやんでいる方は是非試してみてください。
創春館リハビリ課 星野
編集後記
秋も深まり、早いもので今年も残すところあと一ヶ月となりました。
新型コロナウイルス感染第六波の不安をかかえながらインフルエンザの流行も懸念されています。引き続き、部屋の乾燥を防ぎ、手洗い、うがいを忘れずに!感染予防対策をしっかりし、来年も元気に過ごしていきましょう。
菜摘荘 田中 映代