2023年3月号 涼風の家は今日も楽しくやってます!
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涼風の家は今日も楽しくやってます!
二月はイベント盛沢山
世間ではなかなかコロナ騒ぎが続いていますが、そんな中、涼風の家ではイベント盛沢山でした。
二月といえばまずは節分。
入居者の皆さんには人数分の巻き簾を用意して、それぞれに恵方巻を作っていただきました。
男性入居者の方の中には悪戦苦闘している方もいらっしゃいましたが、職員も手伝いながらおいしそうな海苔巻きが出来あがりました 。
皆さんご自分で作った恵方巻をおいしそうに召し上がっていらっしゃいました。
そのあと午後になってからは職員扮する鬼が大暴れ(?)して登場し、入居者の皆さんに豆まきをしていただきました。
皆さん鬼めがけて元気に豆を投げて、今年の邪気を払っていただきました。
この調子で早くコロナも収束して欲しいものですね。
節分の次は、十四日にバレンタインイベントです。
とは言っても手作りチョコをプレゼントともいかないので、職員による、チョコペンでのお絵描きおやつを召し上がっていただきました。
お皿の上にはかわいらしい動物の顔のパンケーキが乗り、食べるのが惜しい感じです。
皆さんニコニコしながらも完食していらっしゃいました。
そしてその次は、道の駅小栗の里で開かれた雛祭りの見学に行きました。
こちらは寄贈された雛人形を小栗の里に展示するものですが、年々規模が拡大しています。
感染症対策をしっかりとして、交代で皆さん乗り合わせて、小ドライブです。
皆さん少しの間とはいえ久しぶりの外出を楽しまれました。
中でも大きな吊るし雛や、一面に飾られた段飾りは圧巻でした。
これには同行したインドネシアの女性職員達も喜んでいました。
更にある日には、入居者様の「どら焼きが食べたいから買ってこれる?」の一言から、「だったら作ってしまいましょう!」と、急遽おやつ作りをする事に。
常備しているホットケーキミックスとあんこを使って手早くどら焼きの完成です。
これには言い出した入居者様もすっかりご満悦で、ニコニコしながら召し上がっていらっしゃいました。
そんなこんなで涼風の家は、今日も楽しく元気にやってます。
大活躍のインドネシア女性職員
前述のようにイベント盛沢山の二月でしたが、そのほとんどに、以前から紹介している二人のインドネシア職員が参加しています。
彼女達は来日してまだ半年ほどですが、すっかり仕事にも慣れて、日本語で記録も書けるようになって(!)日々頑張って仕事をしてくれています。
まだ夜勤はできませんが、そちらも意欲的な様子です。
これからも二人の成長をご覧ください。
あっ勿論他の職員も頑張って仕事してますよ…。
一石三鳥!?
最近リハビリも兼ねて、編み物が得意な入居者様に頑張って貰っています。
一月ごろから座布団カバーを編み始めてもらい、あっという間に入居者様全員分編んでくださいました。
集中して編み始めると毛糸球を作るのさえ間に合わないほどです、趣味と実益とリハビリとで、まさに一石三鳥(?)。
今度私にマフラーかセーターお願いします。
今月の事業所便り
今年も二月三日に、節分のイベントを行いました。
鬼に扮した職員に、豆の代わりにお手玉を投げます。
「鬼は外!福は内!」の掛け声に合わせて元気よくお手玉を投げ、鬼に当たると、「大丈夫?痛くなかった?」と鬼にも優しい言葉を掛けてくださる利用者様。
豆まきの後は、的あてゲームです。
職員が段ボールなどで作った桃太郎や鬼の的に、お手玉を投げて倒すことが出来たら得点になります。
「これなら遠慮なく投げられるよ!」「全部倒れたよ。」と、たくさん笑って体を動かした後は、福茶と一緒におやつを召し上がって頂きました。
春らんらんの邪気を皆で祓ったので、今年もたくさんの福を招く事でしょう。
ケアセンター星辰の家 紅白歌合戦!!
二月のイベントは誕生日会を兼ねて、感染対策をしっかり行い、歌うことが大好きな利用者様、そして職員がいる為、第3回紅白歌合戦を行いました。
「昔はカラオケ道場ってところで歌っていたんだよ」と、百歳になっても腹式呼吸で歌われ、「紅白歌合戦なら!」と思わず立ち上がって熱唱されていました。
誕生日を迎えられた方も、チャンピョンに輝き「とても嬉しいです!元気に歌合戦に参加出来て良かったです!」と大変に喜ばれていました。
ケアセンター朱咲 節分豆まき
二月の恒例行事といえば節分があります。
今回、朱咲では職員が青鬼・赤鬼の衣装を着て登場し利用者の皆さんに豆まきをしていただきました。
始めに登場したのは青鬼。
豆の代わりに玉を投げていただいたのですが、青鬼の持っている的をめがけて「鬼は~外、福は~内。」と真剣に投げつけてもらいました。
青鬼を退治した後は一風変わっておかしな格好をした赤鬼が登場。
何やら大当たりの的がとある所についています。
その的に玉がバチーン!と当たった瞬間、会場は大爆笑。おもしろい鬼の動きに皆さん笑っていただき終始和やかに豆まきを行い、今年の無病息災を願いました。
デイサービスわきあいあい 節分
デイサービスわきあいあいでは、二月三日、四日と節分のイベントを行いました。
季節の変わり目には邪気が入り込むと昔の人は考えていたそうです。
二月はまだまだ寒く体調を崩しやすいため、わきあいあいでも新年を迎えるにあたり豆まきをして、邪気を祓い清め一年の無病息災を祈りました。
「鬼は外 福は内」子供の頃を思い出して楽しく過ごしました。金棒に見立てた恵方巻も食べて鬼退治を行いました。
グループホームしらさぎ 初体験?のチョコフォンデュ
しらさぎでは、節分行事とおやつ作り(バレンタインデー)を行いました。
節分では、利用者様一人一人順番に鬼を行い豆まきをしました。
声を出して、笑いが施設いっぱいに響きながら楽しんで頂けました。
バレンタインのチョコレート作りは、テーブル囲んで「チョコレートフォンデュ」を行いました。
果物を竹串に刺し、溶かしたチョコレートを付ける???
まるで競争しているかの様に、立ち上がり手にチョコレートをいっぱい付けながら召し上がる様子が見られ、楽しそうでした。
菜摘荘 鬼は外・福は内
菜摘荘では、二月三日に節分イベントを開催しました。
「鬼は外」と大きな声で言いながら鬼を目掛けてボールを投げ鬼退治しました。
倒した鬼に点数があり、利用者様も狙いを定めて点数を競い邪気払いが出来ました。
青鬼チームの勝利と思いきや、親分鬼が二体現れて、先程鬼を倒せなくて悔しがる利用者様も大きな身体の親分は、狙い安く元気いっぱいに「この野郎」と言いながら鬼退治をしました。
おやつは、今年は南南東を向いて恵方巻きの代わりにふ菓子を食べて開運を願いました。
菜摘荘に、福を呼び寄せることが出来て、みなさん幸せを感じていました。
明月 いつまでも笑顔で元気に誕生日を
二月はGH明月にとっての一大イベントである、誕生日会が行われました。
利用者様の半分以上にあたる五名の方の誕生日が二月という事で、職員にも自然と気合が入ります。
ある利用者様の誕生日には、チーズ入りハンバーグを利用者様と一緒に作りました。
手が汚れないようにポリ袋にハンバーグの材料を入れ、みんなで手分けして捏ねます。
「昔は良くこうやって料理したよ」「上手く丸くならないね」とお喋りに花を咲かせているうちに料理が完成です。
ハッピーバースデーの歌を歌い、みんなでお祝いしながら料理やケーキに舌鼓を打ちます。
誕生日の方はもちろん、他の方も大満足の誕生日会になりました。
デイサービスセンターゆめさき ゆめさき節分会
デイサービスセンターゆめさきでは、二月三日(金)に節分会を行ないました。
節分の由来をお話し、正式な豆まきの仕方を実践した後に、節分にちなんだゲームをしました。
一つ目の‘豆つかみリレー’では、三人一組で豆を箸でお皿に移し、焦れば焦るほど豆が逃げ、二つ目の‘鬼倒しゲーム’は鬼の顔の的にお手玉を投げ、鬼を倒し、日頃のリハビリの成果を十二分に発揮。
三つ目は‘鬼は外!福は内!の大声大会’でした。
各ゲームの優勝者と年男の方にゆめさきに来た鬼を倒してもらいました。
今年ゆめさきに来た鬼は三十代の鬼と、なんと九十代の鬼でした。
おやつにはかわいい鬼プリンをご用意し「かわいい。」「おいしかった。」と嬉しいお言葉を頂きました。
良い一年になることを心から願っています。
グループホームゆめさき みんなで豆まき!
二月初旬、グループホームゆめさきでは一年の厄払いをするべく節分の豆まきを行いました。
豆を手にした皆様の前に赤鬼と青鬼が登場すると皆口々に「鬼は外!」と言いながら、元気に豆を投げて下さいました。
元気いっぱいの皆様の攻撃に鬼もタジタジです。
鬼が尻尾をまいて逃げ出した後には皆様で恵方巻を食べて豆茶を飲みました。
鬼や疫病にも負けない強いゆめさきの皆様と今年一年健康に過ごしてゆければいいなと感じた節分でした。
あかしあの里Ⅱ 声をそろえて鬼は外!
あかしあの里Ⅱでは、二月三日に豆まきを行いました。
大きな鬼の絵を壁に貼り、それに向かって皆で一緒に声をそろえて「鬼は外!福は内!」と豆を投げて頂きました。
今回は数個ずつ小袋に詰められた甘納豆を大豆の替りに投げました。
中には威勢の良い声を出している方もおられ、楽しまれる姿がありました。
おやつの時間に甘納豆を提供すると、歳の数までとはいきませんが皆さん美味しそうに召し上がっていました。
次回も季節を感じ、楽しんで頂けるよう行事を行いたいと思いました。
あかしあの里Ⅰ イベント&行事の2月
あかしあの里Ⅰでは、二月三日(金)に節分、六日(月)おはぎ作り、十四日(火)にバレンタインと、イベント盛り沢山の月となりました。
節分では職員が『コロナ』『病気』と書かれたカードを掛けた鬼役となり、皆さんに豆まきをして頂きました。
バシバシと気持ちのこもった豆が飛び交っておりました。
鬼もきっと驚いて逃げていったことでしょう。
六日と十四日は手作りおやつで、おはぎとチョコレートムースを皆さんで作って食べました。
ご飯多め、あんこ多め等、個性あふれるおはぎが出来上がりました。
チョコレートムースはホイップクリーム作りが大変で時間がかかってしまいましたが、口当たりがよすぎて食べて無くなるのはあっという間でした。
あかしあの里Ⅲ 節分!豆まき!おに退治!?
あかしあの里Ⅲでは二月三日、節分の豆まきを行いました。
ボーリングのピンに鬼のイラストを張り付け、皆さんに豆をまいて退治して頂きます。
みんなで鬼を囲み順番に豆を投げていくと「わぁ、倒せた!」「まだ残ってるよ」など、嬉しそうに声を掛け合っていました。
全ての鬼が倒れると「やったー全部倒せた!」と自然と拍手が起こりました。
「もう一回やろう!」と気に入って頂けたようで、順番を変えたりしながら皆さんに楽しんで頂くことが出来ました。
最後に歳の数…、とはいきませんでしたが福豆を召し上がっていただき「硬い」と言いながらも笑顔で召し上がっていらっしゃいました。
介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション ハッピーバレンタイン
職員が一つ一つ愛を込めて作った羊毛フェルトでハートのキーホルダー♡。バレンタインデーに男性利用者様へプレゼント致しました。カラフルなハートのキーホルダーを受け取りながら、瞳もハートに輝いていました。実にハートフルなバレンタインとなりました。
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 輪入れの効果
輪入れはリハビリ場面で大活躍ですよね。
クリニック通所リハビリでも行われている方が多いです。
輪入れの運動の目的としては、主に運動麻痺のある方の動作の円滑さの改善です。
改善される動作は、輪入れの位置ややり方によって変わってきます。
具体的には、円滑な肩や腕の動きを引き出す、重心移動練習によりふらつきを軽減する、乗り移り動作を円滑にする、衣服や靴の着脱を行いやすくする、などが挙げられます。
その方によって合ったやり方がありますので、気になる方はリハビリ職員に確認してみてください。
介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 節分・おやつ作り
療養棟二階では二月のイベントで節分・おやつ作り(けんちん汁)を行いました。
節分が始まったお話しや青鬼と赤鬼に扮したスタッフに玉を投げつけて、利用者様の今年の健康と活躍を祈願しました。
皆様からは、「鬼は大丈夫かな」、「けんちん汁おいしかったよ」等の声が聞かれ、笑顔で楽しく有意義なひと時を過ごす事ができました。
療養棟三階では二月二十二日にお楽しみ会として紙芝居を行いました。
新型コロナウイルスの影響でイベントの開催は三カ月振りとなりました。
紙芝居が始まると「どんな物語なんだろう」と絵を真剣に見入っている方、「懐かしいなあ」と昔を思い出しながら微笑まれる方、皆さん色々な表情を見せて下さいました。
回想法を取り入れた紙芝居では、クイズ形式で皆さんに答えて頂き、昔慣れ親しんだ絵が出てくると、「これよく使ったよ!」など歓声と拍手が沸き起こり、大成功で終えることができました。
最後にお正月や節分の時季に飲まれる「福茶」を提供し、健康長寿と無病息災を皆で祈念しました。
今後も一人でも多くの利用者様の笑顔が見られるよう、楽しいイベントを企画していきたいと思います。
快晴 若さの秘訣!燃える風船バレー
デイトレセンターKaiseiでは、レッドコードや下肢の筋トレマシン、コグニバイクなどの器具を使ったトレーニングを中心に機能訓練を行っていますが、遊びを楽しみながら効果的に身体機能を高める「遊びリテーション」も積極的に取り入れています。
今回はその中から「風船バレー」を紹介します。
車座になり、ボールに見立てた風船でラリーを続けます。
基本的には落とさずに回数を競うものですが、中には「それじゃあつまらん」と風船を強く叩き、互いにぶつけ合い、まるで格闘技のように風船のやりとりを楽しむ方もいらっしゃいます。
手が届かずに風船が落ちてしまいそうな時には足で蹴り上げてラリーをつなげる、という高度な技術を目にする機会も最近では珍しくなくなりました。
遊びが身体機能に与える刺激の大きさとその効果に職員が驚くほどです。
また、目を輝かせて風船を追いかける姿は少年少女のように見え、「何ごとも楽しむ」ということが若々しさの秘訣である、と再認識しています。
今月の行事予定
3日 | ひな祭り行事 |
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中旬 | おやつ作り |
3日・4日 | ひな祭りイベント |
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未定 | おやつ作り |
上旬 | ひな祭りイベント |
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中旬 | 手作りおやつ |
3日 | ひな祭り |
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14日 | ホワイトデー |
15日 | お誕生日会 |
3日 | ひな祭り |
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15日 | 手作りおやつ |
未定 | お花見イベント |
3日 | 桃の節句 |
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未定 | 梅見ドライブ | 未定 | おやつ作り |
3日 | ひな祭り |
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27日 | お誕生日会&特別食 |
☆朱咲の家☆
1日 | ひな祭り |
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22日 | お誕生日会 |
グループホーム明月 | |
未定 | ひな祭り |
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デイサービス明月 | |
未定 | ひな祭り |
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未定 | お花見ドライブ |
15日 | お誕生日会 |
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22日 | お誕生日会 |
未定 | お花見会 |
3日 | ひな祭り |
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7・10日 | お誕生日会 |
18日 | 101歳お祝い |
15・16・17日 | 上映会 |
23・24・25日 | お楽しみおやつ |
3日 | ひなまつり&イベント食 |
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下旬 | お誕生日会 |
1日 | 雛祭り |
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8日 | 雛祭り |
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20・23日 | お誕生日会 |
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2日 | ひな祭り |
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下旬 | お誕生日会 |
新入職員紹介
高津匡代(介護福祉士)
所属 | デイトレセンターKaisei |
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趣味 | ドライブをして美味しい物を食べること |
施設について感じた事 | 清潔で明るく元気な雰囲気 |
利用者の皆さんに一言 | 利用者みなさんに寄り添いながら一緒に考え動作練習を安全に行っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。 |
院長先生の健康豆知識
「息切れ」と呼吸について
歳をとったと嘆く症状はいくつかありますが、「息切れを感じる」などは、代表的な訴えの一つではないでしょうか。
呼吸と健康という事の関係について関心を抱くのも、歳をとっての「息切れ」などが契機になっているのでしょうか。
多くの元気な高齢者の方が呼吸力で有名なヨガや太極拳等に挑戦しています。
呼吸をするという事、「息切れ」を感じるという事は、どういう事なのだろうかと考えてみました。
病気にでもならない限り、若い人が「最近息切れがひどくてね」、と、訴える事は余りありません。
息切れについて、若い人と高齢者の間にある訴えの差はどこにあるのでしょうか。
高齢者の息切れの実情=自分の実情、を振り返ってみますと、こんな風です。
「若い頃には十キロのマラソンを走れたのに、今では五十メートルも走ると息が切れる」と嘆いていますし、「あの人は自分より七つも年上なのに、あんなに動き回れてうらやましい」、と、ちょっと動くだけで息切れする自分をうらめしく思っています。
冷静に考えると、五十メートル走れる自分に満足していれば嘆く必要はないのですし、人それぞれ体力が違う訳ですから、他人の事をうらやむ必要もないと、達観すれば済む事です。
そんな風に自分の「息切れ」の嘆きを反省してみると、「息切れ」を嘆くというのは、以前のように動きたい、以前のようにもっと活動したいという欲望が満たされない嘆きのようです。
実際のところじっと静かにしていれば「息切れ」を感じない訳ですから。
人間の身体の成り立ちとして、肺というのは元々は消化管だったものが、魚が陸に上がって酸素をより効率的に取り入れる為に変化した器官です。
従って、元々腸管としてあった自律的な平滑筋のゼン動運動のリズムの名残りを引き継いでいます。
寝ていても呼吸しているのはそのせいです。
しかし消化管と違って呼吸の特異性と呼ばれるものは、それが自分の思いで操作できる事です。
腸の運動を思いのままに操作できれば便秘にもならなくて済みそうですが、そうはいきませんね。
呼吸というのは、勝手に動く面と自分で操作できる面という二つの面があるのです。
そして「息切れ」というのは勝手に操作しようとしても身体が抵抗している状態とも言えます。
ヨガや太極拳等はこの勝手に呼吸を操作し、身体の体調管理に役立てようとする行動です。
また、操作によってマラソンを走れたり、水の中に十分も潜っていられたりするのです。
そんな風に操作する呼吸というものを眺めてみますと、必死になって自分の欲望を維持しようと努力している姿が目に浮かびます。
本来的には呼吸する事には努力はいらないのにです。
マラソンを走りたい、海にできるだけ長く潜りたい、畑で野菜を作りたい、死ぬまでトイレは自分で行きたい等々の欲望が、行動に駆り立てるのですが、衰えていく筋力の低下と共に、欲望と現実のギャップに「息切れ」を感じ、嘆息する事になるのです。
自然に衰えていく体力を静かに見守り行動する人は「息切れ」を自覚する事は少ないでしょうし、死ぬ迄活動的でいたいという欲望の強い方は、日毎に増してくる「息切れ」と上手に付き合う必要がありそうです。
欲望の強い私は「息切れ」と付き合っていくつもりですが、それが何時迄できるかは謎です。
文芸作品
涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品
リハビリコラム
【歩行自立への道のり】
『TUG』という評価項目があります。これは立ち上がり・歩行・方向転換・着座の一連の動きが何秒で行えるか測定するものです。いきなり専門的な話になってしまいましたが、今回は実用歩行のお話です。
“歩けるようになりました。なので移動は歩行自立にしましょう。”とはならないのが、歩行の難しいところです。
「歩こうと思って立ち上がったら尻もちをついた」「座り損ねて転んだ」
残念ながら、毎年耳にする転倒の状況です。転倒が多くなるのは重心や動きが変化するタイミングですので、たとえ安定してまっすぐ歩けたとしても安心はできません。
椅子から立ち上がる動作を例に考えてみましょう。
(1)椅子を下げ、机と椅子の間に隙間を作る
(2)立ち上がり、隙間から横歩きで脚を出す(この時つま先を下げないと机の脚に引っ掛かります)
(3)横歩きで残った脚を隙間から出す
(4)斜め、又は後ろに脚を下げて椅子の方を向く
(5)椅子を机にしまう
(6)その場で方向転換をして歩き始める
さて、この一連の動作に歩行で見られる、【脚を前に出す動作】は…ほとんどありませんね。代わりに、横に歩いたり斜め後ろに下がったり、その場で方向転換をしたりといった複雑な動作が必要になります。脚は前後には動かしやすいですが、横方向や捻じるような動きは苦手です(特に内側)。片脚立ちの状態で前後に押されて耐える事が出来ても、横方向や斜め方向では耐えられない人が多いと思います(※とっっっっても危険ですので、行う際は完璧に安全を確保して下さい)。ですので、中途半端な立位姿勢で椅子を出し入れしようとして、あるいは方向転換をしようとして転倒するケースが後を絶ちません。リハビリで横歩きや後ろ歩きを練習するのは、このような応用的な動きに対応する為です。
歩行する際には立ち上がり・着座と、方向転換も必ずセットになります。細かいことまで言えば、ドアの開け閉めや障害物の回避(斜め歩きですね)も行なえなければいけません。もし、杖や歩行器を使用していれば、それを持ちながらドアや椅子の操作をしなければいけません。実生活で使用できる歩行になるまでには、こういった課題をクリアしていく必要があります。
ですので、冒頭で紹介した『TUG』の評価が重要になってくる、というわけです。
作業療法士 橋爪 国隆
作業療法士 橋爪 国隆
お知らせ
平素より格別のご愛読を賜り誠にありがとうございます。この度毎月発行しております【さんぽみち】は四月十五日号より新しく生まれ変わります。
読者の皆様に、より楽しめる、より愛される記事を目指し、リニューアルさせて頂く運びとなりました。
今後とも末永くご愛読下さいますよう、心よりお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧宜しくお願い申し上げます。
広報委員会
編集後記
さんぽみち三月号、楽しんで頂けましたでしょうか。厳しかった寒さも、大雪に見舞われることもなく、日に日に水ぬるむといった感じになってきました。
梅の花が咲き、河津桜のつぼみが赤く色づいて、すぐそこまで春が近づいているなあと、ほっと嬉しくなる今日この頃です。
皆様どうぞ健やかに春をお迎えください。