2023年7月号 創春館通所リハビリ特集!

もくじ

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「普通の日常」を皆様と共に

 【朱咲の家】のドライブ特集!

 思い起こせば3年前、突如始まった新型コロナウイルス騒動。介護現場も例外なく感染対策や自粛要請、これまでの日常が非日常となり長い長いトンネルに入ったような絶望感に包まれた事を思い出します。そして、ようやく今年、5類感染症へ移行。普通の暮らしが再開されつつあります。アクリル板1枚が外されたことでなんとも新鮮な気持ちになり、イベントや外出の緩和がもたらす心の癒しを実感する毎日です。
 さて、この3年間できなかった活動、様々ありました。これは始動の鐘の音と共に新たな挑戦と進化のビックチャンスと感じています。コロナ前より情熱的なレクリエーション活動の始まりです。レクリエーションと言っても日々のリハビリの先、暮らしに繋がる活動をテーマにまずは皆様からのリクエストが多かった調理レクリエーションを復活させました。【食】に対する興味関心はご利用者様も職員も同じです。畑で採れた夏野菜、メニューを考え、調理を実施、季節を味わう楽しい活動です。写真はキュウリのピリ辛漬け、ジャガイモの煮つけの調理風景です。皆様「包丁を握るのは3年ぶり」と口にしながらも包丁を握れば途端に主婦の顔が覗きます。鮮やかな包丁さばきであっという間に皮むき完了。男性も積極的に参加くださり「お嫁に行けるかしら」と楽しい会話で盛り上がりました。完成した料理はおやつ時間に提供し大好評頂きました。
他にも、リクエストが多かった裁縫レクリエーションをバージョンアップさせ、現在は館内の座布団カバーを作って頂いています。この活動も「しばらく裁縫なんかしていないから」と不安そうに始めた方も多くいらっしゃいましたが、針と糸を持てば職人の顔つきにあっという間に変身され「やっぱり体に染みついているんだねぇ」と笑顔軽やかに縫い進めてくださっています。
皆様との活動を通し感じることは、本当に【仕事】が好きだという事です。単純に遊ぶレクリエーションと、仕事・作業を伴うレクリエーションとでは参加される方の表情も全く異なります。ゲームなどの勝負が掛かったレクリエーションも、また違った表情を見せて下さいます。私達職員も皆様が活動の中に、日々のリハビリの先にあるものが1つでも多く実現できれば喜びを感じます。失いかけた「普通の日常」を、また皆様と共に1日1日丁寧に積み上げ、生きる力にかえていきたいと思います。創春館通所リハビリでは午後の時間、個別のレクリエーションの他に現在、楽しく体を動かす事を目標に新しい体操を考案中です。自粛で鈍った体を呼び起こし、3年分の充実した毎日を過ごして参りましょう♪♬

 

 

今月の事業所便り

涼風の家 やっはり今年も作ります

 六月十八日、涼風の家では父の日のイベントを行ないました。涼風の家では、父の日に毎年父にちなんでおっ〇いプリンを作って召し上がっているのですが、勿論今年も作りました。今年のおっぱ〇プリン出来栄えは、いつもと別の職員が作ったので、少し赤みの強い色合いになってしまいました。女性には一つ、男性には二つ盛り付けて提供するとニコニコしながら召し上がっていました。そして男性入居者様にメッセージカードをプレゼントしてイベントは無事に終了になりました。これからも元気にお過ごし下さい。

涼風の家 やっはり今年も作ります

涼風の家 やっはり今年も作ります

涼風の家 やっはり今年も作ります

 

DSゆめさき よりダンディーに♡♡父の日イベント

 DSゆめさきでは、6月16日に父の日のイベントを行い、9名の男性ご利用者様に手作りカードをプレゼントしました。男性ご利用者様を職員がかっこよくダンディーにコーディネート♡する企画をし、色々な服や小物を用意。ジャケットを着てもらう、帽子をかぶる、髭を付ける、着物を着てもらう等とても個性豊かに着こなして頂きました。昭和を支えた会社員風や渋めのまとめ役風、大正ロマンの画家風、とにかく明るいはしゃいだ父さん風とコーディネートされた方達もとても嬉しそうに着こなしていました。点数は割れましたが落ち着きのあるダンディーな画家の方が1位となりました。審査員になって頂いた女性利用者様もとても楽しく着飾っていく様子をご覧になり、「かっこいいよ」「変わるもんだね~」と喜ばれ、皆様全員で父の日を祝い、楽しい会となりました。

DSゆめさき よりダンディーに♡♡父の日イベント

 

GHしらさぎ 誕生日会祝89歳 

 グループホームしらさぎでは、6月生誕日の女性入居者様へお誕生日会を開催致しました。
昨年は男性職員のお別れ会と同時開催でしたので、少し寂しさもありましたが、今年は新しく女性職員を同月にむかえ、新たなスタートをした彼女と一緒にケーキを召し上がることが出来、大変ご満悦されておりました。

DSゆめさき 誕生日会祝89歳

 

あかしあの里Ⅰ あじさいドライブ

 あかしあの里Ⅰでは、六月二十五日(土)に、あじさいを見に、萩窪公園までドライブに行ってきました。当日は天候も良く、絶好のドライブ日和でした。久しぶりの外出イベント。午前と午後で二つのグループに分かれて行ってきました。公園内に着くと、青や紫、ピンクや白等様々な色合いのあじさいが咲いており、「きれいですね」と皆さんとても感動されておりました。少し園内を散策してから、記念撮影をして帰路につきました。帰ってからは皆さん大好きマクドナルドのハンバーガーで昼食をとりました。見て食べて、沢山感激した思い出の一日となりました。

あかしあの里Ⅰ あじさいドライブ

あかしあの里Ⅰ あじさいドライブ

 

創春館療養棟2階 父の日のお祝い

 養棟2階では6月のイベントで父の日のお祝いを行いました。 まずは父の日の始まりの由来についての説明を行い、皆さんとても納得したご様子で、耳を傾けておりました。
次に女性職員の方から、日頃の感謝の気持ちを手紙にし、男性のご利用者様へ送らせて頂きました。中には手紙の内容に涙ぐむご利用者様もいらっしゃり、日頃の感謝の気持ちをお互いに共感し合うとても有意義な時間となりました。   最後にコーヒーとアイスクリームを召し上がって頂き、スタッフの協力もあり、皆で楽しくイベントをする事が出来ました。
                

創春館療養棟2階 父の日のお祝い

創春館療養棟2階 父の日のお祝い

 

院長先生の健康豆知識

「高血圧―薬が必要?」

 
 高血圧治療の現場では、二つの問題を第一に考える事になります。
一つ目は、血圧が高くなる病気があるかどうかという点。
そして二つ目は、高血圧の部類に入るが、薬で治療する必要があるかどうかという点です。
定義上、高血圧とは上が140以上、下が90以上の血圧の事とされていますが、それより上であっても必ずしも病気になる訳ではありません。
 
高血圧の治療で悩ましいのは、このまま高い血圧のままでいても、心臓病や脳梗塞に繋がりそうもない人と、そうではなく後年それらの疾患のリスクが高い人を見極める事です。
先日、本屋さんで「薬をやめたい人の血圧を下げる方法(ツボマッサージとストレッチ)」という本を目にしました。
著者は、薬剤師・体内循環師という事ですが、体内環境師なる職業があるのですね。
現在一三万部以上売れているという事ですので、現在血圧の薬を飲んでいるが、やめられるかと悩んでいる人や、医者から薬を勧められたが迷っている人などが、結構いるのではと思わせられました。
著者曰く、「高血圧の正体―気にしなくていい«つくられた高血圧»」。
これなどは先程述べたこのまま高い血圧を続けても何の障害も起こさなさそうな人の事を言っているようです。そして曰く「薬で高血圧は治らない―本当は怖い、薬で血圧を下げる事の弊害」。血圧が高いとすぐ薬を飲む現状ではこんな事もあるんでしょうね。
著者は、血圧を下げるためにはたった二つの方法、降圧ツボと降圧マッサージをやればいいんだと主張します。
 
 極めて簡単に血圧というものを定義しますと、血圧というのは各人の血液循環を効率的に行なう為の「全身血管の緊張の総和」という事になります。
したがって、適切なツボマッサージというのは、多分副交感神経を刺激するツボの事を言うのでしょうが、副交感神経の刺激によって全身の血管の緊張を和らげ、血圧を下げる事ができます。
また、血圧=血管の緊張の総和の大きな要因となっているのは、末梢小動脈の循環の抵抗=緊張、な訳ですから、ストレッチによって末梢小動脈の循環の改善=血圧の低下、が予想されます。
ストレッチの代わりに、歩いたり、運動したり、掃除したりしても同じことです。
 現在の日本では、高血圧と診断され薬を処方されているが、薬をのまなくても日常生活の一端(体重管理、運動等)を変えるだけで、血圧が少々高くても障害につながらないような人が沢山いる気がします。
しかし、その日常生活の改善という事が難しいのですね。ツボマッサージやストレッチも習慣になればいいのですが、長くは続けられないでしょうね。
そして、薬をのまなくて高い血圧のままでいると、確実に心臓病や高血圧につながり、寿命を全うできない人がいるのも事実です。 
 そんな人達の見極めをして治療したり、適切なアドバイスを与えたりするのが医師の役割だと考えています。しかし、高い血圧=薬という短絡的な発想が多い中、「体内循環」の視点から血圧を考えるというのは、色々医学的には疑問な点もありますが、傾聴すべき意見だと考えています

 

頑張り屋職員紹介

ウィンドリヤティ(介護職)

所属 グループホーム 涼風の家
エピソード 2022年9月にインドネシアから来日して慣れない生活の中でも頑張って、いつも明るい笑顔で利用者様一人一人元気に挨拶をしています。今では日本語で日誌の記録が書けるほど、上達して業務に励んでくれています。先日夜勤デビューもして、ますます張り切って頑張ってくれています。

 

リハビリコラム

健康につながる座り方

 皆さんは普段どんな姿勢で椅子に座っていますか?
椅子に浅く腰掛け足を前へ出したり、作業中は顔を前へ突き出して長時間猫背になってしまう方が多いと思います。その座り方を何時間も何日も繰り返していると身体の筋肉や靭帯へ負担をかけて痛めたり、身体の歪みの原因になる可能性があります。また悪い姿勢では骨盤周りの血流が阻害されて代謝の悪い身体にもなってしまいます。
このように悪い姿勢で座ることの悪影響は様々あります。ここで良い姿勢について紹介したいと思います。

①椅子に深く腰掛ける
②背中をまっすぐに伸ばす
③骨盤を立てて座る(これ大事です)
④股関節、膝関節は直角に保つ
⑤床に足の裏をぴったりつける(このときの椅子の高さも重要です。)

骨盤を立てて座ると自動的に背中は伸びやすくなります。
正しい姿勢で座ることは決して楽ではありませんが日常的に意識すれば健康な身体を作る第一歩になるかもしれません。

 

理学療法士 星野瑞彩

 

文芸作品

涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

 

編集後記

今月も創春館さんぽみちをご覧いただきありがとうございました。
このさんぽみちが皆様の手に渡る頃には、梅雨もあがり、気持ちのいい青空が広がっているでしょうか。暑さに負けず、健康に気を付けて頑張って行きたいところですね。
次回のさんぽみちもお楽しみに。

創春館通所リハビリ 斉木友美