2024年5月号 【星辰の家】観劇会!!
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【星辰の家】観劇会!
四月二十六日にNPO法人オーマイダーリンに所属する七名の方々が劇と朗読を披露してくださいました。
利用者様も久しぶりに訪問してくださった方々を見てとても楽しそうでした。
劇は「おおきなかぶ」と「はるさんと千本のさくら」の二本を披露して下さいました。
「おおきなかぶ」は職員、利用者様と一緒に行う参加型の劇でした。
まず、おじいさん、おばあさん役の方が大きなかぶを一生懸命抜こうと頑張りますが、なかなか抜けず…そこへ星辰の職員が手助けに!!
大きな掛け声が聞えましたが、抜く事はできず…さらにそこへ男性の利用者様が手助けに!!
「うんとこしょ!どっこいしょ!!」
この日一番の掛け声で見事に大きなかぶが抜けました。
みんなで一緒に声を出す、顔見知りの利用者様が前に出て演技をしている等普段やらない出来事に、皆さん大変喜んでくださいました。
「はるさんと千本のさくら」は小さな村に住む十人のおばあさんのお話。
これを朗読劇で披露してくださいました。
十人のおばあさんたちは一緒に住んでおり、村の今後について話し合うように。
その話し合っているシーンは皆さん声色がたくさん変わり、聞いている私たちは聴き入ってしまいました。
未来の為に千本の桜を植える事にしたはるさんたち、百本植えるごとにおばあさんが順に亡くなってしまうのですが、百年経ち村は、はるさんが描いた絵のとおりの村に。
少し悲しく、終盤はとても感動しました。
普段レクリエーションに参加されない利用者様も目を潤ませる姿が見られました。
最後に皆様一緒に「さくらさくら」を歌い、桜の造花などを頂きました。
皆様とても喜んでおり、とても素敵な時間を過ごす事が出来ました。
今月の事業所便り
療養棟三階 おやつ作り
療養棟三階では、四月二十四日にイチゴジャムとフレンチトーストを作っておやつに頂きました。
香りのよい熟れた苺はジャムにぴったり!
皆さんで手分けをしながらしっかり潰し、鍋に火をかけると、さらに芳醇な香りがあたりに広がりました。
鍋の様子を見てくれる方からは「味見はしなくていいの?」離れている席の方からも「いい匂い!もう食べられるの?」と、そわそわした声が聞こえてきました。
へらでかき混ぜながら鍋の底が見えてくると味見タイムです!
火傷しないように冷ましてから運び、口々に「おいしい!」と合格を頂けました。
フレンチトーストも食パンを使用し出来上がりはプルプルの柔らかめにしているので、歯茎でも難なく召し上がれる触感に仕上がりました。
バターと苺の香りが豊かで食が進みます。
「おかわりちょうだい!」と嬉しい声も多くいただきました。
GHゆめさき 百寿の祝い
グループホームゆめさきでは、今月百歳を迎える利用者様がおられました。
そこで職員一同、このおめでたい日をお祝いするために誕生日会を催させて頂きました。
お祝い衣装を着た利用者様がフロアに現れると、他の利用者様も盛大に拍手で迎えられ、温かい雰囲気の中で会は進行していきました。
お祝いの言葉やプレゼント贈呈等していくと、利用者様の表情も柔らかくなり、言葉には出ずとも喜びの感情が伝わってくる様でした。
踊りが好きな利用者様の為に皆で炭坑節を踊った後は、祝い膳に舌鼓を打ち、和やかな空気の中、閉会となりました。
ゆめさき一同、またこのようなお祝いができるよう、百寿を迎えた利用者様を見習い、健康に過ごしてゆきたいです。
あかしあの里Ⅱ お花見会
あかしあの里Ⅱでは、四月十二日に日輪寺へ行き、お花見をしました。
当日は天候に恵まれ、お花見日和になりました。
日輪寺に到着すると、皆さんとても良い笑顔になり、「この桜はきれいだねー。」などの声が聞かれ、楽しまれる姿が見られました。
今年はタイミング良く、お花見へ行く事ができ、とても良かったです。
来年もお花見を楽しんで春を感じて頂けたら私達も嬉しいです。
CL通所リハビリ ルームランナー
みなさんは普段、散歩はされますか?
天気の良い日に散歩をするととても気持ちが良いですよね。
しかし、屋外での散歩にはいくつかの制約があります。
天候や散歩コースの地面の状況(砂利やでこぼこ道)、交通量などに影響を受け、危険が伴います。
そんなときは、ルームランナーを使ってたくさん歩きましょう。
ルームランナーは当デイケアに導入されています。
室内にいながら長距離を歩いたり、ジョギングをしたりする事ができます。
また、体の状態に合わせて歩く速さや時間の設定ができるため、自身の体力や目標に合わせた運動ができます。
健康管理や運動不足解消にルームランナーは有効です。
室内でいつでも気軽に散歩を行い、私たちと一緒に健康を維持しましょう。
デイザービス明月 お花見ツアー
デイサービス明月では、四月十二日~十九日の一週間、イベントでお花見に出かけました。
一年に数日しか見られない桜を見たいと言われる利用者様が多くいました。
この一週間は天候にも恵まれ、無事お花見ツアーに出かけることができました。
桜を見て「わー、キレイだね!」と皆様声を高めて言われていました。
途中、車から降りて桜の木の下でお茶とお菓子を楽しみました。
桜を見ながらのお茶もいいねと言われていました。
帰り際「普段見られないから見られてよかった」「また来年も見たい」など喜びの声を多く頂きました。
明月は今年度も良い春を過ごすことができました。
理事長名倉の健康豆知識
「血圧」と「個性」
野球の大谷選手のファンです。
野球少年の頃、巨人軍長嶋選手の姿をテレビで追っかけていたのですが、この歳になって、その頃のように彼の活躍を楽しんでいます。
彼の並外れた身体能力を眺めていて、私がどんなに野球一筋で努力しても彼のような存在になれない、という当たり前の事が一つの真理としてつくづく痛感させられました。
努力すれば大概の事は成し遂げられるという思い込みがあったのですが、成し遂げられる事は自分の持って生まれた能力の範囲内の事なんですね。
一緒にテニスをしている八十才の男性が、疲れを知らず走り回っているのを見て、自分も努力すればそのようになれると思っていたのですが、小柄で軽量で走り回るのにうってつけの彼の身体を見て、人それぞれ生まれつきの能力に差があるのだから、自分はあのように走り回れる事はできない、という壁のようなものを感じる事になりました。
人それぞれの能力を「個性」と表現してもいいかも知れません。
「血圧は個性である」から、「高血圧はほっとくのが一番」という本を出した松本光正先生という方がいます。
「血圧も性格も人それぞれなのであるから、そうした事を全く考慮せず、「誰もかれも百三十未満にすべき」とは乱暴すぎる。
すべての人の血圧を同じ基準に合わせようというのは、あまりに硬直的だ。
「血圧は性格と同様、人によって異なる。もっと柔軟にとらえるべきだ」と言うのです。
続けて、「高血圧症というのは詐欺商法」であり、「脳梗塞というのは医者が作っており」「血圧測定なんかいらない」と結論づけます。
高血圧は身体にとって「絶対悪」だと考えてきた医者にとって「とんでも本」のような内容と感じるかも知れませんが、私は、大谷選手の例をみても明らかなように、人それぞれ身体は違っており、「血圧は個性である」というのは、極めて当たり前の事を言っているにすぎないと考えています。
しかし、一般的に高血圧治療が必要とされる人達というのは、「メタボリックシンドローム」という作られた分類に位置づけられた人達です。
そうした人達は「メタボ」の集団の一人として扱われ、「個性」ある存在としては扱われません。ちょうど七十才を過ぎると「高齢者」として扱われ、運転免許更新が義務づけられるようなものです。
運転技術の「個性」は無視されます。
「メタボ」の啓蒙や免許更新の講習などはおせっかいで親切の押し売りのような側面があり、そんな事で莫大な利益を上げている事を指して、著者は「高血圧症は詐欺商法」であると言っています。
しかし、高齢になれば運転技術が衰え、事故を起こしやすくなるのは事実ですし、「メタボ」になれば心臓病や脳血管障害を起こしやすくなるのも嘘ではありません。
病気になりやすいかどうかの確率の問題なのです。
「メタボ」という集団の一員として扱われるからこそ、集団としての目標とすべき血圧が定められているのです。
「メタボ」の集団を脱した時、その人の身体の「個性」というものがあらわれると考えています。
「高血圧はほっとくのが一番」とは思いませんが、少々高目の血圧でもほっとくのが一番の人は沢山いるように考えています。
「個性」を考えた医療というのが大切なのではないでしょうか。
頑張り屋職員紹介
レギナ ノフェリア
所属 | デイサービスセンター菜摘 |
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エピソード | 昨年の9月からデイサービスセンター菜摘に配属され、日本語と介護の仕事の勉強中です。 利用者様に笑顔で親切に寄り添う姿は、利用者様や職員からの信頼も厚く、頼りになる存在です。 大変な時でも一生懸命働いて対応しています。 |
リハビリコラム
【トイレ動作について】
毎日行うトイレ動作には、次のような多くの工程が含まれています。
①尿意・便意を感じる
②トイレまで移動する
③便器のふたを開ける
④下衣をおろす
⑤便器に座る
⑥排尿・排便をする
⑦後始末をする
⑧下衣をつける
⑨部屋に戻る
日常生活の中で「排泄」は生理的にははもちろん、精神的・社会的にも重要な意味を持っています。
そして、在宅生活を継続していくために、排泄の自立は重要因子となります。
トイレ動作がすべて行えることが自立への第一歩です。
老化や疾患などにより、自力でのトイレ動作が困難になった場合は、どの過程に問題があるのかを見極める必要があります。
そして必要なリハビリを行い、排泄用具の使用やトイレ周囲の環境設定を検討します。
家庭により、トイレの環境や介助者の介護力は異なるため、それぞれの残存能力に応じた気持ちの良い排泄方法を目指すことが、自立へ通じる道となります。
理学療法士 神道志保
文芸作品
桜待つ せせらぎ公園 昼下がり
童数人 滑り台見ゆ
晴れた空 流れる雲と 榛名山
農園サヤサヤ なずなが揺れる
満開の 桜眺める この窓辺
涼風の家 心和める
涼風の家 阿久津昌子様作品
涼風の家 追川清乃様作品
編集後記
新緑したたる好季節を迎え、皆様にはご清祥にお過ごしのことと存じます。
朝晩はまだ冷えることもあるので、体調の管理に気を付けて頂ければと思います。
今後ともさんぽみちをご愛読、宜しくお願いします。