2020年10月号 伊香保ケアセンター明月「こんなときだから明月へ行こう!」

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伊香保ケアセンター明月 こんなときだから明月へ行こう!

竜宮城でおもてなし

明月では、九月十四日(月)・十五日(火)に感謝祭を行いました。今年のテーマは、「こんなときだから明月へ行こう」です。去年までは大々的に行われていたお祭りでしたが、今年は感染対策の為、密を避け小規模開催となりました。しかし、利用者様はこの日を大変楽しみにして下さっていました。
明月を利用いただいている利用者様に、どのようにしたら感謝の気持ちをお伝えする事が出来るか、職員一同アイデアを出し合い「竜宮城でおもてなし」と決定しました。そうです!「明月版・浦島太郎」です。入り口はもちろんの事、海の中のイメージで飾り付けられたデイサービスのフロアでお話が始まりました。

伊香保ケアセンター明月 竜宮城でおもてなし

 

アマビエ助けてダンス☆ダンス

いじめられているアマビエを助けてくださった利用者様を、アマビエの魔法で竜宮城へ…そこでは、鯛やヒラメの舞い踊りではなく、昭和の時代。一世を風靡した「ひげダンス」、成功すれば拍手喝采、失敗すれば大笑い。また、利用者様も昔取った杵柄、職員が悪戦苦闘しているお手玉をいとも簡単に披露して下さいました。
次は、皆様が大好きなカラオケです。飛び入り参加大歓迎のカラオケは、歌声に聞き入ったりお腹がよじれるほど笑ったりと、大変盛り上がりました。
昼食は、感謝祭前に利用者様一人一人に選んでいただいた手作りセレクト弁当です。こちらも「おいしい。おいしい。」と大好評でした。
さて…楽しい時間は、あっと言う間に過ぎてしまうものです。利用者様が、現実の世界へと戻る時間となってしまいました…。

伊香保ケアセンター明月 アマビエ助けてダンス☆ダンス1

伊香保ケアセンター明月 アマビエ助けてダンス☆ダンス2

開けてみたいな玉手箱

竜宮城と言えば、やはり最後は…そう「玉手箱」です。
玉手箱を見た利用者様からは、「玉手箱を開けたら、もっと年を取っちゃうよ。」
また、女性の利用者様からは「玉手箱は開けちゃダメだよ。開けたらおじいちゃんになっちゃうから。」と笑いながら玉手箱を開けていただくと♪中からパッと白煙♪大きな歓声が上がりました。利用者様は、足取りも軽く笑顔で現実の世界へと戻られました。
めでたし、めでたし。
後日、利用者様からはお褒めの言葉や職員の体調を気遣う言葉をたくさん頂戴したこと、大変感謝しております。また、利用者様が明月で楽しい一日を過ごしていただけますよう、職員一同頑張って行きますのでこれからもよろしくお願い致します。

伊香保ケアセンター明月 開けてみたいな玉手箱1

伊香保ケアセンター明月 開けてみたいな玉手箱2

 

今月の事業所便り

春らんらん 敬老会

九月十八日に、少し早い敬老会を行いました。お昼ご飯にお弁当を用意して、特別なお食事会です。
「おかずもいっぱいあって、何から食べようか迷っちゃうよ。」
「きれいで食べるのがもったいないようだね。」と、一つ一つを美味しそうに召し上がられていました。
お弁当に添えた職員手作りの、長寿を祈願した『敬老のお守り』には、「ありがとう!大事にするね。」「これで、あと百年は長生きできそうだよ。」などの冗談も飛び交い、楽しい敬老会を過ごして頂けました。

春らんらん 敬老会1

春らんらん 敬老会3

 

ケアセンター星辰の家 敬老会と誕生日会

星辰の家では今月は敬老会と誕生日会を行いました。十三日に誕生日会を開催しました。事前にプレゼントを準備し、当日はケーキも用意しました。午後になり利用者様全員で誕生日の歌などを歌い盛大に祝いました。途中プレゼントを渡し最後にケーキを食べて楽しく行え、利用者様も大変喜びました。
十四日に敬老のお祝いをさせて頂きました。プロジェクターを利用して歌謡ショーを観て頂きました。大きなスクリーンに映し出されると熱心に聴き入りました。その後、プレゼントやおやつを渡すと顔をほころばせておられました。イベントが続き、皆様に喜んで頂けました。

ケアセンター星辰の家 敬老会と誕生日会1

ケアセンター星辰の家 敬老会と誕生日会2

 

ケアセンター朱咲 第十一回朱咲祭り

九月二十四日(金)年に一度の朱咲祭りの季節がやってきました。今年はコロナで大々的には出来ませんが、利用者様に楽しんで頂くために、例年よりは小規模ながらとても内容の濃い催しとなりました。
昭和のお祭りをテーマに、午前中は的当てやヨーヨー釣り、くじ引きなどお祭りらしい催しを行い、屋台風の食事はどれも好評で皆さん残さず召し上がっていました。午後は一年を振り返るスライドショーに始まり、カラオケ大会、職員によるものまねショー、ガラポン抽選会と、どれも大変盛り上がりました。
利用者様に楽しんでもらいながら職員も楽しんで開催でき、とても充実したお祭りになりました。

ケアセンター朱咲 第十一回朱咲祭り1

ケアセンター朱咲 第十一回朱咲祭り2

 

デイサービスわきあいあい 敬老会

デイサービスわきあいあいでは、毎年恒例の敬老会イベントを行ないました。
今年は新しい利用者様も加わり皆様の大好きなお寿司でパーティーを催し、皆様からも「美味しいね」「マグロが好き」とたくさんの笑顔をいただきました。
職員からもささやかですが手作りのプレゼントを贈らせてもらいました。喜んで頂けていたら嬉しいのですが・・・
これからも利用者様に喜んで頂けるイベント等を考えていきたいと思います。

デイサービスわきあいあい 敬老会

 

あかしあの里Ⅱ 日頃の感謝を込めて

あかしあの里Ⅱでは、九月二十二日に敬老会を行いました。
初めにカラオケ大会をやり、「北国の春」や「さざんかの宿」などをかけると、皆さん良く知っていて、口ずさんでいました。あるご入居者にマイクを渡すと、手に取ってニコニコしながら歌を歌う姿が見られ、とても楽しそうでした。また、違う曲の時、他の方にマイクを渡そうとすると、「おたくが歌ってよ。」と照れる姿もありました。
最後に、日頃の感謝の気持ちを込めて、スタッフが作ったカードを一枚一枚ご入居者に手渡すと、とても嬉しそうでした。
これからも、ご入居者に喜ばれるよう支援したいと思いました。

あかしあの里Ⅱ 日頃の感謝を込めて1

あかしあの里Ⅱ 日頃の感謝を込めて2

 

あかしあの里Ⅲ 敬老の日、健康長寿を願って

あかしあの里Ⅲでは九月二十一日、敬老の日のお祝いを行いました。
昼食にお赤飯を提供すると「あら!今日は何かあるの?」と言われました。
敬老の日だとお伝えすると「そういえばさっきテレビで言ってた。百十七歳の人がお祝いされてたのよ、すごいわよね」と教えて下さっています。
食事の様子を写真に撮るため感想を伺うと、「このお赤飯柔らかくて食べやすい、美味しい」と笑顔で答えて下さり、気に入って頂けたようでした。
あかしあで最高齢を迎え、テレビの取材が来るくらい皆さんには健康で長生きをして頂けるようお手伝いしていきたいです。

あかしあの里Ⅲ 敬老の日、健康長寿を願って

 

グループホームゆめさき 盛大にお祝い!

九月も終わりに差し掛かり秋の空気が感じ始められる頃、グループホームゆめさきでは利用者様の誕生会を開きました。お祝いの利用者様はゆめさきでは初めて誕生日を迎えるという事もあり、朝から準備を進めている場面を見て涙ぐまれておりました。
会が始まり皆様からのお祝いの言葉、色紙、プレゼントを受け取ると嬉しそうな表情で、感謝の言葉を返されていました。栗ご飯等、秋を感じられるお食事も喜ばれ、良い雰囲気の中で会は行われました。
来年はコロナが落ち着き家族の方とご一緒に誕生日が迎えられるように、ゆめさき一同健康に過ごしたいと気持ちを新たにしました。

グループホームゆめさき 盛大にお祝い!1

グループホームゆめさき 盛大にお祝い!2

グループホームゆめさき 盛大にお祝い!3

 

デイサービスセンターゆめさき 敬老会

九月二十三日に敬老会をさせて頂きました。今年も長寿番付けを作成しましたが、今年九十歳以上の方は昨年の倍近くの二十四名で今までのデイサービスセンターゆめさきで一番の人数となりました。
当日は二十四名のうち十二名の方が利用され、白寿を迎える方もおり皆様からの祝福を受けました。利用者様代表の方に乾杯の音頭をいただいて敬老会が始まり、マツケンからのカード贈呈、職員による合奏・合唱で皆がひとつになりました。
また、紙相撲をご本人様、東方・西方に分け直接勝負して頂き、昔からある馴染みの紙相撲に相手の様子を見ながら勝負され楽しまれました。皆様の笑顔に癒され、そして、他の皆様も目指せ長寿と改めて感じて頂けたようです。

デイサービスセンターゆめさき 敬老会1

デイサービスセンターゆめさき 敬老会2

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 敬老の日カラオケ大会

療養棟三階では、敬老祝賀会としてカラオケ大会を開催しました。最初は恥ずかしがっていた、利用者も歌が流れていくにつれ、乗ってきて、童謡、演歌とマイクを握っていない人も皆口ずさみ合唱大会になりました。
それぞれにマラカスやタンバリンでリズムをとり皆ノリノリで大盛りあがりでした。
最後は皆知っている童謡「故郷」を合唱し、お開きにしました。まだまだ歌い足りない様子で早速次の開催を約束しました。
次回も全員で盛り上がれる楽しい企画を考えて行きたいです。

介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 敬老の日カラオケ大会

 

菜摘荘 納涼祭

菜摘荘では九月六日に年に一度の大きなイベントである納涼祭を行いました。今年はコロナの影響もありご家族様は呼ばずに利用者様と職員での小規模で行わせて頂きました。
メイン料理はいなり寿司、フランクフルト、そうめん、フライドポテト、白玉あんみつを提供させて頂き利用者様方々も「普段は食べない物ばかりだからとても美味しかったよ」と笑顔で喜ばれていました。
昼食を食べた後は職員の余興で職員がもぐらになりもぐらたたきゲームと的あてゲームとひげダンスをやらせていただき笑い声が多く聞かれとても盛り上がり楽しんで頂けたので良かったと思います。
コロナウィルスの終息を願いつつ来年はご家族様も参加して頂き盛大に行えるようになればいいと思います。

菜摘荘 納涼祭

 

涼風の家 真剣な眼差しの敬老会

二十一日、涼風の家では敬老会を行いました。当日はお彼岸中という事もあり、昼食は職員手作りのおはぎを召し上がって頂きました。皆さん久しぶりのおはぎに舌鼓を打って、お食事を楽しんでいただきました。
午後になり、これまた職員手作りの寿せんべいを召し上がって頂きながらの敬老会の始まりです。
先ずは職員恒例?のマジックショーから・・・。皆さんの目の前で繰り広げられる熟練??の技を前に、何とかして種を見破ってやろうと、利用者様は真剣な眼差しです。時には失敗もありますが、そんな時はご愛敬・・・。和気あいあいのマジックショーでした。
後半は職員の、のこぎり演奏による秋の歌のミニコンサートで皆さん合唱していただいて和やかな雰囲気の敬老会となりました。皆さんこれからも元気でお過ごしください。

涼風の家 真剣な眼差しの敬老会1

涼風の家 真剣な眼差しの敬老会2

真剣な眼差しの敬老会3

 

あかしあの里Ⅰ 目指せ百歳!!

あかしあの里Ⅰでは、九月二十一日(月)に、敬老会を行いました。
利用者様に集まって貰い、長寿について話をしました。長生きの秘訣は何ですか?の質問に何でも食べる。くよくよしない。良く寝るなど・・・。様々な声を頂きました。
その後、日本、群馬の百歳の方々の紹介をして、私も長生きしたいと話されていました。秋の歌を歌ったり、ゲームをしたりして楽しい時間を過ごしました。
敬老会のメニューはI様の家から頂いた栗ご飯をメインでおいしく頂きました。皆様が長生きできる環境をこれからも作り、サポートさせて頂きます。

あかしあの里Ⅰ 目指せ百歳!!1

あかしあの里Ⅰ 目指せ百歳!!2

 

グループホームしらさぎ 誕生会&手作りおやつ

グループホームしらさぎでは、九月の合同の誕生日会を九月五日に行いました。
男性利用者様二名のお誕生日会でしたが大きなケーキを前にとても穏やかな笑顔が沢山あり嬉しそうでした。これからも、しらさぎで楽しい日々を過ごして頂きたいと思います。
また、下旬には手作りおやつを作りました。キャラクターのパンケーキやソーセージパンを作り、製作中に施設内がお菓子やパンの香りが立ち込めてとても幸せなティータイムになり、皆さん喜ばれていました。
これからもグループホームらしいおやつ作りが出来るように良いイベントにしたいと思います。

グループホームしらさぎ 誕生会&手作りおやつ1

グループホームしらさぎ 誕生会&手作りおやつ2

 

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 感謝を込めて

創春館通所リハビリでは、敬老の日に手作り楊枝入れのプレゼントをさせていただきました。
ワイシャツの形をした楊枝入れで「とっても可愛いね。」「うわぁ嬉しい」と 利用者様から言っていただきました。ご近所の利用者様二人で、プレゼントを持ちながら思い出に一枚と記念写真を撮りました。
人生の大先輩である利用者様を職員全員で敬い、長寿を皆さんと一緒にお祝いできました。これからも お身体を大切に リハビリに取り組んでいただきたいと思います。

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 感謝を込めて1

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 感謝を込めて2

 

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 大相撲秋場所優勝予想大会

クリニック通所リハビリでは、大相撲秋場所の優勝力士予想大会を開催しました。
今場所は、両横綱が休場となり混戦が予想さました。途中、多数の力士が二敗で並ぶ展開もあり、皆さん固唾を飲んで勝負の行方を見守っていました。そして終盤、一番人気だった照ノ富士の休場にがっかりし、大穴の翔猿の躍進に目を見張っていました。
そんな中見事、正代の優勝を予想された方は三名いらっしゃいました。おめでとうございます!皆で楽しみながらリハビリに励むことができたと思います。次回も開催しますのでお楽しみに!

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 大相撲秋場所優勝予想大会

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 敬老会と古希のお祝い

療養棟二階では、九月二十一日に敬老会のお祝いを行いました。
敬老の日のルーツについてお話ししたあと、日頃の感謝の気持ちを込めて、折り紙で作った鶴の置き物をプレゼントさせて頂きました。
「うれしいよ、ありがとう」「長生きしなきゃね」と笑顔で話され、皆様喜んで下さいました。
翌二十二日には古希を迎えられた利用者様のお祝いをし、記念品をお渡ししました。普段はシャイな方ですが、この日はとても満足そうな表情をされていました。
皆様を大切に敬い、これからも元気に過ごして頂けるようお手伝いしていきたいと思います。

介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 敬老会と古希のお祝い

 

今月の行事予定

 

☆グループホームあかしあの里Ⅰ☆

1日 お誕生日会
10日 運動会
31日 ハロウィン(おやつ作り)

 

☆グループホームあかしあの里Ⅱ☆

1日 お誕生日会
中旬 手作りおやつ
下旬 運動会

 

☆グループホームあかしあの里Ⅲ☆

1日 十五夜
11日 運動会
23日 手作りおやつ

 

☆デイサービスわきあいあい☆

8・9日 パンバイキング
20・22・23日 運動会
未定 おやつ作り

 

☆グループホームゆめさき☆

25日 運動会
31日 ハロウィン
未定 十五夜

 

☆デイサービスセンターゆめさき☆

5・16・28日 お誕生日会
7~9日 おやつ作り
10・12・13・14日 コスモスドライブ
19~21日 上映会
22・23日 運動会

 

 

☆涼風の家☆

1日 十五夜
5・9日 お誕生日会
下旬 運動会

 

☆グループホームしらさぎ☆

秋の味覚を味わえる食事やおやつ作りを提供予定‼

 

☆ケアセンター星辰の家☆

中旬 運動会
未定 お誕生日会

 

☆春らんらん☆

12日 運動会
23日 お誕生日会

 

☆菜摘荘☆

16日 運動会
23日 お誕生日会

 

☆朱咲の家☆

ケアセンター朱咲
上旬 こすもすドライブ
28日 お誕生日会&運動会
朱咲(六供)
11日 有料昼食作り
16日 リトルホーム朱咲 運動会
27日 リトルホーム朱咲 お誕生日会&ハロウィン

 

新入職員紹介

青木 桜子

住所 前橋市
所属 介護老人保健施設 創春館 療養棟
趣味 歌うこと、音楽を聴くこと
施設について感じた事 皆さんが優しく分からない事も親切に教えてくださるので、働きやすい環境だと感じています。
利用者の皆さんに一言 楽しい毎日を一緒に過ごせたらなと思っています。よろしくお願いします。

 

松本 裕之

住所 高崎市
所属 涼風の家
趣味 読書、ゲーム
施設について感じた事 職員と利用者様の距離が近く、明るい職場だと感じた。
利用者の皆さんに一言 介護の現場は初めてなので、皆様から色々教えていただき、早く職場に慣れたいと思います。宜しくお願いします。

 

院長先生の健康豆知識

年をとったら眼科受診を!

 
私も古希となり、老化していく肉体をひしひしと実感しています。
老化が実感できる迄は、どこかに自分だけは特別で老化しないと考えている自分がいました。しかし、髪の毛が確実に少なくなり、段々と地肌の見える範囲が広がってくる現実に、拒いようがない老化を実感したのです。また、昔であれば、夜、ランニングする事もあったのですが、今はそんな事、思い付きもしません。当たり前の事ですが、老化現象は人並みに訪れるのですが、実際に訪れる迄は、自分の事と考えられないのではないでしょうか。

だから、若い人には老人の気持ちは分からないと決めつけ、そのように付き合った方が、お互いの理解がすすむのではと考えています。以前から、老化の一番の原因は筋力の低下と関節の動く範囲が狭くなる事だと考えてきました。その為、私自身の老化対策として、筋力強化と関節の柔軟性を保とうと考え、患者さん達にもそうした指導を行ってきました。
しかし、そんな努力をしても動けなくなる時が来ます。そんな時どうするかと想像した時、自分には囲碁や読書という趣味があるから、大丈夫と思っていました。しかし、ふと、じゃあ目が見えなくなったらどうするの、という考えに思い至りました。目が見えなくなったらほとんど全ての楽しみが奪われる事になります。私自身の老化対策の一つの盲点であり、多くの老人の方々の盲点ではないでしょうか。

私の目の障害としては、十数年前から、目の前に糸くずや蚊のようなものが浮かぶ飛蚊症(硝子体剥離)があり、眼科を受診しました。網膜剥離の症状(視野異常)がなければ放っておいて大丈夫との診断でした。
その後、蚊はどんどん増え、水泡も沢山見え、まるで外の世界は水槽を通して見ているようですが、我慢しつつ生活しています。しかし、八十歳以上になると、多くの人が、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などを患っており、そのうち約五~十%の人が失明するという日本の現実を知り、ショックを受けました。

患者さん達への眼の指導については、白内障の方には、手術を勧め、糖尿病の方には必ず定期的に眼のチェックをするよう話し、タバコを喫う方は黄斑変性のリスクが高いと考えてきました。緑内障については、眼圧の問題なので、眼圧が上がれば頭が痛くなるだろうから、その時考えればいいと思っていました。まさかそれらの病気のせいで失明する人がそんなに多いとは思っていませんでした。

緑内障に関しては、実際の所は、眼圧の高くない方が、緑内障の約七割を占めると言われています。従って検診で視力、眼圧測定を行っても、緑内障の早期発見に繋がらず、早期発見には眼科による眼底検査が必要です。
緑内障が進行し、視神経が障害されると、その障害は回復しません。しかし、眼圧を下げると緑内障の進行を止める事ができます。早期発見、早期治療が何より大切なのです。

老化と共に、先程挙げた目の疾患のリスクが確実に高まります。七十歳を過ぎたら、目の症状があってもなくても定期的な眼科健診は必須のものと考えてよいようです。
眼は頭の働きとも関係しています。眼の症状で眼科を受診した六十五歳以上の人のうち、約六人に一人が認知症であったという報告があります。視力障害は認知症の原因にもなるのですから、目の障害は侮れませんね。自分自身を振り返ってみても、何とか生活できているうちは、眼科を受診するのは億劫になりがちですが、視力を失うという大きな不幸の予防の為には、早めの眼科受診が必要だと、自戒を込めてお話しました。

 

文芸作品

住宅型有料老人ホーム 朱咲利用者 宮崎田鶴様の作品

住宅型有料老人ホーム 朱咲 宮崎田鶴様の作品

住宅型有料老人ホーム 朱咲 宮崎田鶴様の作品

 

リハビリコラム

ご飯を食べると咳がでる?~咳の対処法について〜

ご飯を食べている時によく咳がでるという方はいませんか?

ご飯を食べている時に咳がでてしまうのは、食べ物や飲み物が気管に入っている事が原因です。私たちののどは、空気の通り道(気管)と食事の通り道(食道)の入口が一緒になっています。
食道に入るはずの食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうと、身体が危険を感じ入ったものを出そうと咳をします。

この咳が「ムセ」です。

ではムセた時はどうしたらよいのでしょうか?
 
まず自分がムセた場合は、我慢せずにしっかり咳をしましょう。咳が落ち着く前に、ご飯を食べてしまうと気管に入りやすくなりとても危険です。

次に介助していてムセた場合、介助者は落ち着くように優しく背中を撫でましょう。
以前は背中を強く叩く方法が推奨されていましたが、気管に食べ物や飲み物が入りやすくなってしまい危険なため行わないでください。
(*この方法は「窒息」には効果的です)

ムセが落ち着いたら、お茶などの水分から食事を再開してください。
ぜひ今回のコラムをムセてしまった時の参考にしてみてください。

言語聴覚士 今井

 

お詫びと訂正

九月十五日に発行したさんぽみちで春らんらんの行事予定が抜けていました。(*本サイト掲載分は修正させていただきました)

ご迷惑をおかけした読者の皆様ならびに関係者様各位には深くお詫び申し上げます。
 

編集後記

十月号もイベント盛りだくさんでしたね?来月号はどんなイベント報告が載せられるのか…
「○○の秋」ということで、各事業所の「秋」を楽しみにしています。そして【お笑いは健康の元】です。これからも大いに笑って楽しみましょう!  

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 佐藤直樹