2020年12月号 春らんらん特集!!
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春らんらん特集!
春らんらん昼食会
十一月十日に、昼食会を行いました。
「おたのしみメニュー」とだけ発表していたので、皆さん調理中の匂いに興味津々です。
「今日はどんなごちそうを作ってくれるんだろうね。」「いっぱい食べられるように、リハビリを頑張って今からお腹を空かせておくよ!」と、ワクワクされています。
そしてお待ちかねのお昼は、少しでも外出気分を味わえるようにと、職員の愛情をたっぷり込めた、「群馬名物峠の釜めし・切り干し大根のしば漬け和え・フルーツ(あんず)・お味噌汁」です。
「いただきます!」の掛け声と共に、皆さん口いっぱいに頬張ります。しばし無言でパクパク、モグモグ。
「久しぶりに食べたよ!美味しいね。」「おぎのやの釜めしは、昔よく食べたよ!懐かしいなぁ。」と、美味しいご飯に会話が弾み始めます。
おぎのやの峠の釜めしと言えば、碓氷峠鉄道文化村で十二月三十一日までの間、大人気漫画「鬼滅の刃」とコラボした釜めしが全国で大人気になっています。
「娘が孫を連れて行ってきたよ!」と情報通の利用者さんもいて、「食べられると思ってなかったから、嬉しかったよ!ありがとうね。」とお腹も心も大満足の昼食会を過ごして頂けました。
誕生日会
十一月の誕生者をお祝いするため、十九日にお誕生日会を行いました。
今回は、おやつのフレンチトースト作りです。職員が四等分にカットした食パンを卵液に浸します。
「てんぷらかい?美味しく出来るの?」と不安そうな声が聞こえてきましたが、温まったホットプレートで焼き始めると「あ!甘い、良い匂いがしてきたよ。」「匂いでよだれが出そうだ!」と元気な声に変わりました。
色良く焼きあがったフレンチトーストに、いよいよ盛付けです。職員が腕によりをかけて作ったリンゴのコンポートやバナナとみかん、生クリームでトッピングをして頂きました。
「こんなにたくさん良いの?」「どれにしようか迷っちゃうよ。」と嬉しい悲鳴も聞こえます。お祝いなので大サービスです。皆さん楽しそうに山盛りのトッピングをした後は、たっぷり蜂蜜をかけて出来上がりです。
おやつが完成した後は、十一月の誕生者を紹介して誕生日カードをプレゼントしました。バースデイソングを皆で歌った後に、手作りのフレンチトーストを召し上がって頂きました。
「美味しいね!来月も楽しみにしているよ。」と大満足の誕生日会を過ごして頂きました。
今月の事業所便り
介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション ラブラブ誕生会
十一月二十一日(土)、二十四日(火)とお誕生会を行いました。
今回、主役の中のお二人はご夫婦でご利用されています。滅多にないことなのでご主人様より奥様へ歌のプレゼントをして頂き、アンコールではご夫婦でデュエットをして頂きました。ご主人様がリードしながら奥様が後を追いかけ、長年のご夫婦の息の合ったハーモニー、二人寄り添う様に歌われる姿は感慨深いものがありました。ラブラブなご様子に「いいねぇ~」とため息が聞こえてきていました。最後に通リハのSMAP?からの歌のプレゼントがありました。
コロナ禍で大変な日々ですが、お誕生者様の思い出となる誕生会となれば嬉しいです。
ケアセンター星辰の家 焼き芋・しめ縄作り
十月二十三日、星辰の家では焼き芋会を行いました。朝から利用者様と一緒に準備をし、「これでうまく焼けるのかい?」「早く食べたいね。」と楽しみにしている様子が見られました。
火をつけると徐々にいい匂いがしてきて、普段は外に出たくないと言われる方々も火のそばに近づき、待ち遠しい様でした。目の前で出来上がった焼き芋を割ると笑顔が見られ皆様おいしそうに召し上がっていました。
毎年恒例になっているしめ縄作りも行いました。綺麗な藁を仕分けしたり、藁を叩いたりと普段やらない作業で戸惑う方もいらっしゃいましたが、しめ縄が完成すると「かっこいいのができた。良い正月が迎えられる。」と喜んでいる様子が見られました。
ケアセンター朱咲 十一月お誕生日会
十一月二十六日(木)にお誕生日会を開催しました。
この日の為に、とある所から「師匠のミッチー&弟子のマッスー」が皆さんへ一芸を見せに来てくれました。師匠と弟子の正体は秘密です。往年のシャンソン歌手、越路吹雪さんの名曲「ろくでなし」や「サントワマミー」に乗せ、弟子や師匠が浮世離れした衣装とメイクで利用者様と踊ったり、皆さんの前で鼻や頭から笛を吹いたら、皆さん爆笑して下さり大変盛り上がりました。
利用者様に一通り楽しんで頂いた後、十一月生まれの方へプレゼントを渡し、最後は「幸せなら手をたたこう」を大合唱してお開きとなりました。笑いでストレス発散&免疫力アップして、このまま元気に皆さんで年を越せるようにしていきたいです。
デイサービスわきあいあい 毎日頑張ってます!!
デイサービスわきあいあいでは、勤労感謝イベントとして、あま~いケーキを皆さんに提供しました。日頃から、若い時仕事をしていたように、朝早く起きしっかり身支度を整えて、通ってきてくださる利用者の方々は今でも輝いています。そんな皆様に、これからも楽しい気持ちで甘いケーキを食べてここに通って頂けたらと思っております。
テラスにでて外気浴をしながらのケーキはまた格別で、利用者様の方からも「こんなにおいしい物が食べられるなら、頑張って通わなくちゃ」という声も聞かれました。
この先も、皆さまと一緒に頑張っていきましょう。エイ!エイ!オー!
あかしあの里Ⅲ 紅葉や銀杏の押し葉作り
あかしあの里Ⅲでは十一月二十四日、押し葉作りを行いました。スタッフが厳選して拾ってきた紅葉や銀杏の葉っぱをお見せすると「きれいだね、どうしたの?」と興味を持って下さいました。
押し葉作りをすることをお伝えして、葉っぱを並べて頂きました。直感でさっさと仕上げてしまう利用者様もいらっしゃれば、色や形の配置を拘りながら時間を掛けてじっくりと並べている利用者様もいらっしゃいました。
台紙に並べた葉っぱをスタッフがラミネート加工して、完成した物をお渡しすると「うわあ素敵!」と喜んで下さいました。
オリジナルの押し葉を眺めて季節の移り変わりを感じて頂けたと思います。
グループホームゆめさき 生花・フラワーアレンジメント教室
十一月十六日にグループホームゆめさきでは生花フラワーアレンジメント教室を行いました。
植木鉢の古い物を提供して頂き、入居者様が自分の鉢に小さなタイルを張り付けてのじぶんの鉢作りから始まりました。土をスコップでじぶんの鉢に入れパンジーの花など植えられ、大きな鉢には皆さんで共同作業を行い寄せ植えも出来ました。
久しぶりに土に触れ「わあ!パンジーの黄色も紫色も綺麗ねえ」と歓声が上がり、手を叩いて喜んでいらっしゃいました。
皆さんの笑顔が見れてよかったです。春には新しい花に植え替えをしたいと思っています。
あかしあの里Ⅱ みんなの楽しみ、手作りおやつ
あかしあの里Ⅱでは、十一月二十三日におやつ手作りを行いました。皆さんに、材料を混ぜ合わせるのを手伝って頂くと、皆さん上手に混ぜてくれました。
あるご利用者は「もうこれでいいの?」と言われるほどで、もっと手伝いたい!というような気持ちが感じられるくらいに、楽しんでおられました。楽しんだ後は、作ったおやつを食べて頂きましたが、皆さんペロッと召しあがっていました。
次回もおやつ作りを皆で、楽しみたいと思います。
デイサービスセンターゆめさき 誕生会
デイサービスセンターゆめさきでは、今月も皆様で誕生日の方々のお祝いをしました。
米寿の方もいらっしゃり、いつも以上の笑顔を見せて頂きました。
ひとつひとつ重ねていく歳をこれからも皆でお祝いできるように、そして、喜んでいただけるよう、職員一同盛り上げていきたいと思います。
介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 カレンダー作り
療養棟三階では11月はレクリエーションの時間を利用して、利用者様と一緒に来年のカレンダー作りを行いました。カレンダーを作る上での素材となる折り紙を細かく千切る作業を利用者様に行ってもらいました。
利用者様からは「小さく切り過ぎちゃったかな?大丈夫かな、これで?」などの声も聞かれ、来年の干支の話で盛り上がりながら、思い思いに千切った折り紙は大小様々でしたが、どんなカレンダーが出来上がるか完成が楽しみです。
菜摘荘 秋の紅葉ドライブ
菜摘荘では七日(土)から十日(火)まで前橋嶺公園へ紅葉ドライブに出かけてきました。
今年はコロナウィルスの影響で外出ができず気分転換もかねて久々のドライブという事で利用者様も「久々にドライブに行けるからとても嬉しいよ」と喜ばれていました。
嶺公園に到着し「とても綺麗だね」と笑顔が見られました。次に大胡グリーンフラワー牧場に向かい食べたい物を購入しておやつとして召し上がっていただきました。
当初は十五日までの予定だったのですが諸事情により途中で中止になってしまい利用者様全員が行けなかったので早くコロナウィルスの終息を願い、来年は利用者様全員が紅葉ドライブに行けたらいいなと思います。
涼風の家 楽しかった紅葉ドライブ
十一月になり寒さがだんだん厳しくなって来ましたが、涼風の家では紅葉を見にドライブに出かけてきました。
今は送迎車が一台しかないので、全員いっしょに行けなかったのですが、三回に分けて八ッ場ダム、安中、そして地元倉渕の川浦方面といろいろなところに出かける事が出来ました。
コロナの影響でなかなか外出が出来なかったため、久しぶりの外出に皆さん本当に喜ばれていらっしゃいました。なかでも八ッ場ダムでは、紅葉とダム湖面の色が相まってとてもきれいで、皆さん大変喜ばれていらっしゃいました。
他の場所でもきれいな銀杏に囲まれて、また違う紅葉を楽しまれていらっしゃいました。
来年はもっと気軽に出かけられるようになって、全員いっしょに見に行けることを願っています。
あかしあの里Ⅰ 十一月お誕生日会
十一月二十六日(木)あかしあの里Ⅰでは、十一月生まれの入居者様二名のお誕生日会を行いました。
昼食にちらし寿司やぶりの照り焼き等の誕生日の特別メニューを召し上がっていただき、午後は入居者様全員でお二人の誕生祝いを行いました。
お二人の年代が近かったことから、当時に流行った歌や、出来事を紹介し、皆さんで若かった頃に楽しまれた出来事の話をして盛り上がりました。
その後はご家族や職員からのプレゼントと色紙をお渡しし、皆で誕生日のケーキを召し上がっていただきました。
お二人の嬉しそうな表情がとても印象的でした。
グループホームしらさぎ コスモス畑にお散歩
グループホームしらさぎでは、紅葉ドライブに行けなかったので、しらさぎの近くのコスモス畑に散歩に行きました。
久しぶりに施設から出たという事もあり、利用者様は笑顔も多くみられ、口数も多く、楽しめた様子でした。
おやつ作りは、スコーンを利用者様と楽しく作りました。
みなさんが、喜んでいただけることを考えて行きたいと思います。
明月 青空レストラン
今年の秋は、朝晩の冷え込みはあるものの日中は季節外れの暖かさです。普段から歩行訓練を兼ねての散歩は、明月の代名詞となっております。
あまりの暖かさに散歩だけではもったいないので十一月十八日(水)、利用者様とおにぎり作りを行い、昼食を戸外で召し上がっていただきました。
青空レストランのオープンです。昼食前の口腔体操は、利用者様の声が青空に響き渡りました。
利用者様は、「いつもは、ご飯を残してしまうけど、今日はペロリと食べちゃった。」「まさかこの時季に、外でお昼ご飯を食べられるとは思わなかった。外は気持ち良いね。」と秋空の下笑顔があふれておりました。
伊香保は、これから寒く長い冬を迎えます。寒い冬でも心温まるイベントを企画して行きますので楽しみにしていて下さい。
介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 芸術の秋
療養棟二階では日々のレクリエーションとして折り紙や塗り絵を行っています。
今月は千羽鶴作りに挑戦し、素晴らしい作品が完成しました。健康長寿、コロナ終息などへの願いを込め、皆様熱心に取り組んで下さいました。
千羽鶴を飾りつけると歓声が上がり、「とてもきれいだね」「頑張って良かった」など、皆様とても嬉しそうな表情を見せて下さいました。
また塗り絵の展示も行い、ご自分が塗った作品を満足そうに鑑賞される姿や、他の利用者様の作品を「素敵な色使いね」「きれいに塗れたね」と褒めている姿がありました。
皆様の作品に彩られ芸術の秋を堪能することができました。
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 笑顔と活気のある生活へ
今回は八十代女性の利用者様の紹介をしたいと思います。
身体を動かす機会がなく、家の中に引きこもりがちな生活を送っていたAさんは利用されて三ヶ月が経ちました。
初めは、少し動くだけで疲れてしまいましたが段々と身体が慣れていきました。今では体験したことのない新しい事に次々と自ら挑戦し、ご利用を楽しまれています。そのため、以前より姿勢が良くなり本来持っていた若々しさを取り戻しています。
また、最近では手芸の押絵飾りに没頭し、日々着々と作品が出来上がっていくことに達成感を覚えているようです。
笑顔と活気を取り戻し、生活に張りが出てきたとお話しされています。心と身体の健康を心掛けながら、これからも色んなことにチャレンジしていけるよう支援していきたいと思います。
今月の行事予定
22・23日 | お誕生日会 |
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24日 | クリスマス&お疲れ様会 |
10日 | お茶会 |
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25日 | クリスマス会 |
31日 | 忘年会 |
中旬 | 手作りおやつ |
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25日 | クリスマス会 |
31日 | 忘年会 |
11日 | お誕生日会 |
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25日 | クリスマス会 |
28日 | 大掃除 |
24・25日 | クリスマス会 |
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30日 | 忘年会 |
未定 | おやつ作り |
1日 | 焼き芋会 |
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14日 | 忘年会 |
25日 | クリスマス会 |
30日 | おせち作り |
4・28日 | お誕生日会 |
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8〜10日 | おやつ作り |
17〜10日 | 上映会 |
25日 | クリスマス会 |
30日 | 忘年会 |
3日 | 焼き芋イベント |
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26日 | クリスマス会 |
31日 | 年越しそば |
未定 | クリスマス会 |
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未定 | おやつ作り |
17日 | 忘年会・お誕生日会 |
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19日 | クリスマス会&お誕生日会&もちつき大会 |
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10日 | お誕生日会 |
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25日 | クリスマス会 |
新入職員紹介
久保田 佐久子
住所 | 前橋市 |
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所属 | 創春館 療養棟 |
趣味 | 手芸 |
施設について感じた事 | 専門棟の利用者様との関わりは忍耐が必要だと感じました。 |
利用者の皆さんに一言 | 事故の無いよう楽しく入所生活が送れるよう援助します。 |
院長先生の健康豆知識
トラちゃんの話(完結編)~トラちゃん頑張れ!~
トラちゃん夫婦には子供がいませんでした。夫婦二人きりですから、週末になると奥さんにせがまれ、山や海に車で行き、渓流釣りなどの時は二人きりで、暗い山の中、車中泊する事もあったようです。
「もうね、週末は手ぐすねひいて待っているんですよ。私にも自由が欲しいですよ。トイレに入っているとね、姿の見えない私を探してトイレを覗くんですよ」と、時には嘆いていました。
夫婦の絆を示すエピソードとしては「トラちゃん浮気事件」というのがあります。詳しい経緯は分かりませんが、もう六十歳になっていたであろうトラちゃんと、同世代の他人の奥さんとのデート疑惑があったそうです。
その奥さんの旦那が「亭主を出せ」と血相を変えて家に乗り込んで来た時、トラちゃんの奥さんが「あなたは奥に引っ込んでいて」と言い、「うちの人は、そんな事をする人じゃありません。何かの誤解ですからどうぞお引き取り下さい」と、男性に立ち向かい、啖呵を切ったというのです。その時トラちゃんは部屋の隅でうずくまっていたそうです。そんな奥さんの武勇伝を、私の髪を切りつつ、トラちゃんは嬉しそうに話していました。
そんなトラちゃん夫婦ですが、昨年春頃の事でしょうか、散髪中ポツンと、「うちの女房が大腸癌の末期で、余命三か月と言われました」と、話しかけてきました。まだ六十代半ばで、とても元気だと思っていた奥さんが…と、言葉を失いました。
「今は自宅で自分が看病しています」。
私「…」。
医者であるだけに、末期の癌患者を自分一人の身に背負う大変さを想像でき、胸が詰まりました。そして、そんな告白の日から半年位経っていたでしょうか。秋から冬に向かう寒い季節でした。いつものように髪を切って貰っていると、「先日女房が亡くなりました。身内以外誰にも言っていません。見送りはもう済ませました。この事を話すのは先生が初めてです」と話しかけてきました。
「俊ちゃんにも言ってないの?」と、思わず聞いてしまいました。
長年付き合ってきた縁ある人です。そんな人にも内緒で事を済ませたと言うのです。奥さんを見送るまでに至る、トラちゃんの壮絶な日々が目に浮かんできました。そんな日々の後では、本当は誰でも女房が死んだと人に言う元気もないのでしょうね。抜け殻ですね。
その後月日が経ち、「トラちゃんどう?一人になって」と話を向けると、「今迄ずっと二人であちこち行っていたものだから、ここの所は二人で見たな、と思うと悲しくなって。また、川で魚を釣り上げても見ていてくれる人がいないからちっとも楽しくないんですよ。
以前なら『トラちゃんやったじゃない』という女房の声が、高い所から聞こえてきたんですけど」と、意外に素直に自分の心境を語ったのでした。
そんなトラちゃんも最近では、奥さんの小さな位牌を持って二人の思い出の場所に行くようで、「最近は位牌を側に立てかけておくんで、山の中でも寂しくないんですよ」と言っていました。振り返れば、前橋の小さな喫茶店で始まった恋でした。新潟から出てきたばかりの、色白でポッチャリとした美空ひばりに似た新潟美人に惚れたのです。思いが募り、ストーカーまがいに彼女の行動を調べ、彼女が帰る時に利用する停留所で偶然会ったかのように話しかけ、「僕が家まで送ってやろうか」と成功し、始まった恋でした。
そして、「二人だけの人生になるけど許してくれる」と、二人だけで生きていこうと決意した結婚生活でもありました。お互いにしっかり支え合った人生でした。
そんな二人にもいずれ別れは避けられない事でしたが、トラちゃんの場合には少し早過ぎました。
だから、今後の人生「トラちゃん頑張って」という気持ちと同時に、連れ合いを亡くし、癒される事のない悲しみを抱えた方々へ。
「トラちゃん頑張って」と同じエールを送りたいと思いました。そんな気持ちから「トラちゃんの話」を書いたのです。
文芸作品
涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様作品
倉渕の 紅葉すすみ 青空に
杉の木立の 梢きわだつ
冴え渡る 空にくっきり 榛名山
朝のベランダ しばし寛ぐ
涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様 生け花作品
リハビリコラム
人間には他者交流が不可欠‼
人間が持っている機能、色々ありますよね。筋力や関節可動域、耐久性、記憶力、理解力…等々。
身体機能・認知機能、どちらが低下しても要介護状態に陥る危険があります。
運動や脳トレで、これらの機能は(ある程度は)維持・改善する事が出来ます。ですが、こういったトレーニングで対応できない機能が一つあります。
『社会性』です。
社会性は人間だけが持つ機能で、社会の中で人間関係を円滑にしながら生活するためのものです。人の気持ちを察したり、周りの迷惑を考えたり、誰かを喜ばせてあげようとか、お礼をするといった事がそれにあたります。
この社会性は、他者と交流することでしか保たれないと言われています。
現在の世界の状況を考えてみると、新型コロナウィルスの影響で外出を控え、人と距離をとる事が勧められています。感染症は防げますが、社会性を維持する観点からは最悪の対応と言えます。このように社会との距離が広がってしまう事を『社会的フレイル』と言います。
直接顔を合わせなくても、手紙や電話、最近流行りのテレビ電話を活用し、他者交流の機会を途絶えさせないことが大切です。
作業療法士 橋爪国隆
編集後記
皆様、今回のさんぽみちはいかがでしたか。
ここの所、群馬でも新型コロナウイルスの感染者数が増え続け、外出しにくい日々が続いています。さらに冬になりインフルエンザの季節になりました。
より一層の感染予防に努め、元気で明るく新年が迎えられるよう今月も頑張りましょう。
療養棟二階 田中 稔一