2023年8月号 クリニック通所リハビリ特集!
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サンディングボードの面が新しくなりました!
クリニック通所リハビリでは「サンディングボード」という器具を使用し、「サンディング」という運動を行っています。サンディングとは、握り棒付きの板に重りを載せて、傾斜面を上下に滑らせる運動です。上肢(手~腕~肩関節周囲)の機能改善が主な目的ですが、やり方によっては骨盤や股関節周りの機能改善にも役立てることができます。
サンディングとは、もともと大工用語から来ており「やすりをかけることによって、表面を滑らかにする作業」という意味です。握り棒付きの板に載せる重りはその人の筋力などに合わせて調節するのですが、当施設にある重りを重ねていくとなんと最大7.5㎏になります!そしてその重さで軽々と運動されている方も複数名いらっしゃいます。
つまり……皆様に頑張って頂いた結果、段々表面が削れてきて、滑らかさが損なわれてきました。そこで、先日送迎課の方のご尽力で、サンディングボードの傾斜面を張り替えて頂きました!表面の素材が少し変わったので、滑らせた感じが以前と少し違うようです。また、器具の性質上どうしても表面の摩耗により抵抗感が変わってくるようなので、こちらでも調整はしていますが、何かお気づきのことがあれば遠慮なくお知らせ頂ければ幸いです。また、滑らせ方や姿勢、握る位置によっても運動の効果が変わってきますので、やったことがない方はもちろん、現在やっている方でも、気になることや疑問点等ありましたらお気軽にリハビリ職員までお尋ねください
今月の事業所便り
星辰の家 星祭りコンサート&祝!百寿
星辰の家では7月7日の七夕の日に管弦合唱『星祭り!コンサート♪』を行いました。ボランティアの方、5名来て下さり、バイオリン、チェロ、キーボードで9曲を演奏して下さいました。まず、楽器の紹介から始まり、七夕にちなんで「たなばたさま」や「星に願いを」など、利用者様も口ずさみながら、楽しんでおられました。いつもカラオケで歌っている「高校三年生」が流れると、大合唱のようにフロアが大盛り上がりし、皆様、目を輝かせていました。とても心に響く素敵な七夕となりました。
また、7月10日に100歳のお誕生日を迎えた方の百寿のお祝いを行いました。ご家族と一緒にケーキを食べたりお祝いの歌を歌ったりと、楽しい時間を過ごす事が出来ました。
GHゆめさき 七夕祭りへ参戦
コロナ過の為参加できなかった七夕飾りコンクールへ四年ぶりに作品を出品することが出来ました。和をモチーフにした貼り絵を中心に様々な表情をしたダルマ飾りの吹き流しをあしらえました。利用者様にも手伝って頂き、ゆめさき一丸となって作品作りに取り組みました。その甲斐あってか、群馬県商工会議連合会長賞を頂けました。いよいよ出来上がった作品は、オリオン通りアーケードに飾られ、作品をご覧になった利用者様、職員共々に、皆で一つのことを成し遂げた達成感で一杯になりました。来年も皆で楽しくお祭りができるように笹の葉に願いを込めて。
あかしあの里Ⅱ 七夕祭り&手作りおやつ
あかしあの里Ⅱでは、七月に七夕祭りと手作りおやつを行いました。七夕祭りでは短冊にご入居者の願いを書いて頂き、いつも見られるよう食堂の壁に綺麗に飾り、皆様の願いが叶うようお手伝いさせて頂きました!手作りおやつではティラミスを作りました。作っている際は皆様、嬉しそうな姿があり、提供するとペロッと食べてしまう程でした。来月も皆様が楽しめるよう行事を行っていきたいです
明月 ドライブスルーで買い物を
猛暑続いている中、皆さん元気でお過ごしでしょうか?伊香保は山間部とはいえ前橋と同じくらい暑い日が続いています。先日、ご利用者様に楽しい体験をして頂きたく、「ドライブスルーで買い物をしよう。」を実施いたしました。最近渋川でオープンした丸亀製麺をはじめ、マクドナルド、すき屋の三店舗から好きなメニューを選んでいただき、車中からのお買い物を(リハビリ?)体験して頂き、いつもと違った昼食にとても喜んで頂けました。他の曜日も様々なイベントを考えて暑い夏を楽しく乗り切ろうと思います。
療養棟3階 七夕イベント
7月12日、療養棟3階では七夕のイベントを行いました。イベント当日に向け、レクリエーションの時間に利用者様と一緒に笹に吊るす飾りを折り紙で折ったり、輪っかを作り、のりで貼り付ける作業などを行いました。作業中は「どれくらい切ればいいの?」「このくらいのりをつけても大丈夫?」など積極的に取り組む姿が見られました。完成したものを笹に飾ると「きれいに出来たね」「色がきれいだ」などの声が聞かれました。 イベント当日となり短冊をお渡しすると、事前に願い事を考えていた利用者様はスラスラと記入されていました。その後職員と一緒に笹に飾ると「良く出来たね」「良い感じだ」と笑顔が見られていました。最後に皆さんと一緒に七夕様を合唱しイベントは終了しました。
院長先生の健康豆知識
「歯垢と唾液分泌について」
ある日の診察室。
目元がしっかりとして若々しい印象の小柄な75歳の女性。
最近御主人が亡くなり1歳になるワンちゃんが生きがいとの事。
「先生、私、ずっと3ヶ月に一度歯医者さんで歯垢を取って貰っているんだけど、そんなに頻回にやる必要があるのかしら。」
「そうですね、専門じゃないからはっきりとは言えませんが、歯垢の処置というのは、同時に歯茎を傷つける事でもありますから。そんなに頻回にやるのは、むしろ良くないかも知れませんね。そんな風に疑問に思うなら、私じゃなく、そこの歯医者さんに聞けばいいじゃないですか。」
「だって先生、そこの歯医者さんでは、処置は技師さんがして、先生とは話す機会が少ないですもの。それに、そこの先生は先生みたいに気楽に相談できる雰囲気じゃないんです。」
「私とは山程話しているあなたがですか?」
「こう見えて私他ではおしとやかで静かなんですよ。オホホ。想像できないでしょう。先生の前では特別なんです。」
「犬や猫などの動物は歯を磨く事はありませんが、歯が抜けて困るというのは聞いた事がありませんね。」
「あら先生、うちのワンちゃん、先日歯垢の処置をしてきたんですのよ。必要なかったかしら。酷く怯えていたわ。」
訳も分からず無理やり口を開けられたワンちゃんの恐怖が想像されます。
最近、歯垢を放っておくと歯周病になり、歯が抜けるのは勿論、心臓病や各種病気につながると盛んに喧伝(けんでん)されています。
そんなキャンペーンに改めて歯というものを考えてみました。
哺乳動物にとって歯がないという事は生きていけないという事ですから、歯というのは生死を分かつ重要な器官の一つなのですね。
動物は入れ歯を作ったり、食べやすく調理する事ができません。
そんな大切な歯を何が守っているかというと、絶え間なく湧き出て来る唾液なんですね。
一日を通して何リットルもの唾液を飲み込んでいます。
唾液というのは、消化を助けるだけでなく、口の中を洗浄しているものでもあるんですね。
実際のところ、唾液の分泌が低下する病気がありますが、必ずといっていい程、虫歯や歯周病に悩ませられます。
そんな唾液の働きを考えると、歯の衛生管理というのは、食後の歯磨きをしっかりやれば問題ないと考えられます。
唾液の洗浄が追いつかない程の汚染が、歯の病気につながるのではないでしょうか。
野生動物では口の中の汚染が唾液洗浄を上回ることはありません。
歯垢除去が必要かどうかは日常的な唾液分泌と口の中の汚染を考えて判断すべきと考えています。
彼女の生きがいとなっているワンちゃんの健康を願っています。
頑張り屋職員紹介
大崎亜希子(介護職)
所属 | 小規模多機能ホーム・グループホーム 春らんらん |
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エピソード | いつも明るい笑顔で、利用者様一人一人に寄り添った介護をしています。 新しい利用者様にも一番に名前を覚えて貰え、不安そうな顔もたちまち笑顔に変えてしまう大崎さん。Facebookの担当者として、春らんらんの様子を発信してくれています。これからも、利用者様の頼れる存在でいてください。 |
リハビリコラム
暑い日々が続いていますが、皆様夏バテにより体調を崩していないでしょうか。
最近便秘に悩まされている利用者様の声をよく耳にします。
特に夏は発汗により体内水分量が低下し、便がスムーズに腸内を移動できなくなり便秘の悪化が助長されてしまうので、水分補給は大前提として重要です。
今回はもうひとつ大切な腹筋の筋力低下が与える影響と、トレーニング方法についてお話します。便秘と深い関係性にあるのはよく上体起こしで鍛える筋肉(腹直筋)ではなく、下腹部にある腹横筋という筋肉です。腹圧を高めて便を押し出す為に、この腹横筋が活躍します。
①お腹引っ込ませ運動(ドローイン)
仰向けでお腹に手を当てて、お臍を引っ込ませるようにお腹に力を入れます。お腹を引っ込めて「1・2・3」と数えてからお腹を緩めます。これを繰り返し行います。お臍の辺りに手を当て、お腹が引っ込んでいるか確認しながら行って下さい。
②足上げ運動
これも仰向けに寝た状態から息を吐きながら両脚を持ち上げ5〜10秒間保ちます。これを繰り返し行います。この運動を行う時は息を吐きながら行って下さい。いきんで血圧が急に上がらないようにします。
それぞれの運動をご自身のペースで10〜20回程行なってください。特に便秘に悩まれている方は、運動の前後で深呼吸をしてリラックスしてから行なってください。そうすることで副交感神経優位になり腸が動きやすくなりより効果的です。
作業療法士 但野雄一
文芸作品
①入院で 去年一度も 汗かかず
②平行棒 しっかりつかんで 豪快に
③歩行器に ひざの痛さで よりかかる
④雑草と 言うにはおしき 金魚草
創春館通所リハビリ 祥之様
編集後記
まだまだ暑い日が続きますね。今年は春から寒暖差が激しく、自律神経の乱れで体調を崩される方も多かったことと思います。自律神経を整えるためには有酸素運動が効果的と言われています。当施設ではこまめに少量ずつ水分補給や空調調節での体調管理を行った上で、皆さまが快適に残暑を過ごせますようご支援いたします。
クリニック通所リハビリ 小澤奈々子