2023年11月号  あかしあのⅡ特集!

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あかしあの里Ⅱ特集!

 あかしあの里Ⅱ特集!

 あかしあの里Ⅱでは、十月六日に秋の大運動会、十九日に手作りおやつでカボチャの茶巾絞りを行いました。
大運動会ではご入居者様に紅白に分かれて頂き、玉入れとパン喰い競争を行いました。
玉入れでは各自に玉を持ってもらうと皆様一生懸命にかごめがけて玉を入れようとする姿がありました。
またパン喰い競争では、皆さんなかなか上手く口にくわえるのが難しそうでした。
中にはちょっと恥ずかしそうにしながらもパンをくわえて嬉しそうにしている方などおられ、笑いあり、喜びあり、皆さんの諦めずに頑張る姿が感動的でした。
十九日の手作りおやつではかぼちゃの茶巾絞りを作りました。
今月はハロウィンという事もあり、ハロウィン風のカチューシャを数名の方にして頂きました。
すると「かわいいね~」など笑顔が見られました。
手作りおやつではボウルにかぼちゃなど材料を入れて混ぜて頂きました。
そして一口大の材料をラップに包み上手に絞る事ができました。
おやつの時間に提供すると、皆さん美味しそうに召し上がっていました。
いつもお手伝いをさせて頂きながら思うのは、日々入居者様が元気に催しができる事に喜びを感じるという事です。
そして入居者様自身に喜んでい頂きたいと思うばかりです。
秋も深まり寒い時期になっていきますが、入居者の皆様があかしあの里で季節を味わいながら、いつまでも元気に暮らしていけるように私達職員もお手伝いさせて頂きますので、これからも宜しくお願い致します。

 

今月の事業所便り

クリニック通所リハビリ

 先日、利用者様と屋外歩行をしながら野草摘みを楽しむ機会があったので、その時の気づきをご紹介します。
 クリニックの建物の南側に花壇(らしきエリア)があり、雑草や自生した草花が生い茂っています。そんな雑然とした中からどんな草花を選んで摘むのかは人それぞれに個性があって面白いです。そして、摘んできた野草を花瓶に生けて飾ると、花壇に埋もれていた草花やいつもの散歩道で気づかれもしなかった野草たちが、空間を華やかにし、利用者様や職員の心を癒してくれるのです。
 不整地なので転倒には注意が必要ですが、普段あまりしない「しゃがむ」「大股でまたぐ」などダイナミックな動きが自然と出て、身体機能の向上にも繋がります。ぜひ機会があればお散歩+野草摘みを取り入れてみてください。

クリニック通所リハビリ

クリニック通所リハビリ

 

GHゆめさき ゆめさき大運動会!

 残暑も治まりスポーツ日和の十月上旬、ゆめさきでは運動会を開催しました。
万国旗を飾り付け鉢巻をまくと気分はすっかりスポーツマンです。
選手宣誓から大会は始まり普段は友達同士も紅組白組に分かれ真剣勝負です。
玉入れやパン食い競争では皆様身を乗り出しておられました。
気になる結果は紅組白組全く同点の引き分けでした。
表彰式には皆様にメダルと賞状が渡され、大変喜ばれておりました。
来年も元気に大会を出来るよう日頃の運動を職員ともども皆で意識していきたいです。

GHゆめさき ゆめさき大運動会!

GHゆめさき ゆめさき大運動会!

 

星辰の家 星辰、秋の大運動会

 十月、運動会を行ないました。コロナ対策ということもあり、グループホームと小規模で別日に行いました。
利用者様に紅白のハチマキを頭に結ぶと顔つきが変わり、「エイエイオー!」の掛け声で気合も十分入りました。
各競技で、「負けるな」「頑張れー!」など勝気な姿も見られたり、賑やかな声が飛び交い、笑い声のたえない楽しい時間を過ごすことが出来ました。
今年はスポーツの秋でしたが、来年はどんな秋になるのか今から楽しみです。

星辰の家 星辰、秋の大運動会

星辰の家 星辰、秋の大運動会

 

創春館療養棟3階 運動会

 療養棟3階では、10月4日に運動会を開催しました。
プログラムは選手宣誓から始まり、ラジオ体操の後はボール渡しリレー、玉入れ、職員も参加のパン食い競争を行いました。
赤組と白組に分かれて実施し、玉入れでは必死に手を伸ばし、何とかカゴに入れようと頑張っている姿が見られました。
パン食い競争では自身で車椅子を動かせる方は自走され、難しい方は促したり、介助をしたりして、皆さん無事に獲得できたという安心感と満足感に満ちた表情で、最後は美味しそうに食べていました。
皆さん他の利用者様が参加されている姿を見て応援し、参加している方は一生懸命な様子でした。
利用者様の笑顔が多く見られ、やって良かったなと職員一同感じられる運動会でした。
次回の運動会も盛り上げていきたいと思います。
                

創春館療養棟3階 運動会

創春館療養棟3階 運動会

 

明月 石段リハビリ

 DS明月では、10月25日と26日にリハビリを兼ねて伊香保石段街に行ってきました。
当日は天候にも恵まれ、晴天の下、石段街を散策しました。
出発前は何段上るかと目標を決めていました。
照紅葉が広がる石段街の中を一段一段上っていきました。
「いい運動になった」「○〇段まで上れたよ」と笑顔で話されていました。
また赤みがかる葉を見て「キレイだね。また皆と見に来たい」と喜ばれ、秋の石段街を堪能することができました。
今回のイベントで思い出の1ページを作ることができました。

明月 石段リハビリ

明月 石段リハビリ

 

院長先生の健康豆知識

妄想は赤ちゃんの泣き声?

 
 創春館入所中の90歳を過ぎた男性が「夕食に毒を盛られた」と言っているというのです。
毒とは穏やかな話ではなく、長く付き合っている方なので、話を聞く事にしました。
目の前に坐ると、以前は細くて優しく柔和な目だったのに、その目は吊り上がっていました。

「これはぶちまければ大変な事になるので黙っていたんだが、先生だから言うが、この前夕食を食べた後腹がひどく痛くなっての、あの日俺は毒を盛られたに違いないんだ。」

更にお聞きすると、訴えはその事だけではなく、ベッドの脇の棚に置いていた大事な写真が持っていかれてしまったとか、俺は監視されているんだとか、次々と訴えが出てきました。
認知症による妄想症状と考えられました。
そうした妄想に対する基本的な姿勢は、患者さんの訴えを肯定的に傾聴することですが、「毒を盛られて大変でしたね」とは言えません。
やんわり否定しながら30分程話を聞きいていましたが、彼の妄想を解く糸口は見出せませんでした。
「もっと話を聞いてくれ」とすがるように仰るので、明日また話をお聞きするからと納得していただきました。
翌日「Sさん約束通り来たよ」と言うと、覚えていてくれたのか、いくらか表情はなごみましたが、目はやはり吊り上がったままでした。
昨日と同じ話が切れ目なく続くので、いくらか腹が立ち、「Sさん、その話はもう聞きましたよ」 と言うと、「そうかいのお」と言ってくれたので、いくらか聞き分けのいい所(正常な所)もあると感じました。
そして、「今日はもう忙しいから、明日も明後日も話を聞くよ」と言うと、私の手をしっかり握り、こらえていたものが溢れるように、涙が出てきました。
その日の夜、ふとあの方の涙を思い出し、あの方が本当に望んでいたものは、話を聞いて貰う事だったんだ。
と、気付きました。
次の日も話を聞きました。
話す内容は同じで、怒りは残っていましたが、柔和な目を取り戻しつつあるようでした。
そしてその次の日も「また話を聞きに来たよ」と話すと、また同じ話が始まるので、「Sさん、その話はもう何回も聞いたよ。
Sさんは少し認知症が始まっているかも知れないよ」と、直截に言ってみました。
「そうなんだよ、いくらか頭がおかしくなってるのは分かるんだが、毒の話は本当だよ」と言いつつも、目はもう吊り上がってはいませんでした。
妄想というのはどこから出て来るんだと考えました。
どんどん無力になりつつある自分にどう対処していいか分からない、漠然とした不安と怒りが捌け口を求めて吹き出しているのでは、と考えつきました。
赤ちゃんがお腹がすいた不安と怒りから泣きわめくように、妄想は認知症の方の悲鳴と言ってもいいかも知れません。
くつがえす事のできない妄想に当惑する家族の状況は、周囲の当惑を物ともせず泣き止む事のない赤ちゃんをあやすお母さんのようでもあります。
赤ちゃんはお乳を上げたり、おしめを替えたりすると泣き止みますが、妄想に対して、お乳やおしめとは何でしょうか?
泣き止む赤ちゃんが感じるであろう優しさ、信頼感、暖かさ、安心感、世話をやかれている感などの感情が浮かんできます。
そうした感情をいくらかでも感じられれば、妄想のもとなっている不安や怒りという感情もいくらか治まるのではないでしょうか。
「俺はにぎやかな事が好きなのに、みんな俺によそよそしいんだ」というSさんの言葉がありました。
よそよそしいという言葉に秘められたSさんのさみしい気持ちが感じとられました。
感染対策を第一義的に叫ばれる昨今ですが、人間的触れ合いを軽視する社会はよそよそしい社会になりつつあります。
マスクして目だけで心が触れ合う事はできません。
認知症対策としても、心の復権を願っています。

 

頑張り屋職員紹介

ロシ・アマンダ

所属 グループホームゆめさき
エピソード 日本で働くのは初めてとの事でしたが一年経ち日本での生活にも、介護の仕事にも慣れてきたようです。
利用者様と会話やレクリエーションを通じて日々交流を深めており、イベントや外出の際はその場の雰囲気を華やかにしてくれます。
明るい笑顔が持ち味で利用者様たちも思わず笑顔になってしまいます。

 

リハビリコラム

お正月、お餅の窒息に注意

 あっという間に時が過ぎ、今年も残り少しとなってきました。
少し気が早いですがお正月が今から待ち遠しいです。
お正月といえばお雑煮などお餅がかかせません。
普段お餅を食べない方でも時節の料理として食べる方も多いのではないでしょうか。
久しぶりに食べるお餅はとても美味しいのですが、窒息しやすい食べ物でもあるため注意が必要です。
お餅には温度が下がると硬く、くっつきやすくなるという特徴があります。
そのため雑煮などのお椀の中では柔らかく食べやすそうに見えるお餅も、口の中に入り喉を通るころには温度が下がり硬く・くっつきやすくなってしまうのです。
唾液の量が少なく、噛む力飲み込む力が弱くなっている高齢者にはとても危険です。
以下の点に注意して餅による窒息を予防しましょう!

①食べる前に餅を小さく切っておく
②お餅を食べる前にお茶や汁物で喉をうるおしておく
 ※飲み込みにくいからと汁物で流し込むのは危険です!
③お餅をよく噛んで唾液と混ぜて飲み込む
④出来るだけお餅は誰かと一緒に食べる
⑤いざという時の手当の方法を知っておく

いざという時の応急手当の方法は次回詳しく紹介していきます。

 

言語聴覚士 牛房

 

文芸作品

皆様に 祝って戴く 誕生日
   真心こめて お礼に歌を

暖かき 小春日和の ベランダに
  涼風の家 干し柿たわわ

涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様作品

 

編集後記

今月もさんぽみちをご覧いただき、ありがとうございました。
十一月に入りすっかり秋らしくなってきましたね。
赤城山も上の方が色づいて季節の移り変わりを感じます。
これからますます秋が深まり、一日の寒暖差が大きくなってきます。
体調に気を付けて毎日元気に明るくお過ごしくださいね。
次回もさんぽみちを楽しみにしていてください。

あかしあの里Ⅱ 降籏