2024年12月号 「朱咲の家」お楽しみ会特集!

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2024年12月号 「朱咲の家」お楽しみ会特集!

2024年11月号 創春館療養棟3階 秋の大運動会‼

「お楽しみ会ってなにするんだろう?」今月のイベントのチラシを見て利用者様同士でお話をしています。
十一月はお誕生日会とお楽しみ会を兼ねて、しばらくぶりに職員の紙きりの演芸と昔遊びを企画してみました。
内容は当日まで内緒にしていたので、利用者の皆さん当日も最初はきょとんとして、なにが始まるのだろうとざわざわしていましたが、司会者の説明が始まると心なしかワクワク。
今回は三人の職員が紙切りに挑戦し、三者三様の作品で利用者様に楽しんで頂きます。
「何が出来るかな~」「わ~達磨だ~!」「今度の人はウサギさんだ~」初めての方は興味津々、以前観たことがある方もしばらくぶりの紙切りをとても楽しんで頂けているようでした。
ひと通り演じた後、昔遊びとしてトラフーセンという練り物でフーセンを膨らませる駄菓子屋玩具を楽しんで頂きました。
利用者様に聞いてみると、皆さんの子供の頃には無かったそうで、初めての経験に、初めは上手く膨らませることができませんでしたが、徐々に皆さん上達して、「ぷく~」っと見事な大きさに!
上手くできた方はソフトボールより大きく膨らませることが出来ていました。
皆さん楽しかったようで、普段諦めがちな利用者様も珍しく何度もチャレンジしてくれたことがとても印象的でした。
最後に十一月の誕生日利用者様を紹介し、プレゼントを贈呈。そこでインドネシアのゼイン職員が、紙切りでお誕生日ケーキを切る粋な計らいで利用者様も大喜び、大きな拍手を頂きました。
同じ内容の企画でも縁者の人数を変えたり、少し違う内容を加えることで十分に楽しんで頂けることを今回も学ばせて頂きました。
職員も利用者様も充実した時間を持てた気がします。

 

今月の事業所便り

菜摘荘 秋の大運動会!!

 毎年菜摘荘では、日頃から体操やレクリエーションの成果を発揮して頂きたく大運動会を開催しています。
職員の腕をふるったイベント食(豚汁、いなり寿司、天ぷら)を食べて利用者様に喜んで頂きました。
「お腹いっぱいで動けないよ。」という意見もありましたが、午後は身体を動かし身も心も大満足の一日でした。
紅白戦でボール運び、玉入れ、パン食い競走を行い、気合いの入った応援合戦などもあり、楽しい運動会となりました。
皆さん素早いボール運びや玉入れで勝負に賭ける意気込みはさすが・・・!
最終戦、自走しておやつの書いたカードを取ってゴール。
日頃の体操によって筋力維持出来ていると思える動きを見せて頂きました。
これからも、お一人おひとりに合わせた支援をしていきたいと思います。

菜摘荘 秋の大運動会!!

菜摘荘 秋の大運動会!!

 

GH明月 紅葉ドライブ

 グループホーム明月では十一月二十五日に紅葉ドライブを行いました。
今年は急激な寒さもなく毎日、日光浴が行える日が多く明月の庭から、伊香保温泉のリフトを見て木々が紅葉し始めたので、渋川市運動公園、榛名山湖畔を一周、伊香保町の有名なカジカ橋をルートにドライブを行いました。
渋川運動公園では色付のないカエデがある中、標高の高い榛名山では「歌のように、あかや黄色だね~」「初めて榛名山に来たよ、思い出になるね~」等、利用者様たちが会話をされておりました。
伊香保神社付近では撮影が行っており、「知らない俳優だね~」「手を繋いで、歩いてるね~」と大興奮、大好評でした。
今後も利用者様の笑顔があふれるイベントを企画していきたいと思います。

GH明月 紅葉ドライブ

 

デイトレKaisei 楽しく♫「ラダーゲッター」‼

 デイトレセンターKaisei(かいせい)の玄関先には利用者さん宅に咲いている季節折々の花々や、丹精込めて作成した芸術品などが飾られています。
入口の外には職員が育てているプランターの草花が皆様をお出迎えします。
草花をご覧になり笑顔で来所された利用者の方々は、メインメニューのレッドコードを中心に各々のトレーニングメニューを行いますが、時にレクリエーションのゲームを行うこともあります。
今回は、ラダーゲッターのご紹介です。
ラダーゲッターは、ヒモでつながっている二個のボールをラダー(ハシゴ)に向かって投げ、ボールがラダーに引っ掛かる(ハングする)と得点となるゲームです。
2チームに別れ点数を競いますが、なかなか思い通りのところに投げられずにチーム内での応援も熱が入り楽しそうです。
ラダーゲッターを通して利用者さん同士の交流も深まります。

デイトレKaisei 楽しく♫「ラダーゲッター」

デイトレKaisei 楽しく♫「ラダーゲッター」

 

あかしあの里Ⅲ 「壁面飾り」に挑戦!

 あかしあの里Ⅲでは十一月、日輪寺の文化祭に出品するための作品作りを行いました。
来年は【巳年】ということで、ちぎり絵で蛇の壁面飾りを作ることにしました。
先ず、主役の蛇に銀色の折り紙を張っていきます。
職員が描いたイラストに「かわいい蛇だね」と弾んだ声。
蛇が完成したら次は周りをちりめん風の折り紙で飾っていきます。
色々な柄や色の折り紙を手に取り「これは、ここで良いの?」「これであってる?」と、少し不安そうにされる利用者様や、次々と思い切りよく貼っていく方など、それぞれの個性を発揮しながら、協力して壁面飾りを制作していきました。
完成すると「出来た~!」と歓声を上げ、皆さん嬉しそうに拍手をしていました。
作品が文化祭から戻ってきたら、来年一年間、あかしあの食堂に飾り、時々皆様の話のネタになればと思います。
                

あかしあの里Ⅲ 「壁面飾り」に挑戦!

あかしあの里Ⅲ 「壁面飾り」に挑戦!

 

春らんらん 祭り慰問・紅葉ドライブ

 春らんらんでは、AKGハッピーサウンズ様にお越し頂き、秋祭りを行いました。
軽快な語りと音楽に、利用者様はノリノリで、曲に合わせて一緒に歌ったり手拍子をしたり、踊り出す方もいらっしゃるほど、とても盛り上がりました。
おやつには、「祭り」と言えば「焼きそば」ということで、手作り焼きそばをご用意。
皆様おかわりされ、食欲旺盛、とても好評でした。
恒例の紅葉ドライブでは、敷島公園を中心に出かけました。樹々の色付き目にして、「いい色ね」「とてもキレイ」と、季節の移り変わりを感じてくださっていました。
寒さもこれからが本番!!
体調管理に十分気をつけて、また来月も、皆様と元気に楽しいレクリエーションを行いたいと思います。

春らんらん 祭り慰問・紅葉ドライブ

春らんらん 祭り慰問・紅葉ドライブ

 

名倉理事長の健康豆知識

悲しい時の「癒やし」と「救い」について

 
仏教の開祖仏陀について、とても印象深い話があります。
「裕福な家の若い嫁キサーナゴータミーの子どもが幼くして死んだ。
彼女は気が狂い、冷たい亡骸を抱いて、巷に出て、この子の病いを治すものはいないか、狂ったように訪ね回った。
人々はどうすることもできず、ただ哀れに見送るだけだった。
見かねた町の人が仏陀のもとにいくようにすすめた。
彼女はさっそく子どもを招いて仏陀のもとへいった。
仏陀は静かにその様子を見て言った。

「女よこの子の病を治すには芥子の実がいる。
町へ出て五粒もらってくるがよい。
ただしその芥子の実はまだ一度も死者の出ない家からもらわねばならない」

狂った女は町へ出て芥子の実を求めた。
芥子の実は得やすかったけれど、死人の出ない家はどこもなく、ついに得ることができず、仏陀のもとにもどった。
仏陀がゴータミーに施した処方は、最高の名医が行なうものでした。
まず第一に、治療の手段として芥子の実を選んだ事でした。
当時のインドでは、芥子の実は食事の材料として、また医薬品としても使われており、ほとんどの家庭で備えられているものでした。
次に見事なのは五粒という絶妙な数字を指示した事でした。
「お金を下さい」と言われるのと、「お金を百円下さい」と言われるのは全然違いますね。
どんな人も必死な女性に五粒なら易すい事だと思う筈です。
そして、渡そうとしたその時、女性が「ところでお宅では死んだ人はいませんよね?」と尋ねます。
思いもかけない質問に、はっと驚く表情が目に浮かぶようです。
五粒の芥子の実を前にしての沈黙の時間が想像されます。
彼女の悲しみが自分のと交錯し、思はず抱きしめる事になるかもしれません。
おそらく人の死というものが身近に見られ、日常茶飯事なものであった当時のインドでは、母親の悲しみは自分達が味わってきた悲しみとほぼ同等のものでした。
ケシの実をめぐる沢山の体験を経て、彼女は仏陀のもとへ帰ってきたのでした。
仏陀には彼女の悲しみの癒やしには、町の人々との交流とそれに費やす長い時間が必要であると分かっていたと思われます。
そして物語はこんな風に続きます。

「仏陀は静かに人の世のことわりを説いた。それは誰しもが避けることのできない、そして助けることのできない、生まれ、年老い、病にかかり、そして死ぬことのことわりを人の世はかくの如くである。しかしお互いがそういう身であるゆえ、お互いを慈しみ合い、支え合うことが、この世を生きる術であることを、やがて女は夢から覚めたように気づき、わが子の冷たい亡骸を墓に埋葬した」

町の人々と沢山の死について話し、腕の中で次第に冷たく、硬く変貌していく我が子を見て、ゴータミーは死というものの現実を実感として感じとったでしょう。
そんな彼女に仏陀の沢山の言葉は必要なかったでしょう。
仏陀は彼女の肩に手をかけ「分かったか」というだけで十分だったのです。
仏陀は芥子の実によって彼女の悲しみを癒やしました。
しかし、彼女が抱きしめている我が子を墓に埋めるには、彼女の心に更なる飛躍が必要と考えられます。
仏陀は彼女の心にどんな飛躍をなし遂げたのでしょう。
その時、仏教が生まれたのでした。
天国や地獄などの概念がない時代です。
そんな時代に仏陀はゴータミーの子供の命が「とんでもない所」に旅立った。
そしてそれは死んだらみんなが行く場所だ、と、説いたのではないでしょうか。
そんな物語の中で、彼女の子どもは救われ、同時に彼女も救われたのではないでしょうか。
彼女は自分が抱いているわが子が、ただの「物」に過ぎないと理解し埋める事ができたのでした。
「悲しみから救われる」為には、そんな物語が必要な時もあるのではないでしょうか。
現在の日本では、宗教が力を失い、人々が救われる物語がなくなりつつあります。
救われる前に、せめて恐れや悲しみを、お互いに癒やす社会でありたいと願っています。
皆様方、どうぞよいお年を!

 

頑張り屋職員紹介

ニナ メイラニ(介護職)

所属 グループホーム 涼風の家
エピソード 令和四年十月にインドネシアから来日して約二年になります。
自転車とバスを乗り継いで、榛名町から倉渕まで頑張って通っています。
出勤すると、いつも真っ先に入居者の皆さんに笑顔で挨拶するのがルーチンになっています。
業務日誌の記録も漢字を使いこなして書けるほど上達して、業務に励んでくれています。
グループホームでの一人夜勤も難なくこなし、もはや涼風に欠く事のできないメンバーになるほど頑張ってくれています。

 

リハビリコラム

【餅による窒息に注意!】詰まった時の対処法

お正月には雑煮や餅を食べる機会が増えると思います。餅はとても美味しいのですが、毎年餅による窒息事故が起こっているため注意が必要です。

 窒息を予防するために 
(1)食べる前に餅を小さく切っておく。
(2)餅を食べる前にお茶や汁物で喉をうるおしておく。
(3)餅を良く噛んで唾液と混ぜて飲み込む。
 この3つを意識してみましょう。しかし予防をしていても、その日の体調や急な出来事により、餅で窒息してしまう事があります。
・咳き込んで苦しそう
・声が出せない
・喉をつかんでいる(チョークサイン)
・顔色が悪くなっているなどの様子が見られる時は、餅で窒息しているかもしれません。すぐに【119番通報】をして下さい。
電話越しに救急隊員が対処方法を教えてくれるため従いましょう。

 対処方法として、「背部叩打法」や「腹部突き上げ法」があるため方法を確認しておくといざという時安心です。餅による窒息に注意し、安全で楽しいお正月を迎えましょう!

【背部叩打法】 
 背中を強く叩く

【腹部突き上げ法】
 窒息した人の背中側に回り、体を密着させ両腕を脇から回し込む。片手をグーにして、もう片方の手で包み込み、みぞおちから臍(へそ)の上あたりを斜めに向け瞬時に引き上げる。※この方法は妊婦・乳児には禁止です※

          

           
 

言語聴覚士 牛房柚花

 

文芸作品

 
 

涼風の家 追川清乃様

涼風の家 追川清乃様

涼風の家 樋口京子様

涼風の家 樋口 京子様

 

編集後記

今月もさんぽみちを読んでいただき、ありがとうございます。いつの間にか季節は冬となり寒さが身に染みるようになってきました。湿度も下がり乾燥する時期となりますので、風邪をひかぬよう体調管理に気をつけましょう。今年も残すところあと僅か。今年一年いかがだったでしょうか?
来年もさんぽみちをよろしくお願い致します。