2025年2月号 【富士たちばなクリニック通所リハビリ】“音楽”で脳を活性化!
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【富士たちばなクリニック通所リハビリ】“音楽”で脳を活性化!
レクリエーションの一環として「音楽レクリエーション」を始めました‼ピアノを弾けるスタッフがいたため、「何か音楽で楽しめるレクリエーションはできないか」と依頼したところ、「やってみます‼」と張り切って受け入れてくれました‼
演奏した楽曲は「青い山脈」「川の流れのように」でした。
利用者様はピアノの演奏に合わせて歌ってくださいました。
今まではラジカセで音楽を流しながらカラオケをしていましたが、ピアノを演奏しながらのレクリエーションは普段とは違った雰囲気となりとても新鮮でした。
音楽には、気持ちが安らぐ「リラックス効果」、一緒に歌ったり体を動かしたりすることで生まれる「交流の楽しさ」、そして懐かしいメロディーによって記憶が呼び覚まされる「回想効果」など、さまざまな効果があります。
また、音楽に合わせて手を叩いたり、足踏みをしたりすることで、楽しく無理なく体を動かすことができ、リハビリの一環としても効果的です。
歌詞を見ながら歌うことで、口の動きが活発になり、嚥下機能にも効果が期待できます。
「この曲が懐かしい」「若い頃によく聴いた」といった思い出話を伺うことも多く、音楽が記憶や感情と深く結びついていることを実感します。
一人で静かに聴く時間も良いですが、みんなで声を合わせることでより一体感が生まれ、心も体も元気になります。
スタッフはそれぞれ趣味や特技が異なりますが、それらを活かしてレクリエーションとして提供することで、利用者様だけでなくスタッフのモチベーションにも繋がると考えています。
これからも、利用者の皆さまに喜んでいただけるよう、工夫を凝らしながら充実した時間を提供してまいります
今月の事業所便り
星辰の家 星辰神社&青柳神社
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
星辰の家では毎年星辰神社と称して鳥居を作っています。
今年はお花紙を使用して製作しました。
例年より少し小さいですが、立派な星辰神社ができました。
また、今年は職員の娘様が書道の腕前を披露して下さり、達筆な迎春の看板を書いて頂きました。
利用者様からは「かっこいい字だねー、すごい素敵だわ。」「いい年になりそうだよ。」などの言葉を頂き、喜ばれていました。
青柳神社には一月一日に行ってきました。
とてもいいお天気で、初詣も皆様でゆっくりすることができました。
グループホームの皆様は星辰神社でお参りをし、おみくじを引くなど、お正月気分を味わって頂きました。
デイサービス明月 「餅つき」に挑戦!
明月は一月十七日に新年会を行い、午前中に餅つきをしました。
前日に臼と杵を洗い、会場となるフロア内の真ん中にセッティング。
新年会にふさわしい会場が出来上がりました。
イベント当日ご到着された利用者様は大きな臼と杵を見て「餅つきはしばらくぶりだね」「お餅が大好きだから食べるのが楽しみ」と皆さん笑顔。
体操で体をほぐし、準備が整ったところでお待ちかねの餅つきがスタート!
掛け声とともに力強く餅をつき、会場は大盛況。
ついたお餅はお昼ご飯と一緒に提供。
お昼の量は多くなりましたが残すことなく召し上がりました。
午後は書き初め・すごろく・カラオケを行い沢山声を出し楽しまれていました。
書き初めも多くの作品を出すことができ、書いている時の真剣なお顔と筆使いがとても印象的でした。
明月は今年も良い一年をスタートすることができました。
あかしあの里Ⅱ 「初詣」と「誕生日会」
あかしあの里Ⅱでは、元旦に初詣、三日に入居者様の誕生日会を行いました。
初詣はあかしあの里Ⅱの食堂で手作りの鳥居を壁に掲げ、お一人おひとりにお参りをして頂きました。
皆さん今年一年の健康と無事故を願っていました。
三日には入居者様の誕生日会を行いました。
誕生者ご本人に一言お願いすると「これからも皆さんと仲良く過ごしたいです。」と感動される姿がありました。
その後ケーキを提供させて頂き、皆さんとても美味しそうに召し上がっていました。
今年も皆様が元気に暮らせるようお手伝いさせて頂きますので宜しくお願い致します。
療養棟3階 雑煮・お汁粉でおもてなし
一月八日、療養棟三階では新年会を開催しました。
まずは利用者様が新年のあいさつを行い、その後、お雑煮、お汁粉を振る舞いました。
事前にお雑煮かお汁粉かを利用者様にお聞きしたところ、多くの利用者様が「お汁粉」を選んでいらっしゃいました。
甘いものは世代を超えて好まれるのですね(笑)。
「久しぶりにお雑煮を食べたよ」「このお汁粉は甘くておいしいね」など大変美味しそうに召し上がっていました。
今後も利用者様に喜んで頂けるイベントを開催していきたいと思います。
グループホームゆめさき 盛り上がった新年会!
一月二十四日、グループホームゆめさきの新年会が催されました。
獅子舞飾りや紅白の花で彩られたフロアーでは、一年最初のイベントということもあり準備に熱が入ります。
開会の挨拶が始まると、皆様何が始まるのか興味津々なご様子。
獅子舞が音楽に合わせて登場すると皆様拍手で迎え入れてくださいました。
衣装を着た職員が歌謡ショーをはじめると、初めは恥ずかしがっていた利用者の皆様もマイクを持ち、それぞれの十八番を歌ってくださいました。
その後は新年会スペシャルランチ!昼食の太巻き寿司を皆様美味しそうに召し上がっておりました。
これから一年、皆様健康で過ごし、一緒に盛り上がれるイベントをたくさんしていきたいと思いを新たにしました。
名倉理事長の健康豆知識
「老人よ暖かくあれ!」
「体温を上げると健康になる」とか「心もからだも『冷え』が万病のもと」など「冷え性」に気を付けて、と、警告する本は多数あります。
人間の活動というのは、酸素を使った様々な化学反応の集積に過ぎないと考えられます。
その反応には適切な温度が大切で、恒温動物である人間は自動的に適切な体温がセットされていると考えていました。
それが証拠に、雪の中で閉じ込められるなどの突発的な事故にでも出合わないかぎり、低体温で死ぬことはありません。
手足の冷えや凍傷などは、低体温による死を防ぐための緊急の反応と言えなくもありません。
身体の熱の産生というものを考えてみますと、熱の産生源となるのは、主に筋肉から生み出されるエネルギーと内臓で営まれる化学反応によるエネルギーという事になります。
私は幼い頃から寒さに滅法強く、寒くなるに従って益々元気が出るという体質でした。
しかし、六十代を過ぎた頃から、手足の「冷え」を感じるようになりました。
よく女性が訴えられる「足の冷え」なども、ああこういう事だったんだと実感できるようになりました。
こうした「冷え」は、末梢血管の収縮によるもので、凍傷と同じように、こうして、私の身体の中心部(内臓)の血流と温度を保とうと、身体は反応しているんだと理解するにとどまっていました。
しかし、これ程迄に末梢血管を締め上げなくてはならない程、私の身体は冷えているんだという自覚はありませんでした。
こうした「手足の冷え」というのは、身体の警告反応(アドレナリンの放出)と言えなくもなく、適切に対処する必要があったのです。
若い頃とは身体がすっかり変化してしまっていたのですね。
こうした慢性的な「冷え」というのは、その都度アドレナリンという非常事態時のホルモンが分泌されている事が示唆されます。
アドレナリンというのはストレスや危険を感じた時に分泌されるホルモンです。
始終分泌されれば、イライラしたり、怒っぽくなったり、眠れなくなったり、遂にはいつも疲れているような感覚に襲われる事にもなります。
これらは私が経験した症状です。アドレナリンの分泌は極力抑えつけなければいけないものだったのです。
ストレスの予防というのは難しい問題ですね。しかし、「身体の冷え」がストレスホルモンの分泌を促し、ストレスを生み出すと考えると、まずは「身体の冷え」対策が一番となります。
内部からの熱の産生を促し(運動、食事)完璧な防寒対策が必要と考えています。
暖かい地域の女性は寒い地域の女性よりも長生きだとの統計があるようです。
施設にいる長寿の方々を眺めていると、真冬でもいつも暖かいそうした住環境が長寿の源とも考えています。
老人にとって「身体を暖める」というのをモットーに生活する事が、一番の健康法だという賢明な老人であれば当たり前の事に、老人初心者の私が気付いたのです。
頑張り屋職員紹介
星 千恵子
所属 | グループホームゆめさき |
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エピソード | 新しくゆめさきで働くこととなった星さん。 利用者の皆様とすぐに打ち解け、ゆめさきに新しい風を入れて下さいました。 お料理や歌がお上手で利用者の皆様と一緒に歌う際は、皆様その美声に大盛り上がりです。 今後ともゆめさきの一員として末永く宜しくお願い致します。★ |
リハビリコラム
【フレイル】について
フレイルとは、加齢によって心身の機能が低下し、要介護状態になるリスクが高くなった状態を指します。
健康と要介護の中間に位置し、病気ではないものの、筋力や心身の活力が低下して虚弱な状態のことをいいます。
フレイルの原因は単純ではなく、全身のさまざまな変化が絡み合っています。
主な原因としては、次のようなものがあります。
・加齢による心身機能の変化
・栄養不足や運動量低下などの生活習慣
・生活習慣病のコントロール不良
・薬の影響
・精神的影響(認知症など)
・口腔機能低下
フレイルの予防に関しては、①栄養、②運動、③社会参加の3つの柱が重要です。
①栄養では、たんぱく質を多く含む肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを摂りましょう。また、水分も十分に摂取しましょう。
②運動では、歩いたり、筋トレをしたりします。筋肉に「ややきつい」と感じる程度の負荷をかける運動が効果的です
③社会参加では、就労や余暇活動、ボランティアなどに取り組みましょう。最近の研究では特に「社会活動への参加」頻度の低下がフレイルの入り口になりやすいといわれています。
また、口の機能を保つことも大切です。
食べるときにむせたり、堅いものが噛みにくくなったりなど、口の機能が衰えている状態を、オーラルフレイルと言います。食事の前後の口腔体操や口内の手入れ、定期的な歯科健診が大切です。
フレイルは、自分で意識しないと気づきにくいという特徴があり、早めに気付くことが重要です。早期より栄養、運動、社会参加などの対策に取り組むことで進行を防ぐことが出来ます。皆様の健康維持のための一助となれるよう、今後もリハビリスタッフ一同、全面的にサポート出来れば幸いです。
作業療法士 篠原 智仁
文芸作品
涼風の家 利用者 樋口京子様作品
編集後記
今月もさんぽみちをご覧いただき誠にありがとうございます。
節分の日は皆さま恵方巻は食べましたか?
よそ見をせず、その年の恵方を向きながら無言で一本丸ごと食べきるというルールがあるそうですが、自信が無い方は危ないので絶対にやめましょう‼
三月号のさんぽみちも宜しくお願いします。
クリニック通所リハビリ 松嶋 一真