平成12年7月号
7月号 もくじ
*********** 今月のトピックス ***********
●老健施設作品展に出品 ●満開の薔薇を満喫しました
●父の日のイベント
*********** 名倉院長の健康豆知識 ***********
糖尿病について
*********** おしらせ ***********
新しい職員が加わりました
*********** 7月の行事予定 ***********
*********** 編集後記 ***********
老健施設作品展に出品
今年で3回目となりました老健施設作品展が、前橋市文化会館において6月8~10日の3日間にわたり開催されました。
今年は県内約50施設から出品があり、展示場を埋め尽くす作品群に、訪れた方々から感嘆の声が上がっていました。
施設利用者の方々が日々の生活の中、実際に使用されている作品やリハビリの一環として製作にあたった作品は、緻密にして繊細、
大胆かつユニークな大作など様々で、各施設ごとの雰囲気が映し出されるような内容でした。
我が創春館も昨年に続き好評を頂き、主要3賞を受賞しました。
通所リハビリ
古切手による貼り絵。題「ふるさと」…森の中に佇む山小屋を表現し、『精密賞』を受賞。
和紙によるちぎり絵。題「あやめの里」…赤城山を背景に美しいあやめの咲く様を描き『文化賞』を受賞。
レザークラフト・財布・印鑑ケース等の実用的な作品。
療養棟2F
段ボールクラフトの鬼。節分の時に作成した1メートルを超える巨大な赤鬼と青鬼で
『カッコイイで賞』を受賞。
療養棟3F
貼り絵による桜の樹。美しい桜の咲き乱れる様子を段ボール等で作成。
グループホーム
陶器の箸置き。細やかに思いのままの形に仕上げた作品。
押し花による絵。近隣の花を摘み、押し花にして絵を作成。
その他、鯉のぼり等、季節行事の際に作成された作品の数々が展示され好評を得ました。この作品展を見学し、
早くも来年の出品に向け制作を考えている方もいらっしゃるようです。
満開のバラを満喫!
通所リハビリでは5月の末から6月のはじめにかけて敷島のバラ園に行ってきました。
おかげさまで全日晴天に恵まれ、夏日のように暑く感じられた日もありました。そんな中で咲いているバラは、美しく、力強く感じられました。
利用者の方々も大変喜ばれ、バラの一つ一つを丁寧に観察して歩く方、集合時間になっても戻ってこない方、
中には到着してから一度も東屋から離れないで休まれている方など、楽しみ方も様々でした。それでも外に出るだけで気分転換になるようで、
普段皆さんとてもよいお顔をされていました。
父の日のイベント
6月14日、療養棟では父の日にちなんだ行事を行いました。利用者の皆様と行うゲームとして、
指先を使いリハビリも兼ねられる貼り絵をすることにしました。大きな模造紙に十二支の絵を描き、
その絵に全員で折り紙や葉っぱや松ぼっくりなどの自然の素材を貼っていきました。
お父さん方には6月担当職員手作り風鈴をプレゼントしました。
イベントの最後には3時のおやつと一緒にビールやジュースを召し上がっていただき、ほろ酔い気分の方も見られました。利用者の皆様、
職員ともに楽しく過ごせたイベントとなりました。
■名倉院長の健康豆知識■
【糖尿病について】
本年6月末の老健施設での事故?が相次いで2件、読売新聞によって報じられました。最初の一件は糖尿病の患者さんに湯たんぽを使用した際、
火傷をおこし水疱形成が生じたことが原因となり感染を起こし、足の切断に至ったというセンセーショナルな記事でした。
医療に詳しい人なら誰しもこの記事の内容に疑問を抱くに違いありません。何故なら、通常の場合、
いかに糖尿病とはいえ足の感染と足の切断は直接の因果関係にはなりえないからです。例えば、
全身状態の悪い肺ガン末期の患者さんが普通の風邪をひき、その時亡くなられたとして、死因は風邪によるものだから、
施設内あるいは病院内で風邪をひかせた責任をとれと言われたら、困惑してしまうに違いありません。
詳しい事情はわからないので軽率なことは言えませんが、
今回の場合も足の切断は糖尿病による血行障害が主たる原因と考えるのが普通だと思います。
私は今まで糖尿病が原因の血行障害による下肢の壊疽の患者さんを何人か見てきました。
糖尿病性末梢神経障害および血行障害による下肢のしびれ感と疼痛はしばし耐え難いことがあり、疼痛管理に苦慮しました。
また足趾の潰瘍の治療を相談したところ、この足は膝から下を切断しなくてはならないと宣告されたときの驚きは今でも忘れられません。
今回の場合、患者さんの足の訴えに親切に耳を傾け、湯たんぽの手当をしてあげた介護員の優しい心根を考えるとき、胸が痛むものがあります。
残念なことですが彼女(彼)は、糖尿病の神経障害の患者さんには熱いという感覚無くなっていることを知らなかったのです。反面、
火傷をするほどの湯たんぽに気が付かないほど末梢神経障害のひどい患者さんは、恐ろしいことですが早晩、
足を切断する運命にあるとも考えられるのです。
糖尿病は循環障害を引き起こし、脳血管障害、虚血性心疾患の原因となり、失明したり、腎不全になったり、
足を切断したりする人が現在の日本では沢山います。
考えようによっては糖尿病はガンよりも恐ろしい病気だと言うことを肝に銘じて置くことが大切でしょう。
おしらせ 新たに2名の職員が加わりました!
新たに2名の職員が加わりましたので、紹介いたします。
■新入職員アンケート
1)名前 2)配属先 3)趣味・特技 4)創春館の第一印象
5)自分の性格を動物に例えると? 6)利用者の皆様に一言
右:1)木下恵子 2)訪問看護婦 3)テニス 4)若い人が多いこと。 5)? 6)おばさんですが気持ちは若いです。
皆さん仲良くしてくださいね。
左:1)山崎光子 2)デイケア看護婦 3)山歩き 4)利用者の方々の笑顔、そしてスタッフの明るさが印象的。 5)
動物占いによるとライオンなのですが…? この顔、この動作、もしかしたら「ナマケモノ」という動物に似ていませんか? 6)
皆様にお会いできる「朝」が楽しみです。みかけましたら声をかけて下さいね
7月の行事予定
療養棟
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デイケア
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6日 七夕祭り
13日 買い物ツアー 19日 院長先生の講演会 26日 誕生日会 |
5日 貝瀬さん登山のお話会
7日 七夕祭り 13日 榛名養護学校交流会 15日 うたとお話の会 26日 うたとお話の会 第5週 誕生日会 |
編集後記
「さんぽみち」7月号はいかがだったでしょうか? 今回各委員会の改編により新聞委員会も新しいメンバーとなりました。
とはいうものの、皆様は今までどのメンバーで新聞作りをしていたかご存じないとおもいます。
そこで来月号では新しくなった新聞委員会のメンバー紹介を行いたいと思います。皆様どうぞご期待下さい。