平成14年10月号
10月号 もくじ
((((((((( 今月のトピックス ))))))))))
ポケット幼稚園の園児が元気にお遊戯を披露
敬老の日の行事
十五夜に白玉ぜんざい作り
グループホーム・デイサービス便り
((((((( 名倉院長の健康豆知識 ))))))))
統合失調症と痴呆について
(((((((((((( 10月の行事予定 ))))))))))))
(((((((( 編集後記“あしあと”))))))))
ポケット幼稚園の園児が元気にお遊戯を披露
9月11日、デイルームにてポケット幼稚園の園児の皆さんとの交流会が行われました。
当日は、年長組の園児60名が踊りや歌を利用者の目の前まで近付きながら披露してくださり、約1時間にわたり楽しませてくれました。
利用者の皆さんからは「可愛いねぇ」「ちっちゃいねぇ」「うちの孫と同じだ」等々、様々な感想とともに沢山の笑顔がこぼれていました。
会の最後には、園児の皆さんが作成した壁画を頂きました。(現在3階に飾ってあります) そして御礼としてキーホルダーをプレゼント。
利用者の皆さんは、年に2回あるこの交流会をとても楽しみにしております。次回はクリスマスの時期に訪問してくれるのでしょうか?
今から楽しみです。
敬老の日の行事
通所リハビリ
通所リハビリでは9月14日、敬老の日の行事として「聞き茶大会」と「スタッフによる仮装で間違い探しゲーム」を行いました。
聞き茶大会は、創春館でいつも飲まれている抹茶入り玄米茶、缶のお茶、高級宇治茶の3種類のお茶を用意し、何のお茶か当てるもので、
院長先生を交えて行われました。しかし、どのお茶も味の差があまりなかったのか、
普段飲み慣れている玄米茶でも正解するのが難しかったようです。
最後に、利用者の齋藤様の旦那様が作られた小さな人形を利用者最高齢99歳の古屋様から配られ、
受け取られた皆さんはとても喜んでおられました。
療養棟3階
療養棟3階では9月15日の敬老の日に、入居者の皆さんに日ごろの感謝の気持ちを込め、白玉だんご作りを行いました。
皆さん、昔はよくしたという団子作り、「懐かしいねぇ」と懐かしみながら、手を真っ白にして夢中でお団子を丸めておられました。
見事に出来上がったお団子を食べ、「こんなに美味しいだんごは初めてだ!」等、
お団子の味に感動しながら嬉しそうに召し上がっておられました。
これから秋も深まり、涼しくなっていきますが、食欲の秋を満喫できるように、日頃から健康管理には十分気を付けましょう。
療養棟2階
療養棟2階では、9月15日の敬老の日に、入所者の皆さんと一緒におはぎ作りをしました。
女性の方は皆さん昔を懐かしみ、お彼岸にはいつも作っていたという方のおはぎは、
まるでお店に売っているような見た目も美しい見事な出来映えでした。もちろんお味も抜群。品のよいもの、
あんこがモチの2倍もついているもの等、好みやセンスでそれぞれ個性のあるおはぎを作られたようでした。
敬老の日ということで、おはぎ作りをしながら入居者の皆さんから「昔からの知恵などを授かろうかなぁ」なんて思いもありましたが、
作るそばから待ちきれずに口へ運ぶ方もあり、少々バタバタしながらのおはぎ作りになってしまいました。
それでも皆さんとても楽しい時を過ごすことができたようです。
最後に、入居者の皆さんから「あんこだけでなく、きなこも作りたかったぁ」「ゴマのやつも…」「漬物が付いているともっと良かった」等々、
貴重なご意見を頂きました。次回の参考にしたいと思います。
十五夜に白玉ぜんざい作り
通所リハビリでは、9月21日(旧暦8月15日)に「十五夜をたのしもう」と題して、豆腐入り白玉ぜんざい作りを行いました。
まず、大きなお団子を15個作り、その周りにススキ、さつま芋、秋のくだもの等を飾りました。十五夜は本来、
月を祭る昔ながらの行事ですが、今回は利用者の皆さんが主役。喉を詰まらせないよう、またリハビリも兼ねて、
柔らかく食べやすいヘルシーな白玉ぜんざいを作成。出来上がった白玉ぜんざいは3時のおやつとしてテーブルにならび、
昔を懐かしみながらとても美味しそうに召し上がっておりました。
最後に、ススキや秋の花々を鑑賞しながら全員で旅愁を合唱し、これから深まり行く秋を楽しみました。
グループホーム・デイサービス便り
グループホーム3
グループホーム3では、
9月25日に入居者の皆さんと一緒にお弁当を持参して、榛東村へぶどう狩りに出かけました。
到着すると、早速皆さんで採りたてのぶどうを頂きました。入居者の皆さんはぶどうの皮をむくのがとても上手でびっくりしました。
新鮮で大粒のぶどうはとても甘く大好評で、皆さんお腹がいっぱいになるまで召し上がっておられました。
昼食は近くのふるさと公園で手作りのお弁当を頂きました。皆で食べるお弁当はとても美味しく、会話もとても弾みました。
天候にも恵まれ、秋晴れの中楽しい一日を過ごすことができました。
デイサービス
デイサービスでは、
クッキーとお茶を持って大胡フラワー牧場へ行き、トンボや虫の声に耳を傾けながら、秋風を感じる楽しい一日を過ごしてきました。
また、敬老会の行事では利用者の皆さんと一緒に染物に挑戦。ランチョンマットを作り、各自お持ち帰り頂きました。
昼食にはバーベキューを行い、エビや採れたてのさつま芋を焼いて頬張りました。
グループホーム1
グループホーム1では、9月29日(日)、家族会として赤城ふれあいの森にてバーベキューを行いました。
当日は何とか雨にも降られず無事に行うことができました。家族の方にも積極的に手伝って頂き、スムーズに始められました。
入居者の方々も外でビールを飲まれ、とても満足そうでした。お肉、野菜、秋刀魚焼きそばと、お腹いっぱいになるまで召し上がり、
とても楽しく過ごすことができたようです。
赤城の自然の中、とても気持ちよい空間で、思わずフラフラと散歩したくなるような場所でした。帰りには「また皆さんと遊びに来たいね」と、
入居者の皆さんからの声が聞かれました。
グループホーム2
グループホーム2では、
敬老の日のお祝いとして、前橋市東上野町にある「わーくはうす・すてっぷ」へ外食に出かけました。
こちらのお店で売られているパンやハーブティーなどは、全て障害をお持ちの方の手作りのもので、
店内には障害をお持ちの方が作成した陶器などが所狭しと展示されており、とても温かみのあるお店でした。入居者の皆さんも、
ピザランチを召し上がった上に、さらに手作りパンを沢山召し上がるなど、とても楽しんで食事ができたと喜ばれておりました。
また、店内もゆっくりとした空間で、皆さんゆったりとした時間を過ごされたようでした。そして、
お店で働いている障害をお持ちの方々から沢山の笑顔や元気を頂き、入居者・職員共々、とても勇気づけられて帰ってきました。
名倉院長の健康豆知識
統合失調症と痴呆について
精神分裂症という病名が統合失調症という名前に変わることになりました。
分裂というおどろおどろしい言葉が統合失調というあいまいな言葉に置き換わることによって、
病気に対する一般の人々の差別や偏見が緩和されればというのが解明の原因とも考えています。
年をとってボケていく過程と統合失調を発症していく過程では似ているところがあるようです。どちらも最初に孤立化があり、家庭・
社会との断絶が引き金になっているのです。統合失調症の場合、その孤立化の大本を探れば、生まれてからの母親(及び母親的役割の人)
との関係が原初的にありそうです。
それではアルツハイマー病以外の痴呆の場合、その孤立化はどこに求められるのでしょうか?
年をとると赤ん坊に戻っていくとう言い伝えがあります。そこから考えるなら、
年を経るとともに有形無形の母親的愛情に支えられることが必要になってくると言えそうです。
精神的にも肉体的にも元気なお年寄りの人たちを見ていると「自分達は自立した老人で、他人の助けはいらない」と叫んでいるようですが、
実はその自信の裏付けとなっているのは、自分たちが育んできた家族・社会に対する連帯の信頼感(母親的愛情)なのです。いわば、
自分達は家族及び社会から守られているという自信なのです。そうして考えてみると、統合失調症の場合、
契機としては母親との関係において母親を絶対的に愛することができなかった(無条件に母親のオッパイに吸いつき、
庇護を受ける=愛するという関係が最初に形成されなかった)ということがありそうです。
愛すること=愛されることという心の交流の図式を味わえなかった人は、愛することそのものを止め、
愛すること=愛されることの交互作用を信じることができないのかもしれません。
年を経るにしたがって、私達の周囲には沢山の善意、あるいは悪意を持った母親的存在が発生します。
裏切られることを恐れることなく愛していく力こそ、生きていく活力であり、痴呆予防にとって最も良い方法であると考えています。
10月の行事予定
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編集後記
だんだん秋めいて来て、一歩一歩冬へ近付いて行きますが、台風の到来もあり、まだまだ不安定な季節が続きます。
しかーし、これからも「さんぽみち」は台風にも負けない、寒さにも負けない新聞を作っていきます。皆さんもお身体に十分留意なさり、
台風や寒さに負けないよう、体力作りをしていきましょう。