平成14年11月号
11月号 もくじ
((((((((( 今月のトピックス ))))))))))
楽しかった秋の大運動会
職員旅行に行ってきました
十月の誕生日会
心に残るハーモニカ演奏
美味しいおやつができました
グループホーム・デイサービス便り
投稿作品
((((((( 名倉院長の健康豆知識 ))))))))
花嫁の父
(((((((((((( 11月の行事予定 ))))))))))))
(((((((( 編集後記“あしあと”))))))))
楽しかった秋の大運動会
診療棟二F
十月二十三日、天気は秋晴れ、
創春館二階の食堂にて秋の大運動会を行いました。
開始前から食堂には軍艦マーチが流れ雰囲気を演出。入居者の方々からは「気合いが入ってきたぞ!」
.との声がいたるところから聞こえてきました。
始めに入居者の方々を赤、青、白、黄色、緑の五つチームに分け、競技に挑みました。スタッフとチームの団長が「頑張るぞー!おー!」
と気合いの入った掛け声があがり競技が始まりました。
木暮部長の司会により玉入れ、紙コップでボール送り、巻き巻きゲーム、スタッフによる車椅子リレーが進行。入居者・
スタッフが団結し楽しく競技を行いました。どの競技にも皆さん、真剣に取り組んでおられました。
最終競技のスタッフによる車椅子リレーでは得点が倍以上になり逆転のチャンスがあるとのことで、
スタッフは自分のチームが優勝するようにと必死に戦いました。結果は赤チームが優勝。赤チームはとても嬉しそうに万歳三唱を行い、
運動会は幕を閉じました。入所者の方々、スタッフが一緒になり、とても生き生きと盛り上がった運動会となりました。皆様、お疲れさまでした。
通所リハ
通所リハビリでは十月八日(火)と十二日(土)
に秋の運動会を行いました。
各チームに分かれ、恒例の玉入れやおはじき渡し競争、パン食い競争などを行い、日頃のリハビリの成果を思う存分発揮されました。また、
応援合戦や職員競技では、大きな声援で盛り上がりを見せておりました。
優勝されたチームには賞状が贈られ、満足そうに喜ばれる顔と悔しまれる顔があり、
利用者の皆さんは短い時間ながらも真剣に取り組み楽しい一日を過ごされたようでした。
職員旅行に行ってきました
~横浜八景島・みなとみらい21地区~
九月二十九日、十月六日、二十日の三班に分かれ、
横浜方面へ旅行に行ってまいりました。
当日は朝六時に集合出発。バスは一路、横浜八景島を目指しました。行きのバスは出発が早かったため静かな旅になるかと思っていたのですが、
そこには当施設の職員!朝からアルコールが入りカラオケで大盛り上がり。途中、数回のトイレ休憩をとり、無事、八景島に到着。
到着した時には、とてもいい気分になっていた職員もいたようです。八景島では水族館でイルカのショーを楽しんだり、
遊園地でジェットコースターに乗ったりと各々、楽しい時間を過ごしました。
その後、バスにてみなとみらい21地区へ移動。周辺にてお買い物や散策など自由行動で数時間過ごした後、中華街にて夕食。
夕食は飲茶食べ放題メニューといいうことで、決められたメニューの中から各々、自分の好きなメニューを注文しました。
お店の方もそんなに食べられるのかと心配そうに配膳しておりましたが、そこは当施設の職員!
お店の方の心配もよそにかなりの量を食べていたようです。
お店を出た時は既に外は暗くなっており、早々とバスに乗り込み帰路へと急ぎました。帰りの車中は、日中の疲れもあり、
また夕食でお腹一杯になったっこともあり、とても静かでした。
三班に分かれて行った職員旅行、大きなケガや事故もなく皆さん楽しんで来たようです。
来年もまた楽しい旅行ができるよう計画していきたいと思います。
十月の誕生日会
通所リハビリでは二十二日から三日間、誕生日会を行いました。今月の誕生日者は十七名で、
自分が主役になる席を遠慮される声も聞かれましたが、
席に着かれた主役の方々の表情はまた一つ年月を召される喜びと希望で満ち溢れていました。ご本人に選出していただいた愛唱歌は、
その方の素敵な思い出と古き良き時代を私たちに教えてくださいます。体調不良にもめげず、日々、
大正琴の練習をされ見事な音色を披露してくださった方もいらっしゃいました。
職員余興のゲームではリフレッシュを目的に毎回、工夫しております。
日常行われているレクリエーションとはまた違う利用者の方々の笑顔を見せていただきました。
その笑顔を活力にこれからも頑張っていこうと職員一同感じております。
心に残るハーモニカ演奏
十月十日、年二回訪問してくださる『南橘ハーモニカクラブ』の皆様による演奏会が行われました。「森に行きましょう」「ここに幸あり」
等十二曲もの演奏、分かり易い解説付きの曲の紹介、そして「ふるさと」
の演奏では会場に歌詞カードを用意してくださり利用者の方々が歌で参加できたことも素晴らしかったと思います。
ハーモニカの澄んだ音色の合間には、リーダーの小野先生のお話や手品もあり、
盛りだくさんのプログラムに会場からは大きな拍手が送られました。
普段、なかなか遠くの会場まで足を運ぶことの少ない利用者の方々にとって、とても心に残る素敵な演奏会になったと思います。
『南橘ハーモニカクラブ』の皆様、本当にありがとうございました。また、お会いできる日を心待ちにしております。
美味しいおやつができました
療養棟三階では、十月二十七日におやつ作りのイベントでバナナホードを作りました。まず始めにホットプレートでクレープを焼き、
バナナの半分ほどをクレープで包み、生クリームで飾り付けをして出来上がり!クレープというお菓子を知らない入所者の方も多かったようで、
皆さん何が出来上がるのかとても楽しみにしているようでした。
出来上がったバナナホードは早速、おやつとしていただきました。少し食べ辛かったとの意見もありましたが、皆さん「とても美味しいよ」
と喜んでくれました。
これから寒さも一層厳しくなってきます。体調を崩さぬようお体に気おつけお過ごし下さい。
グループホーム・デイサービス便り
グループホーム
朝からピクニック日和でした。前日から手際よく準備し、
予定通りに出発することが出来ました。目的地の大室公園に到着し眺めの良い所でおにぎりを食べ、
皆さんとても満足そうな笑顔を見せてくれました。そんな姿を見て「来て良かったねェ」とスタッフ一同声を合わせて喜びました。
トイレ誘導等もスムーズに行うことができ、何も問題なく元気で帰ることができました。この日のチームワークは花まるでした。
グループホーム
グループホーム・では、十月八日にリバートピア吉岡へ行き温泉を楽しんできました。
普段は小さなお風呂にしか入っていない入居者の方々は広いお風呂に感動され、最初は恥ずかしがっていたものの「言い湯だねェ~」
と満足な様子でした。
グループホーム
グループホームでは、十月十日に前橋市・金丸町へリンゴ狩りに行ってきました。当時は多少、風もありましたが、
全員で出掛けることができました。現地へ到着すると、早速もぎたてのリンゴを頂き、
皆さんそれぞれナイフを持ち上手に剥いて召し上がられておりました。さすが永年主婦をやってこられた方々です。
「誰が一番皮を長く剥けるか競走」なんて言いながらわきあいあいと時を過ごしました。お昼は公園でおにぎりを頬張り、
帰りには農産物直売店で新鮮な野菜を買って帰りました。楽しい秋の一日は無事終わりました。
投稿作品
学校週五日制について 橋本利三
学校を週五日制にするなんて、とんでもないことをしてくれるものだ。
政府はどう考えているのだろうか。「子供の学力はどうなるのか?」「高校受験はどうしてくれるのか?」「日本人の学力は落ちるのではないか?
」「昔から習い事は六歳からといって、小さい時が大事だと思っているのに何ということをしてくれるのだ」
「中国や韓国では若い人たちが熱心に勉強をしているというのに、このままでは日本の国民はますます悪くなってしまうのではないか?」等々、
世の中の人々は将来の日本について大変心配しております。私も今度の学校五日制については、同じように大変心配しておりました。
ところがある日のこと、NHK教育テレビで『菜園家族』という内容を取り上げているのを観て、考えが変わりました。
この番組の中で滋賀県のある大学名誉教授・小貫雅男さんが「悠久の時空の中、人は大地に生まれ、育ち、大地に帰っていく」
と唱えておりました。今、深刻な不況と実に暗い閉鎖状況のなかにありながらも、耳を澄ませ聞き入る心の余裕があれば、
遙か遠い地平線から幽かな響きではあるが、今までになかった未来への確かな足取りとうねりが感じ取れるのである。そして、
そのうねりの正体は、何よりも人々の直向きな姿勢そのものであり、人間の尊厳を希求して止まない魂の叫びでもあるように思える。
人間を大地から引き離し、虚構の世界へとますます追いやる市場競争至上主義の〈拡大経済〉に果たして未来はあるのだろうか?ここに提起する
〈大地に生きる〉こそ人間復活の唯一残された道であり、この道に「菜園家族」を提唱したいと言い、
昔は四十軒あった家が今では二軒となってしまったという滋賀県の甲良市に自ら住み、
週に二日働き五日は家族とともに菜園作りに当てているという生活を送っているそうです。この方は、若い時に大学でモンゴル語を学び、
それから三十年余りの間に何回ともなくモンゴルに渡りその生活ぶりを体験。また昨年は一年余りの間、
モンゴルにて現地の人々と共に生活を体験し、前に書いたような考え方をするようになったそうです。
この話を聞いて、私は愚かにも簡単に週五日制はけしからんと考えていたことを反省し、
もっと広く色々な面から物事を見ていくことが大事であると気付きました。
余談ではありますが、今回の「菜園家庭」の件について東京に嫁いでいる私の娘に話したところ、早速インターネットで調べてくれました。
『I・T時代』が身近に来ていることを痛感いたしました。
名倉院長の健康豆知識
花嫁の父
私は来月初めて『花嫁の父』になります。『花嫁の父』という言葉には様々な含みが感じられます。
娘を若い男にとられてしまう哀れな父親というのが大方の感じ方といったところでしょうか?
結婚したい人がいるから会ってくれと言われたのは九月のことでした。
娘の幸福を考えると茶髪でも何でもどんな男でも祝福しようと決意を固めていたのですが、
会ってみると爽やかな好青年ですぐ好きになってしまいました。娘が嫁ぐ父親の気持ちといったものは、
日本男子たるもの無言で通すというのが父親の態度という気がします。しかし、結婚することにより、当然(?)
子供が生まれることになる訳ですが、その時を想像し私の心の中に大きな変化が生じました。これは私にとっても大きな驚きでした。
それは生まれてくるであろう孫のために、もう少し頑張って生きていこうという意欲が生じたことでした。石原慎太郎氏が盟友・
江藤淳氏の自裁について、江藤氏に子供がいれば彼は自裁することにはならなかっただろうと述べていますが(江藤氏は、
私が若い頃必死になって読んだ評論家だけに印象に残った言葉でした)、
私達が年老いても生きていくためには子供や孫の存在が大切なことであると実感できたような気がします。こうした実感は、
娘の結婚という現実を突きつけられるまでは感じられませんでした。しかし、
それでは子供や孫との触れ合いのない状況にいる人達はどうすればよいのだろうという声が聞こえます。
自分の孫の成長を楽しみに生きるという実感は、心の正直な実感には違いありませんし、
孫ほど可愛いものはないという声は世上の老人達の溢れる声です。しかし、
子供や孫達にとって肉親の過剰な思い入れや感心は迷惑である場合もあるのではないかと反省する時、
この私達の正直な実感は単なる偏狭な自己満足的感情といえるかもしれませえん。年をとるとともに関心が身の回りのことに限局しがちです。
肉親に関する自分勝手な思い入れに陶酔するのは、老化による精神の墜落ではないかと反省もしているのです。
私達が日頃尊敬する立派な精神の成熟を示される人生の先達の皆様は、触れ合う人全てに関心と愛情をもって接せられるように感じられます。
家族への関心と愛情はその中の重要な一部として感じられるのです。
そうした姿勢がまた老後における健全な家族関係に大切なことであるとも考えさせられたのです。
創春館でのさまざまな触れ合いが家族のそれと相当するものであるよう願うとともに、
今後ますます皆様方との絆が深まるよう努力していきたいと考えています。
11月の行事予定
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編集後記
さんぽみち十一月号いかがだったでしょうか?近頃、朝晩の冷え込みも厳しくなり、朝、布団から出るのが名残惜しい季節となりました。
そんな季節だからこそ、寒さを吹き飛ばすような新聞を作っていきたいと思います。
これからますます寒くなり、体調を崩しやすい時期となります。皆様も風邪など引かぬよう体調管理に気を付けてお過ごし下さい。