平成16年3月号
3月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
鬼は~そと~!福は~うち~!
男性入所者も一生懸命おやつ作り!
国定忠治の名月・赤城山
米田利平様100歳記念式典
スノボーに行って来ました!
グループホーム・デイサービスだより
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
長嶋茂雄と脳塞栓症
*********** 3月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
鬼は~そと~!福は~うち~!!
二月といえば、節分ですね。ということで、
各階で色々と趣考を凝らした豆まきが行われましたので、その模様をご紹介します。
通所リハビリ
通所リハビリでは、2月2日、
恒例の節分豆まき大会を行いました。
当日は、利用者の方々と作成した裃に身を包んだ年男・年女の方を紹介した後、職員扮する赤鬼・青鬼めがけ豆を撒き、
厄払いと一年の幸せを願いました。
その後の余興では、鬼風船倒しゲームというゲームを行い、皆さん童心に戻られたように相手チームと競い合い、
時間の経つのを忘れ心地よい汗を流し楽しまれておりました。
大きな歓声とともに春がそこまで来たような午後の一時でした。(西尾様のおひげ姿、佐藤様、山辺様の裃姿は素敵ですね)
療養棟3階
療養棟3階では、
2月1日に節分の豆まきを行いました。
当日は、初めに豆まきの由来を入所者の方々にお話し、続いて、豆まき用の豆として落花生をお配りしました。なかには、
待ちきれずお配りしたその場から食べ出してしまう方も数名いたようです。
司会者のかけ声とともに、鬼に扮した職員が登場。メイクに凝っており、
恐ろしい鬼というより可愛らしい鬼の登場で会場が一気に盛り上がりました。豆まきで鬼を退治した後は、全員で豆(落花生)
を食べて健康を祈願しました。
短い時間でしたが、楽しい一時を過ごすことが出来たと思います。
男性入所者も一生懸命おやつ作り
療養棟2階
2月18日、療養棟二階では、
おやつ作りで桜もちを作りました。
当日は、食紅で色づいたもち米を思い思いの大きさに延ばしていただき、こしあんを中に入れ丸め、
仕上に塩漬けされたさくらの葉で巻いて出来上がり!
出来上がった桜もちは、直ぐに、入所者の方々のお口へ。皆さん、大きく口を広げ、美味しそうに召し上がっておりました。
「あんこの味が良いわね~」と女性の方々。「もう一つ、食べたいな~」と男性の方々。少し早い春の香りのする午後の一時でした。
国定忠治の名月・赤城山
2月6日、通所リハビリにおいて、田村四郎様ほか2名の方による舞踊を披露していただきました。
国定忠治・駒方茂平の他、歌曲・日本舞踊・カラオケ等現代の若者にとっては遠い時代のものでしたが、
利用者の皆様にとっては我が昔そのもののような懐かしさもあり、泣きながらご覧になられている方もいらっしゃいました。
時代ものシリーズ第2回も好評で、次回の来館が待ち遠しいとの声が上がるほど大成功のうち幕を閉じました。
米田利平様100歳記念式典
2月10日、通所リハビリでは、米田利平様100歳記念式典を行いました。
通所リハビリでは初めての100歳記念式典でしたが、米田様には特別に飾られた椅子に座っていただき、賞状の授与、
利用者の方々からのお祝いビデオメッセージの上映、米田様の略歴と似顔絵が書かれた小冊子のプレゼント等、
和やかで華やかな祝賀会となりました。 利平様、100歳のお誕生日おめでとうございます。これからもお元気でお過ごしください。
スノボーに行って来ました!
2月8日に親睦委員会主催で初の試みとなる『第1回日帰りスノボーツアー』を行いました。 当日は、スノボー好きの職員・
総勢14人が四台の車に分乗し、一路、片品村にあるスノーリゾート尾瀬へ。職員の日頃の行いが良いせいか(?)天候にも恵まれ、
また共通の趣味をもった職員同士が集まったということもあり、部署の違う職員同士が楽しく交流を深めることができました。中には、
ソリを持ってくる職員もいるなど、各自思い思いに楽しい一時を過ごすことができました。 また色々な行事を企画し、
職員間の交流を深めていきたいと思います。
グループホーム・デイサービスだより
GH II
グループホームIIでは、
2月14日に入居者の坂田様(90才)、古谷様(69才)、坂口様(83才)3名の方々の誕生日会を行いました。
入居者・職員一人一人からお祝いの言葉の言葉をいただいた後、全員でハッピーバースデーの歌を合唱しました。その後、
スタッフからのお祝いメッセージが書かれた色紙と心のこもったプレゼントをお贈りし、
スタッフ手作りの特製ケーキをいただきながら入居者の方々とスタッフ全員でわきあいあいと和やかな時間を過ごしました。
誕生日者の方へ誕生会の感想を聞くと、喜びのあまり涙される方がいたりと有意義な誕生日会が行えたと思います。
これからも、スタッフ間で工夫し有意義な誕生日会が行えるよう考えていきたいと思います。
DS
デイサービスでは、
2月3日の節分の日に、職員が鬼に扮して豆まきを行いました。
皆さん、鬼に向かって一生懸命豆を投げていたので、これで厄除けが出来れば良いなと思っております。
来月は皆さん、梅の花を見に行くことを楽しみにされているので、よい天気が続くように願っています。
GH I
グループホームIでは、
2月13日に前橋サテイへ買物ツアーに出かけました。
当日は、バレンタインデーの前日ともあって、普段以上に店内が混んでおりました。到着後まず初めに、店内にある和食のお店へ行き、
やじきたそばやうどんなどをいただき、皆さん大満足されたようでした。その後、3階にある日用品雑貨の店へ行き、
皆さんでウインドーショッピングを楽しみました。帰りの車の中で、「たまには買物もいいもんだね」と話されておりました。
GHIII
グループホームIIIでは、
2月13日、榛名養護学校の展示会へ見学に行ってきました。
展示会会場の体育館には、たくさんの作品が飾られており、入居者の方々も大変驚かれておりました。中には、書道作品を真剣に見られている姿も見受けられました。
帰る際、養護学校の生徒の方から綿の種をお土産にいただき帰ってきました。
投稿作品
座禅は難しくはない 橋本 利三
ある人が、初めて座禅を組んでみようと思って、横浜市鶴見区にある曹洞宗大本山・
総持寺で禅を組んでみた時の話である。
まず最初に、坊さんが来て「座禅を組むには・・・右の手のひらを・・・結跏趺坐(けっかふざ)・・・」と難しい教えるのだが上手く組めない。もじもじしていると、先程の坊さんが来て「この座り方が最良のものですが、これが辛い方は普通の胡座(あぐら)でも結構ですし、座布団にまたがるように座る正座でも問題ありません」と、これを聞いてとても安心したそうです。ここへ来るまで、座禅は「無の境地」に達するべく、あらゆる邪念を振り払わなければならないと思い込んでいた。しかし実際には、「無」に徹しなくても良いのだそうである。坊さんに「頭の中に浮かんできたものはそのままに、消えていくものはそのままにしてください」と言われ、これなら私にも出来るかもしれないと思ったそうである。
その次に法話があった。以外にもその法話は和尚さん「お母さんを介護する苦労話」や「食べ物の話」、「少年非行の話」など、身近な話で面白く聞けた。話題は様々であったが、要点は「実行したいこと」として、1、おはようという挨拶。2、合掌していただきます、ご馳走様でしたを言う。3、有り難うの感謝の気持ち。四、仏壇に毎朝、線香を上げる。の四点であった。
曹洞宗は、難しい戒律を押し付けるでもなく、人間が生活する上での基本的な心構えを説くもののようだ。だから、座禅も思いのほか自由なのであろう。
法話が終わった後、もう一度座禅を組んだ。坊さんが言っていたように胡座で失礼する。初めは、「家の子供の高校受験のこと」や何かと雑念が湧いてきたが、さっきの坊さんが言っていたように20分もすると雑念がなくなり、非常に落ち着いて心が静かになってきた。一時間が瞬く間に過ぎて、鉦(かね)の音が聞こえ座禅の時間は終わった。
そもそも鎌倉仏経は、日本の混乱期に日蓮、親鸞、法然、道元といった人達が民衆を救うために「お互いを助け合い、思いやりをもって現世を楽しく生きる」という理念から生まれたものである。座禅では警策(きょうさく)という棒で座っている人を叩くというイメージが強いのだが、実は眠かったり落ち着かない気分を覚醒させるためのお手伝いなのだ。昔は、ガマの穂で耳を撫でていたそうである。
名倉院長の健康豆知識
長嶋茂雄と脳塞栓症
私ぐらいの年齢(53歳)になると、哀切に自分も年をとったのだなあと実感する時が出現しはじめます(多分、もう4、5年もすれば十分に年をとっているので、そういう感慨も無くなるかも知れませんが)。それは、昔輝いていた人に老いの陰を見出した時です。自分のことは差し置いて、「ああ、あの憧れのマドンナ・吉永小百合さんも、あんな風になってしまったのか」という失礼な感慨です。しかし、戦後日本人の輝ける星であった長嶋茂雄氏は、そうした老いの感慨を感じさせてはいけない存在でした。戦後長嶋氏と共に若い世代を生きてきた私たちにとって氏は、氏の活躍により自分達もまだ若いんだと錯覚できる、そういう存在でした。多分、長嶋氏も無意識のうちに自分はいつまでも若くなければいけないという無言の圧力を感じていたに違いありません。
今回、長嶋氏が罹患した心房細動から脳塞栓症の発症という病態は、心房の震え(細動)による心臓内の血流の停滞と乱流→心臓内での血栓(血の塊)→脳への血栓→脳塞栓症(左中大脳動脈?)→右片マヒ、言語障害という経過をたどったものと推察されます。今までの長嶋氏の言動からすると氏に心臓の弁膜症等の器質的な心疾患の存在は考えにくく、突発的、偶発的な心臓の震え(心房細胞)の出現と考えられます。
心房細動の原因は明らかではありませんが、年齢とともに罹病率は増加し、80歳なると15%の人が心房細動になるといわれ、そのうち30%の人が脳塞栓を発症すると言われています。しかし、長嶋氏のように70歳以下で突発的に発症し、脳塞栓まで起こす人は極めて稀なことです。今回のエピソードは不運といっても良いかもしれません。血栓形成には、上記のような血流の異常等が重要な役割を演じますが、同時にストレスも血栓形成の一翼を担うという説があります。無論、心臓は心の働きを顕著に受けやすい臓器です(徒競走前のドキドキや胸のときめきを考えてみれば明らかでしょう)。長嶋氏はオリンピック・野球の全日本監督という重責がくる極度の精神的ストレスにより、心房細動と血栓を発症したものと考えています。
いつまでも長嶋茂雄という看板を担ぎ上げなくてはいけない野球界の堕落と私達のいつまでも若々しい長嶋氏を見たいという無言の願望が、長嶋氏に「年寄りの冷や水」的な行動をとらせ今回の発症に至ったと独断的に想像しています。これから障害を負った長嶋氏が病気に負けることなく豊かな老いと実演される時、それでこそ本当の私たちのヒーローとして認めたいと回復を祈っています。
3月の行事予定
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編集後記
さんぽみち3月号、いかがだったでしょうか?
梅の花が咲き、桜の蕾が日に日に大きくなっていく今日この頃、春が足音を立てて、すぐそこまでやって来ている感じです。
さて、早いものでさんぽみちの編集メンバーが結成されてから一年が経とうとしています。今年度の「さんぽみち」はいかがだったでしょうか?
これからも、皆様に喜ばれる新聞作りをと考えていますので、どうぞご期待ください。
広報委員 小渕 里奈