平成17年5月号
5月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
通所リハビリ平成17年度永年表彰授賞式
美味しい餃子ができました~療養棟2階~
花見ドライブで桜を満喫してきました
~療養棟3階・通所リハビリ~
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
今月のリハビリ敢闘賞
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
脱線事故と本末転倒
*********** 5月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
通所リハビリ 平成17年度永年表彰授賞式
通所リハビリ
四月を迎え新年度の季節となりました。
今年も創春館通所リハビリに通われて五年という一つの節目を迎えた方々にお祝いの式典が催されました。
今年の桜は例年よりも少し遅い時期に咲きましたが、丁度桜の満開な12日、13日、15日と少し遅れて28日に行いました。
今回受賞された方は19名の方々で、現在では通所リハビリの中で大きな存在感を持っておられる方ばかりです。地道なリハビリと、
5年間お元気に通われたお姿は受賞者の方々を頼もしくも感じさせてくれました。
式は受賞者の方が赤い絨毯を通って入場する所から始まり、理事長の祝辞、賞状と記念のメダルの授与と厳粛な雰囲気の中行われました。
その後の受賞者ご本人と友達の方からのあいさつとお言葉では、心のこもったお祝いの言葉とそれに対しての感謝の言葉を聞けて、
より一層式展が華やかになりました。最後にお祝いの歌として『いつでも夢を』を皆さんで歌い、また受賞者の方の退場で幕を閉じました。
退場の時は赤い絨毯の上で皆さんから祝福の声援を浴び、受賞者の方も緊張と笑顔と様々な表情を見ることができました。
今年で5年目となる永年表彰授賞式ですが、初年度の受賞者の方は早くも10年、
富士たちばなクリニックの頃からこちらの通所リハビリに通われてます。今年度受賞された皆様、おめでとうございました。
また利用されている皆さんが元気で通い続けられること、心から願っています。
美味しい餃子ができました ~療養棟2階~
療養棟2階
療養棟2階では、
20日におやつ作りの企画として餃子作りに挑戦しました。
当日は厨房より用意して頂いた餃子の皮と中の具を利用者の皆様に包んで頂き、出来上がった餃子は利用者の目の前でこんがり焼き、
美味しそうな餃子が出来上がりました。
女性の方の中には久しぶりの料理という事もあり、昔を思い出しながら沢山の餃子を作り、とても楽しく美味しいおやつ作りとなりました。
花見ドライブで桜を満喫してきました ~療養棟3階・通所リハビリ~
療養棟3階
療養棟3階では10日に、入所者五名をお連れして桜の花見ドライブに出掛けました。
桃の木川のサイクリングロード周辺をドライブしましたが、天気は晴天でしかも桜は満開、絶好のお花見日和となりました。
サイクリングロードを回ったあとは一番桜の綺麗な場所に車を止めて、お茶やお菓子を食べながら桜を見物。
歩ける方は桜並木の下を散歩されるなど、皆さん久しぶりに見る桜に大喜び。最後はみんなで桜の下で記念撮影し、
とても貴重な一日を過ごすことができました。
通所リハビリ
今年も桜の季節がやって来ました。通所リハビリでも18日~24日までの一週間、 お花見ツアーを行いました。
今年は定番のお花見コースではなく、時期的に桜の咲き頃の新しい場所を探して行くことにして、今年は大胡の『ぐりーんふらわー牧場』
に決定しました。1日目、2日目と風の強い時もありましたが晴天に恵まれ、芝生の上でおやつを食べながら、
清々しい雰囲気を味わう事ができました。お茶やジュースのほかに、普段飲まない方もビールを飲んだりと桜の下、
日差しと風をいっぱい味わいました。3日目はあいにくの天気となり、そのうえ桜が散り始めていたため、急きょ箕郷・
渋川方面へのドライブに変更しました。箕郷の芝桜・渋川総合運動公園の桜と大変見事で、雨の中、車中での見学でしたが、
思いのほか喜んでいただけました。4日目~6日目は大胡の桜が散ってしまったため、丁度時期となった『渋川総合運動公園・水沢観音』
へと変更しての実施でした。車で運動公園内の様々な桜を見たのち、水沢観音の駐車場内で休憩を取りました。
何度も言ったことのある水沢観音もこの時期に行ったことがなく、これほど立派な桜が咲くのかと皆さん感心していました。
時期的には遅い頃でしたが、前橋市内では桜の終わってしまった時期に、また桜が見られて皆さんいつも以上に満足していただけたようでした。
来年も桜の時期をお楽しみに。
あかしあの里・わきあいあい便り
あかしあの里I
あかしあの里Iでは、4月25日に白井宿へ八重桜を見に行って来ました。
満開ではなかったですが、鮮やかなピンクの桜がたくさん咲いていました。
この辺りでは見ることのできない「ウコンの桜」といって黄色っぽい桜が咲いていました。入居者さんから「珍しいね~」の声が聞かれました。帰りには道の駅に立ち寄り、これから旬の「フキ」を買い、その日の夕食のメニュー(フキと子女子)として食卓に並びました。
あかしあの里II
あかしあの里IIでは、4月25日、総合福祉会館に出掛けおやつにガトーショコラとコーヒーのセットをみんなで頂いてきました。
外でおやつを召し上がると雰囲気がちがってとても楽しそうな様子でした。みんなケーキが大好きなので「おいしい」と言いながら全部召し上がられながら写真をとると照れながらもいい笑顔を見せてくれました。
ケーキがおいしかったのでみなさんもどうぞ出掛けてみてはいかがですか?
あかしあの里III
あかしあの里IIIでは、4月8日、晴天しかし強風。
黄砂の舞う中、敷島公園・前橋公園の花見に行って来ました。前橋公園では桜吹雪の出迎えを受けたかのように、桜が舞い散る景色に思わず歓声をあげられる入居者の方々。「来年まで見られないからよ~く目に焼き付けておこうね。」との入居者の方の声に、「来年もまた全員元気で見に来ようね。」と和やかなドライブとなりました。
入居者(M・S様)の方の作品です。
明日を咲く つぼみ貯へ をる桜
デイサービス わきあいあい
DSわきあいあいでは、4月14日に子持村の白井宿へ花見に出掛けました。天気に恵まれ桜の花も丁度見ごろとなり、利用者の方々も口々に「きれいだね~」と話されて居ました。又、昼食もお弁当を持って行き、花を見ながら食べた為か皆さん食欲旺盛で、いつもより多く食べて居ました。食後は公園を散歩し、あたたかい春の日ざしを満喫された様子でした。
皆さんでまた、外出する時は、天気に恵まれればと思います。
ゆめさき便り
デイサービスセンターゆめさき
デイサービスゆめさきでは、8日~14日の一週間、桜の花見ドライブを行いました。心配された桜の開花も週初めからとても暖かい日が続き7日には満開となり、期間中一日だけ雨の日がありましたが、とても良いお花見週間となりました。
日曜日を挟んだ前半の3日間は、国体道路から県庁を目指し、その後さちの池の脇からグリーンドームを通り、
敷島のバラ園の駐車場で休憩をとって帰ってきました。また、後半の3日間は、国体道路から北橘村へ北上し、
佐久発電所のところにあるグランドの桜を堪能し、北橘村の歴史資料館で休憩をとり、愛宕山ふるさと公園を通り帰ってきました。
全日とも、ほとんどの方が参加され、車内からの見学とはなりましたが、満開の桜に「久しぶりに満開の桜を見たよ」「うちにいたら見られないね」「何十年ぶりに生まれた家の傍まで来れて嬉しかった」など、皆さん満足していただけたようです。
また18・19日には、おやつ作りの日として「蕗のおやき」を作りました。
職員は食べたことはあるものの作るのは初めてで内心ドキドキでしたが、参加された女性利用者の方々のアドバイスでなんとか形となり、おやつの時間に皆さんで美味しくいただくことができました。少しかたいおやきではありましたが、皆さんと楽しくいただくことができました。
5月も暖かい日にはできるだけ外出できるようにと考えておりますので、楽しみにしていてください。
グループホームゆめさき
グループホームゆめさきでは、4月18日、
大胡の風車のあるところに、お弁当を持参し、花見へ行ってきました。当日は天候にも恵まれ、
入居者様全員で外出する事が出来ました。
現地には、桜の花だけでなく、風車の周りにパンジーやチーリップの花も咲いていました。外気にふれ、食欲も出たのか、
皆さんホームで食べる量よりも多く召し上がっていたような気がします。なかには、「やっぱり、花より団子だね!」と言って、
食べる事に夢中になっている方がいました。おにぎりを3個食べた方もいて、「花は綺麗だし、おにぎりもとってもおいしいねぇ。」と言って、
皆さん楽しいひとときを過ごしました。
今月のリハビリ敢闘賞
今月のリハビリ敢闘賞
今月のリハビリ敢闘賞は樺沢ゆき様です。
来館時はもちろん、自宅でも自主的にリハビリに励まれています。利用当初から続けている言語訓練の努力もあり、言葉も聞き取りやすくなり、
ゆきさんから「おはようございます」「ありがとう」と職員に声をかけていただきとても嬉しいです。また字を書く練習も続けられていて、
ノートもすでに15冊目となり、会話での交流の他に、他の利用者の方と手紙をやりとりされています。
レクリエーションの時間にゲートボールを行うと、以前、審判を務めていた腕前を皆さんに披露していただき、大活躍でした。
手作業でも右半身に麻痺がありますが、現在、パンジーの花の刺繍に取り組んでいます。一針、一針、根気よく作業され、
ゆきさんのパンジーがきれいに咲く日を楽しみにしています。
これからも、ゆきさんに笑顔で声をかけていただけるようお手伝いさせていただきたいと思います。
投稿作品
国定忠治の最後の決断坂本 正之助
さて、 忠治は先に述べたように名主宇右衛門から山を下るように説得されてから数日が過ぎた夜、浅太郎は「親分、山を下りましょう。 今ここで官八州の役人どもと争いを起こしたら、今まで民百姓に尽くしたことが水の泡になってしまいます」と忠治に云うと、忠治は 「人のためとは云いながら天下の大法犯した国定一家の死に場所は赤城の山と決めたのに、死んでくれよと頼んだも無理を承知の人のため、 生きてくれろと云ってその舌を返して云うのも人のため、ここの道理を聞き分けて墓場と決めた赤城山、 落ちてくれよと国定忠治涙ぐもりの頼み言、おい皆の者、山を下りようぜ」、これ以上、民百姓に迷惑をかけられないと忠治が乾分達に云うと、 浅太郎は泣きながら「親分、良く分かりやしてござんす。おおぃ皆の者、山を落ちようぜ。親分を真ん中に囲んで山を落ちようぜ」と。 そこで三木の文蔵が「板割のよく云ってくれた。親分、落ちやしょう。三木の文蔵が露払いを致しやす」と。そこで忠治は「そうかい、 それじゃあ支度しろ。一家一族丸まって今宵の月を幸いに山を下りよう」と乾分達に旅支度をさせた。
さて、忠治は命にかけても堅気に育てようと浅太郎に誓った幼児・勘太郎の身の上、父・ 勘助が逝ってから半年も過ぎ勘太郎も洞窟の生活に身も心もやつれこの先旅の道連れにすることはできない、 せめて勘太郎だけでも生きていく場所を定めなければこの勘太郎だけが不憫でならぬと心に決め山を下りることにした。 忠治は浅太郎の背中で無邪気に寝ている勘坊の寝顔を覗き込み「勘坊許せよ、許してくれよ」と男・忠治もついほろり。そこへ頑鐡が忠治に 「親分、ご覧なせえ。赤城の山も泣いているのかうっすらと曇っていますよ。 思えば朝夕見慣れた国定一家みんなの一生を懸けた山でござんしたね」と忠治は、「うむ。赤城の山が死に場所と思ったが、 よくもまぁここまで官八州の捕方の目を凉めて来られたものよ。一旦、山を捨てるとなると二度と帰れる在所じゃねえ。 これで赤城の山も見納めかと思うと親にでも別れる気がするなぁ。 ただただ赤城の山を落ちて行く国定一家の人々と同じ道行く子が哀れでしかたない」と、わずかな縁の片端を頼りに思う加部安左衛門に、 夜昼なしの旅をかけすっかりやつれてしまった哀れな勘坊だけでも家の中で寝かしてもらおうとお願いしようと考えた。そして忠治は勘太郎に、 「勘坊、目が覚めたかい?もう少しの辛抱だ。ほら、ずうっと向こうに白壁の家が見えるだろう。あれはおじちゃんの良く知っている家だから、 今夜はあそこに泊めてもらおうな」と云った。
そして、忠治は頼りに思う加部安左衛門の門辺に着くと、「夜分お邪魔しまして忠治でござんす。旦那さまに折り入ってお願いがござんす。 我々は納屋の隅でも厩でも厭いはしませんが、この子だけでも一夜の宿よ」と頼み込むと、さすが大家の加部安左衛門、 二つ返事で手を取って奥へ通してくれた。忠治は「旦那、饗しの心の厚さ有難うござんす。 今の忠治がこんな饗しをして頂けるものとは夢にも思っていませんでした。厚くお礼申し上げますでござんす」とお礼を言うと、安左衛門は 「なんの忠治どんには天保八年の飢饉に三十六ヶ村を救ってくれた恩義は安左衛門一生懸けても償う覚悟でおりました。 一生かくまえと云われるなら一生かくまえも致しましょう」と云い、忠治は「とんでもございません。本当のところ、 今夜この子だけでも布団で寝かしてやりたかったのでござんす。あっし等はもう夜露さえ凌げるならと思っていたのに、 至れり尽くせりのお饗しを頂いて心の底からお礼申しますでござんす」と云い安左衛門の饗しを受けた。
これから先の旅道中、足の向くまま気の向くまま花咲く春はまた来ても忠治の春は二度と来ない。 これから先の多難の旅は次回のさんぽみちでお楽しみに。
坂本さま、ご投稿ありがとうございました。これからもご投稿お願いします。
名倉院長の健康豆知識
脱線事故と本末転倒
JR西日本福知山線の列車脱線事故は、思いもよらない大事故となりました。当初、列車脱線というニュースを聞いた時は、
脱線というイメージから、これほどの大惨事を想像した人は少なかったのではないでしょうか。
それほど日本の鉄道は安全だという常識が私達のうちにありました。事故の起きた兵庫県は私の故郷であり、
また現場近くには私の友人の実家があり、何度かあの近辺で遊んだことがあるだけに事故の印象も鮮烈でした。
あの辺りは大阪と神戸の中間に位置し、少し高台に登れば南には瀬戸内海が広がり、淡路島も一望できます。気候は温暖で雨、風が少なく、
また新鮮な瀬戸内の魚が味わえ、丹波の地が近く、牛や猪の肉が手頃に食べられ、山の幸も豊富な所です。
甲子園球場も電車で20分くらいで行けます。
甲子園球場といえば、阪神タイガースで、球団歌六甲おろしが有名です。「六甲おろしに颯爽と 蒼天翔ける日輪の・・・」
と歌われている歌で、皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。事故のあった阪神間は、南は瀬戸内、北は六甲山系に挟まれた位置にあり、
この六甲山系から冬に吹きおろしてくる冷たい風が六甲おろしなのです。しかし、六甲おろしと赤城おろしでは比べようもありません。
関西の人は群馬のそよ風を六甲おろしと言っているに過ぎないのです。私が実際に経験して分かるのですが、多分、
関西の人には上州のからっ風は想像の範囲を超えた風と思われます。六甲おろしの歌詞を書いた人は、
赤城おろしの経験がなかったに違いありません。
風土が地域社会の人間関係や様々なしきたりの形成に寄与すると考えるには無理があるかもしれませんが、
あの関西の恵まれた風土が朗らかで陽気で、義理人情に呑気な人々を産み出したと考えることもできます。また、群馬の厳しい風土は、
地域社会の強固な団結(義理と人情)を産み出す土壌となっているのかもしれません。
脱線事故は、時間の遅れを取り戻そうとする運転士のスピードの出し過ぎが原因と考えられています。
必死に自分の業務上のミスを取り繕うとした若い運転士の心を思うと、犯した過ちは過ちとして、心が痛みます。「本末転倒」
という言葉が浮かび上がりました。何よりも優先されなくてはならないのが乗客の命であるという考え方の「本」が忘れられ、
時間に正確でなければ罰せられるという考え方の「末」が優先されたのです(本末が転倒したから脱線した?)。
私達は、様々な本末転倒を犯しがちです。脱線事故に伴う不条理な沢山の若い方々の死を悼むにつけ、
生きていられることの幸せを感謝しています。80や90まで、否、50、60まで生きてこられた幸せをかみしめる時、腰、
膝や肩の痛みなんて生きていくための勲章みたいなもんだと前向きに人生に立ち向かう考えこそ老人道の「本」になる考え方ではないでしょうか。
また、そうした前向きな姿勢こそが慢性の疼痛に対して有効であることが立証されています。私達は、慢性の痛みにもかかわらず、
長生きして人生を楽しもうとする行動に、支援、援護、そして激励を惜しみません。不幸を嘆く身の上話ではなく、
明日に向かっての夢や希望を沢山聞きたいものです。
5月の行事予定
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編集後記
さんぽみち5月号、いかがだったでしょうか?
4月の下旬に、兵庫県で大きな電車脱線事故が起こり、テレビでニュース番組を見ると事故の話題ばかり。事故のことはもちろん、会社の体制等も問われています。私達も、仕事をする上で事故は起こしたくないものですが、この事故を自分たちのことと置き換え、気を付けて業務に臨みたいと思います。
さて、ゴールデンウィークは夏のような暑さが続いたかと思うと、翌日は小雨が降り肌寒くなったりと、まだまだ気候が安定しません。季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。皆様、くれぐれも風邪などをひかぬようお過ごし下さい。
《広報委員 大澤》