平成17年12月号
12月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
美味しい漬物ができました!
あま~いクレープを作りました!
お誕生日おめでとうございます!
紅葉ドライブに出かけました!
硬式テニス部に栄冠輝く!
ソフトバレーボール大会に参加しました!
県民マラソンに参加しました!
駅伝部、渋川駅伝に参加!
清里高原&ワイナリー&ぶどう狩りツアー
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
南橘中学校「福祉体験学習」より
文芸作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
長寿の讃歌
*********** 12月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
美味しい漬物ができました! ~療養棟二階・漬物作りより~
療養棟二階では十一月九日に「漬物作り」を行ないました。 白菜ときゅうりを用意し、利用者様と職員一緒になって包丁で切りました。
利用者様の中には、トントンとまな板に当たる包丁の音がとてもリズミカルで、テキパキと切っている方もいらっしゃり、職員一同
「さすがだなぁ…」と感心してしまいました。
切っていただいた野菜をビニール袋に入れ、浅漬けの素と混ぜ利用者様に揉んでいただきました。
その作業には男性の利用者様も積極的に参加してくださいました。しっかり揉んだ後、しっかり漬かるまで冷蔵庫に入れ、夕食のときに皆で美味しく食べました。
利用者様から「今度はみょうがもやりたいね」との声も聞かれ、
楽しく漬物つくりを終える事が出来ました。機会があったらまたやりたいと思います。
あま~いクレープを作りました! ~療養棟三階・おやつ作りより~
療養棟三階では、十七日におやつ作りでクレープを作りました。
『クレープ』と聞いてもパッと思い浮かばない方が多かったようですが、目の前で焼き上がり、出来上がってくるクレープの皮を待ち遠しく見つめる利用者様方の表情はとてもイキイキとしていました。皮が出来上がり、生クリーム・チョコソース・フルーツ等、好きな物をご自分のお好みでトッピングし召し上がって頂きました。
皆さん『おいしい』と言って下さり、また口の周りに生クリームやチョコソースを付け嬉しそうに召し上がる方もいらっしゃいました。
皆さんが本当に笑顔で美味しそうに召し上がるので、とても満足したおやつ作りとなりました。
お誕生日おめでとうございます! ~通所リハビリの誕生日会より~
通所リハビリテーションでは十一月二十一・二十三・二十五・二十六日の四日間十五名の方の誕生会が行なわれました。
お誕生日を迎えられた方々には、忘れられない想い出の一曲を披露していただき、
また利用者様の心のこもったお祝いの言葉やプレゼント曲を頂戴いたしました。笑顔も絶えることなく盛大な誕生会を楽しんで頂きました。
一年一年の節目でもある誕生会は忘れられない思い出の日でもあり、これからも皆様に喜んで頂けるような催しにしたいと思っております。
紅葉ドライブに出かけました!
通所リハビリテーションでは十一月四日から十日まで水沢方面へ紅葉ドライブに出かけました。
天候に恵まれ、渋川運動公園では紅葉した木々のトンネルをくぐり葉の間からこぼれる陽がとても綺麗でした。赤や緑・黄色のもみじがあり、「三色のもみじが楽しめて良かった」と喜ばれる利用者様もいました。
今後も、利用者様が楽しめるよう季節に合わせたドライブを企画していきたいと思います。
富士たちばなクリニック硬式テニス部に栄冠輝く!
群馬県実業団テニス大会の決勝戦が十一月十九日、群馬町テニスコートで行われ、
大会初参戦ながらここまで圧倒的な強さで勝ち進んできた我が富士たちばなクリニック硬式テニス部は、強敵・群馬県庁を三勝〇敗で破り、
見事初優勝を飾ることができました。
試合はナイター、それも強風が吹き荒れる悪条件のなか行われました。打ったボールが大きく風に左右される難しい状況でしたが、
そこは経験豊富、百戦錬磨の我が選手たち。いち早く決着を付けたのがダブルスⅡに出場した根岸・市橋ペア。ペア結成からここまで二試合、
相手につけ入る隙を与えない完璧な試合運びを見せてきた二人は、今回もその強さを存分に発揮。
風に惑わされないプレーで終始優位に試合を進め、六‐一、六‐〇で圧勝しました。これに続いたのがダブルスⅠの名倉院長・角田ペア。
相手の変則プレーに最初は戸惑う面もありましたが、ポイントを重ねるごとに相手のスタイルを見抜くと、その後は一気に試合を決め、六‐三、六‐〇で快勝。そして最後に残ったシングルスの滝沢も第一セットを六‐二で先取し、第二セット二‐
三となったところで相手が足に痙攣を起こし、試合続行不可能で途中リタイア。きっちりと白星をあげ、
三試合とも圧倒的な強さでチームの優勝を決めました。
大会が開幕してから半年以上。暑さの中行われた初戦・群栄化学戦をはじめ、早朝六時から試合を行ったルネサステクノロジー戦、
雨に降られた信越化学戦、ひょうに降られた三菱電機戦、そして強風に見舞われた今回の決勝戦と、
振り返れば決して楽ではない環境の下で試合を重ねてきましたが、法人の看板を背負って勝ち取れた優勝は非常に価値があり、嬉しく思います。
我がチームは誰一人欠けても試合に出られないぎりぎりの人数ながら、弱る足腰を鞭打ちながらも必死のプレーを見せる名倉院長をはじめ、
現役県A級選手でパワフルなサーブ&ボレーが売りのエース根岸、
その根岸に勝るとも劣らない正確なボレーとネット際のフットワークが持ち味の角田、テニス経験豊富で切れのあるショットを見せる市橋、
高校時代に全国大会出場経験のある滝沢と精鋭と一老兵が揃っており、来季も目指すはもちろん優勝!
最後に半年間に渡って応援に来て下さった方々、陰ながら応援して下さった方々、本当に有難うございました。来年も期待に応えられるよう、
メンバー一同精進して参りますので今後ともよろしくお願い致します。
滝沢談:子供も優勝もできちゃっただ!
市橋談:何度でも言いますが、花嫁募集中です。
根岸談:何度でも言いますが、真弓のことが大好きです。
角田談:内緒の話ですが、いつも恋人いないと言っています。
院長談:内緒の話しですが、若い人とプレーするはくたびれます。
ソフトバレーボール大会に参加しました!
十一月二十七日(日)、ソフトバレーボール市民大会が前橋市民体育館にて開催され、当施設では精鋭部隊(十六名)で女子一チーム、男女混合二チームを結成し同大会へ乗り込みました。
前回は女子チームの一勝のみで他のチームは全敗に終わったため、今回は全チーム一勝を目標としました。
出場選手の勝利への執念と意気込みがプレーに反映し、珍プレー好プレーハッスルプレーの続出でした。
結果は女子チームの一勝のみで混合チームは惜敗に終わりました…。しかし、我がチームのレベルは確実に向上しているため、次回は必ず予選リーグ突破をしたいと思います。
報告者 貝瀬 敦彦
県民マラソンに参加しました!
十一月二十日、デイサービスセンターゆめさきの職員とその家族および創春館職員十二名が、
敷島公園周辺をコースとした県民マラソンに参加しました。当日は、市橋・牧・石関の三名が十キロに、他の職員および家族は四キロ強のリバーサイドコースに参加しました。
事の発端は、毎年、親子で参加しているという職員の「今年はみんなで出ない?」の一言でした。最初は参加を渋っていた職員もいましたが、
最終的には半ば強制的(?)に全員参加となりました。ほとんどの職員が練習もせずにぶっつけ本番でレースに参加しましたが、
普段から入浴介助などで体を動かしている職員たち、苦しみながらも全員完走することができました。レースの途中には、
参加の話を聞いた利用者の方が沿道で応援してくださったり、職員の子供と一緒に励ましあいながら走ったりと各々楽しむことができたようです。
レース終了後は、レース中の苦労話などをしながら焼肉を食べ、わきあいあいと楽しい時間を過ごすことができました。
今回のマラソン大会に出場するにあたり、ゆめさきオリジナルのTシャツを作って参加するなど、職員が一致団結し楽しい思い出ができました。
また、職員全員で何か挑戦できればと思います。 ちなみに、翌日から、
ほとんどの職員が体のあちこちが痛いと口癖のように言っていたのは言うまでもありません。
報告者 石関 和行
富士たちばなクリニック駅伝部、渋川駅伝に参加!
去る十一月二十三日(勤労感謝の日)、渋川で開催された「日本のまんなか渋川駅伝大会」に我が富士たちばなクリニックを代表し、五人の精鋭が出場しました。
五十五回を数える歴史ある同大会は、元オリンピック選手や現役自衛隊員、企業チームなど県内外の有力選手が参加することでも有名であり、この錚々たる顔ぶれのなかに四十一チーム目として「初挑戦」しました。
渋川市役所を発着とし、榛東、吉岡を通る二十六.四キロのコースをただひたすらに、襷をつなぎ走りきりました。
レースの状況は次の通りです。
第一区…「南橘の暴れん坊主」貝瀬敦彦(通所リハビリ) 早朝のランニングで強盗と間違えられながらも鍛えた脚力は、
見事なスタートダッシュとなり市役所から金井までの五.二キロをほぼ中間の順位で走破。
第二区…「ブレーキの壊れた軽トラ」石関和行(ゆめさき) 送迎ルートをジョギングしながら覚えることで有名な彼も、
りんご団地を抜ける問答無用な登り坂三.五キロに脱力し、若干順位を下げタッチ。
第三区…「逆転の貴公子」城田康則(通所リハビリ) 度重なる怪我からの復帰戦と位置付け臨んだ四.〇キロも、
ジェットコースターを思わせる過酷なアップダウンに混乱、ここで前半の貯金を使い果たしタイムアップ。中継地点に飛び込むも、
数分の空白で襷が途絶えてしまう。ガックリ、今回は逆転ならず。
第四区…「日本のポンペイちゃん」牧利和(通所リハビリ) 直前のマラソン大会で痛めた膝を庇いながらも、長期の禁欲生活の末に覚えた「がまん」の力で凌ぎきり、吉岡までの高速ストレート六.三キロを激走。繰り上げスタート後の順位を盛り返す。
第五区…「桐生のスピード王」鹿沼智之(わきあいあい) 高校陸上界にその名を轟かせた彼は、
その経験に基づく着実な走りで順位を大幅に上げ、区間賞も視野に入ったが、突然の身体の変調で大きく失速。
そこから復調しないままゴールテープを切る。自身初の出来事にただ、ただ呆然。彼にとってつらい七.四キロとなってしまった。
総合順位としては残念ながら振いませんでしたが、各自走り終えた満足感と、チームで取り組んだ充実感とを味わう事ができ、
大変有意義な良い経験になりました。「あかしあの里」をはじめ、皆さんからいただいた襷に込められた、熱い熱い応援に後押しされ、
選手は実力以上の力が出せたと思います。次の大会を求め、懲りずに走り続ける我々に、今後も温かい声援をお願いします!
報告者 城田 康則
清里高原&ワイナリー&ぶどう狩りツアー ~職員旅行より~
今年も職員旅行へ行ってきました。清里高原でのハイキング、サントリー登美の丘ワイン工場での見学・試飲、百八十度見渡せる高原でのバーベキュー、山梨県ならではの巨峰狩りを楽しんで来ました。
清里高原では、全員で約一時間のハイキングコースを楽しみ、自然を大いに触れることができました。ワイン工場では、
何種類もの試飲をする方や一杯二千円もする高級かつ濃厚なワインをみんなで味わう方もいました。ぶどう狩りでは、
大きな巨峰を食べきれないほど味わうなど、お腹いっぱい、幸せいっぱい、笑顔いっぱいの旅行となりました。
今回の旅行を通して、職員一人ひとりの協力と思いやり、優しさを感じることができました。来年も素敵な旅行となるよう、親睦会一同、協力していきたいと思います。
報告者 親睦会 奈良愛香
あかしあの里・わきあいあい便り
デイサービスわきあいあい
デイサービスわきあいあいでは、十一月十二日に榛名湖まで紅葉ドライブに出掛けました。
車内では「今、何処?」などと話をしながら楽しく過ごしました。出発時はとてもお天気が良くほとんど風もありませんでしたが、
榛名湖では風も強く「車から降りたくない。」などと言われる方もいらっしゃいました。
皆で写真を撮った後、榛名湖を一周して帰りました。紅葉には少し早い時期でしたが、
普段行きなれない方面だったので皆さんに喜んで頂けた様です。
これからも利用者の皆さんに季節を感じて頂ける様なイベントを企画して行きたいと思います。
あかしあの里I
あかしあの里Iでは、
十一月四日に群馬の森へ「むかしのくらし」の見学へ行って来ました。
入居者の方々が幼い頃や若かった時代に使用していた釜戸やお釜、家族が集って食事をしたりくつろいだりする茶の間、洗濯機など、皆さんも昔を思い出し懐かしんでいました。
見学後は美味しいお弁当を頂き、公園内をのんびりと散歩され楽しい一日を過ごされました。
あかしあの里II
あかしあの里IIでは、十一月初旬に運動会を行いました。今年はホームごととあって内輪にて大変盛り上がる運動会になりました。 玉入れ・
パン探しゲーム・輪投げ等、赤と白のチームに分かれて対戦しました。
あまりの白熱に周囲の方に笑い声が沢山聞こえた様で驚かれてしまいました。今回の運動会でより一層、入居者と職員の絆が深まり楽しめた一日となりました。
今後も入居者の方々の意見を沢山取り入れて楽しい日々が送れる様、心掛けて行きたいと思います。
あかしあの里III
あかしあの里IIIでは、十一月十一日に「ヴィラ・ローマ」で昼食をとり赤城へりんご狩りに行って来ました。
ヴィラ・ローマではメニューに釘付けになり、入居者の方々の目がキラキラと輝いていました。好きなデザートを選んでもらいましたが
「みんな美味しそうでどれにしたらいいのか分からないよ。」などという声も聞こえました。
運ばれてきたご馳走はあっという間に皆さんのお腹の中へ納まってしまいました。
次はりんご狩りです。たわわに実ったりんごを前に「美味しそうね~」の声。真っ赤になった大きなりんごを沢山取り、天候にも恵まれて入居者・職員共に大満足の一日になりました。
ゆめさき便り
デイサービスセンターゆめさき
デイサービスセンターゆめさきでは、今月も多くの催しで楽しんで頂きました。
三日は文化の日にちなみ日本語を再認識しようとクイズを行いました。職員による尻文字クイズ、珍解答続出のことわざクイズ、
悩んでしまうハイ&ロー、答えがなかなか出てこなくて悔しい思いをされたなぞなぞと四つのクイズで楽しく盛り上がりました。
七~九日は旬のさつまいもを使ったスイートポテト作り。初めて作って食したスイートポテトは新しい味の発見となり「孫に食べさせたい」
と持ち帰ろうとされる方や、「作り方を教えて」とメモを取る方もいらっしゃりとても好評でした。
十日からは、紅葉ドライブへ出かけました。普段から眺めている赤城山は近くて遠い場所のようで、「こんなにきれいなところだったんだ」
といった声が多く聞かれました。丁度見ごろの時期と晴天に恵まれ、とても奇麗な紅葉を観ることができました。
十七、二十一日はプロジェクターを使用して映画上映会を行いました。「美空ひばりのラッキー百万円娘」は予想を超える面白さで笑い涙を流される方もいるくらいでした。「山河憧憬」では皆さんそれぞれ故郷を思い出しお話が盛り上がりました。
二十三日は勤労感謝の日の催しとして、皆さんに仕事についていろいろとお話を聞かせていただきました。
皆さんそれぞれ昔とても苦労されていて私達は見習うべきことが多くあり、とても勉強になりました。
二十四、二十六日は十一月生まれの方々の誕生会を行いました。誕生者の方々の中には初めて誕生会を迎える方もいて、
上座に設けた席に行くのが恥ずかしいようでしたが、会が進むにつれて感激されたようで涙を浮かべて挨拶をしてくださいました。
他にも南橘中学の生徒さんと共に子持へドライブに行ったり、音楽ボランティアの方と楽しいひと時を過ごしたり、
書道教室を開催したりといろいろな催しを行いました。
グループホームゆめさき
グループホームゆめさきでは、十一月二十九日に子持村へ外食を兼ねた紅葉狩りドライブに出かけました。
当日は北風の日でしたが、車中から見る景色、山の赤や黄色、道路脇に植えてある紅葉の真っ赤な色には、「きれいねー、すごいねー」と会話も弾みました。
昼食は、天ぷらと大きなどんぶりのおそばを食べました。中には抱え込んで召し上がれる方もいたり、美味しい美味しいとほとんどの方が全部召し上がっておりました。
帰りの車中では、「今度は何を食べるかね」と次回の外出を楽しみにしているようでした。
また、皆さんが喜んでいただけるような企画を考えてたいと思います。
文芸作品
老 友 時 代
一、皺も寄る
里子もできる背はちぢむ
頭は禿げるしおつむは白く
だけど、じいちゃん、頑張るさ
二、お手はふるえ
足はよろめき歯は抜ける
耳はきこえずお目めはぼんやり
まだまだ負けんよ、おじいちゃん
三、身に付ける
頭巾、手袋えり巻も
杖も眼鏡もついてくる
そんなのいらんよ おばあちゃん
四、説くもなる
気もみじか愚痴もでる
心はひがむ体はかたく
みんな仲よく リハビリさ
五、歩くもたのし
あしたのサンデー散歩の足は
かるがる運ぶ十二山
七十路の坂じゃ まだ若い
影山 えいじ
南橘中学校「福祉体験学習」より
去る十一月二十八日(金)、南橘中学校より、福祉を学ぶ授業の一環として創春館へ二十名の生徒さんがみえました。
通所リハビリでは、五名の女子生徒が新鮮な風を吹き込んで下さいました。オリエンテーションではコチコチでも一日が終わる頃には、すっかりうちとけて利用者様と笑顔で会話される姿を見ることができました。
私が驚いたのは、実習が終わろうとする時、一人の生徒が私の方にまっすぐ近づいて来て『師長さん、中学生生活の最後にこんなにいい思い出をつくることができ、本当にありがとうございました』と目をキラキラさせて言われたことです。
わずか六時間足らずの体験でこんなにも感動して下さっているということに気持ちが揺さぶられる思いでした。
これから社会をささえる一員になっていかれるであろう素晴らしい感性を備えた彼女に大きな拍手を贈りたいと思わされた瞬間でした。
ご協力いただいた利用者の皆様へ、こんなにもボランティアの彼女達が喜んでいただいたという感謝の気持ちをこめて、
ここにMさんの参加記録(感想文)を紹介させていただきます。
通所リハビリ 諸田春代
当館の印象
初めての事で、ただ戸惑い、迷惑をかけてしまいましたが、職員の皆様は決して怒ることなく、優しく教えてくださいました。
また、お年寄りの方には、緊張して戸惑う私に話しかけてくださり、私の緊張をほぐしてくださいました。本当に良い施設だと思います。
参加の感想
中学最後にこんな素敵な経験が出来て本当に良かったです。これからの生活に、今日の経験を活かさせていただきます。
ご迷惑ばかりおかけしましたが、楽しい思い出を沢山頂き、感謝しています。本当に今日一日どうもありがとうございました。
楽しく体験できました。
名倉院長の健康豆知識
長寿の讃歌
最近のわが国の死亡原因統計によれば、肺炎による死亡が、約十%近くを占めており、 驚くべき事にそのうち九十五%の人が六十五才以上の高齢者であり、死亡順位でみると、肺炎は男性の場合八十才を超えると第二位に、 九十才を超えると第一位になります。この事は、肺炎という病気は、高齢者の方々と若年者にとって疾病の持つ意味合いが、 その重篤さに於いて極端に違っているという事です。また、様々な生活習慣病、あるいは悪性腫瘍などを克服してきた高齢者の方々にとって、 最終的に亡くなる原因の第一位が肺炎という事実なのです。肺炎は「高齢者の友」と喧伝されるゆえんでもあります。
永遠の命を願うわけではないが、せめて九十~百才迄は生きて見ようと決断したとします。そうすると、勿論ガンなどに対する早期発見および、 生活習慣病に対する対策は重要ですが、肺炎で亡くならない為の対策を早期に考えておく事は、 高齢者として長生きしていく為の必須条件であると考えられます。また、加齢と臓器の老化という側面でみた場合、肺という臓器は、心臓・肝臓・ 腎臓など他の臓器と比較しても、量も個々の人の恣意的な生活習慣によって、臓器の機能の老化に個人差の出る臓器という事ができるでしょう。 例えば、喫煙が、炎症性の肺胞の破壊と気道の閉塞を引き起こす事により、肺の機能低下を起こす事は、明白な証拠となります。実際のところ、 肺の機能がよく保たれている人程長生きしているのです。
老化による肺の機能の自然経過では、加齢による姿勢の変化、四肢筋力低下などによる運動能の低下などが、肺の換気機能低下をきたし、 またそれに伴う低酸素血症及び、高二酸化炭素血症が、心機能の悪化をもたらし、 更に低酸素血症は身体の免疫能を低下させる事も指摘されています。また、 年をとると気道に於て異物排泄に努める粘液線毛細胞の動きが悪くなり、痰の切れが悪くなったりするのは、 加齢による肺の老化の自然経過なのです。上記の要因に咳反射の喪失や誤嚥などの要因が重なると、容易に肺炎を発症させに至るのです。
従来、私達医師が受けてきた医学教育では、肺炎の起因菌・起因ウィルスに対する対策のみで、 こうした高齢者の肺炎予防といった側面には触れられませんでした。ここでは、 肺の換気能悪化防止の為の様々な日常的方法について思いつく事を挙げてみます。
一、夫婦げんかをおおいにやる事。それもできるだけ大きな声でののしり合う事。
一、一日に一度はハーハー、ゼーゼーという程の運動をする事。
一、大きな声であいさつをしたり、話しをしたり、歌ったりする事。
一、ほがらかに大きな声で笑う事。
要するに、日常的に呼吸の換気能を維持する為の訓練をする事なのです。
今年も日本全国各地で、ベートーベン交響曲第九番が歌われる季節になりました。そして、最近では、 高齢者の方々も積極的に合唱に加わる姿が見られています。高齢者の方々の歌声はいつも長寿に継がる肺機能の訓練であると同時に、 長寿を寿ほぐ喜びの讃歌である事に思いを至す時、その歌声は更に私達の心をうつものとして響いてくるのです。 皆様方の高笑いと歌声と共に年を越せる事を願っています。どうぞよいお年を!
12月の行事予定
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編集後記
さんぽみち十二月号、いかがだったでしょうか?
もうすぐ今年も終わりですね。振り返ってみるとやり遂げた事ももちろん浮かんできますが、
やはりやり遂げられなかった事の方が多くこの一年が過ぎてしまったように思えます。
皆さんにとってはこの一年はどのような年だったでしょうか?そして来年はどのような年になるのでしょう?
来年への期待はいろいろありますが、まずは残り少ない今年を充実して過ごし気持ち良く年が越せる様に頑張りたいと思います。
また、寒さも厳しくなってきましたので体調を崩さぬようにお気を付け下さい。
《広報委員 小渕 里奈》