平成18年5月号
5月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
通所リハビリ永年利用表彰式が行われました
各部署で、お花見を満喫して来ました!
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
胃食道逆流症について
*********** 5月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
通所リハビリ 永年利用表彰式が行われました
通所リハビリでは四月四・五・七・八日に永年通所表彰式を行いました。今年は嬉しい事に五年表彰の方が23名、十年表彰の方が7名と大勢の方の表彰式になりました。
式は受賞者の方の入場ではじまり、祝辞・賞状と記念品の授与・職員による「いつでも夢を」の歌のプレゼント・受賞者の方々の退場で幕を閉じました。和やかな雰囲気の中にも、受賞者の方々の「地道に取り組まれて通える事ができた」という思いが伝わって来る感動的な式典になりました。受賞された皆様おめでとうございます。
これからもお元気で通われる事を職員一同願っております。
各部署で、お花見を満喫して来ました!
療養棟二階
療養棟二階では、四月五、九、十二日に敷島公園及び、
大胡グリーンフラワーパークへお花見ドライブに出掛けました。公園では、満開の桜を目で、香りで楽しみ、春の日差しを受け、春の風を感じ、
お茶を楽しみ、おまんじゅうを頬張り、五感をフル稼働して、桜を、春を満喫することが出来ました。 来年も、きれいな桜が咲きますよ。
その時は、また、春を探しに出掛けましょう。
療養棟三階
療養棟三階では、
四月九日に入所者様と敷島公園にお花見ドライブに出かけてきました。
少し風が強い様子もありましたが天候は晴れのお出かけ日和でした。バラ園から国体道路に行くと、
両脇に満開の桜が私たちを出迎えてくれました。入所者様が口を揃えて「きれいだね」「見ごろだよ」等感嘆の声をあげられ、
とても嬉しそうな表情をされていました。その後、公園駐車場にて休憩し、そこで写真撮影を行いました。帰りは群大病院前の桜を見て楽しみ、
帰ってきました。短い時間でしたが、目で感じて楽しい一時を過ごして頂けたと思います。
通所リハビリ
今年もまた桜の季節がやって来ました。今年は桜の咲き具合により行き先を二ヶ所に分けました。前半は「榛東村相馬が原」方面、後半は「渋川運動公園」方面でした。
四月二十二日は朝からあいにくの雨模様で延期も考えていましたが、お昼頃になると雨も上がり利用者さんから
「行ってみたい」と強い希望があり出掛けることになりました。桜の花が散ってしまったのではないかと心配もありましたが、箕郷町の「芝桜公園」まで足をのばし鮮やかな芝桜のジュータンを堪能することが出来ました。その後相馬が原へ行ってみましたが、やはり今朝の風雨でみごとに散っていました。
でも、「思いがけなく芝桜を見ることができ嬉しかったよ」との声も聞かれ、今年も楽しいお花見ドライブが出来ました。
あかしあの里・わきあいあい便り
デイサービスわきあいあい
デイサービスわきあいあいでは、四月初旬に箕郷へ梅の花見に出掛けました。当日は晴れていましたが、風が少し強い日でした。
車内でも窓から色とりどりの花が観られ楽しむ事が出来ました。梅林に着くと辺りは白や桃色の梅の花が咲き乱れとても綺麗でした。
場所によっては白い花の海の様にも見えました。 ほんのり甘い香りがする中、お土産屋さんへ入りおやきを食べました。
利用者の方々も大きなおやきを美味しそうに召し上がっていました。
お店のお婆さんが漬物や手作りの佃煮などサービスして下さり綺麗な花を観たり、美味しい物を食べたりと楽しい時間を過ごす事が出来ました。
グループホームあかしあの里I
あかしあの里Iでは、四月十五日にお茶会を行いました。お茶は飲む時にそれぞれ職員が点てました。いつもと違うお茶に皆さんからは
「これは美味しいね。」や「苦くて飲めないよ。」などと色々な声が聞かれました。
昔、お茶点てをされていた入居者の方も始めは照れていたものの、いざ茶碗と茶筅に触れると昔を思い出したのか点て始め皆さんを楽しませてくれました。
グループホームあかしあの里II
あかしあの里IIでは、四月十一・十二・十四日と三班に分けて外食に出掛けました。「とんでん」「びっくりドンキー」「はまや」と行き先も変えて行いました。「びっくりドンキー」
では、久しぶりの外食という事で皆さんも大変喜ばれて店内でのお話も盛り上がりました。ハンバーグを頂きながらも「美味しいね。こんなのめったに食べられないよね。」と言われペロリと召し上がっていました。
食後にコーヒーフロートやジュースを頼みましたがサイズが大きい事に皆さんびっくりされ「こんなに飲めるかしら?」
と言われながらも結構な量を飲まれていました。
帰りには「また、皆で来たいね。今度は何を食べようか?」と話をされながら帰って来ました。
入居者の方々の満足そうな笑顔を見る事が出来てとても嬉しく思います。
グループホームあかしあの里III
あかしあの里IIIでは、四月十日にかっぱ寿司とお花見ドライブに出掛けました。
入居者の方全員お寿司が大好物で店内に入るなり目を輝かせていました。「何にしようかな?」と迷われる方、
「あんなに回っているのにどうして私にくれないの!」と言われる方もいらっしゃいました。
普段見る事の出来ない表情を見る事が出来た外食となりました。
帰りに、前橋公園と敷島公園の満開の桜を観て満足の出来る一日となりました。
ゆめさき便り
デイサービスセンター ゆめさき
デイサービスセンターゆめさきでは四月も多くの催しを行い皆さんと楽しい時間を過ごしました。
三月下旬から春の訪れと共に咲いた桜を観にドライブへ出かけました。敷島公園、国体道路、前橋公園周辺の桜は満開で、
一週間通して天候も良く、公園周辺にお住まいの方も「なかなか行くことが出来ないんだよね」と話されたりと、
今回の花見は皆さんとても喜んで下さいました。
十三~十五日の三日間はおやつ作り週間でした。今回は身体にいいものを作ろうと「こんにゃく」を作ってみました。
創春館のこんにゃくマイスター牧さんに指導して頂きこんにゃくが作れるようになりました。利用者の方の中には
「昔はよく作っていたけど最近作ってないから忘れちゃった」と話されていた方も作業が進むにつれ口が出て、
そのうち手伝わざるにはいられなくなり、私たちよりも手際良くこんにゃくを仕上げて下さいました。
手作りのこんにゃくを食された皆さんは口をそろえて「市販のものが食べられなくなるよ」と話されていたのがとても嬉しかったです。
十七~十九日はプロジェクターを使用しての映画上映会でした。今回は「夫婦」「花の折鶴笠」「風流使者、天下無双の剣」の三本の中から選んでいただきました。大きな画面で観る映画は迫力があり、楽しく御覧頂きました。
二十日は四月の誕生会でした。休憩時間に化粧を施しより奇麗になった誕生者に、皆様と製作したくす玉を割って頂き会が始まりました。
職員からお祝いの色紙が贈られ、皆様からの温かいお祝いの言葉を頂戴しました。最後に、ご主人から「おめでとう、これからも俺の面倒をみてくれよな」とテレながらも心のこもった言葉に感動しました。そして今回はサプライズとして、
ご本人には内緒でご家族からのお手紙を用意しました。誕生者の方へ読み上げるととても喜んでくださいました。
ささやかながら会を催して本当に良かったと思いました。
二十六日は月に一度の楽しい時間、加藤ご夫妻の『歌とお話の会』でした。ご主人の軽快なお話で心が和み、
奥様の素敵な歌と踊りで会場は盛り上がりあっという間の一時間でした。
最後に、職員から子持村白井宿の八重桜が奇麗だったと情報が入ったので二十七~二十九日にもお花見に出かけました。
四月初めのソメイヨシノとはまた違って八重桜の奇麗な姿に言葉と時間を忘れるようでした。
今月は桜に始まり桜に終わり私達職員共々春を満喫出来た月となりました。
グループホーム ゆめさき
グループホームゆめさきでは、
四月十八日に入居者全員とスタッフで子持村の宿へお花見に出かけました。宿場の桜は八重桜で、
まだ少し早く満開の桜を見ることは出来ませんでした。
昼食を子持の温泉のある所のおそば屋さんでいただきました。久しぶりの外食に、皆さん笑顔で召し上がっていました。
デザートにソフトクリームを食べ、満足そうにおそば屋を後にしました。
肝心のお花見は・・・温泉センターの所にある広いグランドの桜が満開で、散り始めた花びらの下を皆さんで散歩し、春の風情を満喫してきました。
外の美味しい空気を沢山吸って、楽しい一時を過ごし帰って来ました。梅雨に入る前に、またドライブを企画し、入居者の方々と楽しんでいただけたらと思います。
投稿作品
文芸作品
「青春とは…」
何処へ歩いても桜は咲き競い、空へ花弁が零れるようです。
古い本を見つけたら、こんな文に出会いました。
青春とは或る期間ではない 心の持ち方にある
二十歳の青年よりも 六十・七十歳からも青春はある
歳を重ねただけでは人は老いない
理想を失のうたとき 初めて人は老いる
歳月は皮膚にしわを増すが 情熱を失えば心はしぼみ
失望に依り 希望も気力も地を這い 精神は芥となる
悲嘆の氷にとざされた時 二十歳の青年といえども
老いるのであります
春だ ! と云う 桜だと叫ぶ! だが一寸お待ち
何処かで泣いて居る人もあろうに
思い遣りの心。作。 山村暮鳥先生。
川原町敷島公園東入口 私宅から見る大木の「そめい吉野」八本の桜が満開で花弁と花弁が重ね合い 空に零れる如く咲き競う桜に
「ありがとう」と挨拶しています
四月六日 創春館専用の送迎車を待つ駐車場にて
酒井 信江
名倉院長の健康豆知識
胃食道逆流症について
毎月送られてくる雑誌の今月の特集は、胃食道逆流症(GERD)についてでした。胃の病気という事でまずは私の父の場合から話を始めます。
私の父は五十八才(私が十七才の時)で亡くなりましたが、亡くなる二年程前迄は、俺は医者いらずの身体だと常日頃豪語していましたし、
またそう自慢するに当然な程、風邪で寝こむことなどなく、強くたくましい存在として私の目に写っていました。若い頃は上原謙に似ていた(?)
という整った顔立ちで、しらふの時は口数が少なく、大声で笑う事も考えられないような風情だった為、近所の人からは、
あなたの御主人は笑う事があるのとよく聞かれると母親が楽しそうに話していました。というのもそんな父が一杯酒が入れば、人格が一変し、
ニコニコと笑みが絶える事のない人物に豹変するからなのです。まるで喉の渇いたスポーツマンが水を飲むように、
うまそうにコップ酒を飲み干し、大抵日本酒五合~一升位は飲んでいたのではないでしょうか。フラフラになる程酔っぱらって寝る時には、
素っ裸の上に寝巻一枚、そしてボロボロにすり切れた自慢の黒帯といういでたちなものですから、
柔道と軍隊生活で仕込まれた見事な逆三角形の胸をはだけ、時には多分自慢していたに違いない立派な逸物を開陳する事も度々でした。
酒くさい息を浴びながら、相撲や柔道の真似事をしてじゃれ合った事もありましたが、肌を通してとてつもなく強靭な肉体を感じていました。
そんな父親の身体に、最初に異変があらわれたのは、舌の色の変化でした。舌の表面が紫色に変色したのです。
あの時何故舌が紫色に変化したのか、医者になって今だに父のように舌が変色した人を見た事もないし、そうした症例があるのか知りません。
しかし、舌の変色で診察を受けた父の最終的な病気は胃癌でした。内視鏡のない当時では、胃の病気は開腹するまで分らず、
結局開腹したけれども手の施しようがないとの事で、その後自宅に帰り大量のタール便と共に息をひき取りました。
人の顔にはそれぞれ老けて見える人、若々しい人それぞれあるように、胃の表情(胃の粘膜)も人さまざまです。老境に入った人の胃が、
内視鏡で見るとつやつやと豊かでピンク色に輝いており、その胃粘膜の若々しさに感激する事もあり、反面、外観は若々しく見えるのに、
胃粘膜はひどく薄っぺらく、ごつごつしてタイル状に固く見え、いかにも前癌状態という方もいます。多分私の父の胃も、
外見のたくましい身体とは裏腹に大量の酒とタバコで老け込み、そのせいで発癌してもおかしくない胃の状態であったと想像されます。
よく胸やけ症状を訴える方で、私は胃が悪くてと言われますが、実際は胸やけの原因となっている胃酸の分泌がいいという事で、胃粘膜は若々しいのです。
慢性胃炎から腸上皮化成という前癌状態へ移行した方は、酸の分泌が少なくなり、胃症状を訴える事がむしろ少ないのではないかと思われます。
実際私の父も胃の不快を訴えるのを聞いた事がありません。「胸やけ」症状をひき起こす病気は胃食道逆流症(GERD)という病気です。
GERDは胃の中のものが、食道内へ逆流した為、食道が傷つく病気です。「胸やけ」や口の方へ上がってくる苦酸っぱい不快な味覚などの自覚症状がある方はGERDが疑われます。
この病気は近年日本で増加していると言われています。何故ならこの病気は脂肪分の取り過ぎや食べ過ぎと関係しているからです。
またこの病気には食道由来と考えにくいような症状があらわれる事が知られています。慢性の咳や喘息、喉の違和感などです。
原因不明の咳や喉の違和感に悩まされている方はこの病気も念頭に置いておく必要がありそうです。極めて簡単に言えば、
GERDという病気は食欲旺盛で胃粘膜も若々しい人に起きる病気で、GERDの人は胃癌になりにくいと言えそうです。時々大酒飲みの父が、
酒のつまみに大好きだった瀬戸内海の魚を沢山食べていてくれたら胃癌にならずに済んだのではないかと考える事があります。
というのも胃癌というのはある程度は予防できる癌であり、酒、タバコ、インスタント食品、ある種の薬等により胃炎を起こしている人には、何とか癌の予防という概念を抱いて欲しいと切に願っています。
5月の行事予定
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編集後記
さんぽみち五月号、いかがだったでしょうか? 四月は絶好のお花見シーズンとなり、各部署で敷島公園を始めとする桜のきれいな場所に出かけたようです。これからも色々な場所へドライブに出かけたいですね。
さて、十六年度の広報委員会の活動も今回の五月号が最後となりました。皆様ご愛読ありがとうございました。来月号から新しい委員で新しいさんぽみちが発行されますので、皆様ご期待ください。
さんぽみちが平成十一年の九月に発行され、今年で丸七年が経とうとしています。今回、委員会の改編により、私のさんぽみち作りも今回が最後となりました。
七年近くの間作り続けた新聞もこれが最後かと思うと、少し寂しいものがありますが、七歳まで何とか育て上げた「さんぽみち」をこれかもますます成長することを陰ながら応援していきたいと思います。皆様、今までお付き合いいただきありがとうございました。
《広報委員 石関 和行》