平成18年10月号
10月号 もくじ
********** 今月のトピックス **********
十周年記念感謝祭!
療養棟で敬老会のイベント
通所リハビリのイベント
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
伊香保ケアセンター
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
お酒とストレスについて
*********** 10月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********
富士たちばなクリニック十周年記念感謝祭
富士たちばなクリニック十周年記念感謝祭が盛大に行われました!
九月十日(日曜日)の午後から法人あげての大イベント「感謝祭」を行いました。
天候の事を考え、予めステージを屋内にし開催しました。今年は、富士たちばなクリニック創立十周年ということで、
職員は記念Tシャツを着用し盛り上げました。
今回、感謝祭の目玉として、創立十周年ということと、インドネシアからの留学生がきていたこともあり、
インドネシア料理を皆様方にお出しする事ができました。珍しさに加え味も好評だったようで早々に品切れという人気でした。他には、
焼きまんじゅう、カレーライス、焼きそば、綿菓子、ヨーヨー釣り、それと昨年同様、本格ケーキも大人気だったようです。
くす玉が割れると同時に、上州みやぎ和太鼓桜吹雪の皆様による太鼓が鳴り響き、盛大に幕を開けました。アンコールにこたえて下さり、
何曲か披露してくださいました。次に、ぽらりす保育園二十名近くの園児によるお遊戯発表があり、音楽に合わせて小さな体を大きく動かす姿に、
観客の皆様は笑顔一杯でした。そして、堀込小源太中の皆様による八木節です。元気いっぱいに披露してくださり、
観客の皆様も普段聞くことがほとんどない音色に聞き入る方も多く見られました。職員が一緒に踊る場面もあり、楽しめたのではないでしょうか。
お祭りといったら、八木節ですね。次に職員によるカラオケ歌合戦で、何人かの観客の方が審査員となり、
得点を付け上位三組まで豪華目録が贈られました。普段ではめったに見られない職員のパフォーマンスに笑いが一杯でした。
その他、休憩時間に飛び入り参加で利用者様によるマジックショーが披露され、会場を大いに盛り上げてくださいました。
そして、フィナーレは一ヶ月ほど前からこの日の為に職員が一丸となり練習をした「Believe」という曲の大合唱で幕を閉じました。
天気が良く大変暑い中、沢山の方々に来館して頂き、まことにありがとうございました。
不慣れな司会進行で至らない点も多かったと思いますが、皆様のご協力によりとても賑やかなお祭りとなったことを感謝致します。
大変お疲れ様でした。来年も宜しくお願いします。
実行委員長 柴崎 敏子
療養棟で敬老会のイベントが行われました
療養棟三階
療養棟三階では、九月十七日に敬老会を行いました。
始めに、敬老の日の始まりについてや国内百歳以上の高齢者数等を紹介すると皆様興味津々で耳を傾けていらっしゃいました。その後、作成しておいた利用者様の手形を貼り出し、一人ひとり紹介していきました。皆様「大きい手・小さい手」と、
笑顔で話されたり手形に手を合わせていました。また、お菓子やゼリー、
ジュース等召し上がりながら談笑され楽しい時間を過ごす事ができました。来年も一つ年を重ねて行いたいと思います。
療養棟二階
療養棟二階では、九月十七日に敬老会を兼ねておはぎ作りをしました。
当日の朝から「おはぎ作り楽しみだねえ」との声が聞かれていました。実際に、おはぎ作りが始まると、皆さん手袋をはめて真剣な表情で、
あんこ、きな粉、ごまの三種類のおはぎを各自作りました。普段よりも会話がはずみ、たくさん召し上がる姿が見られました。
お腹いっぱい召し上がった後は、「また手作りで作って食べたいねえ」「おいしかったよ」との声がたくさん聞かれ、
楽しい時間を過ごして頂けた様でした。
通所リハビリのイベントより
敬老会
九月十九日(火)通所リハビリでは「敬老会」が開催されました。
今年、卒寿(九十才)、傘寿(八十才)、喜寿(七十七才)、古希(七十才)とちょうど節目の年を迎えられた利用者様へは、
院長よりお祝いの言葉と共に賞状が贈られました。そのあとで皆様で『人生双六ゲーム』を行い、最後にビール、梅酒、ジュースで傘寿の利用者様の音頭で『乾杯』をし、楽しいひとときを過ごしました。
芙謡会
九月九日(土)、芙謡会の皆様による発表会が催されました。三味線や尺八に合わせて「五木の子守歌」「黒田節」など馴染みのある民謡を披露して下さいました。又、民謡に合わせて素敵な踊りもあり、三味線の音色と歌とで大変な盛り上がりとなりました。
最後には急なアンコールにも関わらず「佐渡おけさ」などのリクエストにも答えて下さり、利用者様も一緒に歌い楽しい時間を過されました。
芙謡会の皆様ありがとうございました。又のお越しを楽しみにしています
あかしあの里・わきあいあい便り
グループホームあかしあの里I
クリニックが開所して十年経ち九月十日(日)
十周年記念で感謝祭が盛大に行われました。
グループホームでは午前中家族会を開きました。
ご家族がお見えになると入居者の方にぱっと笑顔が見られ楽しそうにお話しされているご様子を拝見しますとこちらも微笑ましく思いました。
家族会が終わった後、入居者の方とご家族で感謝祭を過ごしていただきました。
満面の笑みで過ごされ楽しそうにお食事される姿を拝見しますと、家族の素晴らしさを改めて感じました。そして、
スタッフも楽しい一時を過ごさせて頂きました。
グループホームあかしあの里II
今日は、入居者、スタッフも楽しみにしている一年に一度の大イベントの感謝祭です。
天候にも恵まれ準備している様子が窓から見えると「今日はお祭りだね。」と待ち遠しい様子でした。
感謝祭の準備も整い家族のみえた入居者の方は一緒に見学され、お昼を兼ね模擬店で用意された、やきそば、豚汁、やきまんじゅうなど、
多数家族の方と一緒に召し上がり、余興を楽しまれ、一時を過ごしていただきました。都合で家族が来られなかった入居者の方は、
スタッフと一緒に、模擬店、余興等思いおもいに見学され、余興の八木節や園児の踊りでは、普段レクなどでそわそわし集中できない方も、
この時は真剣に見られ楽しまれていました。家族の方と過ごされた方は、話が尽きる事なく別れをいつまでもなごり惜しんでいらっしゃいました。
無事感謝祭も終わり、その日の夕食時は、その話でおおいに盛り上がり、食事が済むとすぐに居室へ帰られてしまう方も、
遅くまで食堂に残られていました。
この感謝祭が良い思い出となり、入居者の方の生活意欲向上につながればと思います。
グループホームあかしあの里III
あかしあの里IIIでは、九月二十八日、H・M様の九十八歳のお誕生日を入居者皆さんと一緒にお祝いしました。
今年に入り普段寝ている事が多くなってきている日々ですが、今日ばかりは、ご自分の誕生日とわかっていらっしゃる様子で、
朝早くから起床され、入居者の方々の「おめでとう」の言葉に「すいませんね~」を、笑顔で連呼されておりました。H様の今年の目標は
「百歳を目指す」ですが、増々お元気な様子に入居者の方から拍手のプレゼントが送られました。
デイサービスわきあいあい
九月二十一日に、敬老の日のお祝いを行いました。全員で輪になっていただき、炭坑節を踊りました。最初から最後まで手拍子をしている方、
「掘って、掘って」の動作のみを行う方、物を押す仕草でどんどん進んでしまう方とそれぞれの炭鉱節を踊る事ができました。
また職員によるフラダンス?を披露すると、皆さん手拍子をしてくださり大笑いしていただけました。その後、秋の日差しが降り注ぐテラスにて、和菓子とお茶を召し上がっていただきました。久しぶりに汗をかき、皆様の笑顔がみられた一日となりました。
ゆめさき便り
デイサービスセンターゆめさき
デイサービスセンターゆめさきでは、おやつ作りとしてお月見団子を作りました。十五夜といえば九月だと思っていたのですが、
よくよく調べると毎年違うらしく今年は十月六日らしいではないですか。そんなことには気にせず団子を作りました。当日は、
十五夜にまつわる各地方のお話をした後、団子作りに挑戦。ゆめさき利用者には現役バリバリの主婦の方も沢山いるので、
職員の不安も一瞬にして拭き去り、あっという間に完成してしまいました。その後、団子が茹で上がるまでの間、紙芝居を二本お読みし、
幼少のころの懐かしい話に花を咲かせました。
映画上映会では、「君の名は」を上映。昔、この映画はラジオドラマでやっていて、その放送時間には、風呂屋から客がいなくなったんだよと、
当時の懐かしい話をしてくれました。昔の懐かしい映画とあって、いつも以上に真剣に観ている姿がとても印象的でした。また、他の日には、
「綾小路きみまろ爆笑エキサイトライブ」を上映。女性利用者は、自分のことを言われているようだと大笑いされておりました。
さすがにあれだけ笑うとお腹が痛いようです。
最後に、今月のドライブツアーでは、九月にオープンしたばかりの、伊香保ケアセンター明月へドライブに出かけました。
片道四十分ほどかかるため、出かける時間や帰って来る時間も考慮しなくてはならず、少し慌しいドライブとなりましたが、
明月の方々も温かく出迎えてくださり、とても楽しい交流ができたと思います。今度はゆめさきでお待ちしておりますねと約束をし、
明月を後にしました。
十月は運動会シーズンです。ゆめさきでも運動会に向けて着々と準備を行っております。その報告は次回号で。楽しみにしていてください。
グループホームゆめさき
九月十日に富士たちばなクリニックの感謝祭が行われました。今回は10周年記念も重なり、大きな催しになりました。
そして、今回は入居者Yさんによるマジックショーもプログラムに入り、大変楽しみなものになりました。当日は晴天に恵まれ、夏のように暑い日でした。
入居者の方々は、昼食を少なめに取り、感謝祭で沢山食べていただけるようにしました。ご家族の方々、入居者の方々は、
ゆめさきのマイクロに乗っていただき創春館に向かいました。創春館には大変美味しい食べ物が沢山あり、家族と一緒に食べる入居者の顔は、とても良い笑顔でした。そして、八木節踊りなど見て、大変楽しんでいただきました。
Yさんのマジックショーは少々打ち合わせ通りにいかない所もありましたが、Yさんのお愛嬌で見てくださった方たちも、喜んで下さった様です。
その後は、スタッフによるカラオケなど見てホームに戻りました。
入居者の方達はご家族と一緒の時間を満喫でき、そして美味しいものを食べ、色々な催し物を見て大変満足のいく感謝祭であり、
スタッフは入居者の笑顔を見る事ができて嬉しかったです。
また一緒に来年も元気に参加できたらと思いました。
伊香保ケアセンター明月だより
伊香保ケアセンター明月オープン後、初の行事となる敬老会を、九月十九日に、デイサービスと、グループホーム合同で開催いたしました。当日の昼食は女性スタッフが心を込めて作った『季節のおもてなし料理』を用意し、
皆様に召し上がっていただきました。お腹いっぱいで、満足な笑顔の中迎えた式では、男性スタッフによる歌や踊りの余興を楽しまれ、皆様から
「よかったよ!」と喜びの声があがりました。最後に人生の先輩である利用者様一人ひとりに感謝の気持ちの表彰状と、
手作りのプレゼントをお渡しし、利用者様全員からお礼の言葉をいただきました。
今後も、このようなイベントを開催し地域の皆様にも参加していただき、喜んでもらえますように交流を深めていきたいと思います。
「伊香保ケアセンター 明月」
渋川市伊香保町伊香保五二五-二〇二
職員十二名 代表者 城田 康則
(事業内容)
・グループホーム 明月 (入居定員九名)
・デイサービス 明月 (利用定員一日二十名)
・ケアプランセンター 明月
投稿作品
文芸作品
一人の酌む冷酒に砕の廻り来ず
散髪を済ませて出づる墓参り
戦争中厨のざるにトマト有り
昼のこと早忘れゐし月見草
浴衣着てうらがお入る貰ひ風呂
山の出湯の田植えの終へし人ばかり
羽鳥 公衛
病む妻が書きとり日記書きおわり 吾が直せしわれが読みほす
老いの字を使わぬように詠みくれど 喜寿を過ぎればそうもゆかない
わが庭の僅かのくぼみに足とられ しみじみとわが老いを知らさる
つつましく悠々とわれ老いゆかん 今日の返事は絵手紙を描く
父を越え母に迫りて今日われは 生ある事を母への感謝
長月のかれいの小枝「蝉しぐれ」 初秋の夕べにカナカナと鳴く
影山 えいじ
敬老会 今年は一人 会場へ
凛として 母の迎へる 敬老会
鮎解禁 亡夫(つま)は今頃 どこの川
木洩日の 中でたわむる 小鳥かな
奈良 久良子
みのるほど 頭のたれる 稲穂かな
矢端 庫司
名倉院長の健康豆知識
お酒とストレスについて
私はお酒が飲めません。幾度も挑戦しましたが、失敗しました。
酔ったふりをした事はあります。ファーストキスは酔ったふりをして中央線高架下で獲得する事ができました。
私の父はコップ酒をあおる程の大酒豪であり、母方の祖父もお酒がもとで四十代の若さで命を落したというのに。
酒飲みの様々な酔態を見るにつけ、酒が飲めればどんなにか違った人生であったろうと想像する事があります。
女房同伴の会食では「私の主人は酒が飲めないのでうちは運転手がいて好都合ですわ」と高笑いしながら乾杯するのを横目に見ながら
「実際のところ飲みたいのを我慢している訳ではないので運転手役も苦にならないですよ」
と内心のくやしい思いを抱えつつ相槌を打つみじめな気持ち。
時には、酒飲みの特異な行動に唖然とする事があります。特に今晩宴会が控えているといった時の朝からの「はしゃぎぶり」
は酒飲みに共通する行動ではないでしょうか。
国立高崎病院研修医時代、週に一度の厳しいカンファレンスを無事乗り越えるべく、
気難しい学究肌の指導医に何度もカンファレンス後の私達研修医との飲み会をもちかけましたが、
若い医者と酒盛りをするのが余程嬉しいのか朝からニコニコ、ソワソワしながら夕方から始まるカンファレンスもいつもであればねちっこく
「どうしてその薬を使ったのですか」とか「何故あの検査をしないのですか」とか絡んでくるものを、黙って私達の報告をやり過すのでした。
また洗練された社交マナーを有する私の父などが、テーブルにこぼれたお酒をいとおしそうに手のひらにすくいあげ、
チューチュー吸っている姿を見るにつけ、お酒って何なんだと驚いていました。
お酒の媚薬のような働きは未だよく分らない部分もあるようです。
以前からお酒は私達の思考を司る大脳皮質の働きをブロックする事が知られていますが、最新のストレスの研究では、
実際大脳皮質のストレスは軽減させるが、私達に意識されない生命活動の根幹をなす脳の視床下部のストレスは変化しないというのです。
あの酩酊状態は、ストレスを発散した気になっている(ストレスを忘れている)だけであって、
意識されない私達の身体そのものは依然ストレスにさらされ続けているというのです。
この事はストレスにさらされる事により生じる様々な臓器障害(胃潰瘍等)の改善にお酒は役立たない事を意味します。
最近では、ストレスホルモンの血中濃度を測る事によってストレスの有無を確認できるそうです。
そうした最新のストレスホルモンの研究から、私達の身体は、ストレス解消法を知る事により、
ストレスからの攻撃を超克できると言われています。
本能のままに行動できない私達人間は、生きていく上で様々なストレスにさらされる事になります。
原初的には生まれ落ちてからのすぐの空腹感は最初のストレスになるでしょう。
生きていく上で必ず満たされなくてはいけない欲求(ストレス)と充足の連鎖という形で私達の生が維持され、
生存の為には必ずしも満たされる必要のない欲求の処理というものが加わって(いわばストレスの処理をめぐって)
私達の生活史が紡がれていくと考えてもいいかも知れません。
日々の生活の中で、様々な困難に直面した時、母親が与えてくれたオッパイのような保証された満足感を味わう為には、
自分自身で作り出したストレス解消法を見出さないかぎり、真の充足感は得られない気がします。
結局のところ人生の中で生じる苦しみや悲しみをまぎらすお酒は、身体にいい事は一つもなさそうです。
反面、お酒は胃のホルモンであるガストリンを刺激し、胃液を出させ消化を助け、
同時に胃粘膜に栄養を与え胃液の生産性を高める事が分っています。
一般に酒飲みがよく食べ健啖家が多いのはそのせいのようで、楽しく飲むお酒は身体にいいという事です。
世上言われるいい酒、悪い酒というのは以上述べた話の総括のようです。
酒は使い方によれば百薬の長たりうる資格が医学的にも証明されていますが、
奈良漬やウィスキーボンボンで顔が真っ赤になり心臓がドキドキする私にはどんな薬があるというのでしょうか。
10月の行事予定
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編集後記
さんぽみち十月号楽しんで頂けたでしょうか。 いよいよ季節は秋本番となって来ました。あちら、
こちらで金木犀のとても良い香りがし、山では木々の葉が色づき始めています。皆様も、
もう身近で小さい秋を見つけられたのではないでしょうか。爽やかな秋の日々を、目で、鼻で、舌で、
そして身体全体で堪能できるのではないかと思います。
《広報委員 柳澤敏幸》