平成19年8月号
8月号もくじ
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通所リハビリ★便り
各部署より
ケアセンター明月一周年
渋川へそ踊り
感謝祭の日程決まる
名倉院長の健康豆知識
・・・・・・・・「そのときは彼女によろしく」・・・・・・・・・
~オンディーヌの呪い~
グループホーム涼風開設!
文芸作品
・・・・・・・・・・・・・編集後記・・・・・・・・・・・・・・
通所リハビリ★便り
老健施設作品展見学
第十回県老人保健施設作品展が、七月十九日~二十一日、
前橋市民文化会館と県庁の二会場で開催されました。創春館の作品は市民文化会館に展示され、見学に出かけて来ました。皮細工、粘土細工、
竹細工、繭クラフト、利用者様が育てたひょうたんを使用しての作品、余り布から生まれた作品の数々、オリジナルの自慢の絵手紙、スケッチ、
四季折々に詠んできた俳句、短歌等々、一年間の成果がずらりと展示されていました。利用者様は、他の施設の作品も興味深く見学され、
良い刺激をいただき、帰りの車中では早くも来年に向け、「皆で考えてもっと良いものを作ろうよ」との話が飛び交うほどでした。
晃峰会の慰問
七月四日、水曜日、晃峰会の皆様による民謡の発表会がありました。お馴染みの「武田節」「上州小唄」「佐渡おけさ」など、
全部で十七曲披露して下さいました。中でも関東大会一位に輝いた「田植え唄」には、利用者の皆様も真剣に耳を傾けておられました。
最後に鈴木先生の準備して下さった「千の風になって」「ふるさと」を皆さんで合唱し、とてもなごやかな雰囲気の中終了となりました。
八月イベント予定
一日 関先生の音楽教室
一八日 ヴィクトリー川田と
ブルーサウンズコンサート
二十日~二三日 誕生会・納涼祭
二五日 南橘フォークダンス発表会
各部署から
《療養棟2階》
七夕のイベントで、おやつにところてん作りをしました。
タレを2種類用意し、利用者の方に楽しんでもらえるように作りました。その甲斐あって、数多くの利用者の方から「おいしい」
と言ってもらうことができ、大変喜んで頂けました。
☆8月イベント☆
9日 買い物ツアー
15日 流しそうめん
19日 八木節慰問
22日 おやつ作り
29日 お誕生日会
《療養棟3階》
療養棟3階では、5日にここ数年恒例の流しそうめんを行いました。
そうめんが流れるといつも以上に皆さん集中され、ぺロリとそうめんを食べていました。
★8月イベント★
2日 花火
9日 買い物ツアー
16日 おやつ作り(かき氷)
23日 お誕生日会
《 あかしあの里Ⅰ》
25日に福祉会館内の「とらっぱ」へ外食ツアーに行きました。
ハンバーグセットを皆さんとても美味しそうに召し上がっていました。
*8月イベント*
11日 前橋花火大会見学
20日 お誕生日会
29日 県庁へ外食
《あかしあの里Ⅱ》
11日に榛名養護学校との交流会がありました。
一緒に歌を唄ったり、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。
▽8月イベント▽
11日 前橋花火大会見学
未定 お誕生日会
未定 ミニ納涼祭
《あかしあの里Ⅲ》
7月7日に七夕祭りを行いました。
短冊に一人一人願い事を書いて笹につるし、七夕の歌を合唱し、昼食には皆でお寿司を食べました。
▼8月イベント▼
8日 手作りおやつ(水羊羹)
12日 誕生日会
17日 花火大会見学
31日 お誕生日会
《わきあいあい》
デイサービスでは恒例となりました流しそうめんを行いました。
皆さんここぞとばかりに、真剣に そうめんを箸でつかみ、美味しそうに召し上がっていました。
*8月イベント*
7日 ブッチーライブ
11日 餃子パーティー
15日 パンバイキング
20日 お誕生日会
27日 かき氷
28日 パンバイキング
《デイサービスゆめさき》
7日に七夕さまのお祝いをしました。
利用者様と職員全員の願い事を書いた短冊を紹介しましたが、やはり「健康第一」の願い事が多かったようでした。
来月も利用者様に喜んでいただけるような催しを考えていきたいと思います。
◇8月イベント◇
6~8日 おやつ作り
16~18日 上映会
20~25日 納涼祭
(20、21、25日には、お誕生日会も実施
《グループホームゆめさき》
29日、家族会と赤城ふれあいの森にてバーベキューを行いました。
たくさんの家族の方々が参加して下さり、皆さん楽しんで、いつもよりたくさん召し上がられ、
また森林浴で久しぶりの家族との楽しい一時を過ごす事が出来ました。
★8月イベント★
未定 お誕生日会
未定 納涼祭
未定 お弁当持参で外出
《明月》
▼8月イベント▼
8、24日 押し花教室(DS)
28日 誕生会 (DS)
1日 ハワイアン見学
6日 花火大会
未定 民謡、踊り教室(DS)
ケアセンター明月一周年
「ケアセンター明月」は、おかげさまで、九月一日に開設一周年を迎えます。振り返ると、
伊香保のこの地で皆様に支えていただいた思い出と共に、あっという間に時が過ぎた一年だったように思います。
地域に根ざした安心の場所作りを目指し、皆様と交流を続けるなか、現在はグループホーム、デイサービス、ケアプランセンターそれぞれが、
利用者様に着実に選んでいただける場所になりつつあります。
当初より職員一同心がけている、”利用者様とのふれあい”を忘れずに、一つでも多くの笑顔に出会えるよう、
これからも取り組んで行きたいと思います。また、今後も地域のさまざまなイベントに積極的に参加して交流を図り、「ケアセンター明月」
を盛り上げていきたいと考えています。
一周年記念の九月一日には、お世話になっている皆様へ感謝の気持ちを込め、明月をあげての感謝祭を予定しています。当日は屋台、
出し物など多数用意しておりますので、お時間の許す方は是非御越し下さいませ。職員一同お待ちしています。
これからも皆様に、可愛がって頂けるような施設づくりを心掛け、職員一同頑張っていきたいと思いますので、「ケアセンター明月」
をどうぞよろしくお願い致します。
渋川へそ踊り
伊香保ケアセンター明月では、七月二十八日(土)地域との交流を兼ねて、渋川へそ祭りのパレードに職員及び入所者数名、
創春館から数名の職員が参加、皆初めてなのでとまどいながらも男性のお腹に貼る目や口、鼻が描かれているシール、
女性が着る顔が描いてあるTシャツ、はっぴなど踊りに必要な物を準備し当日着替えてへそ踊りを体験してきました。夜十九時より始めて、
最初は踊り方など分らないので回りを見ながら他人のを真似て踊っていると、
沿道にはテレビ局のカメラや一般のカメラマンなどが踊り子を撮影しており、中にはおばさまがケータイにて男性のお腹を撮影?
(撮影したものを待ちうけ画面にするのかな?)何故か不思議に思いながら踊ってました。途中より明月の利用者様もパレードに加わり、院長、
職員共に笑顔の中なごやかに行進していました。
利用者様から「楽しいからまた来年も参加したいね」と声が聞かれへそ祭りに参加し、
皆楽しまれ有意義な夜を過せたことに安堵の笑顔がたえませんでした。これからも地域を大事にし、色々なイベントに参加し、
「ケアセンター明月」を利用者様と共に職員一同盛り上げていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願い致します。
最後になりましたが、院長先生初め、創春館より参加の職員の皆様ありがとうございました。
感謝祭の日程決まる! ~感謝祭実行委員より~
いよいよ、今年度感謝祭の日程が決まりました!
秋も深まり一年の思い出に浸る頃…十一月十一日(日)午後一時より、創春館敷地内にて開催します。
今年は屋内ステージで盛り上がり恒例の各種イベントを行い、利用者の皆様が丹精込めてお作りになった作品などは展示コーナーを設け、
そちらに展示させていただきます。もちろん、毎年大好評の模擬店も開店します。各店舗のメニューはお楽しみにしていて下さい。店主(?)
の了承が得られましたら、いち早く皆様にお知らせします!
さて、今回の感謝祭はいったいどんなお祭りになるのでしょうか?只今企画を練っている段階ですが、「職員だけでなく、
利用者の皆様にも参加して頂けて、楽しんで頂ける催し」を、ひとつのキーワードとして作り上げていこう、と声を合わせています。
観て楽しんで頂くのはもちろんのこと、職員と一緒にイベントの輪に入って、思い切り楽しんで頂きたいと委員一同考えております。
こちらの方も詳しい内容などは追ってお知らせいたしますのでどうぞお楽しみに!
名倉院長の健康豆知識
「そのときは彼女によろしく」~オンディーヌの呪い~
八月は終戦の月、お盆の月、亡くなった人を偲び霊と交信する月なんですね。
診察の合い間に年配の御婦人方から、かの第二次大戦によって引き裂かれ、もしくは劇的な再会を果たした等、
戦争にまつわる様々なラブロマンスを聞いた事があります。胸にじっとしまってこられた内緒の話を何とかして聞いてやろうと口説いたのです。
白衣の私を前にしてまるで十代の女性のような愛らしさで、少し目を伏せ、
恥じらいの仕種でおずおずと二人だけの秘密という感じで告白してくれました。ある方は兄の友人と許嫁になっていたが、南方に召集され、
彼が傷ついて帰ってくるかもしれないと傷痍軍人が収容される病院に、女性看護隊として応募し奉仕したが、結局のところ兄共々帰ることもなく、
仕方なく別の人と一緒になったが、「やはり前の彼のことが忘れられなかったことが主人にも分ったのでしょう。結局分かれることになりました。
妹に比べると、私はどうもそういう星まわりに生まれているようですよ。」と淡々と話され、またある方は、
村中の女の人が総出で作ったお守り袋に自分の住所と名前を書いて入れたものですから、
お礼の手紙がはるか広島の部隊にいる人から群馬まで届き、文通が始まり、当時とすればとてつもない遠距離恋愛に発展したが、
その彼もしばらくして召集され帰ることはなく、気がついたら独身のまま現在に至ったと、
くるりとした可愛い眸に笑みを浮かべながら話されました。男勝りで威勢のいいさる方などは、愛していた人が死んだと思い結婚したら、
その死んだはずの彼がひょっこり帰ってきたものですから、取るもとりあえず家出をし、彼の許に駆けつけたというのです。
「よくもまぁ当時としては思い切った事をしたねぇ」と言うと、「だってこればっかりはどうしようもないじゃない。
でも前の亭主には悪かったと思っているよ。とても優しくていい人だったからね。」と楽しそうに話すのです。逃げられた男の心中いかばかりか。
今年六月の映画「そのときは彼によろしく」を観終わった後、そうした戦争にまつわる恋物語が頭をよぎりました。
映画は二十四~五歳くらいの女性の登場から展開していきます。水草の店を経営する同年代の男の許に、夜半スラリとしたモデルのような彼女
(長澤まさみ)が訪れ、私を雇ってくれ、ひいては当座宿泊するところも決めていないので自宅兼用の店に泊めてくれというのです。
気のいい優しいそうな彼が当惑するのも無視して居つき、奇妙な共同生活が始まることになるのですが、
実は彼女は十数年前離れ離れになった本当に仲の良かった幼友達だったのです。数日たって彼はその事に気付き、それから物語は二人と、
もう一人の男友達の三人の思い出へと展開していきます。結論から言いますと彼女は彼と遊んでいた頃、脳の病気を発病し、
薬が手放せない状態になっており、そのことがその後の彼女の人生に様々な影を落としていく。そうして病気がいよいよ進行し薬も効かなくなり、
眠るとそのまま、意識がなくなってしまうという状態になり、幼なじみの彼にどうしても会いたいと十数年ぶりに訪ねてきた訳なんです。上映中、
職業柄十数年にわたって進行する脳の病気、薬が効かなくなって、眠るとそのまま意識がなくなり、目が覚めない病気、
そんな病気あるわけないだろと腹が立ちました。結局、彼女は昔よく遊んだバスの中で意識を失い、昏々と眠り続ける彼女を必死になって介護し、
見守る彼ですがそんな彼女が目を覚ます筈もなく、最終章はどんな展開だろうと気をもんでいたら、筈がないことが起きるのが映画なのですから、
彼の父親の死と魂が、彼女の生きた魂と交錯し、「そのとき(彼に会った時は)は、よろしく」というメッセージを彼女に伝え、
蘇らせるというハッピーエンドでした。何ヶ月も寝たきりの彼女がスタスタと彼の店へ行き、彼の帰りを待ち熱い抱擁を受けるシーンは、
どうせだますならもう少し信憑性のある病気でだまして欲しかったと、苦々しい思いをしながらも、胸が熱くなりました。
たぶん原作者はどこかで「オンディーヌの呪い」という病状を参考にしたのではないかと思います。オンディーヌは、
ギリシャ神話に出てくる水の精の名前で、神々の怒りをかったオンディーヌは、
ひとつ息をするのにも自覚的にしなくてはならないという罰をゼウスから宣告される。そしてオンディーヌは、じぶんが決して眠れない事を悟る。
眠りは、即ち死を意味するからだと言う話です。私達は意識して呼吸する事もできますが、大部分の私達の呼吸は無意識のうちに営まれています。
脳幹下部(延髄)にある呼吸中枢が私達の体の低酸素や高二酸化炭素血症等に反応して自動的に私達の酸素や二酸化炭素濃度、
phなどを調整してくれているのです。「オンディーヌの呪い」の症状とは、そうした延髄の呼吸中枢が侵された症状を指します。
意識のある患者さんは意識して呼吸しないとたちまち呼吸不全に、陥り死に至ります。その為常時人工呼吸器の装着が、
必要という悲惨な状況に陥るのです。回復不可能な「オンディーヌの呪い」では映画のストーリーが組み立てられなかったのでしょうね。
六十有余年前たくさんの若者達が様々な恋心を抱きつつ戦場に散華せざるを得なかった無念を想うとき、彼等と、今は年老い、
若者を悩ませた瑞々しい白い肌もしわが寄り色褪せた六十年後の乙女達との再会はかなわぬまでも、せめて彼等の魂と交信し
「そのときは彼女によろしく」という彼等のメッセージ、多分何はともあれ、僕の分まで長生きしてくれてありがとうというメッセージを、
心は六十年前のままの彼女たちの許へ届けられたらどんなに嬉しいだろうと想像できた映画だっただけに、
ありえない再会のシーンに感激したのかもしれません。
グループホーム涼風開設!
八月一日より、六ユニット目となるグループホーム涼風(すずかぜ)の家が高崎市倉渕町に開設しました。
相間川温泉のすぐ近くに木造平屋建ての温もりのある作りとなっており
ます。近くまでお越しの際は、是非お立ち寄りください。
名称:グループホーム涼風の家(入居定員九名)
電話:027―378―3030
住所:高崎市倉渕町水沼131-1番地
文芸作品
故里の 子等と遊びし 同窓会
とわに忘れじ 我その笑顔よ
近藤きよじ
十年の 長き旅路を優しさに
ささえられつつ 感謝の私
橋爪慶子
母の家 月に向かいてひた走る
十五夜の上に木星珍しく
皆川博
梅雨の日の 空に一つの晴れ間かな
関口いち
振り向けば 足元に咲く すみれかな
砂川い志
「ありがとう」 たった一言いうだけで
二人の胸に大きな虹が
村田順子
だれも皆 先のことなど 知らぬゆゑ
今日のひと日を 妻と語らふ
影山えいじ
編集後記
長かった梅雨もようやく明けて、夏らしい陽気になってきましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか。 リニューアルした二号目の
『さんぽみち』いかがでしたか?
今回初めて『さんぽみち』の編集に参加して、編集作業や校正の大変さを実感、あらためて自分の学の無さを痛感しました。
(もっと勉強しておくんだった。)
広報委員会では みなさまからのご意見なども取り入れて、新しい紙面作りをしていきたいと思いますので、どしどし御意見を御寄せください。
宜しく御願い致します。
広報委員 板垣 剛