平成20年4月号
4月号もくじ
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・3階療養棟★便り
・花見シーズン到来です!!
・各部署より
・名倉院長の健康豆知識
・文芸作品
・編集後記
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3階療養棟★便り
3階療養棟では二十七日に恒例のお誕生日会を行いました。まず最初にそれぞれ誕生日を迎えた方々に、職員からの色紙をプレゼントし、コメントを読み上げると、皆さんとても嬉しそうな表情で返事をされていました。
次にバースディソングを職員や他の利用者の皆さんで合唱すると、主役の方々は、普段あまり見せないような照れくさそうな表情を見せてくれました。
誕生日会のメインイベントでは、たちばな会による八木節などで楽しんでいただきました。始めのうちは皆さん静かに聞き入っていましたが、だんだんと「上手だねぇ」「楽しいねぇ」などと声が聞かれる様になり、クライマックッスのだんべえ踊りになってからは大きな声で「それそれっ!!」という掛け声や、鳴子を鳴らして参加され、皆さんの楽しげな表情が印象的でした。
今後とも利用者の皆さんに楽しんでいただけるようなイベントを企画したいと思っています。またお忙しい中、慰問に来ていただいた、たちばな会の皆さんに紙面を借りてお礼申し上げます。
☆4月イベント予定☆
7日 お誕生会
10日 買い物ツアー
13日 ドライブツアー
(花見)
17日 おやつ作り
24日 お楽しみ会
花見シーズン到来です!!
グループホームあかしあの里Ⅱでは、三月二十五日に花見ドライブに出かけてきました。
桜は綺麗で、無風、晴れ最高のコンディションでした。利用者様からは、「きれい」「長生きして良かった。」など喜びの声を聞く事が出来ました。敷島公園バラ園国体道路を通り八重桜の下で記念写真を撮影してきました。桜にも負けない、利用者様の美しい笑顔を励みにこれからもより楽しい企画を考えていきたいと思います。
☆4月行事予定☆
上旬 お花植え
中旬 外食(甘味)
13日 入浴会
各部署より
《グループホームゆめさき》
27日に花見ドライブ&外食に出掛けました。国体道路周辺をドライブし桜のきれいな所で降りて皆で記念撮影を行いました。その後、びっくりドンキーにて昼食を普段と違う雰囲気で楽しく食べました。
天候にも恵まれ小春日和の中、久しぶりの外出を楽しみました
☆4月行事予定☆
未定 花見
未定 外出・外食
未定 ハンドベル演奏会
《デイサービスゆめさき》
3日はひな祭りの由来について話をしたり、衣装をまとい記念撮影を行いました。出来上がった写真を見ると、皆様嬉しそうな表情で写っています。上映会では、鬼平犯科帳など、今月は懐かしい映像で楽しんでいただきました。
おやつ作りは春らしくイチゴケーキ。誕生会は、3名様のお祝いで、利用者様より温かいメッセージや歌を頂き、心温まるものとなりました。
☆4月行事予定☆
1~ 7日 桜見ドライブ
10~12日 映画上映会
14~16日 おやつ作り
22・24・25日 誕生日会
《わきあいあい》
11日に箕郷の梅林にお弁当を持って出かけました。梅の花は満開とまではいきませんでしたが、お天気も良く、花より団子で、スタッフも利用者様もいつもと違う場所で梅を見ながら食べるお弁当はとても美味しく感じられました。
☆4月行事予定☆
1、15日 ブッチーライブ
3,11,19日 桜ドライブ
8.21日 パンバイキング
17,29日 寿司の日パーティー
24日 誕生日会
《2階療養棟》
二階では、2日にひな祭りのイベントを行いました。お内裏様とお雛様の格好をしたスタッフが、女性利用者様一人ずつ写真を撮り、それをプレゼントしました。撮影前にお化粧し、皆さんとても綺麗になられていました。
☆4月行事予定☆
6日 花見ドライブ
10日 買物ツアー
13日 お花見ドライブ
16日 おやつ作り
23日 誕生日会
《 あかしあの里Ⅰ》
あかしあの里Ⅰでは、28日に敷島公園までドライブに行ってきました。丁度桜が咲き始め、また天気も良く穏やかな日で、皆さん大変喜んでいらっしゃいました。
☆4月行事予定☆
上旬 ドライブ
中旬 おやつ作り
下旬 外食
《あかしあの里Ⅲ》
21日にお彼岸にちなんでおはぎ作りをしました。入居者様から「もうお彼岸なんだね」「大きくて美味しいね」との声を頂きました。次回も季節を感じられるようなおやつを提供していきたいと思います。
☆4月行事予定☆
未定 花見
20日 手作りおやつ(お団子)
26日 誕生日会
《涼風の家》
3日にひなまつり、23日はお誕生日会を行いました。また26日には秋間梅林へドライブに行き、満開の梅を見ながらおにぎりを食べたり、磯部温泉で足湯に浸かるなどしました。ご利用者の中には、美しい景色に歓喜の涙を流される方もいらっしゃいました。
☆4月行事予定☆
1日 誕生日会
未定 花見(桜)
未定 園芸・畑作り
《通所リハビリ》
3月3日ひな祭り会を行いました。ひな祭りにまつわるゲームを楽しんだ後、甘酒とひなあられで季節感を味わって頂きました。
☆4月行事予定☆
8~14日 花見ドライブ
17日 民謡踊り教室
21~23日 誕生日会
《明月》
26・28日と慰問がありました。ハーモニカ演奏会では、一緒に歌を唄って楽しまれました。ハワイアンでは子供達の踊りも披露され利用者様も大変喜ばれていました。地域の方とも交流が出来て嬉しかったです。
☆4月行事予定☆
8・23日 押し花教室(DS)
7日 誕生日会(GH)
12・15日 展覧会見学(DS) 未定 花見ドライブ(GH)
29日 誕生日会(DS)
名倉院長の健康豆知識
「ワクワクする感情」
イノさんが元気に百一歳の誕生日を迎えられました。沢山の利用者の方々が「私もイノさんのように長生きしたい」「イノさんは私達の目標です」と日々コツコツと努力されているお姿に賛辞とお祝いの言葉を贈られました。記念撮影時、恥ずかしげに証明写真風にとられようとしていたので、ふとした親愛の情のこもったいたずら心から、強引に、隣に坐りこみせまりました。さすが明治生まれ、つつましやかなイノさんに色っぽくイヤイヤするように逃げられました。写真はその瞬間をとらえたものです。イノさんこれじゃ私がとてもいやらしく写っているから撮り直してよと何とか説得し、仲良しそうに頬と頬を合わせている場面を撮ったのですが、やはり最初の方がイノさんのお人柄そのもののいい表情が出ている気がします。それにしてもこんな風に厚かましくも強引に女性にせまることが出来ていればと、女性と話すのさえ大変だった若い頃がうらめしくも思えます。
小学5年の時、好きになった藤本洋子さんが端整な顔立ちで優等生タイプの竹内正義君のことを好いとう(何故か九州弁)ことは、彼女の言動から察知していました。顔立ちは今風なら上戸彩さんタイプでしょうか。自己主張の少ない、それでいて運動のできる短い髪の女の子でした。早くして父親を亡くした事が、彼女に影をつくり男心の義侠心に火をつけたのかもしれません。何とか竹内君ではなく私の事を好いてほしくて、明ら様に好意を見せつけました。彼女が食事当番の時には、関係ないのにご飯をよそるのを手伝い、掃除当番の時には一緒に居残り手伝いました。絶対権力者のガキ大将だったものですから、ひやかす子とていませんでした。ある日の放課後、私が仕組んだでしょう、数人の男の子と彼女一人という構成で遊んでいましたら夕立ちがやってきました。教室に引き返し雨が止むのを待っていたのですが、がらんとした薄暗がりの中で、一緒にいる時間の分析できないワクワクする感動。小雨になり周囲も明るくなってきて、彼女もたった一人の女の子という状況に本能的な不安を感じたのか、真っ先に帰ると言い出しました。また降ってくるかもしれないからもう少し様子をみようよと自分でも嘘と分かっていながら説得し、思わずニンマリと思う間もなく、窓の外数百メートル先に傘をかかえた彼女のお母さんの姿が見えた時の、えっ迎えに来るの?こんなに早く?という落胆。鮮明に思い出されます。小学校卒業以来会ってない洋子さんに死ぬまでに一目会いたい。どんなに変貌していてもかまわないから。
それから歳月もたち、東京の予備校に通っていた時の事です。一つの教室に250人位の生徒がいたでしょうか。二列の長椅子に袖ふれ合わんばかりに詰め込まれ講義を聞く事になりましたが、目の前に坐った女性に一目惚れし、ツヤツヤ光る黒髪を見ながらの勉強となりました。 中学高校と男子校だったものですから大ていの女性は美しく見えていましたが、ふっくらした頬っぺの吉永小百合風の彼女に心を奪われました。目の前にいるのだから何とか話がしたい。お近づきになりたいと恋い焦がれるのですが、きっかけがつかめない、朝の挨拶も交わせないのです。当時読んでいたスタンダール「赤と黒」の主人公の心境が自分と重なり、男なら思っているだけではだめだ、行動にうつさなくてはの義務感(意気地ない自分にいら立つ気分)に連日さいなまれる日々が数ヶ月も続きました。ある日の昼さがり、時々出かけるお茶の水駅近くの回転寿司(当時一皿50円でした。)に同郷の友人と入ったら、真向かいところに彼女を見つけました。たった一人で来ている。チャンスだとひらめいたのですが、話かける言葉もアプローチもできず少し離れて席に着きました。彼女の方をうかがいつつ気もそぞろに皿をとっていましたが、やはり何の変化も起きませんでした。そうこうするうちに彼女は店を出てしまい、ああ今日もダメだったとかと駅の通りを歩いていましたら、通りに面した、そうですね6畳位の小さな古本屋さんで立ち読みしている彼女を見つけたのです。(あの時彼女は発見されるのを待っていたのでしょうか?)今しかないと決断し、ちょっと本を探すからと友達と別れ、コの字型の狭い通路の逆方向から彼女の背後に近づきました。古い書籍に囲まれた店内は二人きりでした。軽く肩でも叩き、こんにちはとでも挨拶しようかとも考えたのですが、その後の展開が思いつかず、何か事件を起こさねばと考えたのでしょう。突然背後から彼女の本をとりあげました。キョトンとしながらふり向く彼女「あの何読んでるの…あの…これ…」言葉が続かないのです。二言三言彼女が何か言った筈ですが、動転してしまっている自分がいてあわてて本を返し、逃げだしました。突然の乱暴にもおだやかに応じてくれた彼女の笑顔が印象的でした。不思議な事に何の成果もないのに、妙な達成感が胸に広がり、憑き物がおちたみたいに激しく恋い焦れる感情はおさまっていきました。
ワクワクする感情って素敵ですね。「いのちの魅力」に充ちあふれたイノさんの頬に触れた瞬間、昔のなつかしい感情の思い出がよみがえりました。
文芸作品
うぐいすの 初音の声の 幼さに
梅もほころび 顔もほころび
高橋 三佐男
百十日 経れば曾孫も 手餅かな
人知れず音なく消ゆる軒椿
小林 利衛
まずいとも 言えず男の 料理食ふ
笑いごまかす 夕飯の善に
声に出し 読みたい日本語 手にとれば
ページめくりて 音読つづかず
影山 えいじ
春かぜに すがた見ぬ鳥 ラブソング
花ももの元に 土あげ蕗のとう
山岸 てる
編集後記
今月のさんぽみちはいかがでしたでしょうか?
日毎暖かい日が多くなり、春に咲く草花や木々にも息吹を感じる季節になってまいりました。
私事で恐縮ですが、この度、 創春館から伊香保ケアセンター明月へと配属が変わりました。創春館で皆様よりいただいた多くの言葉と思い出を胸に、新たな場所でも引き続き頑張っていこうと考えています。更に私事で恐縮ですが、当方独身です。丈夫で長持ち、そして優しさが取り柄です。テニス姿はかっこいいと自負しています。誰かいい人がいたら宜しくお願い致します。
これからも『さんぽみち』を通して皆様とのふれあいを続けていきたいと思います。
広報委員 市橋 和夫