平成21年3月号
3月号もくじ
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・おかげさまで“111号”迎えました
・創春館新聞『さんぽみち』の軌跡!!
・見つけた!こんな記事!!
・定番コーナー「文芸作品」の四天王!
・名倉院長に聞く『名倉院長の健康豆知識』
・名倉院長の健康豆知識 全タイトル紹介!!
・名倉院長の健康豆知識
・★ 各事業所活動報告&行事予定 ★
・リハビリ便り
・文芸作品
・創春館のお風呂が新しくなりました☆
・編集後記
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おかげさまで“111号”迎えました
いつも「創春館新聞さんぽみち」をご愛読していただきありがとうございます。 毎月の発行には多大なるご協力をいただき、
心より感謝しております。今後共引き続き宜しくお願い申し上げます。
平成8年4月に医療法人富士たちばなクリニックが開設され、13年が経とうとしています。その間、
平成10年7月の介護老人保健施設創春館の開設に始まり、その後も次々と新しい事業所が増え、現在では13ヵ所となりました。
移り変わっていく法人の様々な出来事や身近な情報など、皆様方に少しでもお届けできるようにと、毎月発行される新聞作り・・・。
おかげさまで「創春館新聞さんぽみち」も、平成12年1月発行以来、9年目を迎えることができ、創刊号より数えて、
今回で第111号となりました。富士たちばなクリニックの歴史の中には、それを伝えてきた新聞「さんぽみち」の歴史もありました。そこで、
今回は111回記念号と題しまして、過去の新聞記事を振り返りながら、「創春館新聞さんぽみち」
の歩みや裏話などもご紹介していこうと考えています。今まで積み重ねた膨大な記事の中から、選りすぐった記事を選び企画してみましたので、
お楽しみください。
広報委員会委員長 栗原 修
創春館新聞『さんぽみち』の軌跡!!
毎月皆様のお手元に届けられる『さんぽみち』は、どのように作られているか皆様ご存知ですか?現在では、毎月、
広報委員会の委員によって編集、印刷、発行していますが、その始まりはいつ?誰が??どのようにして作ったのか???興味の赴くまま、
当時の記事を頼りに堀探ってみることにしました。
『さんぽみち』以前にも新聞が存在した!
今回、特別号の企画のため、過去のさんぽみちの記事を見直すことに……。そこで驚きの事実が見つかりました。なんと、現在定着している
「創春館新聞さんぽみち」の発行の以前に、新聞が存在していたのです。さんぽみちは平成12年1月より創刊となりましたが、
その4ヶ月前の平成11年9月に「創春館新聞さんぽみち」の原型となる新聞「創春館新聞」が既に発行されていたのです。
創刊号はB5版の紙に1ページのみの記事ですが、その当初より、現在の定番企画「名倉院長の健康豆知識」や「文芸作品」
が掲載されていました。そして、3ヶ月間「創春館新聞」として発行された後、現在の「創春館新聞さんぽみち」
と名前を変えての発行となっていたのです。そう考えると、今回号は〝さんぽみち発行111回目〟ですが、創春館新聞として考えると、
今月号は〝114回目〟となってしまうのですね。(創刊番号は今回担当している編集委員から付け始めたので、
数え間違いと指摘されてしまうかもしれませんが。)
と、驚いていた編集委員でしたが、更に突き進めていくと、もっと前にもありました!。「創春館新聞」は委員会活動として毎月、
発行されていた新聞でしたが、その大本の原型としては、「部署内で発行していた新聞」が存在していたのです。残念ながら、
その新聞は残存しておらず確認できませんでしたが、その新聞編集に携わっていた職員に話を聞くことができましたので、次頁より紹介します。
(こちらが初刊となった新聞です ↓)
新聞発刊の立役者にうかがいました
創春館新聞創刊となる以前に、
部署内での新聞作りをされていた豊田次長にうかがいました。
Q 新聞発行のきっかけは?
豊田 他施設での経験から、情報発信のために、個人的に作り始めた。定かではないが、
創春館ができて間もなくからだったかな・・・。
Q その当時の内容は?
豊田 利用者さんの誕生日や、イベントの報告・予定、連絡事項など。
大々的に記事を集めていた訳ではないので、お知らせ風な感じだった。
Q どのようにして新聞を作成していたのか?
豊田 その頃、(パソコンではなく)ワープロしかなかったので、自分で記事を打って、
書式のできた用紙に張っていた。仕事の合間に作っていたのでいたので、大変ではなかったかな。
と、当時を振り返っていただきました。その新聞が基礎となり、その後、法人発行の新聞「創春館新聞」創刊へとなったようです。
「創春館新聞」創刊へ・・・
初代編集長に直撃
平成11年に『創春館新聞』が発行された経緯を、当時、新聞の創刊に関わった木暮事務長にうかがいました。
木暮 平成12年に「あかしあの里」がオープン予定で、それから事業所が増えていった時期でもあり、また、
介護保険制度が始まった時期でもあるので、いろいろな情報を発信していくために新聞を作ろうと思った。同じ法人の中での情報交換もできるし、
利用者様にも事業所の取り組みを知ってもらうことも出来るし…。
ということで、新聞創刊となったようです。そして、製作編集、発行は委員会活動の一環として、職員が担うようになっていき、
各コーナーの記事の構成や収集も委員会を中心に行っていくことに。現在の名物コーナー「名倉院長の健康豆知識」や「投稿・文芸作品」も、
そうした中で誕生していったようです。
「創春館新聞」から「さんぽみち」へ
新聞に名前をつけようという意見がもちあがり、いくつかの候補の中から「さんぽみち」が選ばれ、現在に至っています。
その提案をしたのが、通所リハビリの諸田春代師長です。「さんぽみち」に込めた思いをうかがってみました。
諸田 「さんぽみち」というと春が来て、ふきのとうが顔を出したり、花が咲いたりするイメージがあるの。雪国育ちだから、
雪どけの季節が好きなのかな。開所当時は、クリニックの周りに手づくりの散歩道と花壇があって、そこを歩くのがリハビリだったのよ。
あの時のように四季おりおりの話題を拾って、皆様にお届けする役割ということで……。
「さんぽみち」という響きもいいでしょ。
「さんぽみち」にはそんなあたたかく、優しい思いが込められているのですね。皆様と一緒に「さんぽみち」を歩きながら、
願いと思いを共有していきたいと思います。
『創春館新聞さんぽみち』
発刊に携わった編集者に質問
創春館新聞「さんぽみち」に一番長く関わったと思われるゆめさきの石関さんに当時のことを聞いてみました。
Q 創春館新聞の発行時のことを何か覚えていることはありますか?
石関 「最初は豊田さんが携わっていてさんぽみちになってから引き継ぎ受け持って作っていたんだけど、
どうすれば良いか分からなくて大変だった」
Q 作業でどんなことが苦労しました?
石関 「各事業所からの記事を集めるのが苦労したかな、最初の頃は写真に合わせて文書を配置していたり、
イラストを書いてもらったりしていたんだよ」
石関 「でも記事を入力するパソコンが途中で動かなくなったり、
入れたはずのデータが入っていなかったりもあったし・・・」後は記事に書けないようなことも述べていました。
石関 「昔は新聞に携わる人が少なくて独り黙々と作業をしていて、
折込の時によく市橋さんや事務所の人たちに手伝ってもらっていた」(後に市橋さんは広報委員長となる)
石関 「う~ん、大変だったといえば大変だったけど、楽しかったよ」
当時の事を思い出しながらいろいろと話して下さいました。
見つけた!こんな記事!!
皆さんの記憶の中には、どんな記事が印象深く残っていますか?様々な記事を創春館新聞ではご紹介してきましたが、改めて発掘してみました
(↓)。皆さん、覚えてたでしょうか??
今月号までの創春館新聞の中で、『当法人に関係している人物などが上毛新聞などに掲載された』ことを紹介しています。
今回はそんな記事に関してご紹介します。
平成14年3月6日付けの上毛新聞に当時入所されていた田部井登喜太様の満百歳を祝う記事が掲載されました。
『萩原弥惣治前橋市長が創春館を表敬訪問された。食べ物は好き嫌いがなく、毎日の食事をしっかりと摂っているという。
田部井さん流の長寿の秘訣は「くよくよしないこと」。市長より慶祝状と記念品、写真を手渡され喜びの表情。市長より「これからもお元気で」
と祝福されると「もう十年頑張ります」と笑顔で話した。』
・・・(平成14年3月号さんぽみちより)
平成16年2月8日の上毛新聞に当時通所リハビリに通われている米田利平様が百歳の誕生日を迎えるにあたり、
萩原市長が表敬訪問された記事が掲載されました。
『嫌いな食べ物はなく、うなぎが好物。長寿の秘訣は「おいしいものを食べることが長生きの秘訣」と話される。』
・・・(平成16年2月号さんぽみちより)
お2人共に好き嫌いなく、よく召し上がっているようで、『命は食にあり』という言葉は本当だということを実感しました。
お2人に限らず多くの方々の長寿のお祝いを、今後も新聞でご紹介していくつもりですのでお楽しみに。
通所リハビリに通われている大塚イノ様が全国農業新聞1月1日号に「80歳を超え現役【元気印】の4人」
という記事で掲載されました。
『大塚様の自宅には一年中季節の花が咲き乱れている。よく見ると、イノさんが紙や毛糸で作った造花だった。きっかけは、
お孫さんのお見舞いに訪れた病院の庭で落ちていた枯れ木を見て、お孫さんへの慰めから、枯れ枝を利用した梅を作ったことから。それからも
「気持ちのままに」つくり続け、作品は賞を受賞したことも。』
・・・(平成13年2月号さんぽみちより)
趣味として続けられて、当法人にも作品が展示されました。現在は、百歳を超えてもなお、お元気でいらっしゃいます。
百歳を迎えられたことも上毛新聞に取り上げられました。これからも素晴らしい作品と元気な姿を見せて頂けることと思います。
平成14年6月19日付けの上毛新聞に創春館北側の外壁に設置した「ようこそツバメさん」
の壁画の除幕式の様子が掲載されました。
『この壁画は療養棟、通所リハビリ、グループホーム利用者の皆さんが1ヶ月かけて作成したベニヤ板4枚にもなる大作です。小雨が降る中、
カウントダウンの掛け声に合わせロープを引っ張りました。壁画のお披露目に大きな拍手と、その大きさに驚きの声が沸き起こりました。』
・・・(平成14年7月号さんぽみちより)
今でも時期になると、毎年飛来し巣立っていくツバメ達のように、皆さんにとっても居心地のよい施設でありたいと思います。
他にも新聞に掲載された方がいらっしゃるかと思いますが、さんぽみちに掲載した記事の中でご紹介いたしました。
定番コーナー「文芸作品」の四天王!
今回111号を記念して文芸作品のコーナーで四天王とも言うべき三男一女の投稿者の方々を紹介したいと思います。
投稿された作品の数もさる事ながら、そのクオリティには誰もが感嘆する事と思います。季節を詠み、空間を捉え感性を震わすその作品には、
気取りはなく、見る人の心に素直に入ってきます。そんな作品を作り出す人達とはどんな人達なのでしょう?少しでも知って頂けたらと思います。
富士たちばなクリニック開設時より通所リハビリをご利用され、14年目を迎えようとしている橋本利三様をご紹介します。
平成11年11月号の、「さんぽみち」以前の「創春館新聞第3回」より投稿して下さいました。当初は、手書きでの作品の投稿でしたが、
その後は、ワープロで一文字一文字打たれた詩、川柳、随筆など投稿された作品は数え切れないほどです。また、
通所リハビリフロアーのテーブルに飾られた四季折々の花を、2年間にわたり葉書に描き続け百枚を越えるとのことです。
想い出のスケッチは今もご自宅に大切にとってあるとお話されています。それに、手先の器用さは施設内ではご存知の方が多いと思いますが、
レクリエーションの一環として皮細工にも取り組まれ、お友達や教え子(元校長先生でした)へと、
情熱をかけて素晴らしいプレゼントの品を作られました。中でも、キーホルダーは得意な作品でもありました。
通所リハビリ利用中、「母親の亡くなられた87歳までは頑張らなければ」と信念を持って話されていました。
今年90歳を迎えられる橋本様は、お母様にとって最高の親孝行息子ではないかと思います。現在では、療養棟にてリハビリに専念されています。
これからもお元気に過ごされますようお祈り致します。またさんぽみちへ作品の投稿を宜しくお願い致します。
影山えいじ様をご紹介します。平成16年3月より通所リハビリをご利用されている影山トメ様のご主人です。最初の投稿作品は、
「ありがとう 五文字の上に涙ゆえ 介護する人 介護され人」
というものでした。影山えいじ様は短歌をご趣味とされ、平成16年6月号より毎回欠かさずさんぽみちに投稿して下さっています。
自然の移り変わりを詠んだもの、ご家族の目線から日頃の介護を通して生まれたもの、
胸があつくなるような短歌に皆様心打たれているのではないでしょうか。
温かい眼で奥様の介護をされてきた影山様のお人柄がそのままうつし出されている作品となっています。今回も2月にお誕生日を迎えられた、
奥様に託した2句をよせてくださいました。
「梅見月 妻の生まれし 日だまりに 小さなケーキに ナイフを入れる」
「足腰の いたむ女房は 口ずさむ 春よこいこい 幼子のやうに」
クリニック開設当初より通所リハビリをご利用されている、橋爪慶子様をご紹介します。
さんぽみちに初投稿されたのは、平成12年10月号で、お誕生会を迎えての感謝文の掲載でした。その中で、
「プレゼントされたお誕生日の色紙が、これから何枚たまるか楽しみと皆さんで話している」という文章がありました。振り返れば、
橋爪様とのお付き合いも13年目と長いものになりました。先日、お話しをうかがった際に、「顔ぶれが変わってきてしまったわ。」
と話されていましたが、お誕生会で一緒に色紙の話をしていた方達との思いを感じました。
橋爪様の色紙は13枚になりました。その時間の中では、昔と顔ぶれが変わりましたが、
誕生日を一緒に祝う新しいお友達もたくさんできました。リハビリやレクリエーションで一緒に笑ったり、励ましあったりしてきました。
チャレンジ精神旺盛で、さんぽみちの作品にとどまらず、様々な作品作りにも取り組まれてきました。
その一つ一つが想い出となっていると思います。昨年のお誕生日を機に取り組まれた作品には、橋爪様の深い思いが込められています。
体調が優れず、お好きな趣味活動にも思うように取り組めない状態が続く中での挑戦でした。物語を考え、お得意の毛筆で文章を書き、
挿絵を描きました。今回は写真でご紹介しますが、実物は「創春館物語」として、創春館1階廊下に掲示してありますので御覧下さい。
橋爪様、これからもお誕生日の色紙が増えるように、良い想い出もたくさん積み上げて下さいね。
「さんぽみち」の投稿作品でお馴染みの、通所リハビリに通われている高橋三佐男様をご紹介します。
平成18年9月より当施設を利用されていますが、「さんぽみち」へは、利用されて間もない平成18年12月より投稿していただきました。
初投稿より、季節感あふれる俳句や短歌、詩など多くの作品を掲載させていただいています。作品にも感じられるように感性の豊な方で、若い頃、
スポーツで鍛えた、がっしりとした風貌とは裏腹に、詠まれる句はとても優しい表現をされていて女性的な雰囲気さえうかがえます。また、
これらの作品と同じように熱心に取り組まれている塗り絵や水彩画などにも、繊細なお心が表現されています。
「さんぽみち」への投稿作品は、ほぼ毎月掲載させていただいていますが、作品作りは主にご自宅でされているそうです。通所リハビリ利用中、
リハビリや趣味活動を積極的に参加されていますが、ご自宅でもご自身の計画を立て、
時間があればリハビリや作品作りに取り組まれているそうです。
日毎に春めいてきた最近、〝杖歩行での外出〟を目標に続けたリハビリの成果で、窓から見た景色から、今度は、
外の風をうけながらの景色を詠んで下さい。投稿を楽しみにお待ちしています。
「東風(こち)吹いて 目白の番ひ 枝に舞ひ 青空高く 春を呼ぶ声」
「菜の花に 小さき蜂の 舞ひ降りて 春の訪れ 花にささやき」
名倉院長に聞く『名倉院長の健康豆知識』
さんぽみち創刊111号を迎え、創刊号から1号も欠くことなく(!)連載を続けている、当新聞の名物コーナー
「名倉院長の健康豆知識」
今回は、院長に、記事を書く上での苦労や裏話などインタビューしてきました。
Q,新聞の当初からの定番企画ですが、きっかけは?
院長,少しでも新聞に目をとめてくれる人が増えればと思って。
Q,毎月の記事のネタはどこから見つけるのですか?
院長,何かある訳ではなく、その時の気分や思いつきで書いています。ただ、難しい話にならないようには心掛けています。
Q,よく本を読まれていますが、新聞のためのネタ捜しという訳ではないのですか?
院長,本を読むけど、新聞記事のためにということではないですね。
Q,記事はどのように構想し作っているのですか?
院長,少しでも皆様に役立つ情報、読んで楽しいと思えるよう心掛けています。
Q,最初の頃より内容が変化していますね。
院長,“おもしろい読み物を”と書いていたら、どんどん変化してしまって・・・という感じです。
Q,記事作成の苦労話などはありますか?
院長,元々は文章を書くのは苦手なんですが、毎回楽しみにされている方がいると聞いているので、頑張って書いています。
Q,印象的な記事がありますか?
ベスト3をあげるとしたらどれですか?
院長,①突然の喪失(平成19年4月号)
・・・後輩が亡くなった時の想いを書いた文章
②内緒の話(平成20年3月号)
・・・あるものについて、バリ島旅行~外来医師時代~わきあいあいの場面での事
③せつない写真の話(平成18年4月号)
・・・孫の顔から思い浮かべた幼き頃の自分の顔写真とその苦い過去
Q,今後はどうなりますか?
院長,更に内容の充実したものとなるよう頑張ります。
Q,これまでに114話書かれての感想など
院長,文章を通して皆様と心の交流ができればと願っています。後々孫などがこっそり読んでくれると本望です。
院長先生の人となりが伺えるような、お話が聞けましたが、いかがだったでしょうか?
院長先生、今後とも宜しくお願いします!!
名倉院長の健康豆知識 全タイトル紹介!!
創刊から今回の記念号までに創春館新聞に掲載された『名倉院長の健康豆知識』の全114話です。
あなたはいくつ覚えていますか? または読み返してみたい作品、気になった作品がありますか?
内容については当法人ホームページにてご覧になれますので(一部掲載を除く)、そちらで是非お楽しみ下さい……。
(ホームページアドレスはさんぽみち1面にて掲載)
名倉院長の健康豆知識
腰痛と神の御業への挑戦
ご家族の方々の御心痛を考えると不謹慎ですが、バラバラ殺人のニュースを見る度に、
犯人は医者である筈がないと、すぐに連想してしまいます。医者という職業の人は大部分そんな風に思っているのではと考えているのですが……。
大抵の医者は、医学生時代の解剖実習で、大変な苦労と共に手足や首、腰などをバラバラにしてきました。当たり前の事ですが、
そうした経験のない一般の人には、こうした感慨は思い浮かぶ筈もなく、実際のところ、犯人とて、
よもやこんな大変な事に取り掛かってしまってと、何度も死体を前にしてため息をついたに違いありません。何時間も格闘するその姿は、
まさに狂気の成せる業以外の何ものでもなく、やはり殺人を犯した時点で(もしくは犯そうとした時点で)、
人間ではなくなった何者かでなければできない、おぞましくも根気のいる作業なのです。
私達の関節は、間にクッションの役目をする軟骨を挟んだ骨と骨が、絶妙に組み合わされ、そのがっちり組み合った骨同士を、
頑丈な靭帯がガチガチに固めた構造になっています。
ちなみに、数十個の同じ形をした立方体の積み木と、同数のヒトデの様な足を前後左右上下に持つ積み木、
立方体の底辺にちょうど合うようなゴム、そして頑丈でいくらか伸縮性のある5種類の紐を使って、
中に豆腐を入れても傷つかない様な管状の空間を作りつつ、前後、左右、上下(特に上下)の衝撃に強い構造物を作りなさいと命じたら、
立方体の後ろに、足を一部ちょん切ったヒトデをくっつけ、台とヒトデの間に空間をつくり、それを一ユニットとして、台と台の間にゴムを挟み、
積み重ねる事により、管状の空間を同時に作り、5種類の紐でしっかり固定する、そんな風な見事な構造物を作る天才がいるに違いありません。
私達の背骨はそんな風にでき上がっています。台とヒトデが骨、ゴムが軟骨、紐が靭帯、そして中に入れる豆腐が神経という訳です。
この梱包体を見た人なら、これを解体する作業が、いかに骨の折れる事か少しは分かっていただけると思います。そして、どうやら私達医者は、
衝撃的な解体作業体験の中で、先程述べた様な、天才が作った構造物と人体を混同する傾向がある様です。
人体は1個の細胞が増殖分化したものであり、背骨についての創造のイメージは、1本の太い棒を分節状に切れ目を入れ、削りながら、
台やヒトデやゴムや紐に変容させつつ先程述べた関節構造にする。
そうした人智では及びもつかない魔法でつくられた事は重々知っていた筈なのにです。
腰痛について書こうとしていたら、こんに前置きが長くなってしまいました。幸いな事に、私自身、腰痛とは無縁の生活を送っていますが、
専門外とは言え、訴えを聞く事が多く、何とか力になりたくて色々原因と治療法を調べて、ようやくその正体がおぼろげに分かってきたので、
こうして書いています。民間療法を眺めてみたら、色々おもしろい療法がありました。鍼では、爪楊枝を10~15本輪ゴムで束ねて、
腰のところをトントン、リズミカルに叩く。お灸では、火傷しないように患部に馬肉を敷いてモグサをのせる。
(血行促進の為には馬肉でなければという事です。)コンニャクを使って湿布をしてみたらどうだ。その他、ヨーガ、ローリング、
ゴムバンド療法、背骨矯正法等々、まさに百花繚乱の如く治療法があります。多分これだけ民間療法が花開いているという事は、
現代医学が無力か、もしくは、決定打が少ないという事だと考えています。
実際のところ、現代医学をもってしても、腰痛の原因は謎のところが多いらしく、よくしたり顔で、
人間は2足歩行になった時点から腰痛から逃れられない宿命となったなどと言われますが、何万年もこうして生きてきて、
今更そんな事言われてもと思いますし(キリンに首が疲れるのは長いせいだと言う類だと思いますが……)、また、
老化により骨の変形があるからなどと説明しますが、これとて余り根拠はないらしく、腰痛を訴えない方にも、変形した部分はありますし、
痛みを訴える方の骨の変形が、訴える部分と逆の部分である事も度々ですし、見るからに酷い変形があり、さぞや腰が痛いのではと言うと、
全然そんな事はありませんと言う方もいます。また、骨粗鬆症が原因で腰が痛むんだという話もありますが、70歳以上の女性では、
8割以上の方が骨粗鬆症といっていいのですが、そんなに多く腰痛の人がいる訳でもありません。更に、アメリカなどの調査では、見かけ上
(レントゲン検査も含めて)の背骨の変化と腰痛が無関係だという事は、専門家の間では、すでに周知の事実の様です。この事は、
腰痛の原因として画像診断で確認された病変に対する手術においても、手術しても、
しなくても腰痛症状に対する成績はそれ程変わらない事を意味し、実際手術でよくなりそうな椎間板ヘルニアにしても、手術を選ぼうが、
理学療法を選ぼうが、4年後の結果はほぼ同じだというデータもあります。勿論、手術でよくなる腰痛、
手術でしか治す事のできない腰痛はあります。そこで長い前置きを思い出していただきたいのです。腰痛の原因として挙げられる腰椎関節は、
形としては、椎骨や椎間板、そして靭帯を組み合わせた様に見えますが、もともとは一つであったものが骨になり、軟骨になり、
靭帯となったのだと話しました。長い間の使用により、骨が変形し、靭帯が損傷しようとも、それらは一体となって反応している筈で、
一部の変形を修正したりする事により痛みから解放される、そんな簡単なものでない事は容易に推察されるのです。例えば、
靭帯が骨にくっついている部分についてみると、骨と靭帯が混然一体となっており、骨が同時に靭帯という部分が付着部なのです。
神の御業に挑戦するには、神を敬う心を持った天才の高度な頭脳と技量が要求されるというのが実感です。
民間療法に共通する治療内容は、腰痛の原因を関節の構造そのものに求めるのではなく、それらの関節を支える靭帯や筋肉(特に筋肉部分)
の疲労、炎症に原因を求めているのであって、腰痛に対しては、そうした穏当なやり方が、
神の御業への挑戦としては妥当な場合が多いとも考えられます。いずれにせよ、今一度、霊妙不可思議な人体というものに謙虚に向きあい、
腰痛の原因をしっかり評価し、理解し、患者さんと医療従事者が共に協力し合って痛みを克服する、そんな医療が大切だと考えています。
★ 各事業所活動報告&行事予定 ★
☆グループホームゆめさき☆
2月3日、節分
…恵方巻きおいしいよ!
3日 ひなまつり
未定 お花見(梅)
☆デイサービスゆめさき☆
2匹の鬼が大暴れ、一心不乱に鬼退治。今年も健康でいられますように。
3日 ひな祭り
9~11、19~21日 梅見ドライブ
12~14日 おやつ作り
16~18日 映画上映会
26日 誕生会
☆通所リハビリ☆
6,9,10,13日の4日間、群大付属中学校の2年生が通所リハビリで職場体験の学習を行ないました。
利用者の方たちと一生懸命に触れ合う姿が、微笑ましく感じられました。利用者の方たちも楽しそうにお話されていました。
3日 ひな祭り
6日 芙謡会民謡発表会
11~14日 誕生日会
18日 さくら筝琴の演奏会
21日 南橘フォークダンス発表会
23日 民謡踊り教室
26日 水野先生のハーモニカ教室
☆涼風の家☆
涼風の家では、2月14日に榛名文化会館で行われた「童謡コンサート」へ行って来ました。普段からレクリエーションの時間には、
入居者の皆様と歌を歌うことが多く、童謡コンサートに行くんですよと話すと、皆様とても喜ばれ、暖かい陽気の中、
ドライブを楽しみながら会場へ向かいました。
コンサートは2部構成になっており、1部は音楽に合わせて身体を動かしたりリズムセッションをしたりと、会場中が一体となって楽しみ、
2部では昔ながらの四季の歌や崖の上のポニョなど、最近の歌も歌ったりと、あっという間の1時間半で、入居者の皆様も「懐かしいね!
楽しいね!」と、とても喜ばれており、会場に来ていた子どもさんとも触れ合うことができ、楽しい1日を過ごすことが出来ました。
入居者様の喜ばれた顔を見て、また、帰りの車内でも歌を口ずさまれる姿を見てとても嬉しく思いました。
3日 ひなまつり&秋間梅林お花見会
未定…温泉ツアー(相間川温泉入湯)
未定…石鹸作り(廃油利用)
☆グループホームしらさぎ☆
誕生日会でお寿司を食べに行き、その後『けやきウォーク』で散策しました。たくさんの人たちを目の前にし、
緊張しながらもウインドウショッピングを楽しんできました。
未定…誕生会
桃の節句会
梅見(ドライブ)
☆わきあいあい☆
ディサービスわきあいあいでは19日にお誕生日会を行いました。
最高齢の方は105歳で、皆さんまだまだお元気です。
3日 ひな祭り
5日 パンバイキング
9日~ ドライブ週間
23日 お団子作り
26日 お誕生日会(ケーキ作り)
31日 お好み焼き作り
☆あかしあの里Ⅲ☆
手作りおやつで、
かぼちゃ餅入りお汁粉を作りました。珍しいかぼちゃ餅に、みんな大喜びでした。
3日 ひなまつり
15日 誕生会
20日 お彼岸(おはぎ作り)
24日 バイキングデー
☆星辰の家☆
3日 節分の日に小規模・グループホーム合同で豆まきと恵方巻作りを行い、とても楽しい時間を過ごしました。
3日 ひな祭り
20日 お彼岸・おはぎ作り
26日 誕生日会
30日~ 梅見ドライブ
☆あかしあの里Ⅰ☆
あかしあの里3棟の中で、唯一男性入居者のいるⅠでは、バレンタインディーにチョコレートムースを作ってプレゼントしました。
3日 ひな祭り
13日 おやつ作り
21日 お誕生会
29日 お誕生会
月末 外食予定
☆ケアセンター明月☆
ケアセンター明月では3日にDS・
GH合同で節分会を行いました。とても賑やかな節分会になりました。
デイサービス明月
未定 ひな祭り
14、19日 誕生日会
20、27、31日 ドライブなど
グループホーム明月
節分、ドライブ、誕生日会など
☆あかしあの里Ⅱ☆
5日に誕生日会を行いました。2月生まれの方は3人いましてその日は入居者・スタッフでお祝いをしまして、プレゼントを贈りました。
その後は皆さんと一緒にケーキを美味しくいただきました。これからも元気に過ごしていただきたいと思います。
3日 ひな祭り
未定 誕生日会
ドライブ
おやつ作り
☆療養棟3階☆
26日の誕生日会にフラダンスの慰問の方々が来てくれました。
5日 ひな祭り
12日 買い物ツアー
26日 誕生日会
29日 うどん作り
☆療養棟2階☆
豆まきを行いました。鬼と一緒に(?)ハイッ、
チーズ!!
12日 買い物ツアー
18日 うどん作り
25日 誕生日会
リハビリ便り
『セラピスト』 『構音障害』
言語聴覚士 大竹 彩
構音障害とは、脳梗塞や脳出血等によって、唇や舌等に麻痺が生じ「話す」ことに障害が出ることをいいます。失語症と違い「聞く」「読む」
「書く」という機能は保たれています。
話すことに障害があるため、消極的になってしまう方が多くいますが、周りの環境を整えることで会話がスムーズになります。 ポイントは、
①静かな場所で
②焦らずゆっくりと話しを聞くこと です。
騒がしい場所では声が聞こえにくく、お互いに焦っていると、話すスピードが速くなってしまい、呂律が回らず会話がスムーズにいきません。
聞き手の焦りやイラ立ち、話す速さは相手にも伝わってしまうため、注意が必要です。その他、
文字を一緒に書いてもらったり相手の動作等から話しを推測したり、少し工夫することで、コミュニケーションがとりやすくなります。
文芸作品
富士見村 村との最後(わかれ) 黄水仙
良人(つま)停年 心おきなく 昼寝かな
思ひ切り 亡夫(つま)の名を呼ぶ 芒野(すすきの)で
洸悦の 老母(はは)を背負えば 星月夜
木漏れ日や うつらうつらと 婆居留守
奈良 久良子
創春館のお風呂が新しくなりました☆
創春館で入浴される利用者様に、先月よりご協力いただいておりましたお風呂場の改修工事が、おかげ様で無事終了致しました。
開設から10年を迎え、お風呂場の傷みも目立つようになった為、今回の改修の運びとなりました。
入浴を何よりも楽しみにされている利用者様に、きれいになったお風呂でより気持ちよく入っていただければ幸いです。
これからも利用者様がご利用しやすい環境づくりに努めていきたいと思います。皆様のご理解とご協力に改めて感謝致します。
編集後記
今回の111回記念号はいかがでしたか。さんぽみちがお手元に届く頃には、
春の足音と共に桜前線のニュースが聞こえてくる季節になっていると思います。 さんぽみちも創刊から数え早くも111号になりました。
たくさんの方々の協力があって、ここまでこれたのだと感じています。これからも皆様と共に、150号・
200号を目指してがんばっていきたいと思います。【また、私もますます女を磨きます。応援よろしくお願いします。】
広報委員 青木