平成26年8月号
・特集★あかしあの里
・今月の事業所便り
・今月の行事予定
・院長先生の健康豆知識
・ワルツの頂点
・文芸作品
・編集後記
特集★あかしあの里
あかしあの里Ⅰ 暑いけど楽しい夏
あかしあの里Ⅰでは、七夕の一週間前から飾り付けをしたり、短冊に願い事を書いていただいたり、楽しく七夕の準備をしました。願い事をお聞きすると、恥ずかしさから短冊を書かない方や「孫に会いたい」「たくさん饅頭が食べたい」「頭が良くなりたい」など、皆様それぞれ楽しい願い事を書いて下さいました。短冊を大きな笹に飾り付けとても立派な七夕飾りが出来上がりました。また、28日には、毎年恒例となっている流しそうめんを行いました。ホームのフロアからベランダへ横切るように竹の台を設置して、入居者様も座席に座り準備完了、そうめんが流れ始めると入居者様は、竹の左右から次々に箸を出して一生懸命にそうめんを取られていました。いつもとは違う食べ方に「あ~、流れちゃった。」とうまく取れない事もありましたが、召し上がった皆様は「そうめんは良いね~。」「あー美味しかった。」と喜びの声が聞けて、とても楽しんで頂けたようでした。これからも季節を感じていただけるイベントを企画して、入居者様の笑顔が見られるように頑張っていきたいです。
あかしあの里Ⅱ 笹に願いを
あかしあの里Ⅱでは7月7日、七夕のイベントを行いました。職員が用意した笹の葉に、入居者様の願いごとを書いた短冊を1枚1枚かけていきました。その中には「いつまでも健康でいられますように」「毎日じゃなくてもいいから会いにきて欲しいな」「健康で長生き出来ますように」などの願いごとが書かれていました。入居者様には笑顔もみられ、楽しくイベントができ、皆さん季節を感じられていたようです。
あかしあの里Ⅲ 七夕の夜を詠う
7月7日に七夕イベントを行いました。前日に短冊に願い事を書いていただき、食堂の壁を笹にみたてて飾りました。願い事には、みなさんの個性がでて「おいしい物が食べたい。」「元気に過ごしたい。」「100歳をめざす。」などそれぞれでした。みなさんひとりひとり発表していただくと、「そうだ、そうだ。」「私もがんばるぞ。」「よくばりすぎだ。」と同調と笑いが起こり、楽しいひと時を過ごせました。当日はあいにくの曇り空で、みんなで空を見上げ、夜には晴れるように願いながら七夕の歌を唄い、その後一番のお楽しみで七夕のイベント食をいただきました。今年は握り寿司や巻き寿司などを用意して、みなさんに選んで食べることにしました。選べることが楽しかったのか、何回もお替りされる方もいて、あっという間に用意したお寿司はなくなり、「楽しかったよ。」「また来年もやろう。」と大満足の七夕でした。最後に入居者の方が俳句を詠んでくださいました。
七夕や 今日はよき日と 願いつつ 静江
今月の事業所便り
クリニック通所リハビリ 『夏野菜の収獲!』~クリニック農園より~
今年もこの時期がやってきました。利用者様の監督のもと、今年はマルチングの技術も加わり、窓から見守っていた野菜達が収穫の時期を迎えています。食べごろを見計らって、利用者様にも収獲してもらい、おやつの時間などに、とれたての旬の味を皆で堪能しています。また、今年はじめて植えた“メロン”が人気で、ひそかに狙っている方々が多く(笑)、成長を心待ちにしています。皆様の協力のおかげで、年々パワーアップしていくクリニック農園を、お時間がありましたら覗きに来て下さい!
ケアセンター朱咲 前橋七夕祭りと流しそうめんで夏を満喫
7月10日~13日に前橋七夕祭りに行きました。朱咲では“ぐんまちゃん”と“ころとん”をメインに、群馬県内のゆるキャラの飾りを作り出展しました。残念ながら入賞出来ませんでしたが、利用者様と職員で協力し素敵な作品を作る事ができ、とても良い思い出になりました。7月16日には夏らしく、流しそうめんを行ないました。流しそうめんが初めてという利用者様もいて「楽しいね♪」という声が多く聞かれました。普段、食事摂取量の少ない利用者様も進んで手を伸ばしたくさん食べられていました。その他にも花火やかき氷と夏らしいイベントができ、夏を満喫して頂けたのではと思います。
わきあいあい 七夕祭りを満喫!
7月11日にわきあいあいでは、前橋の七夕祭りに行って来ました。利用者様の間では、「何年も行っていないよ!」「楽しみだよ!」などと嬉しそうに話をされていました。弁天通りは、七夕飾りが綺麗で、人出も多く賑やかでした。利用者様も職員も「来て良かった~。」と喜びの声が上がっていました。その日はとても暑かったので、出店で生ジュースを飲んだのですが、外で皆で飲むジュースは、特別美味しかったです。来年も来たいねと願い事をして帰って来ました。
星辰の家 楽しい流しそうめん!
毎年恒例の流しそうめんを行いました。当日は朝からそうめんを茹でたり、薬味を切ったり、テーブルの準備で大忙しでした。そうめんの他に、おいなりさんとオニギリも作り準備完了。利用者様から「楽しみだね。」「そうめん取れるかな。」と色々な声が聞かれました。席についていよいよ流しそうめんがスタート!「流れてきたよ。」「取れた取れた。」と楽しそうな声が聞かれ、ふと見るとお椀からこぼれそうになるほど真剣にそうめんを取っている利用者様がいました。皆様美味しそうに食べていて、職員も一緒に楽しむ事が出来て良かったです。また一つ思い出が増えました。
春らんらん 前橋七夕祭りに出展しました!
高気圧の訪れとともに、前橋商店街には七夕まつりの催される季節がやってきました。春らんらんでは4月から利用者様と共に七夕飾りの作成を始め、7月7日の七夕イベントで短冊に願い事を書いて頂きました。皆様、個性豊かな願い事を書かれ、中でも「初恋の人に逢う」という、織姫と彦星も心ときめくような一言を記された利用者様に感動し、つきなみな「美人になりたい」「やせたい」と書く職員が恥ずかしそうでした。開催日の7月10~13日にはドライブを兼ねて商店街を訪れました。綺麗に飾られた作品を眺めながら、「立派だねえ。」「キレイだね。」と喜ばれ、いつもより軽い足取りのように見受けられました。利用者様の楽しそうな表情と無事に見学できた事が何よりの収穫となり、来年もお逢いできますように…と七夕飾りに願いを込める春らんらんの職員でした。
しらさぎ 七夕飾りに願いを込めて
グループホームしらさぎでは、7月6日に七夕行事を行いました。当日、短冊にお願い事を書いていただき、(自筆が難しい入居者様にはご家族の方にお願いして書いていただいたりしました。)色々と悩みながら、短冊に願いを書いていらっしゃいました。ホールの中央に願い事を書いた笹を飾りつけ、それを眺めながらの昼食となりました。男性職員がホットプレートで海鮮いりお好み焼を焼き、出来立てを皆さんに配ると、あっという間に平らげてしまい、デザートの手作りフルーツヨーグルトまで完食されました。みなさん満足そうな表情をされ、七夕飾りを眺められて少しでも七夕祭りの雰囲気を感じていただけたのではないかと思います。
通所リハビリ 七夕のイベント
7月7日に通所リハビリフロアーにて七夕のイベントを行いました。この日に向けて利用者様には短冊をたくさん書いて頂きました。願い事だけではなく短歌や川柳もOK!としました。「リハビリをして歩けるようになりたい」、「家族が幸せになれますように」といった感慨深い願い事ばかりでした。なかには「創春館が益々発展しますように。」というありがたい願い事もあり感謝感激です!七夕は神様に引き離された織姫と彦星が1年に1度会える特別な日です。嬉しくも切ない日ですね...。それなら創春館でも何か特別な事しよう!!という事で「創春館寄席」を行いました。舞台を設置。習字の上手な利用者様桜井様に題目を書いて頂きました。準備が整いいよいよ創春館寄席のスタート。まず登場してきたのが、創春館ではおなじみの漫才コンビ「杉ちゃん&上ちゃん」。今までにもイベントで何度か登場していますが、またまた出て来ました。七夕にちなんだショートコントや漫才を繰り広げました。2人の絶妙な掛け合いに、多くの利用者様が、手を叩いて声援を送って下さいました。続いて出囃子に乗ってメインゲストとしてお迎えした「風香亭粋楽」さんの登場です。素人落語会の会長を務めている方で、今回快くご来館下さいました。着物姿がビシッと決まっていて、風格が違います。当日は「道灌」というお話を披露して下さいました。お話に引き込まれ、体を前に傾けて聞き入っている利用者様もいらっしゃいました。最後は風香亭粋楽さんに司会を務めて頂き、職員が回答者となった「大喜利」です。お題はなぞ掛けで、「身の回りにあるもの」と「七夕に関するもの」の2つとしました。上手に掛かっているもの、全く掛かっていないもの等、様々ありましたが風香亭粋楽さんの鋭いツッコミもあり、多くの笑いを誘っていました。漫才、落語、大喜利と笑い溢れる、楽しいひと時となりました。利用者様からも「良かったよ。」、「上手だったね。」といった労いのお言葉を頂きました。創春館の笑い声が天の川の織姫と彦星まで届いたかな?(笑)
DSゆめさき 努力の結晶!七夕ドライブ!!
デイサービスセンターゆめさきでは、7月10~12日の3日間に渡って、前橋市オリオン通り商店街の七夕作品展を見にドライブに出掛けました。初日の11日は台風の影響もあり、雨の降る中でのドライブとなりましたが、残りの2日は晴天に恵まれ作品を見る事が出来ました。例年より早い時間帯に出発した為、他施設よりも早く到着することができ、ゆったりと過ごす事ができました。
今年のゆめさきの作品は、デイサービス、グループホーム合同での「富岡製糸場」です。今年、世界遺産に登録された本物にも負けないくらい迫力のある完成度の高い作品が出来ました。「富岡製糸場」は空の卵パックを使用して赤レンガを表し、その下にはダンボール箱にお花紙を万便なくつけて「七夕祭」の文字を浮き上がらせ、色彩々のビニール紐をその下に垂らし、一番上にはお花紙を丸めて「夢前」の文字を並べました。デイサービス、グループホームともに利用者様に手伝っていただき完成した作品ですので、展示された作品を眺める利用者様の表情はとても感慨深げに、また満足感がある様子に見えました。
結果は「参加賞」でしたが皆で作った努力の結晶は「最優秀賞」に等しい作品であり、利用者様、スタッフ全員で力を合わせて取り組めた素晴らしい時間を過ごせたと思います。
GHゆめさき 大賑わいの七夕祭りへ・・・
グループホームゆめさきでは、7月13日に前橋七夕祭りへ見学に行っていました。当日は小雨の降る天候ではありましたが、アーケード内に飾られた沢山の作品を観ることが出来ました。皆で作った作品もあり、「去年より良い賞を!」と期待をして観ていくと・・・、結果は参加賞でした。期待が大きかった分、少し残念でした。見学を終え、昼食を食べにケヤキウォークに行き、皆さん好きなものを選んで食べました。自分の顔よりも大きな丼ぶりに入った海鮮丼もペロリと完食され、「美味しかったよ。」と満足してもらえたようでした。
外気に触れ、皆さん気分転換になったのではないかと思います。これからも外出の機会を多く持っていきたいと思います。
涼風の家 若いエキスを注入
涼風の家では7月17日に子ども園の園児達が遊びに来てくれました。園児たち年中組10名、年長組10名の計20名でお遊戯や歌を披露してくれました。
園児たちは元気いっぱいで利用者からは「かわいいね~」「うちの孫(ひ孫?)にそっくりだよ。」「子供は元気だね~。」などの声が聞かれ、楽しい時間を過ごすことができました。
あかしあの里Ⅲ 嬉しい日には花束を
7月24日に、お誕生日会をしました。今年86歳になられる方で、お歳を伝えるとちょっと戸惑った顔をされましたが、お祝いの花束とケーキを前にすると嬉しそうな表情にかわり喜んでくださいました。挨拶をしてくださいと促すと「ありがとうございます。またがんばります。」と挨拶してくださり、他の方やスタッフからのお祝いの言葉に、笑顔でこたえてくださいました。また来年のお誕生日まで元気で過ごしていただきたいです。
明月 笑顔いっぱいの七夕
7月7日グループホーム明月では、七夕イベントを行いました。お昼に星形に切ったキュウリや、イクラを乗せた七夕風ちらし寿司を召し上がって頂きました。皆様とても喜ばれ「こんなにおいしいお寿司は初めてだよ。」と大絶賛。午後にはフロアでスイカ割を行いました。竹の棒を持ち、目隠しをして、いざ挑戦!見当違いの所を叩いてしまったり、当たったものの力が足りずに割れなかったりと色々ありましたが、最後にはグループホームで最高齢の方が、見事割ることに成功!おやつに皆さんでスイカを召し上がることが出来ました。夏らしく、楽しい七夕イベントでした。
療養棟三階 思い出がよみがえる
7月に入りますと街のあちこちに色とりどりの七夕飾りが設置され、人々の目を楽しませていますが、療養棟三階では3日に七夕のイベントを行いました。6月下旬から皆様と一緒に飾りや短冊を準備しながら、昔の七夕の思い出話に花が咲いていました。短冊も一人で真剣に考えたり、隣の方と談笑しながら「沢山の願い事が浮かんでくるから・・。」と悩む人や、「今のままで十分幸せだからねぇ・・。」と少し困り顔で微笑む方と様々でした。
入念な準備のもと、出来上がった立派な七夕飾りを囲みながら当日の七夕会はクイズや歌を交え、終始和やかな雰囲気で行われました。
来年の七夕会も、ゆっくりとした穏やかな時間を皆様と共有出来たらと短冊に願って閉会しました。
療養棟二階 願いをかなえたお誕生日会
7月30日にお誕生日会を行いました。職員からの歌やフラダンスのプレゼントにお誕生者様やその他の利用者様、皆楽しまれた様子でした。院長先生も駆けつけて下さってお誕生日会を盛り上げてくださいました。7月はお誕生者様がお一人だったので、ご本人にお誕生日会でどんな事をしたいか希望を聞いたところ時代劇をしたいとのお話があり、行ってみました。ちょんまげのカツラをかぶり、殿様になりきって楽しまれていたので、ご本人の希望を叶えることが出来て良かったと思いました。
今月の行事予定
☆通所リハビリ
5、6、8日 通リハ、クリニック合同納涼祭
7日 吉川忠英コンサート
20〜22日 お誕生日会
23日 ヴィクトリー川田とブルーサウンズ
26日 晃峰会
28日 民謡踊り教室
29日 あやめ会
☆あかしあの里Ⅲ
7日 すいか割り
12日 お誕生日会
18日 流しそうめん
24日 手作りおやつ
日程未定 外食
☆朱咲の家
5日 おやつ作り(アイス)
中旬 お誕生日会(外食)
中旬 かき氷屋へドライブ
☆DSゆめさき
1日 流しそうめん
7~9日 おやつ作り
12日 お誕生日会
14日 久保さんカラオケショー
15、16日 上映会
20日 スイカ割
24日 ゆめさき10周年納涼祭
☆あかしあの里Ⅰ☆
28日 花火大会&BBQ
☆GHしらさぎ☆
2日 お食事会
下旬 おやつ作り
☆星辰の家☆
5日 歌謡ショー
13日 スイカ割り
下旬 ところてん作り
☆療養棟三階☆
14日 買い物ツアー
20日 夏祭り(二階と合同)
28日 お誕生日会
☆明月☆
13日大正琴慰問
30日感謝祭
☆わきあいあい☆
12日 そうめん
21日 ケーキ作り
29日 カラオケ大会
☆涼風の家☆
2日 涼風祭
7日 七夕会参加
☆春らんらん
1~20日 笑顔コンテスト
2日 荒牧町納涼祭
6日 春らんらん納涼祭
9日 慰問 きのこ学童クラブ
23日 お誕生会&おやき作り
31日 自然史博物館見学
☆GHゆめさき☆
10日 流しそうめん
15日 おはぎ作り
24日 10周年祭・納涼祭
29日 お誕生日会
☆あかしあの里Ⅱ☆
7日 納涼祭
下旬 花火大会
☆療養棟二階☆
14日 買い物ツアー
20日 夏祭り
27日 お誕生日会
院長先生の健康豆知識
「閉経後の女性の運動」
閉経後の女性は、同年代の男性と較べて、骨がスカスカで、もろく、骨折しやすいと言われています。
「みなさぁーん、おじいさんよりおばあさんの方が、転んだりして、骨を折る事が多いようですが、何故だか分かりますか?」と、質問したら、小さな子供達なら、何と答えるでしょう。日頃の祖父母の生活を見ている子であれば、中にはこんな意見もある筈です。
「おじいさんは、ゴルフをしたり、時々走ったり、動きまわる事が多いけど、おばあさんはそんなに動きまわらないからじゃないですか?」ホルモンを専門とする学者は、こう答えるのですね。「女性は閉経前迄エストロジェンというホルモンがたっぷり出ていて、そのホルモンが動脈硬化を予防し、骨を強くしていたのですが、閉経後はそのホルモンが出なくなる為、動脈硬化がすすみ、骨がもろくなり、骨折しやすくなるのです。この事は、ネズミやラットを使っての動物実験で実証されています。したがって、骨を強くする為のエストロジェン投与が有効と考えられます。」小学生の答えと学者の答えを聞いて、小学生の答えに成る程と思った人は少ないでしょうね。骨折という医療的重大事が、そんな小学生の単純な答えである筈がないと、思い込んでいるのですね。現在の医学的意見というのは、現実の生活というのを無視しています。ホルモンを勉強している人にとって、ある女性がテニスをしたり、ゴルフをしたり、家でじっと裁縫したり、友達としょっちゅうお茶をしていたりとかいう生活は、全く考慮の対象になりません。何故なら、そんな現実を論文にできないのです。そんな日常の女性の姿は無視し、ネズミやラットにホルモンの出ない手術を施し、骨の状態を調べる研究に邁進するのです。こんなんで、大量に殺されるネズミやラットこそ、ハタ迷惑な話でしょうね。現在の医学は無視していますが、骨折の原因は、日常生活の中にヒントが隠されているようです。まず、閉経前の女性とその後の女性の生活を想像してみましょう。40代から50代前半迄というのは、子供を産んだ女性であれば、大概が、買い物、育児、料理そして家事等に奔走する毎日である筈です。仕事を持っている女性であれば、尚更忙しいでしょう。そうした日常が、五十も過ぎればどうなるでしょう。子育てはおおむね卒業し、女性の側には、長年連れ添った亭主1人という事になります。そうなると亭主はうっとうしい存在になるようで、「子供の為に買い物し、料理を作るのは苦にならなかったけど、亭主と二人きりになると、亭主の為には一向にファイトが湧かず、料理を作る気がしない」という意見を、多くの女性から聞きました。あくまでロマンスを求める亭主の立場からすると、がっかりする意見ですが、本音のようです。やはり女性というのは、子を産み、育てる事に、その性の本質があるようで、子育てが終ると、男性以上にガックリくるもののようですね。
特に、子育てに精力を注ぎ込んできた女性程、精神的な落ち込みが予想されます。停年を迎え、これからは自由な時間が沢山持てる、と、喜々としている男性には、なかなか実感できない落ち込みでしょうね。そんな落ち込んだ方の日常生活がどうなるかというと、亭主の為には、遠く迄買い物に行くのはおっくうになり、料理も簡単に済ませます。その為、台所に立つ時間も少なくなり、また停年になった亭主の尻を叩く女性であれば、掃除や洗濯などの家事労働もぐっと少なくなります(綾小路きみまろが描写している世界ですね)。つまり何が言いたいかと言うと、多分、閉経を迎えるようになった頃の女性は、ぐっと運動量が減るだろうという事です。いったん減った運動量は、余程の事がないかぎり、増える事はありません。この運動量の低下こそ、全てとは言いませんが、閉経後の骨粗鬆症の大きな原因になっている筈だという事です。小さな子供の意見が真実を突いているのです。こんな現実を無視して、現在の健康神話は作られていきます。ホルモンが足りないから、薬を飲みなさい、注射しなさいというのです。身体を動かすという面では、男性は一貫しています。今迄スポーツをやってきた男性が、50を過ぎたからといって止める人は少ないでしょう。それに較べて、女性は断絶しているといえるでしょう。家事労働で動いていた分を別の分野で使う事は少ないようです。しかし、現実を直視して、閉経後の女性、特に運動した事もない女性は、運動にとり組んで下さいというべきなのです。それは、登山、テニス、ゴルフ、散歩、グラウンドゴルフ、ダンス、そんなのが嫌なら、家事労働、何でも構いません。とにかく、子育てで動きまわっていた頃の自分を想像し、それに負けない運動量を、子育てが終った後も維持して欲しいのです。
そんな風にして身体を動かす事、身体を使う事が、骨折を予防するだけでなく、豊かな老後の生活を保証するのです。病気にならないようアドバイスを続ける医者として、世の全ての女性達に、閉経後の運動の重要性について知って欲しいのです。
ワルツの頂点!
強い真夏の日差しを感じ始めた頃・・・7月6日、長野県で第14回車いすダンス上信越グランプリ大会が行われました。その大会のスタンダードワルツの部において、創春館通所リハビリに通われる菅野邦夫様が、見事、優勝されました。一緒にペアを組まれたのは大谷良子さん。これまで通所リハビリで車椅子ダンスの発表会の際に、いつも素敵でしかも力強いダンスを披露して下さる車椅子ダンス協会の方です。何ヶ月も前から練習を重ね、時にはあざを作られた事もありました。努力が実を結び、二人の息のあった優雅なダンスが目に浮かびます。次回の通所リハビリでの発表会の際には、優勝ペアのワルツが拝見できることを楽しみにしています。おめでとうございました。
文芸作品
傘寿過ぎ 車椅子ダンス 我一人
若者達と 競い合いつつ
傘寿過ぎ 前を見つめて リハビリを
菅野 邦夫 様
蚊やりたき よしづを下げて ひたすらに
昔を忍び 冷風を呼び込む
入道が 頭もちあげ むくむくと
冷気吹き込む 気配しばしば
遠雷に 一雨欲しい 夏の夜に
冷風こぬかと 祈る気持で
高橋 三佐男 様
編集後記
今月もさんぽみちを愛読頂きありがとうございます。去る、7月23日は大暑でした。1年で1番暑い日とされていましたが暑さが和らぐこともなく変わらず暑い日が続きます。熱中症など、充分に注意して皆様元気に過ごされますことをお祈りいたします。
創春館通所リハビリ 佐藤 直樹