平成27年11月号
・朱雀 大運動会
・各事業所便り
・行事予定
・院長先生の豆知識
・文芸作品
・編集後記
明 星 幼 稚 園 と 交 流 会
十一月四日、秋晴れの中、近隣の明星幼稚園から園児七十名が来訪され、童謡の「とんぼ」や「どんぐりころころ」「大きな栗の木の下で」、昔話の「桃太郎」を披露していただき、利用者様と園児との交流が行われました。歌に合わせて元気に歌ったり踊ったりする園児たちに、利用者様は、いつも以上の朗らかな表情と、優しい目で見守っていました。
十時半、園児達が到着、「こんにちは!」と元気な挨拶の声に利用者様の顔も自然に笑顔が多くなります。園の先生の掛け声に合わせ演目が始まり、子供達は精一杯元気な声と身ぶり手ぶりで私たちを楽しませてくれました。「おおきなきりのきのしたで~」子供達の可愛らしい歌声が会場全体に広がり、何とも心地よい音に包まれ、利用者様も自然と歌を口ずさみます。「とんぼ」の最後には、本当のトンボのように両手をひろげ片足で立ち、一生懸命にバランスをとりながら羽ばたく様子を表現してくれました。歌の後には、園の先生による桃太郎のお話しを子供達と共に楽しみました。「え~!なんだあれ~!」など子供達の思い思いの感想も、利用者の皆さんにはとても微笑ましく映ったことでしょう。最後に明星幼稚園の園歌を歌って下さいました。
幼稚園との交流は昨年度から始まり、地域の方との関わりも少しずつ増えてきました。また、昨年からの交流をきっかけに今年九月に開催された朱咲祭りでは、幼稚園に祭りの宣伝ポスターを掲示させていただき来場された園児や保護者の方に朱咲の家をより知っていただける機会もありました。「施設がどんなところか知らなかったので見学できてよかった」など保護者の方からのお話があり、これからも少しずつ地域の方との交流の場や範囲を増やしていきたい、と感じています。最後に、帰る園児たちに「また遊びに来てね」と利用者様が声をかけ、今回の来訪に合わせて利用者様と制作した手作り風車をプレゼントすると、受け取った園児たちは喜んで風を当てて羽を回していました。
白熱の運動会
十月二十四日・土曜日・快晴、秋の恒例行事である「朱咲大運動会」を開催しました。赤組と白組の二チームに別れ、玉入れ・スプーンリレー・ボール落としゲーム・飴食い競争の四競技を行ないました。
いつも笑顔の利用者様も、競技が始まると一変、みなさん真剣な表情で競技に取り組まれ、どの競技も僅差で勝負がつく好ゲームの連続でした。特に玉入れでは、三回中二回が一個差で勝敗が決まり、見ている職員の方が興奮していました。最後に行なった、職員による飴食い競争では、真っ白になった職員の顔や粉でむせる職員の様子をみて、みなさん大笑い、とても楽しまれていました。そして、全ての競技が終わり、結果は・・・赤組の優勝!バンザイ三唱する赤組を敗れた白組が拍手で称え、今年の大運動会は幕を閉じました。
利用者様の熱気と笑顔に溢れた、素敵な秋の一日でした。
今月の事業所便り
涼風の家 美味しいバーベキュー
涼風の家では、三日にくらぶちこども園の運動会見物に出かけてきました。当日は晴天に恵まれ、絶好の運動会日和のなか、元気な子供たちの姿に入居者様は目を細めて、楽しそうに見ていました。日頃なかなか外出することができないので、皆さん大変喜ばれていました。また、四日にはベランダでバーベキューを行いました。肉や野菜の焼ける美味しそうな匂いに皆さん待ちきれないようで、配るそばからあっという間に平らげてしまい、焼くのが間に合わないほどでした。外で食べる食事は格別で、皆さんご満悦でした。他にも男性入居者様のお誕生日会では、職員によるミュージカルソウのミニミニ演奏会や、榛名ふるさと祭り見物ドライブなど、入居者様に楽しんでいただけるよう、色々と行いました。これからも楽しい企画をしていきたいと思います。
わきあいあい バラ園散策
デイサービスわきあいあいでは、十月十三日(火)から二十三日(金)までバラ園へ散策に出掛けて来ました。十月二十七日前後が満開予定とバラ園でボランティアをされている方から聞きましたが、利用者様の目を楽しませてくれる、色とりどりの薔薇が綺麗に咲いていました。薔薇の花に顔を近付け花の種類によって香りが違う事にも驚きながら楽しんで頂けました。お天気にも恵まれ青空と薔薇を背に記念写真を撮ったり、ベンチに座ってお茶とお菓子を召し上がって会話もはずんでいました。
利用者様、皆さんの笑顔が見られて楽しい一時を過ごす事が出来ました。今後も楽しく過ごして頂けるようなイベントを企画して行きたいと思います。
明月 美しいシンデレラ
デイサービス明月では十月三十一日にハロウィンのイベントを行いました。午前は利用者様と一緒におやつはかぼちゃを使ったきゃあ餅を作りました。召し上がった利用者様は「こんなの食べたことがないから美味しいよ」と笑顔でとても喜ばれていました。午後は職員による喜劇「シンデレラ」を行いました。職員の演技を見て、利用者様は笑ったり、継母にいじめられながら掃除をしているシンデレラに向かって「おい、ここも汚れてるで」と野次を飛ばしたり、ドレスに着替えたときには拍手をしたりと、とても楽しまれていました。これからも利用者様の笑顔や笑い声が絶えないイベントを考えていきたいと思います。
通所リハビリ やってきました、秋の大運動会!!
通所リハビリでは十月八~九日の二日間に渡り、秋の大運動会を行いました。
最初の玉入れでは、両チーム共に白熱した競技になりました。ボール送り競争、玉運びリレーでは「頑張って、あと少しだよ。」と利用者様からの熱い声援が送られていました。そして、最終競技の職員参加の障害物競走では、皆様が温かく見守る中、笑顔と熱気がたえない激しくて楽しい競い合いになりました。
今年は二日間とも総合得点僅かに、赤組が優勝する結果となりました。運動会終了後、「来年こそは!」と意気込んでいる利用者様もいらっしゃいました。
今年も選手宣誓通りお互いを思いやり、競技を最後まで楽しむ事の出来た運動会となりました。
春らんらん 日本舞踊&お誕生会
十月二十一日の春らんらんは、上州船尾会の皆様による日本舞踊・三味線・尺八演奏の慰問とお誕生会の開催というとてもにぎやかな一日になりました。
伝統のある楽器にもかかわらず接する機会の少ない音色に、目を閉じて聴き入っている利用者様の姿も見受けられました。さまざまな県の民謡や踊りの披露のあと、ハッピーバーズデイの歌までも三味線や尺八で奏でてくださり、照れくさそうな表情でマイクに向かって歌う利用者様の声も施設内に響き渡りました。
十月のお誕生日利用者様には『サンキュー!』とハイカラな声も頂き、春らんらん利用者様、職員ともども楽しい時間を過ごすことができました。
GHゆめさき 秋といえば・・・
十月十八日第五回朱咲・ゆめさき合同運動会を行いました。練習の成果を発揮し、両チームとも元気ハツラツと競技に参加されていました。
途中、スムーズに行かないところも、利用者さん同士がフォローしあいながら競技を進める姿も見られました。笑顔も多く、皆さん楽しんで参加してもらえ、大盛り上がりで終えることが出来ました。
前半戦、ゆめさきは負けていましたが・・・美味しい手作り昼食で元気を取り戻した、皆さんの頑張りのお陰で見事逆転!!優勝することが出来ました。
今年で五回目となる合同運動会。利用者の皆さんにはいつもとは違う、一日を過ごして貰えることが出来る行事であるので、これからも続けていきたいと思います。ご協力頂いた、ご家族、職員の皆さんありがとうございました。
星辰の家 星辰の家大運動会&焼芋大会
十月十九日、「星辰の家大運動会」を開催、日ごろの練習の成果を発揮すべく利用者の皆様も職員も全力で頑張りました。
毎年恒例の「パン喰い競争」では勿論のこと、今年は新たに「もぐらたたきゲーム」が加わり利用者の皆様の声援も過熱し大いに盛り上がりました。また、準備体操では、「ラジオ体操」にかわり「うめぼし体操」で身体をほぐしました。
勝敗は、玉入れで最後の対戦を残して同点という大接戦、この勝負制した赤組が見事優勝し、今年の運動会も無事に終了することが出来ました。
去る十月初旬の晴れた日の正午、星辰の家では、利用者様と一緒に北橘にある法人の畑に赴きサツマイモ掘りを行いました。この芋を日陰で二週間ほど寝かせ、十月二十三日に「焼芋大会」を開催しました。利用者様にサツマイモを濡らした新聞紙とアルミホイルで包んで頂き炭火で焼くこと十五分、ホックリと焼きあがった焼芋に口にし、利用者様・職員ともに舌鼓を打ちました。普段は食の細い利用者様も「おいしい、おいしい。」と沢山召し上がってくれました。
あかしあの里Ⅲ みんなはりきる運動会
毎年恒例の運動会を、十月十七日に行いました。まずは紅白の鉢巻きをしめて、記念撮影をしました。みなさんこれから何が始まるのかとドキドキしながら、緊張した表情で写真に納まります。競技は簡単な玉入れからスタートです。簡単にできる方から、何度やってもかごに入らない方と色々ですが、一投するごとに歓声があがり大盛り上がりです。
競技終了後の昼食は、お稲荷さんと太巻き寿司とデザートの青いみかんに歓声があがります。身体を動かしたこともあり、みんなでおいしくいただき「毎日運動会がいいね。」と喜んでいただきました。
しらさぎ 楽しい誕生日会
グループホームしらさぎでは十月一日に二名の入居者様のお誕生日会を行ないました。
当日は入居者様の御家族も来て頂きました。ギター演奏で歌を唄いケーキのろうそくを吹き消す時とプレゼントを渡された時は大きな拍手がありお祝いされた二名の入居者様の笑顔は最高でした。
十月九日には秋の味覚を味わう食事会とおやつ作りを開催しました。お食事会は栗ごはんにきのこ汁、きのこのあんかけオムレツにかぼちゃの白あえと秋の食材をたくさん使って作り「おいしい」との声にアッという間に平らげてしまいました。また、おやつ作りでは「さつまいもとレーズン・ピーチのパリパリ春巻きパイ」を入居者様と一緒に作りました。ふかしたさつまいもをつぶし、桃を切り春巻きで巻く作業をお手伝いして頂きました。三時のおやつで召し上がった時、「これ、おいしいね」と声が上がり、力を合わせて作るおやつは絶品になりますね・・・とスタッフが話すと満面の笑顔を見せて下さいました。
あかしあの里Ⅱ 秋の大運動会!
あかしあの里Ⅱでは十月三十日「あかしあの里Ⅱ 秋の大運動会」を開催しました。
入居者様には紅白に分かれて頂き、職員による選手宣誓の後、紙相撲、魚釣りゲーム、玉入れを行いました。各々の方は楽しそうに得点を競っていました。「みんなでやると楽しいねー」等の声が聞かれ、笑顔がこぼれていました。来年もみんなで体を動かして楽しみましょうね。
あかしあの里Ⅰ 「秋を満喫!」
あかしあの里Ⅰでは十月十五日に外食&コスモス見学を行いました。
外食はけやきウォーク前橋のフードコートにてお食事を召し上がりました。皆様お寿司がお好きな様で海鮮丼に人気が集中。「うまい」「おいしいね」と話され、各々お好きなお食事を楽しまれていました。
コスモス見学は吉岡町のコスモス畑にて行いました。満開に咲いたコスモス畑の中を散策したり、コスモス摘んだりして楽しまれていました。これからも四季を感じられるイベントを考えていきたいと思います。
クリニック通所リハビリ 憧れのビーズ手芸!!
クリニック通リハで意欲的に取り組んでいる活動の一つとして手芸作品があります。その中で、右片麻痺がありますが左手だけでとても綺麗な作品を仕上げ続けている方がいます。でも左手だけでビーズに糸を通す作業が難しく長年諦めていた作品があります。ですが、この度その作品【ビーズの壁掛け】作りにチャレンジしました!『出来ずに諦めていた事が出来るようになる』私達職員に仕事の根源を再認識させてくれました。現在もスタッフと試行錯誤して見つけ出した方法で一粒づつ丁寧に左手で糸を通しています。奮闘まっ只中です!!こんな経験を利用者様が沢山できるように、これからも微力ですがお手伝いさせてもらいたいと思います。
ゆめさきDS 仲よく優勝!
デイサービスセンターゆめさきでは、十月十四~十六日運動会を行いました。当日の利用者様をチーム分けし、紅白で戦います。
開会してから、チームのキャプテンで選手宣誓、ラジオ体操をしてから競技に入りました。
まずは大玉送りからです。大玉を落とすことの無いように、少しでも早く最後の人に送れるよう、協力して手を動かします。
続いては、パンくい競争。大きい口をあけ、パンを取ろうとすればするほど、逃げていく?!代表選手が、一秒でも早くゴールできるように、頑張りました。
応援合戦では鳴子でにぎやかし、ボンボンをふるなどして、エール交換。
最終種目は玉入れで、盛り上がりました!
紅白どちらが勝つかわからない勝負、集計してみると…、何と仲よく同点!それも、三日間ともに勝負がつかず、みんな優勝にて、幕を閉じました。
皆様、日頃よりリハビリにて体を鍛えている成果が出たご様子です。これからも、また頑張っていきましょうね。チーム一丸となり、楽しい運動会でした。
療養棟二階 楽しい運動会
療養棟二階では十月十四日に秋の大運動会を行いました。紅組と白組に分かれ、屋内ではありましたが色々な競技を楽しむことが出来ました。初めに運動会では定番の玉入れを行ったのですが、利用者様は必死に玉を投げては拾いを繰り返し夢中になって、「良いリハビリだ」などの言葉が聞かれました。
その後院長先生も飛び入り参加をして下さり、利用者様とペアになり借り物競争やパン食い競争、障害物競走に出場して頂きました。利用者様も院長先生が参加してくれたことで大盛り上がり!真剣勝負の中に笑いもたくさんある運動会になり、利用者様からは「楽しかったよ」「来年も楽しみにしてる」との言葉を頂きました。毎年秋になると行う運動会ですが、利用者様にとって楽しく体を動かす事が出来る様に色々な企画をこれからも考えていきたいです。
療養棟三階 秋の運動会
療養棟三階の十月のイベントでは、運動会を行いました。
紅組白組に分かれ、両チームのキャプテンの選手宣誓から始まった運動会は、大いに盛り上がりました。
まず体をほぐす為ラジオ体操から行い、パン食い競争・玉入れ・ボール渡し競争とチーム一丸となって取り組んでいました。パン食い競争では、皆様がパンに向かって一生懸命車椅子をこぐ姿や表情が印象的でした。玉入れでは、玉を入れるカゴを持っていた職員にぶつけることに必死になっていた方もいて日頃のストレスなどが発散されたのではないかと思います。
また、周りの楽しい雰囲気に気持ちが高ぶったのか普段車イスを使用している方が座ったまま高く両足を上げ満足そうにニコニコされていた姿も印象的でした。そして最後の種目のボール渡し競争では、紅組が余裕をみせ本来一周で終わるところを二周もボールを回していたりととても盛り上がりました。
そして結果発表では紅組の勝利となり、医院長先生からMVP賞をもらった方もいらっしゃり最後は全員でバンザイをし笑顔あふれる運動会でした。
今月のイベント
☆涼風の家☆
1日 ドライブ
15日 握りずし
未定 紅葉ドライブ>
☆わきあいあい☆
10日 寿司パーディー
18~20日 さざんか散策
27日 お誕生日会
☆明月☆
11/5 収穫祭&十日夜(合同)
11/6 鍋パーティー(GH)
11/9 高崎イオンツアー(GH)
11/20 えびす講(GH)
11/25 三味線慰問(DS&GH)>
☆通所リハビリ☆
☆GHゆめさき☆
8日 原東文化展 見学
13日 避難訓練
22日 お誕生日会
☆星辰の家☆
2日~10日 紅葉ツアー
6日 尺八慰問
16日 誕生日会外食ツアー
☆あかしあの里Ⅲ☆
17日 手作りおやつ
26日 寿司バイキング
日程未定 バラ園ツアー
☆しらさぎ☆
11/6 七輪で焼く秋刀魚パーティー
11/17 お誕生日会
11/末 おやつ作り
☆あかしあの里Ⅰ☆
5日 紅葉ドライブ
21日 お誕生日会
☆クリニック通所リハビリ☆
☆あかしあの里Ⅱ☆
初旬 文化祭の為の作品作り
中旬 おやつ作り
☆クリニック通所リハビリ☆
3日 アロハエンジェルス
18,20日 お誕生日会
19日 芙謡会
23日 マルラニ(フラダンス)
26日 ローリンググレース
☆ゆめさきDS☆
2(月)~7(土)外食・紅葉狩りツアー
14(土) 花柳流柳扇会様 慰問
16(月)18(水) おやつ作り
11(水)17(火)23(月) お誕生日会
24(火) 上映会
25(水) 久保さんのカラオケショー
26(木) 富士見民謡会様 慰問
☆療養棟二階☆
4日 買い物ツアー
18日 おやつ作り(茶巾絞り)
25日 お誕生日会
☆療養棟三階☆
4日 買い物ツアー
18日 おやつ作り(茶巾しぼり)
25日 お誕生日会
☆朱雀の家☆
11月4日 明星ようちえんの慰問
11月8日 焼きいも会・お誕生日会
11月15日~30日 紅葉ドライブ
☆春らんらん☆
11月11日 紅葉フォトフレーム作り
11月17日 誕生日会&ケーキ作り
11月24,26、27、30日 外食ツアー
院長先生の豆知識
「血圧と血のめぐり」
前回この欄で、「いい血のめぐり」の為にはいい心臓と血管が必要で、血圧は「いい血のめぐり」を調節しているものだというお話をしました。
「ショック」という言葉があります。医学的には、医者が最も恐れる血液が流れにくい危篤の状態で、血圧が下がってしまう状態です。考えてみますと、生物が陸(おか)に上がるには、水の中の生活を維持する仕組が必要でした。水の中では簡単であった、身体の中の水を維持し、血液を循環させる仕組です。その仕組に最も必要なものが血圧だったのです。想像してみて下さい。私達の身体が水で膨らんだ風船のようだと。血液循環の為にいい風船は適度な弾力のある水風船です。弾力のない水風船では、血液はうまく循環しないのです。この水風船のイメージは、血圧を考えるのに役立ちます。多分この水風船の膨らみ具合(血圧)は、私達が生活しやすいように調節されている筈ですから、血圧を薬で下げるという所業(水風船の弾力をゆるめる行為)は、もともとは信じがたい行為なのです。血圧が少々上がろうが(水風船の緊張が大きくなる)、緊急事態ではありませんが、血圧が下がっていく状態(水風船がしぼんでいく)は、死を意味します。それを「ショック」と呼ぶのです。したがって、血圧の薬なんか飲むんじゃない、むしろ害になるんだ、と、一見暴論にも思える本を堂々と出している医者もいますが。原理的には正しい事を言っているのです。一般的には、血圧を下げて血管を柔らかくしておいた方がいいのだから、血圧の薬を飲んで、できるだけ、できれば上の血圧が一二〇以下になるようにして下さい、という意見が支持されています。どっちを信じればいいんだと思いますよね。実際のところ、血圧というものの意味をどこまで分かっているか分からないまま、血圧について話している方が沢山います。さすがに、日頃救急でショック状態の患者さんを沢山みている医師は血圧の意味がよく分かっているようです(分からなければ命を救えませんからね)。「血圧は血のめぐりを助ける為にあるんだ」と喝破しています。彼等は日々、血圧を上げる為に奮闘努力しているのです。
整理してみましょう。もともと病気でない(メタボでない)普通の身体とストレスの少ない生活環境であれば、血圧の薬は必要ない筈なのです。事実、血圧の薬なんか飲まなくても長命の人は沢山いるのですから、血圧の薬はある限られた人だけに必要、という理屈は分かるでしょう。ではどういう人に血圧の薬が必要なのでしょう。それは過剰に血圧を上げてしまう人(大きく水風船を膨らませてしまう人)です。通常であれば、私達の血圧は、生活しやすいよう自動的に調節されています。その調節ポイントには個人差がありますが、人間としての一定の枠内におさまっている筈です。しかし、ある特定の人達は、自然な調節ポイントを逸脱してしまうのです。人間には、否、多分動物全てに、必要のない血圧上昇を下げるようなメカニズムは備わっていません。私達の身体は常に危機回避を第一に優先しているのであり、危機があっても優雅に寝ているようには作られてないのです。ひどい悲しみや怒りを悠然とやり過ごしたり、ストレス環境におかれた時、自動的に血圧を下げるようなホルモンが出てきて、気持が楽になるような事があればいいですね。また余分な脂肪を貯えた人でも、血液が必要な場所に自動的にスムースに流れるような血圧調節ができればいいですね。でも現実はそんな風ではありません。ストレスを感じる状況であれば、そのストレスを改善しないかぎり、肥満があればやせない限り、血のめぐりが滞り、そのつけが、血圧上昇となり動脈硬化となってあらわれてくるのです。もう一度強調します。もともと私達の血圧は生活しやすいよう自動的に調節されているものなのです。自動的な調節の為には、体重管理、運動が必要という訳なのです。 血圧は血のめぐりをよくするよう、もしくは必要なところにスムースに血液が流れるよう(私達の身体の中の血液は均一に流れている訳ではありません。夜にトイレに行きたくなるのは、夜に腎臓に流れる血液が増えるからです。)調節しているものです。したがって血圧の薬を使う場合、慎重でなければなりません。治療が必要な血圧上昇かどうかの見極めが大切です。もし、必要でないのに、血圧を下げた場合、当然身体の不調を来たします。「血圧は下げるに越した事はない」などとは暴論である事はすぐに分かる事です。現在の血圧に関する混乱は、もともとは人間の身体は血圧を下げるようにはできていない、という前提と、血圧を下げる必要のある人は、個別に十分な審査が必要という二つの重要な問題点を整理できていなかった事から起きている混乱なのです。
文芸作品
コスモスよ 我にもありぬ 揺れ心
ススキの葉 ゆれて蜻蛉の 重さあり
ふたり住む 庭にはじける ほうせん花
孫が手に しかっと宝の 猫じゃらし
鰯雲 パラグライダーの 若き顔
影山 えいじ 様
霜月や 千歳の飴の 重さかな
霜月や ちとせちとせと 子等育つ
霜月や 重い憶いの 千歳飴
霜月(十一月) 憶い(昔のことを思い出すこと)
桜井 幸三 様
うろこ雲 山の紅葉 空の青
秋の景感 身も軽やかに
ザクロの実 自然の恵 口に入れ
童の頃の 日々を想いて
朝夕の 温度差きびし 晩秋の
稲穂の束に 蛙宿りて
高橋 三佐男 様
多くの人に
認めてもらうのが
自信になるわけではない
たった一人でも
あなたの信じた人が
あなたを
信じてくれていることが
最高の自信になる
菅野 邦夫 様
江原正夫様
鈴木福一様
斎藤武士様
編集後記
さんぽみち十一月号はいかがでしたか?紅葉シーズンを迎え、温泉や紅葉狩りに出かけたくなる季節となりましたが、皆様はどのような秋を楽しまれているでしょうか。
さて、各事業所では運動会を始め、秋を楽しむ様々なイベントが行われました。
さんぽみちでは、これからも皆様の笑顔を沢山紹介していきたいと思いますので、来月号も楽しみにしていてください。
これからだんだんと寒い季節になり、体調を崩しやすい時期となります。皆様も体調を崩されることのないよう元気に過ごしていきましょう。
療養棟三階 髙柳貴美子