平成30年5月号
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ケアセンター朱咲特集
『有料老人ホーム朱咲での一年を振り返って』
さわやかな春風に心華やぐ季節を迎えた二〇一七年四月、有料老人ホーム朱咲がスタートしました。新規オープンでの施設にて、職員誰しもが、初めての職務であり、期待と不安の中でのスタートとなりました。
全員手探りの状態にて、方向性がなかなか定まらず、意思統一に苦慮した日々の連続でした。時に介護感の違いから、意見の衝突も見られました。色々な介護施設で働き、様々な介護感を持った方々ですが、より良い施設を目指して力を結集してきました。スタート時、施設で生活されていた利用者様は五名で、そのうち、デイサービスを利用されていた利用者様は二名だけでした。二名の方のいずれも参加できない日もあり、当初はデイサービスが全く機能せず、利用者様の増加が施設にとって緊急の課題でした。そのような中、利用者様の確保を願うも思うようにならず、イベントも実行する事が出来ない辛い日々が数か月続きました。夏場に入り、利用者様が施設最大入居数である十六床の半分である八床を越え、ようやくイベントを行える体制も整い、七月に七夕祭りの出展、八月には利用者様のご家族も交え、流しそうめんを行なえ、多くの方々に喜んで頂けた事を思い返します。秋には朱咲合同大運動会、年明けの一月には同じく朱咲合同餅つき大会を滞りなく開催出来たことは大きな成果であり、利用者様、職員、有料老人ホームに関わる全ての方にとって大きな喜びになったと確信しております。入居者様が満床になるまであと一歩まで来ております。施設はまだオープンして一年たったばかりで、まだまだ発展途上の段階かもしれませんが、大きな希望と夢を持った船に利用者様と職員全員一緒に乗り込み、これからも全員で舵を切っていこうとする気持ちで々過ごしています。
今月の事業所便り
療養棟三階 「満喫!お花見ドライブ」
療養棟三階では、四月四日に二階と合同で、「道の駅 ぐりーんふらわー牧場・大胡」へお花見ドライブに出かけました。当日は、とても天気が良く、ポカポカとした陽気で、車中でも窓から入ってくるそよ風が気持ち良かった事を覚えています。現地到着後は、風車が見える桜の木の下で、ちょうど満開の桜を見る事ができ、皆さん大変喜ばれていました。また、風が吹くと桜の花びらが舞う様子が印象的で、創春館へ帰ってきた後も利用者様から「また来年も連れてってくれ」とお願いをされ、職員も嬉しくなった、とても良い外出となりました。今後も、利用者様の期待や笑顔に応えていけるよう、様々な企画を提供していきたいと思います。
クリニック通所リハビリ 春が来た!!
クリニック通所リハビリでは、利用者様に春を感じてもらおうと折り紙で作ったサクラやチューリップに利用者様の写真を付けて飾っています。顔写真を撮る事に最初抵抗のあった方も、カメラを向けるとポーズを取ってみたり可愛い顔をしてみたりと、思っていた以上に素敵な笑顔を撮らせて頂いたので本当に明るい春が来ました。これからも、折り紙で季節に合った作品を利用者様と作っていきますので、喜んでもらえたら嬉しいです。
春らんらん お花見ドライブ
春らんらんでは、四月に予定していたお花見ドライブを、桜の開花に合わせて急遽、三月二十八、二十九、三十日と四月二、三日の五日間で、敷島公園へお花見に出かけました。「三月に満開だなんて、今年は桜の開花が早くてビックリだね!」と多くの利用者様が驚いていました。天候にも恵まれ、満開の桜を見て「きれいだね!やっぱり花見は桜が一番だね!」「桜を見ながらのおやつは格別だね!」と大変喜んで頂けました。来年も皆様元気に満開の桜を見に行きましょう!
あかしあの里Ⅱ (笑顔でどら焼き)
あかしあの里Ⅱでは、四月二十一日に手作りおやつでどら焼きを作りました。ホットケーキミックスを使って、外側のパン生地を作っておき、あんこは入居者様に好きなだけ挟んでもらいました。ニコニコしながら沢山乗っける人、遠慮してしまう人などいろいろでしたが、皆様、笑顔でぺろりと食べてしまうほどでした。次回もワクワク楽しい事を考えたいと思いました。
わきあいあい 桜いっぱいドライブ
デイサービスわきあいあいでは、四月上旬に富士見町の珊瑚寺や渋川市にある良珊寺、白井宿などへ桜の花見散策に行って来ました。お天気にも恵まれ、時折吹く風で舞う花びらに利用者様も「わぁ~綺麗だね。」と喜んでいました。おやつを持ち、渋川総合運動公園でお茶をしていると、お祭り用のライトアップの作業員の方を見て、利用者様が「飴をあげり」と差し上げました。優しい心遣いに感動したと共に忘れかけていた感謝をする気持ちを再確認した思いです。今後も利用者様が喜んで頂ける様な企画を考えていきたいと思います。
明月 春のお花見
今年の春は暖かい日が多く、伊香保の桜も例年より早く開花しました。デイサービス明月では、四月七日(土)~十三日(金)に桜を見に出掛けました。お天気にも恵まれ桜の木の下で散歩したり、おやつを食べたり、春の空気を体いっぱい味わいました。利用者様からは「桜がきれいだね。」「外に出ると気持ちいいね。」などの声が聞こえ、喜んで頂けた様子でした。利用者様の笑顔を見ると職員も元気が出ます。また利用者様の笑顔が溢れるイベントを計画していきたいと思います。
涼風の家 イオンモールでお買い物
十七日涼風の家では、入居者様全員でイオンモール高崎にドライブに出かけました 。当日は、十時のお茶も慌ただしく飲んでいただき、外出の準備をして 送迎車二台に分乗して出発です。途中、箕郷梅林から高崎市街を一望できる景色に、皆さん喜ばれていらっしゃいました。イオンモールに到着したら 、まずは混む前に腹ごしらえ!ということで、フードコートを目指しました。幸い平日だったので、混み始める前にテーブルの一角を無事に確保でき、皆さんにお好きなものを選んでいただくと、いろいろなお店が出ているので、目移りしてなかなか決まりません。お気に入りの料理が届くと(おそばに、ちゃんぽん、ハンバーガーなど)普段食べ残しの多い人もしっかりと召し上がっていました。食事がすむと店内の散策です。ペットショップで子犬や子猫に癒され(もちろん見るだけ)、ゲームコーナーでは職員と入居者様のペアでのエアホッケー対決まで始まり、皆さんとても楽しそうでした。最後におやつのドーナツと夕食用のお惣菜を選んでいただくと、やはり皆さん目移りしながらも、お好きなものを選ばれ、あっという間に帰る時間です。帰りの車の中でも、皆さん楽しそうにお話しされ、賑やかな一日となりました。皆さんまた行きましょうね。
星辰の家 みんなでお祝い!誕生日
星辰の家では四月生まれの利用者様が一名だったので、四月一日にご家族や地域ボランティアの方、スタッフでお花見会の中でお誕生日のお祝いをしました。お花見を行った時中会館は桜が満開で、食事中に桜の花びらが舞って室内に入ってくる様子はとても綺麗でした。スライドショーで一年間の様子や職員紹介などご家族に知って頂ける良い機会になりました。また四月二十二日はシティーマラソンの車椅子ジョギングに参加しました。ご家族の方も応援に来てくださったり、他の参加者の方とお話しする機会もあり、利用者様もスタッフもとても楽しめました。今後もこういったイベントに参加していきたいと思います。
あかしあの里Ⅰ キラキラフェスティバル
あかしあの里Ⅰでは二十七日にドライブに出掛けました。天気も良くちょうど吉岡町にて花と緑のぐんまづくり~ふるさとキラキラフェスティバルが開催されており、ドライブしながら見学に行きました。初めて行く場所で皆様どこに行くのか周りを見渡しながら見たことのある風景があると「あ~ここは○○だ」「○○だなぁ」と会話も弾んでいました。現地に着くと色々な花が咲いており「まぁきれいねぇ」「こんなに花が咲く季節なんだなぁ」と季節を感じていただくことができたようでした。ゆっくり見学することが出来たので久しぶりの外出を楽しんでいただけました。
DSゆめさき 春満開!外食お花見ドライブ
四月五日(木)~十一日(水)の一週間、渋川市の総合公園に外食を兼ねてお花見ドライブに出掛けました。当日は十一時四十五分位に出発し、まず源氏家族でお食事。御利用者、職員共に事前に決めていたメニューを召し上がって頂きました。御利用者の中には、普段なかなか外食する事が出来ない方もおり大変喜んで頂けました。その後のお花見ドライブでは伊香保付近まで北上した辺りから満開のソメイヨシノが沢山見られ、車中より「わー!きれい!!」と感嘆の声があがりました。総合公園に到着すると沢山の満開のソメイヨシノと濃いピンクの枝垂れ桜が咲き誇り、おやつを食べながら満喫して頂けました。一週間天候に恵まれ思い出に残るドライブになりました。
通所リハビリ 「春が来た!!お花見へGO!!」
通所リハビリでは三月二九日より四月四日までお花見ドライブに出かけました。暖かい気候で絶好のお花見日和となりました。車中にて敷島の桜を見学し「一番見頃な時に来れて良かったね。」との声が聞かれました。関根公園にて下車し、公園内を散策しました。春休みということもあり、小さな子供さんが遊んでいる姿も見られ、さすがはお父さん・お母さんの大先輩!優しく話し掛けられている姿はとても微笑ましかったです。青い空の下、満開の桜を見ながら美味しいお茶、おやつを頂き公園を出発。帰路にて桃ノ木川沿いの桜を見学し、見事に咲き誇る桜に胸をうたれました。皆様より「楽しかったよ」との言葉を頂き、思い出に残るドライブとなりました。
しらさぎ シーズン早いなぁ
グループホームしらさぎでは、三月三十日にお花見に出かけました。今年は例年になく桜が早く咲いてしまったので、四月を待たずの外出でした。当日は快晴、気温も高く暖かく、お出掛け日和でした。満開の桜の木の下で写真撮影をし、真っ青な空の下、皆で散歩もしました。寒い冬がやっと過ぎ、「これからどんどん暖かくなるね」と話される利用者様はとても嬉しそうでした。利用者様の笑顔が見られる様、又、楽しい企画を考えていきたいと思います。
療養棟二階 餃子パーティー
療養棟二階では四月十八日におやつ作りで利用者の方たちと水餃子を作りました。生地から手作りした餃子は皆様珍しかった様で、興味津々で生地を伸ばす様子を眺めていました。本場中国では餃子と言ったら「水餃子」という説明をすると、皆様びっくりされたり、「焼き餃子の方がおいしい」などとわいわいにぎやかにおやつ作りをし、召し上がられていました。食べ終わると「美味しかった」「珍しい物が食べられた」など印象に残るイベントができたと思います。これからも皆様の思い出に残るイベントを企画していきたいと思います。
GHゆめさき ゴルフ大好き!!
四
月二四日、ゆめさきカントリークラブのオープンです。長年ゴルフ場へ勤務されていたこともあり、ゴルフがとても大好きな方です。フロアにパターゴルフ場を作り、皆さんの前で腕前を披露して頂きました。今年、九五歳を迎えられたとはとても思えないパワフルなドライバーショットのポーズで写真をパシャリ!!誕生日会の中では、終始笑顔であり時折涙ぐむ場面も見られました。また、得意とされている俳句を披露して頂きました。誕生日会を迎えての気持ちとして、「九十路(くそじ)吹く 春風ぞ 我がたんじょう会」 と、素敵な俳句を作られました。ご家族の皆さんと一緒に、思い出に残る誕生日会をお祝いできたと思います。これからも、思い出に残る誕生日会にしていきたいと思います。
あかしあの里Ⅲ 夏日に冷たいおやつ
四月二十二日、あかしあの里Ⅲでは手作りおやつで水ようかんを作りました。「今日は水ようかんを作りますよ」と、お伝えすると「昔は家でもよく作ったよ、前の日から小豆を水に浸しておくんだよ」と思い出話をして下さったり、「沼田に美味しい店があった」と、お気に入りのお店を紹介して下さる方もいらっしゃいました。出来上がったようかんをお好きな分だけ、ご自分で取り分けて頂くと、少ししか取らなかったり、端の形が良くない所だけを取ったり、遠慮なく大きく切ったりと、皆さんそれぞれ個性的でした。ちょうど夏日の熱い日だったので、冷たいおやつをよりおいしく召し上がって頂けました。
菜摘荘 春のお花見ドライブ
菜摘荘では四月三日~五日の三日間にかけて前橋公園と大胡グリーンフラワー牧場へお花見ドライブへ行って来ました。桜は少しずつ散り始めてはいましたが利用者様方は「とても綺麗でいいねぇ」と笑顔で喜ばれていました。おやつは屋台で焼きまんじゅうや、フランクフルト等を買い、召し上がって頂きました。「凄く美味しいよ」等、喜びの声が聞かれ、笑顔がたくさんみられました。天候も良く事故もなく楽しく行ってこられたので良かったです。これからも季節に合ったイベントを考えて利用者様に喜んで頂ければと思います。
今月の行事予定
☆春らんらん☆
5日 お誕生日会(手作りおやつ)
14日 母の日イベント
23日 読み聞かせ慰問
☆療養棟二階☆
2日 買い物ツアー
9日 母の日・おやつ作り
17日 外出ツアー(作品展)
☆涼風の家☆
4日 端午の節句
5日 琴和会慰問演奏会
13日 母の日
未定 おやつ作り
☆DSゆめさき☆
5日 端午の節句
7日~9日、12日つつじドライブ
10日 久保さんカラオケショー
11日 避難訓練
15日 母の日
16日、19日 お誕生日会
21日~23日 おやつ作り
25、26日 上映会
未定 富士敬子 歌謡ショー
☆GHしらさぎ☆
5日 端午の節句
中旬 おやつ作り
☆療養棟三階☆
2日 買い物ツアー
9日 母の日&おやつ作り
30日 誕生日会
☆あかしあの里Ⅲ☆
13日 母の日
19日 手作りおやつ
25日 寿司バイキング
☆あかしあの里Ⅱ☆
1日 村田様誕生日会
13日 母の日
下旬 おやつ作り
☆菜摘荘☆
5日 端午の節句イベント
中旬 母の日イベント
下旬 お誕生日会
☆朱咲の家☆
4月下旬~5月2日 ドライブ(吉岡町役場)
24日 誕生日会
☆わきあいあい☆
7~9日 季節の花見散策
10・11日 母の日イベント
☆通所リハビリ☆
3日 プメハナ・メ・ケ アロハ
11日 芙謡会
17日 南橘リコーダーの会
21、22日 お誕生会
26日 ヴィクトリー川田とブルーサウンズ、いくこフラサークル
30日 ハートオブシンシア
☆明月☆
DS
8・9・10日 買い物ツアー
12日 母の日
GH
5日 子供の日
13日 母の日
30日 外食ツアー
未定 BBQ
合同
11日 音楽療法☆星辰の家☆
8日 端午の節句
21・22日 誕生日会
27日 きらきらカフェ
☆GHゆめさき☆
5日 端午の節句
11日 避難訓練
13日 母の日
27日 家族会・小旅行
☆あかしあの里Ⅰ☆
5日 端午の節句
6日 誕生日会
中旬 バラ園見学
下旬 あじさい見学
文芸作品
小山 幸夫 様
鈴木 福一 様
院長先生の健康豆知識
熊の冬眠と便秘
つい最近、すぐ近くの富士見町に熊が現れたと大騒ぎになりました。本来熊は人間を恐がっているから、人間と分かっていれば襲う事はないと習いました。予期しない遭遇では、熊も必死なので襲う事になるようです。そうして一度人間を襲った熊は、人間を自分より弱い存在と知り、好物にしてしまいます。そんな熊は極めて危険なので、徹底的に追跡し、殺すことになります。数年前、そんな知識を持ちつつ、この近辺では熊に襲われた人はいないから、熊がいたとしても、熊なんてどうって事ないと、秋の夕暮れ時、赤城山深く車を乗り入れ、一時間程散策しました。舗装された道を頼りに、車に戻る時には、辺りは暗闇となり、眼前に前橋の夜景がキラキラと輝いていました。車まであと少しの所迄来た時、道路上に黒い塊がいくつかぼんやりと見られました。何だろうと思い、立ち止まり見ていたのですが、こちらに気付いている様子なのに逃げる気配がありません。その傲慢な気配に一瞬にして身体が硬直しました。「熊か?」「こんな時逃げてはいかん。」 「向かって来たらどうしよう。」「服を広げ身体を大きく見せるといいって言っていたな。」、と、色々な考えが浮かびつつも、こんな時は、弱気な気配を感じさせてはいかん、と、仁王立ちし、黒い塊に向かって威圧するように凝視していました。しばらくして、その黒い塊はゆっくりと横の茂みの中に入って行きましたが、茂みの中から何とも言えない威圧感のある咆哮が聞こえてきました。月明かりだけの状況なので、熊かどうかは本当の所分かりませんが、あの気配と挑発するかの様な発声は、熊に違いないと思っています。
熊の話で面白いのは、熊は冬眠の時、自分の糞で栓を作り、肛門の出口を塞いでしまうという話です。見た事がないので分かりませんが、相当大きく、百CCのペットボトル位は優にあるようです。春になって冬眠から目覚め、穴から出てくると、その肛門の栓はポトンと落ち、熊のいる山では、あちらこちらでその栓が見つけられるようです。冬眠する訳ではない人間も、時々固い便が肛門に居坐り、便が出ない時があります。これは本来であれば残る筈のない便が、直腸、肛門に残り、固くなったものです。私達は一般に何日も便が出ないことを便秘と言っていますが、肛門科では、便が出ていても直腸や肛門に便が残っていれば、それは便秘と言うのです。秘めた便という訳です。肛門の病気と言うのは、残った固い便が原因となるのが大半のようです(例えば、固い便で肛門が傷つくように)。従って、便が出ないという時には、それは腸の問題なのか、肛門の問題なのか考えなくてはいけないという事になります。便がうまく作られず、うまく直腸迄運ばれない事が問題なのか、直腸、肛門まで来ているが、そこから先が出ないことが問題なのか、考えなさいという事です。そう考えてみると、若い人の場合、余程の事がない限り、腸の働きがいい訳ですから、便秘は出口の問題という事になります。本来であれば、排便後は直腸、肛門は空の筈ですが、どういう訳か便が残る人がいます。何故便が残るのかという一番大事な事は専門家でも教えてくれません。便が残るようになると、結果的には、その便が固まってしまい、切れ痔を繰り返すことになります。更に、いつも便が残っていると、直腸が鈍感になり、便が直腸に下ってきても、便秘を感じなくなったり、便意を感じても出せなくなるのです。
冬眠の間、熊は何も食べないので、肛門に栓をするのは理に適っているのですが、人間は肛門に栓をしても、食べるのですから、矛盾しているのですね。そんな熊の冬眠の事を考えてみると、ひょっとしたら、便が直腸、肛門に貯まるときは、人間の冬眠の時かも知れませんね。使うエネルギーを節約しなさい、身体を休めなさいという本能的なものかもしれません。話が飛躍してしまいました。肛門科の先生の立場からすれば、固い便が出て、その後水様性の便が出るような人は、腸を刺激する様な便秘薬を使うのではなく、早めに坐薬を使って直腸、肛門を空にするように心がけて下さいという事でした。そうすればほとんどの肛門疾患から免れるとも言われています。お尻の事で、中々人にも言えず、医者に行くのも恥ずかしい人は、まず、直腸、肛門を空にする努力を行って下さい。ちなみに、便が残っているかどうかの目安は、排便後、温水を使わずにトイレットペーパーでお尻を拭き、三回目にまだ便が付いていたら残っている可能性大のようです。そんな事が日常茶飯時の人は、肛門の病気で苦しむ可能性があります。早期の対応が大切だと思われます。
「秘めたる便」の時には、熊の冬眠の話を思い出し、冷静に対処していただきたいと願っています。
リハビリコラム
歯と認知症の関係
物をよく噛んで食べるという行為は、歯根膜(歯の根っこ)という所を介して脳を刺激することがわかっています。歯が無くなると脳が刺激されなくなり脳の働きに影響を与えてしまいます。残っている歯が少ないほど、認知症のリスクが高まるとされており、歯が少なくあまり噛めない人で、認知症リスクは1.5倍、歯も入れ歯もない人の認知症リスクは1.9倍と高くなっています。脳を活性化するには、意識して噛むことが大切です。食事中に意識して噛むだけでなく、市販のガムなどを噛むことも有効だとされています。歯があると、踏ん張りがきくので、効果的にリハビリができます。「もう歳だから歯なんてなくても・・・」と思わず、1本でも歯が無くなったら、早めに治療をして、入れ歯やインプラントを作る事をお勧めします。
歯があれば認知症の予防ができて、色々なおいしいものも食べられます!
作業療法士 堀内 友加里
編集後記
今月号のさんぽみちはいかがだったでしょうか?満開だった桜も咲き終え、木々の枝に新緑が眩しい季節となりました。各事業所では新しい職員を迎えたところもあるようで、今後の活躍に期待しております。暖かく過ごしやすい気候とはなってきましたが、朝晩の温度差ありますので体調に気をつけてお過ごしください。来月号もお楽しみに。
創春館通所リハビリ 深澤 晋子